先日見かけた自由な観客

観劇:2010年8月17日
会場:新橋演舞場

久々に観た歌舞伎。

『亀治郎の会』と同じ演目が演舞場で観られると聞いたら
観比べるのも一興。と思うじゃないですか!

というわけで成田屋の御曹司による忠信の『義経千本桜』です。
懐事情により安くあげようと三階A席を狙っていたのですが
同じことを考えた人が多数いたようで
私が購入しようとしたときには狙った席は完売。

…しかしこれ以上の出費は許されぬ。
ということで三階B席を探しても
ああ~、もうほとんどないじゃん! しかたない。これで手を打とう。
と購入したのが、三階右側の二列目

そう。花道は全滅のお席です。
下手寄りの舞台もほぼ見えません。
劇場側もそれはわかっていて、そのフォローのためテレビが設置済み。
液晶の大画面に変わってましたよ!
でもデジタルではないようで画質が悪かった(笑)

舞台が見えない代わりに、一階の客席がよく見えました。
おかげで凄く自由な観客を発見してしまったのです!!


それは“鳥居前”で終盤にさしかかろうかというところ。
忠信がドタドタと花道から登場し、いろいろあって
なんだよ、まだいたのか義経! ってあたり。

ん? 今、視界に何か動くものが目に入った??

不自然に動いたものが一階の客席にいたような気がして視線を客席へ。
…? 扇子で仰いでいる人の動きだったのかな??
そのときはよくわからなかったので再び舞台に注目。

あれ? やっぱり何かが視界に入る!

気になって気になってしかたないので舞台無視して客席に注目。
どうせ、下手に張り付いている忠信は見えないし!

あ?! 舞台に向かって手を振っている人がいる?!

手を振る、っていうか手をあげて
時代劇で目上の人が「さがりゃ」となおざりに動かす動作のような…
なんか偉そうな動き。

それも一度や二度ではありません!!

ハァ?! いったいどういう意味なんだ?!

どうやら特定の役者さんに向けての合図のようです。
そう。成田屋の御曹司。
彼がそのお客さんのほうに視線を向けるたびに手をあげて合図するんですよ!

鬱陶しいことこの上ない!!

なんだろ? 私はここにいるわ~というアピール?
右手に仰ぐことをやめない扇子
左手がその合図に使われる腕です。
髪の長いご婦人
年齢は遠目なので正確なところはわかりませんが、おそらく50代。

…役者さんの集中力が削がれると思うんですけど。

それだけでもあり得ないのに屈んでごそごそやり始めたと思ったら
ケータイ構えて激写!

ちょ、一階4列目のど真ん中でなんたる狼藉か?!

今まで、舞台を撮影している人を見たことがなかったわけではありませんが
こんなに堂々と撮っている人、初めて見た!
しかも何度も!!

よく、周囲のひと我慢できたな~。
劇場の人も気づかないもんかね?
これだけ何度も大ぴらに実行されているのに。

さらにこれだけではありません!

なんと花道から引っこむ忠信に向けて手を振るだけでは飽き足らず
ついには立ち上がって大きく手を振るアピール

た、立つなよっ!!

さすがに立ち上がった観客を見たのは初めてです。
別にスタオベする場面ではないし
単純に見えなかったからだと思うんですけど。
だからって立ち上がるかぁ?!

これが休憩なしで始まった“道行初音旅”でも延々繰り返されるのでした。

はっきり言って舞台より気になりますよ、これは!
私の席からはかのご婦人を見ないで舞台に集中することも可能なんですが
どうしても気になってしまってついつい見てしまったワタシでした。

どうしたら満足なんだろう?
舞台から役者さんが手を振り返したらよかったんだろうか?
…絶対そんなことしないと思うけど!

本人は応援しているつもりなのかな?
妨害でしかないと思うんだけど!
失礼じゃないか!
舞台上のすべての役者さんにも他の観客にも!

30分の幕間を挟んで“川連法眼館”でしたが
そのご婦人、幕間で
「歌舞伎観るだけなのになんでそんな大荷物?!」な量の荷物を抱えて
席を外し、そのまま戻ってきませんでした
劇場の人に何か言われたのか、もともとその予定だったのか…

おかげで“川連法眼館”は舞台に集中できましたけどね。
けど、そのご婦人の狼藉のインパクトが大きすぎて
いないとなんだか寂しく感じられたのでした(苦笑)

花道見えない代わりにおもしろいものを見られたけど
ホントビックリした。


手を振るだけでもビックリなのに
盗撮に席を立ちあがるという予想外の行動。
それにいつまでたっても扇子で仰ぐのやめないし
目薬さしたり、お茶飲んだりとにかくじっとしてないから
見てて飽きませんでした(爆)

でも遭遇するのは二度とゴメンですけどね!

盛りだくさんな『四谷怪談忠臣蔵』

観劇:2010年4月12日 (3階1列目上手寄り)
会場:新橋演舞場

1月に来て以来の演舞場。
トイレットペーパーのホルダーがもとに戻っていました。
おや? そんなに不評だったのでしょうか?
おかげでフツーに使えるようになってよかったですが…


通し狂言四谷怪談忠臣蔵 仮名鑑双繪草紙(かなでほんにまいえぞうし)

面白いよ! すごく楽しめたよ! さすがオモダカ屋!!

正直、会場に到着するまではテンション低かったんですよ。
最近、歌舞伎観ても寝ちゃうこと多いし
ぶっちゃけDVD見てる方が楽しいんだよね
四谷怪談と忠臣蔵って私、何度観ているんだろ? もう飽き…ごほごほ。
でもオモダカ屋だし…
とブツクサ言いながらの3階席。
それも発売日をスルーして先行の恩恵を無にするという体たらく。

どうせなら1階席を買えばよかったのに!

なんだか訳のわからないキレ方をしてしまうほど
面白く楽しかったのでした。

おなじみの四谷怪談と忠臣蔵をミックスしたお話です。
もともと四谷怪談は忠臣蔵の裏話としてリンクしているのですが
もっと猿之助テイストを加えたのが今回の『仮名鑑双繪草紙』。

数年前のコクーンでの四谷怪談とも違う
更に仕掛けたっぷりで見どころ満載でスピーディな展開でした。

まさか発端が
新田義貞の霊右近)が高師直猿弥)に乗り移ったことだとは
思わないじゃないですか!
いきなり怨霊登場ですよ! やってくれるぜ!

ええと、著しくネタバレしてしまったので隠します。

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千龝楽、2階・3階席は一の蔵になった!

観劇:2010年3月26日 千龝楽(3階G列センター)
会場:日生劇場

先日も拝見した『染模様忠愛御書』 千龝楽も拝見。
本来なら同じ公演を複数回観るのは主義に反する(?)のですが
初演の時“楽日にサービスがあった”と
誰かが言っていたような記憶があるので「ヨッシャ!」とその気に。

期待通り、サービスがありましたよ!

ラストの火事場
メラメラと燃える細川のお屋敷を実況中継する講談
いよいよ興が乗って参りました!
そこへ飛び込んできたのがモクモクと煙を背負った友さん

え、ここは2階席!!

どうやら細川家へ仕官して日が浅い友さん
正確な蔵の位置を把握していなかった模様…(苦笑)
講談の人に「そこは一の蔵、御朱印状があるのはこっち!」と先導されて
慌てて2階・3階席の通路を駆け抜ける友さんなのでした。

わ~い。目の前を友さんが通った~♪

1階席に到着してからも客席を掻き分け
花道をよじ登る友さん。
その際、上手く昇れず客席のご婦人に手助けしてもらったり
サービス満点でした(笑)

その後も盛り上がる火事場
これはもしかして楽日限定で「カンジンチョー」復活もありえる?!
と期待しましたが
さすがにそれはなかった~(苦笑)
そりゃ、そうか。

そのかわり、クライマックスで大量の火の粉が天井から落下しました。
ええ、舞い落ちるとかそういうレベルの量ではありませんでした。
ドサーっと音が聞こえてきそうな量!

ここはコクーンか?! もしくはオモダカ屋か?!

どよめく観客(爆)
凄かったです! そんなに火の粉用意されていたのか! と。

その後、この火の粉は役者さんにとって悩みの種に。
そのまま、舞台上に敷き詰められた火の粉。
キラキラ素材なのでまるで鏡。
上から見ている分には面白いのですが
かなり足場が悪いらしく、そろりそろりと歩くみなさま。
特に友さんの乗った戸板を運ぶ4名が大変そうでした。

カーテンコールでも苦戦するみなさま。
それなのに何度も拍手で再登場を要求する私たち(笑)
火の粉を散らさないように、足を滑らさないようにお上品に歩く方々のなか
セットの関係で火の粉のない部分を発見した数馬
スタスタと登場。

頭いいな! 数馬!!

それとは対照的に
火の粉めがけてスライディングで登場するのが友さん。
わはは!

やりたいよね、やってほしかったよ!

そうそう。歌舞伎では初めて見たのですが
カーテンコールの最中
客席から花束を持った方々が友さんと数馬にプレゼント!

ええ?! そんなんアリなんですか??

ビックリいたしました。
それを見て「私も受け付けてます」と両手を広げて待ち構える図書さま
おちゃめです。

花束を受け取った友さんと数馬が花道を練り歩くのを祝福するかのように
足元から噴射されるスモーク!
最後までサービス満点でした。

ところで第一幕終了の時って幕がしまった気がしたんですが
楽日では幕は閉まらず暗転して終了でした。
おかげで役者さんがはけるところがうっすら見えて新鮮。
ですが、あれは見えない方がよかったような…

再演はコンパクトだった…っ!

観劇:2010年3月22日 (2階1列目センター)
会場:日生劇場

それなりに楽しみにしていた『染模様忠愛御書』
それはもう
マンガで予習 したり
過去の自分の感想読んだり
カフェオレライターの記事 を読んだり
する程度には楽しみにしていました。

実際に観てみたらいろいろと変更されてコンパクトに!
さすが染さんの再演。
以前「再演するなら前回とは異なることを」と話してらっしゃいましたから
今回もある程度変えてくるんだろうな、と予想したのですが
予想以上でした。

前回がこってりの焼き肉だとしたら
今回は野菜中心のしゃぶしゃぶくらいのあっさり感。
…この例えはいかがなものかと自分でも思います(苦笑)
まぁ、とにかくコンパクトにまとめられていました。

私が気付いた点についてつらつらと…
書いてみたら長文に(驚!)
長すぎるので隠します。

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久々に歌舞伎ネタ

DVDにばかり時間を割かれている最近ですが…

3月は『染模様』ですね!
私は今度の連休に観てくる予定です。

私の敬愛する(?)カフェオレライターのマルコさんが
一足先にご覧になったようです
巷で噂の“BL歌舞伎”を見てきたから感想を書く

これに目をつけるとはさすがです(笑)
歌舞伎は超初心者だそうでいろいろ衝撃的だったようで。
歌舞伎=伝統芸能 という知識しか持たない人が
観るにはベストだったと思います。
いろんな要素がてんこ盛りでド派手な舞台なので。
かといって、この歌舞伎を基準にされると困るのですが

笑いの要素がかなり入っていることと、時事ネタが豊富なこと

に着目してもらえると嬉しいです。
そうか! 今回も笑いの要素と時事ネタが織り込まれているのですね!
ヨッシャ! 私も楽しみにしたいと思います。

ただ、チケット代に関しては
ライブですからね~。
しかも生演奏でしかけもてんこ盛りなのでしかたない…

なんて諦めつつ
そりゃあもっとお手頃だったらもっと嬉しいよね!
と思います。ワタシも。

…どんだけ本気なんだ日生劇場(笑)

3月に歌舞伎『染模様恩愛御書』が上演される日生劇場。
いつのまにか公式HPが充実しておりました!

『染模様恩愛御書』公式HP

いかにしてこの演目が誕生し、封印に至ったかを語り
“衆道”についてのレクチャーがあり
ハイテク技術と伝統を融合させ
新たな大火事を再現!
大阪公演より更に完成度を高めてお届けいたします!!


と鼻息荒く締めた心意気!
たしかに松竹座の本気を見せていただけた火事場でした。
あれは楽しかった!
今回は日生劇場の本気を見届けましょう!!
とりあえず、ワタクシも観に参ります。

キャストの詳細はまだ教えてくれないのね…
芝のぶさんは御出演なさるのでしょうか?
いてほしいな~。

大阪公演で絶品だった忠義好きの愉快な殿さま・えっちゅーが
段治郎さん体調不良による降板で
門之助さんになったのはまことに残念至極。
えっちゅーに対する愛も語られる
大阪公演のレポはこちら 染模様(大阪公演版)

この変更でかなりテイストが変わってきそう…
意外にシリアスになっちゃうんでしょうか?
大阪公演では愉快な歌舞伎だったので(笑)
あの変な主題歌もまた聞きたいな~。

あと気になるのが公式HPの現在準備中と思しき“動画”
なんだ、動画って?!

浅草歌舞伎2010 第二部

観劇:2010年1月17日 (1階8列目上手寄り)
会場:浅草公会堂

ありゃりゃ。
読書が忙しくて感想あげるのすっかり忘れていました(苦笑)
だいぶ記憶が風化しているので印象だけ。

『悪太郎』がおもしろかったです!!

狂言を基にしているだけあって他愛のないお話が楽しい。
あらすじは

大酒飲みで酒癖の悪い甥・悪太郎亀治郎)を懲らしめるために
酔っ払って寝ている悪太郎にいたずらを仕掛ける
安木松之丞愛之助)と太郎冠者男女蔵)。
そこへ純真な修行者の智蓮坊亀鶴)が加わって自体は思わぬ展開に…

ってところでしょうか。
タチ悪いよ、悪太郎(笑)
何回言っても覚えないし、ふらつきながら絡んでくるのは迷惑千万!
その相手をする智蓮坊は優しいです。
ま、悪気はないんだよね、悪太郎には。
ただ酒に呑まれちゃってるだけで。←それがイカンのだが(苦笑)

でもやたら楽しい後半の踊りはたまらんですよ!
4人そろっての念仏踊りはもう最高!
個人的にこういうアッケラカンとした話が
とても楽しく思えるコンディションだったのでナイスタイミングでした。


で、いつの間にか3月の南座の演目が決定していました。
夜の部が見たい!

猿之助十八番の内
通し狂言 加賀見山再岩藤(かがみやまごにちのいわふじ)
  骨寄せの岩藤

   市川亀治郎七役早替り「花の山の場」宙乗りにて相勤め申し候

多賀大領/御台梅の方/奴伊達平
望月弾正/鳥居又助/岩藤の霊/長谷部帯刀:亀治郎
安田隼人:獅童
花房求女:松也
又助妹おつゆ:壱太郎
二代目中老尾上:笑三郎
お柳の方:翫雀


もう! どうしてこういう楽しそうな演目を遠くでやるのかな?!
ああ~、観たい。
けど『組!』DVDBOXも欲しいんだよな~(懊悩)

黒塚を観た

観劇:2010年1月4日 (3階2列目上手より)
会場:新橋演舞場

演舞場はいつ以来だ…?

休憩時間を表示する電光掲示板が変わっていたぞ!

トイレがちょいと変わっていたぞ!
手すりがあるぞ!
荷物置きはナイスだ!
トイレットペーパーがちと取り出しにくい(私だけ?)

気がついたのはこんなところですが
もしかしたらもっと変わったとこがあったのかもしれません。

駅伝を見た翌日の観劇だったので
脳内の8割以上を駅伝に占拠されている状態で拝見。
…結果、まったく集中できないのでした(トホホ~)

寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』にはオモダカ屋が大挙して出演。
なので楽しめるかと思ったんですが
ワタシ、どうにも曽我物が苦手で…
復讐が好みじゃないのと
見取だから事情がよくわからないから入り込めないのと
ダメな要素が重なって毎回撃沈します。
今回も爆睡。なので感想ナシ。とほほ~。

春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』は完全に起きていました。
が、起きて眺めていただけで脳には到達せず。
それはなぜかと尋ねたら♪
駅伝のため駅伝のせい駅伝で頭いっぱいだからー!!
そんなわけで感想ナシ。


猿翁十種の内 黒塚(くろづか)

そう。私はこれを観るためにチケットを取ったのでした!! ←本当。

いわゆる安達が原の鬼婆のお話です。
一夜の宿を求めたら「隣の部屋は決して覗かぬよう」と言い残し
自分はいったん外に出る本性を隠した鬼婆。
でも、そんなこと言われたら見てみたくなるのがニンジョウってもんです。
「それはフリだよね?」と開けてみたら…なお話です。

この話に関しては先日読んだ この本 で、もやもやさせられたので
個人的にはリベンジの意味が大きかったりします。

そうだよね!
隣の部屋を覗くのはお付きの人だよね!
そんな覗いちゃう強力太郎吾猿弥さんが演じます。
ああ~、それなら仕方ないな(苦笑)
納得の配役です。
いや、軽率っていう意味ではなくそういう愛嬌がある人ってことです

徳の高い名僧阿闍梨・祐慶を演じるのは門之助さん。
ははあ、ありがたみのある名僧に見えます。
おっとりと岩手とお話しして
太郎吾を窘めるのが高ポイント!

一夜の宿を提供してくれる老女岩手、実は鬼女を演じるのは右近さん。
重々しく話す様子が不気味さ120%!
…このお家、どこがどうなっているのか難解だったのですが
かなりのあばら家。
私には人ひとり入るのがやっとな家に見えました(苦笑)
どうやら囲いの内側も室内だったようです。庭じゃなかったのか~。

能の舞台に近いようです。
岩手も能に出てくる登場人物のような雰囲気。
太郎吾がアイ狂言に見えてきました。

とくると思いだすのが、数年前の三響会で観た『安達原』
能と歌舞伎両方のヴァージョンを見せてくれたんですよ!
それがすっごく面白かった!!
しかも歌舞伎では亀治郎さんが鬼女だし
能ではアイ狂言に萬斎さんが登場しましたからね。
そりゃあ楽しいに決まっている!!

あの本と違って納得のいく結末で満足です。
僧たちのジャラジャラも見られたし。
数珠をこすってジャラジャラ聞こえるあの音が好きなんです(笑)

うーん。やっぱり脳内が駅伝に占領されていてまともな感想にならないなぁ。
恐るべし、駅伝の魔力!!
 

大江戸りびんぐでっどってゾンビ話だったのか~

観劇:2009年12月23日 (3階席4列目端っこ)
会場:歌舞伎座

久しぶりの歌舞伎座。納涼歌舞伎以来です。
うーむ。中村屋が関係しないと来てないってことですか?
まぁ、そういう楽しみ方もありますよね!

最近は忙しさに負けてロクに下調べもしないことが多いのですが
今回はその最たるもの!
何しろ『大江戸りびんぐでっど』以外の演目を知らずに見参ですから(笑)


操り三番叟(あやつりさんばそう)

おお! この演目は亀治郎さんの三番叟で拝見しましたよ!
あれは面白かった!! その時の感想はこちら 1回目2回目

今回の三番叟は勘太郎さん!!
これまた期待が高まります。

三番叟登場前に獅童)と千歳鶴松)の踊り。
鶴松くんは大きくなりましたね。
将来有望な役者さんを観られるのは望外の喜び。

すっきりした後見松也)が登場していよいよ箱からお人形の三番叟!
あー、やっぱこの演目好きだー。
人形ゆえに足音はたててはいけないの?
すっごく軽やか!
後見のリズムともばっちりあっています。
はー、勘太郎さんの踊りはキレがあって実に好みです。


新版歌祭文 野崎村(のざきむら)

ええと、大江戸りびんぐでっどへ英気を養うため
記憶が途切れがち…(つまり寝たのだ!)
あらすじだけ載っけておきます。

野崎村に住む娘お光福助)は、父の久作彌十郎)の養子で、かねてから慕う久松橋之助)との祝言が、決まったので嬉しさを隠せない様子。久松は武家の子息でしたが、家名が断絶となり、縁のある久作にお光と兄妹同然に育てられ、大坂の質屋、油屋へ丁稚奉公に出されていました。久松は油屋の娘、お染孝太郎)と恋仲となりますが、店の金を盗んだと疑われ、久作の家に戻されていたのです。
 そこへ、お染が久松に会いにやってきます。お染は久松と添えないなら自害すると言い久松も心中を決意しますが、久作が別れるよう親身に諭すので、二人は別れを決心します。久作が久松と祝言を挙げさせようとお光を呼ぶと、お光は尼の姿。二人の覚悟を知り、お光は自身が身を引く事にしたのです。後を追ってきたお染の母、後家のお常秀調)に、店に戻ることを許された久松とお染が、大坂へと帰って行く姿を、お光は涙ながらに見送るのでした。


おや? 久松とお染、お店にもどるんですよね?
なんでバラバラに帰るんだ??
なんて考えていますがラストのお光ちゃんの慟哭に泣かされそうになりました。


新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

もう何回目だろう??
若干、見飽きた…(酷っ)
今回のキャストは以下の通り。

山蔭右京:勘三郎/太郎冠者:染五郎/奥方玉の井:三津五郎
侍女千枝:巳之助/侍女小枝:新悟


大江戸りびんぐでっど(おおえどりびんぐでっど)

りびんぐでっどの意味を全く知らなかったのですが
どうやらゾンビを指すらしい…
ってことが舞台開始早々にわかりました。
というわけでゾンビのお話でした。

そして良くも悪くもクドカンの作品。
流血アリのスプラッタ歌舞伎に仕上がっておりました(笑)
歌舞伎を期待して観ると面食らうでしょうが
クドカンの作品を観るつもりでみると納得できました。

ゾンビや吸血鬼など海外のモンスターにはあまり理解がないので
ゾンビの定義がわからないのですが
ゾンビって人間が好物?
死んでいるんだから食べなくても平気な気がするんですが
人間を襲うのは本能?
食べられた人間はゾンビ化するの?
仲間を増やすために襲うの?
なんだかよくわからないのでゾンビの部分はテキトーに流しました。

しかし、ゾンビといえば!
スリラーですね!!

なんてタイムリーなの~!
映画を観た私にはゾンビたちが踊るだけで愉快に。
踊ってんのは歌舞伎役者だし。
途中、ゾンビではないはずの勘太郎さんが
フリを完全にコピーしていたのには拍手喝采。
ゾンビ踊りに参加できなくて寂しかったのね…(笑)

あらすじは

つれいあいの新吉勘三郎)を殺害されて残されたお葉七之助)に
横恋慕した半助染五郎)が秘伝のくさやのタレとともに横取り計画。
そこへくさやのタレによるゾンビ問題が浮上。
人を襲い、続々と増えるゾンビを有効活用しようと
派遣会社を立ち上げる半助。
不平を言わずに安い賃金で働くゾンビの需要が増え
職にあぶれる人間たち。
そのうちゾンビに自我が芽生え
人間とゾンビ、生者と死者の違いはなんだろう?
という深遠なテーマに行きつく…

ような感じでしょうか(大袈裟風味なあらすじ紹介)

それはさておき
さっそく着ぐるみが登場して
その最中、楽しくてしょうがない様子の染さんと亀蔵さんとか
気になるキャラ造形の四十郎三津五郎)とか
やたら弱っちい役人・根岸肥前守彌十郎)とか
出番少なすぎる石坂段右衛門橋之助)とか
頼りなさすぎる若様鶴松)とか
なんでか対になる扇雀さんと福助さんの女郎対決とか
ボーナスで小三左さんの登場とか
馴染み過ぎて途中まで気がつかなかった猿弥さんとか
最後まで気付けなかった市蔵さんとか
『狐狸狐狸噺』に続いて歌舞伎に参加の井之上隆志さんとか
PARCO歌舞伎に続いて大工の役の勘太郎さんが恐竜の棚を作るのかどうかとか
染五郎&勘太郎に続いてお梅さんだった萬次郎さんまでいるなんて
PARCO歌舞伎を思い出す~とか
いろいろ見所がありました。

しかし最大のポイントは和尚実は死神の役の獅童さん。
死神の役なら獅童さんにお任せですよね!
だってリュークだし(爆)
『DETH NOTE』に登場する死神
それに死神繋がりで落語の死神の話も織り込まれていて
あの場面はいろいろ凝っている。
死神が枕元にいると死んで、足元にいると助かるって話は落語ですよね?

そして何よりゾンビ俳優の亀蔵さんが大活躍!!
与兵衛という役名ですが、ゾンビ期間のほうが断然長かった!(笑)
なんかもー、ゾンビで違和感ないんだもんな~。
ああ、楽しかった。
クドカン、亀蔵さんの使い方わかっているね~。
亀蔵さんがウーマンリブの公演に出演する日も近い?!

生者と死者を分かつもの、それは…

子孫を残せるかどうか、という結論みたいでした。
いや、その前にいろいろ問題はあると思うのですが
まぁ、死んだはずなのに考え動けるゾンビという存在を認めると
そういうことになるのかな?

ヒトリモンにはツライ結論でした。
すいません、生きながらにしてゾンビ化してて…(苦笑)

映画とかドラマとか歌舞伎とか…

ちょっと前に映画化が決定したと情報が入った
よしながふみ原作の『大奥
メインキャストが発表されましたね。

徳川吉宗柴咲コウ
水野祐之進二宮和也

ほほう。本気だしてきたな!
が、まず浮かんだ感想でした。
あ、男女逆転設定のお話なので、このキャスティングは間違いではありません。
将軍・吉宗が女性でOKなんです。

もしかしたら無意味なイケメン集めた映画になるのでは?
と心配していたので一安心ですよ~。

この二人なら期待できる!
イメージにも合う!!
一気に観たい気持ちが盛り上がりました!!


公開は2010年10月1日なので当分先ですが…


大河ドラマ『竜馬伝』のキャストに
上川さんのお名前が!!
竜馬の盟友・中岡慎太郎ですよ!
…過去に『竜馬が行く』を読んだんですが
中岡氏の登場はけっこう後半で驚いた記憶が。

それはさておき、いいなぁ、このキャスト!
見る予定なかったんですがちょっと興味が湧いてきました、来年の大河。

でも数年前(10年くらい前…?)
上川さんも坂本竜馬を演じているんですよね、たしか。
正月のドラマだったと思うんですけど…
当時は幕末に興味がなくて上川さんを知らなくて観劇もしていなかったので
残念ながら見逃したんですが。

今から考えるとありえない話だ。
演劇人としてテレビで活躍している人を見逃して平気だったんだもんな。
キャラメルボックスを説明するときに
必ず紹介される役者を知らないってことは…
私なら呆れかえるね。
ごめんよ、ものを知らないワタシで。
当時キャラメルを紹介してくれた友よ、許しておくれ(苦笑)


来年4月の新橋演舞場の演目が決まりました!
歌舞伎です!
オモダカ屋です!!

陽春花形歌舞伎
通し狂言 四谷怪談忠臣蔵
仮名鑑双繪草紙 (かなでほんにまいえぞうし)

市川右近宙乗り相勤め申し候
平成22年4月1日(木)~23日(金)

新田義貞の霊・直助権兵衛・天川屋義平・暁星五郎実は新田鬼龍丸市川右近
佐藤与茂七・義平女房おその市川門之助
高師直・按摩宅悦市川猿弥
斧定九郎市川春猿
猪熊局後に伊右衛門母お熊市川寿猿
小汐田又之丞市川弘太郎
民谷伊右衛門市川段治郎
お岩・小仏小平・一文字屋お軽市川笑三郎
塩冶判官・お袖市川笑也
大星由良之助坂東彌十郎

楽しみです! ありがとうございますっ!!

なぜか新田義貞の霊が登場するってことも
憎たらしい高師直も面白い按摩宅悦も猿弥さんが勤めるってことも
色っぽくなりそうな春猿さんの斧定九郎も
段治郎さんの色悪・伊右衛門も
笑也さんの男(塩冶判官)も女(お袖)も見られるってことも
気になるポイントですが

笑三郎さんのお岩さん&小平が実に楽しみだ!!

何年も前…7月の歌舞伎座がオモダカ屋の月だったころ。
演目を忘れましたが(不甲斐ない)
笑三郎さんが幽霊の役をやったことがあるんですよ。
それが、実に、怖かった!!
花道横の友だちがスッポンから登場した幽霊に
思わず悲鳴を上げたくらいの恐ろしさ(笑)
今回も期待しています!!!


京都の南座では『三月花形歌舞伎
亀治郎さんと獅童さんが出演決定ですって!
平成22年3月5日(金)~27日(土) (予定)
演目は未定。

3月かぁ、『染模様~』のついでに…
と思ったけど、今回『染模様~』は東京じゃないかっ!!
なんだか混乱(苦笑)

となると、3月の京都行きはキビシイ~
3月はいろいろありますから休みがないのと、お金も…
でも見たいなぁ。
博多も見たいのに断念しているし、亀治郎切れになりそうです(爆)
南座は内容によっては強行するかも~。

ウチくる!? に勘太郎さん

勘太郎さんがゲストってことで観たのですが
更なるゲストに亀治郎さんも御出演!!
ナイスだ!!

にしても…そのナリはどーした?!(爆)

なんだか不審な人物が画面の隅っこに映っているが…もしや??
と思ったら、まさかの亀治郎さんですよ!

何やってんすか?!

と驚愕した勘太郎さんに同感です。
でもあの驚き様が面白かったのでいいぞ、先輩!
と喝采を送ります。

その後も酔っ払ってんのか? と疑いたくなる大暴走。

そんなに仲良くない
コミュニケーションあまりとらない
遊びっぷりについていけない
ご祝儀は誰が一番くれた?

返事に困るコメントの連発。
勘太郎さんは押されっぱなしでした(笑)

だけど浅草歌舞伎開始1・2年目はなかなかお客さんが入らなくて
来年からはやらない」と言われた時に
直談判に行って今に至る、というエピソードに感動。
ただ継続・定着させただけでなく、大入りにしたんですから!
その 負けず嫌い根性 …やるからには結果を出す気持ちが大好きです。

と、感動モードに入ったとたん染五郎さんからメッセージ。
開口一番「大丈夫ですかー?」と(爆)
大丈夫じゃないよ、いろいろと。スゲーな、お見通しか!
ここでもやっぱり弄られちゃう勘太郎さんでした。

イヤホンガイドのガイドのポジションを狙うというクボジュンに
歌舞伎検定を受けていただいて…」とすかさず検定をアピールする大使!
抜かりないな! さすがです!!
でも「自分たちは受けない」なぜなら「どうせ受からないから」って(笑)
いやいや、受けなくても存在が歌舞伎ですから!

暴走気味な先輩は退場して
その後も勘太郎さんがお薦めの店が紹介されたのですが
飲み関係ばっかりだ!
凄い飲むんだなぁ。
だいたい冒頭で紹介したお煎餅も「酒のつまみにぴったり」だったし。

それにしても自らを「ひとみしり」と評したことにビックリ。
そうなの?
どっちかって言うと奥さんの方がそんな感じなのかと思ったら
ワイワイやるのが好きって…
意外でした。

跡継ぎに関しても
自分の子供ということで出演するのなら生半可なことでは許されない
恵まれているからより真面目に懸命に

と考えているのが好印象。
そうですね。そうであってほしいと私も思います。

そして同級生たちは素敵だな~!
イイ感じに酔っ払ってて(笑)
本当に仲がいいのが伝わってきました。
あの手紙にはじんわり泣かされました。
そして束に対して書かれた部分が少ないことに笑いました。

乗り遅れた…

諸般の事情で夏頃から情報収集を怠っていたツケがここに(苦笑)

なんと!
『染模様恩愛御書』の再演が決定していました!!


…ええ、すいません。
先日、演舞場へ行ってチラシを発見して初めて知りました。
チラシを見つけた時のテンションの高まりをお察しください。
体温が5度くらい上昇しました(笑)
こんなサプライズを楽しめるなら情報に疎いってのもいいかもね~。


三月花形歌舞伎
通し狂言 染模様恩愛御書 (そめもようちゅうぎのごしゅいん)
細川の血達磨


期間:平成22年3月6日(土)~26日(金)
会場:日生劇場

大川友右衛門:染五郎
横山図書:猿弥
腰元あざみ:春猿
細川越中守:段治郎
細川奥方照葉:吉弥
印南数馬:愛之助


おお、初演のキャストが揃い踏み!
あのどっかとぼけた殿・えっちゅーにまた会える♪

初演は大阪まで遠征した思い出深い作品です。
そしてその後、体調を崩した…(強行軍で無理するから~)
でも!

もんの凄く! 楽しかった!!

その様子はこちら 染模様恩愛御書(2006年大阪版)
著しい長文且つネタばれにつきご注意ください。

おや? 初演時は“細川の男敵討”って副題がついていたのでしょうか?
覚えてないけど…
わざわざ私がそんな言葉を考えるとは思えないので、そうだったのでしょう。

今回は“細川の血達磨
うん。いいんじゃないでしょうか。
前回はびーえるを前面に出していましたけどそれで成功したとは言い難いし。
つかむしろ、普通に忠義と絆のエンタメ歌舞伎でしたからね!
そっちを強調したほうがいいと思います!

芝のぶさんと薪車さんの参加は今回はないのでしょうか?
でも前回もチラシでは公表されずに
観てみたら参加していました、って状態だったからなぁ。
今回もそのパターンでしょうか?
だといいなぁ。

花形歌舞伎 昼の部

観劇:2009年11月14日(3階3列目下手より)
会場:新橋演舞場

初めて観ます! 『盟三五大切』!!
“盟”だけで“かみかけて”って読ませるなんて凄いよなぁ(苦笑)


通し狂言 盟三五大切 (かみかけてさんごたいせつ)

うわー、大量殺人の話じゃ~ん。

うう、まったく今の精神状態にはそぐわない演目。
なんてこったい。
『三人吉三』に続いて脳が拒絶するようなお話でした。

だからどうして お金が必要他人から奪おう って発想になるんですか?!
父親のかつての主のためにお金を調達しようって志はいいんですけど
それが他人から騙し取った金では主も喜ばないでしょう?

騙したられた浪人の薩摩源五兵衛染五郎)は
惚れていた芸者の小万亀治郎)の前で赤っ恥をかかされて
さらに騙されたと知っては腹の虫が収まりません。
復讐鬼・源五兵衛の誕生です。

気持ちはわかる。
でもあのシツコサは共感できません。
殺すまで追っかけるあの暗い情熱…
それも自分を騙した人間皆殺しですからね。恐ろしや~。

体面を気にする武士をひっかけるなんて命知らずなことをしたのが
小万の夫でもある笹野屋三五郎菊之助)。
この人の父親の旧主のために、と動き始めたのに
このうっかり男のおかげで大量殺人なことに。

しかも騙した相手の源五兵衛こそが…なオチですから。
南北先生はイケズだ。

『忠臣蔵』と『五大力』の世界を
“綯い交ぜ”という手法で結びつけているそうな。
『忠臣蔵』はともかく『五大力』ってなんぞや??

『忠臣蔵』の部分は源五兵衛は実は塩冶家の浪士だったんです。
おまけに逃げた小万と三五郎が落ち着いた長屋が
かつてお岩さんのお家だったとかなんとか。
その長屋の主が染五郎さんの二役で眉毛が特徴的な凄い役でした(苦笑)
さっきまで復讐鬼だったのに…

『五大力』に“三”と“七”を加えて表題の『三五大切』になるんですが
だから『五大力』ってなんなの~?

全体的に血みどろで暗かったのですが
小万の首がカパッと開いたのは面白かった。
作り物の首だと思い込んでいたから油断していました(笑)
まぁ、生首にご飯をあげようって場面だから
かなりヤバイ場面なんですが…


四変化弥生の花浅草祭 (やよいのはなあさくさまつり)

陰惨な演目をぶっ飛ばすような華やかな舞踊。
バランスが考えられています。

松緑さんと愛之助さんのコンビで次々に役が変わる変化舞踊。
このコンビ、なんだか新鮮だ。

神功皇后はともかく武内宿禰が爺でびっくり。
そうなの? 爺なの?
武勲を立てたってイメージがあるからもっと若くて勇壮な感じだと…

善玉悪玉通人野暮大尽に続いて登場したのは
獅子の精
『石橋』です!!

毛振りだ~。今月はいっぱい毛を振ってくれます(爆)

物凄い振りっぷり。
100超えたんじゃないか?! ってくらい振ってくれました。
いや~、いいね、獅子! 大好きだ!!

花形歌舞伎 夜の部

観劇:2009年11月13日(3階2列目センター)
会場:新橋演舞場

なんといっても目玉は『鬼揃紅葉狩』!!
というわけでそっちの感想から…


鬼揃紅葉狩 (おにぞろいもみじがり)

あらすじは
平維茂松緑)が
小諸次郎亀寿碓氷三郎種太郎)の二人の従者とともに
信濃国戸隠山を通りかかると
更科の前亀治郎)と
その侍女たち松也・梅枝・巳之助・右近・隼人・吉弥)に酒宴に招かれ
綺麗どころに目が眩み、盃を重ねるうちにまどろんでしまいます。

自分で舞を所望したくせに寝るとはナニゴト?!

とキレることなく寝顔を確認した更科の前とその侍女たち。
ッシャー」と猛々しい声を発したその正体は鬼女。
眠りこけた維茂主従の運命は?!

っていう普通のもの(だと思う)ですが
やっぱり猿之助さん演出です! 血湧き肉踊る内容になっておりました!

鬼女たちが本性を現すためにいったんひっこんだ隙に
男山八幡の神女である八百媛菊之助)のおかげで目を覚ました維茂たちは
託された太刀を携えて鬼女退治に向かいます。
…あのやさしい起こし方でよく起きたなぁ(笑)
もっと大暴れしてくれないと私なら起きれません。

鬼女たち再び登場! もう誰が誰だかわかりませんっ!!

足踏みが揃うと痛快!
でも上半身はバラバラだったり…
毛振りまで披露してくれます(侍女鬼のみ)

侍女鬼と従者たちは退場。
え? これでおわり、なわけないよね?
だって猿之助演出だし!
せっかく亀治郎さんと松緑さんが揃っているんだから!!

もちろんここからが本番!!
がっつり見せ場がありました!

鬼姫踊りまくり!!
飛んだり・跳ねたり・回ったり…ほらねー! そうこなくっちゃ!!
さらにはエビぞってくれるんだからサービス満点♪

これは維茂くんに勝ってしまうかも?! な迫力です(爆)

なんだか維茂くんが不憫になってきました。
だって彼の武器は託された太刀のみ。
それを遣わないと派手な見せ場がないのだ。
そんなわけで私の視線は鬼姫にクギヅケ。
というか亀治郎さんにクギヅケなだけか~(笑)


通し狂言 三人吉三巴白浪 (さんにんきちさともえのしらなみ)

どうしてそんなに簡単に殺してしまうのか?!
改めて観ると人死にの多いお話に呆然。

金のために夜鷹おとせを突き落とすお嬢吉三
金のために爺を殺すお坊吉三
義兄弟のために実の弟妹を殺す和尚吉三

ううう~ん。
因縁が因縁を呼び、とんでもない展開になっていますね。
本来はそこが面白いんですが
どうにもこうにも今の精神状態では受け入れられず…

最近は人が死ぬ話を好まないんですよ。
数年前までは
殺人事件だー、トリックだー、因縁だーって話に目がなかったんですが
どうにもここ数年は人が死なない話のほうが好みになってしまって。
おかしいな、疲れているのか?

でもキャストは良かったです。
お嬢吉三菊之助)・和尚吉三松緑)・お坊吉三愛之助)の三人も
十三郎松也)・おとせ梅枝)の若さも。
花形らしく若くて楽しかったです。
なんかバランスがいい感じ。

まさかの源次坊亀寿)は
チラシで確認するまで亀寿さんだとは気が付きませんでした(爆)

今年の観劇の〆は歌舞伎座になりそうです。

12月の歌舞伎座は実にわたし好みです!
でも、予算の都合で昼の部だけの観劇です。
ああ、稼ぎの悪い我が身が憎い…

というわけで
12月の昼の部『大江戸りびんぐでっど』が
今年の歌舞伎納めで観劇納めになりそうです。

面白いといいなぁ…


で、来年の観劇始めも歌舞伎になりそうな予感(笑)
浅草になるのか、演舞場になるのかの違いかな。
浅草は第一部も第二部も行くことになると思いますが
演舞場はどうしようかと思案中。

新橋演舞場 初春花形歌舞伎
平成22年1月2日(土)~26日(火)

【昼の部】

一、寿曽我対面 (ことぶきそがのたいめん)
    曽我五郎:獅童 / 曽我十郎:笑也 / 工藤祐経:右近

二、猿翁十種の内 黒塚 (くろづか)
     老女岩手実は安達原鬼女:右近

三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子 (しゅんきょうかがみじし)
     小姓弥生後に獅子の精:海老蔵


【夜の部】

慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)
猿之助十八番の内 伊達の十役(だてのじゅうやく)

市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候
    口上・仁木弾正・絹川与右衛門・赤松満祐・足利頼兼・土手の道哲
    高尾太夫・腰元累・政岡・荒獅子男之助・細川勝元:海老蔵
    渡辺民部之助:獅童
    八汐・祐念上人:右近
    京瀉姫:笑也
    渡辺外記左衛門:市蔵
    沖の井:門之助



夜の部の『伊達の十役』が気になる…。
見たことないけど面白そう!
でもできるなら亀治郎さんで観てみたいなぁ(すいません亀マニアなので)

昼の部は『黒塚』を観たい!
鬼好きとしては外せません!!
あと『春興鏡獅子』もいつもとは違う意味で興味津々(笑)

乱歩歌舞伎 第二弾

観劇:2009年10月9日(1階)・25日(3階9列目)
会場:国立劇場 大劇場
脚本:岩豪友樹子
演出:九代琴松(幸四郎)


前作がとっても面白かったので
第二弾の今回も大いに期待して
あらかじめ2回観る構えで万全の態勢で臨みました!

が…
正直、前作のほうがぶっ飛んでて面白かったなぁ(暴言?)

前回は原作も読んで予習しまくって
原作のこれをこうさせたのか! と比べるという楽しみもあったので
テンションが違ったというのもありますが
今回はどうにもこうにも理屈っぽくていけないよ…


京乱噂鉤爪(きょうをみだすうわさのかぎづめ) ―人間豹の最期 ―

主役は大子染五郎)ちゃんですよね?
恩田染五郎)の影は薄くなってしまったような気がします(暴言?その2)

だって、大子ちゃんのほうがおもしろいんだもん!
大きい子だから大子!
立ったり座ったりするのも一苦労なコロコロした愛嬌たっぷりな大子!
本名はなんだったかな? みすず?
本名より大子のほうがインパクトあって楽しいぜ!

恩田よりもずっと話の中心にいる大子ちゃん。
かなりのキーパーソンでございました。
アイタタな兄さん夫婦に振り回されながらも
ラブラブな彼もいる大子ちゃん。
今にも「ボク(by安藤英竹)」と言いだしそうな彼(笑)
本人も人形を取り戻そうとする渦中の人でしたが
彼も実は…な渦中の人でした。

恩田はカワイソウな人になっていました。
謎の陰陽師・鏑木梅玉)(覚えにくくて言いにくい名前だ)
彼の術にはまって操られてぐるぐる回る宙乗り披露を余儀なくされた恩田。
まわり過ぎだぜ。
染さんは本当に高いとこ苦手なんでしょうか?(笑)

変態陰陽師は人形萌えらしくって
大子ちゃんの大切なお人形を相手になんだかアッブネーこと言っています。
確かにその子は可愛い! とっても綺麗だ!!
けど、相手は人形! 目を覚まして鏑木~っ!!

そのお人形を作ったのが大子ちゃんの父上で
明智小五郎幸四郎)の師匠でもある人形師。
ああ、そういえば同心の傍ら人形を作っているって設定でしたね。
奥さんはどうしたんだ??

人形萌えな腹黒変態陰陽師と闘う話でもあるんですが
イマイチ連携が取れていないので熱血テンションが上がらないまま
エンディングへ。

まぁ当然、恩田がやっつけるんだろうな、と思っていたら
まさかの伏兵!
お人形本人と大子ちゃんの鏡が鏑木を追い詰めた!!

マジで?! やっぱり主役は大子ちゃんなのね??

どうにも私の目には大子ちゃんしか映らないのでした(苦笑)


てなことを考えていたら
10月歌舞伎公演「京乱噂鉤爪」の受賞者発表~♪

○優秀賞
中村翫雀 (松吉実ハ鶴丸実次の演技に対して)
市川高麗蔵 (女隠密綾乃の演技に対して)

○特別賞
中村梅丸 (花がたみの演技に対して)
松本 錦成 (きはものや丁稚長吉の演技に対して)



残念ながら大子ちゃんの受賞はなりませんでした(笑)
高麗蔵さんの女隠密はたしかに頑張ってた!
仕える人を間違えていたけど!

浅草歌舞伎演目発表!

…もうそんな時期なんですね(苦笑)
おや、獅童さんの名前がない。
ついに卒業者出現??


新春浅草歌舞伎
平成22年1月2日(土)~26日(火)

【第1部】(午前11時開演)

お年玉〈年始ご挨拶〉

一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)

 工藤左衛門祐経に父を討たれた曽我五郎時致(ときむね)(亀治郎)は、血気盛んな若者に成長し、父の仇を討とうと鎧を手にして工藤の館へ駆け出しそうとします。これを止めたのは名うての大力の持ち主である小林朝比奈勘太郎)。朝比奈は、五郎と鎧の草摺を引き合い、その行く手を阻みます。朝比奈が「悪身(わるみ)」と呼ばれる男姿で女の振りを滑稽に見せるのが見どころのひとつです。鎧などを引き合って力を自慢する「引き合い事」という荒事の演技を取り入れた華やかな舞踊です。


二、元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)*御浜御殿綱豊卿

 次期将軍の徳川綱豊愛之助)は、寵愛するお喜世七之助)や、江島亀鶴)たちと浜遊びに興じ、政治に関心がないよう装っています。しかし学問の師である新井勘解由男女蔵)には、赤穂の浪人たちに仇討ちをさせてやりたいとその心中を明かします。一方、お喜世の兄で、赤穂の浪人である富森助右衛門亀治郎)が浜遊びの見物を願い出るので、綱豊はこれを許し、仇討ちの意志があるかどうか探ります。やがて助右衛門は、今日の宴に招かれた吉良を襲おうとしますが、綱豊がこれを防ぎ、その軽率な振る舞いを叱り、諭すのでした。綱豊と助右衛門の台詞の応酬が眼目の名作です。


三、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの)*将門

 朝廷に反旗を翻し、滅んでいった平将門。その古御所に蝦蟇(がま)の妖術を使う妖怪が出没すると聞き、大宅太郎光圀(みつくに)(勘太郎)が征伐にやってきます。現れたのは、島原の傾城如月と名乗る妖艶な美女(七之助)。実は平将門の遺児滝夜叉姫だと光圀に気づかれると、大蝦蟇を従えて光圀に抵抗します。薄暗い廃墟に、豪奢な遊女と大蝦蟇。妖しい耽美な世界が展開されます。



【第2部】(午後3時30分開演)

お年玉〈年始ご挨拶〉

一、 奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)*袖萩祭文


 環宮が行方不明となり、その咎から平直方男女蔵)に切腹の命が下されます。そこへ父の難儀を知った娘の袖萩勘太郎①)が駆け付けます。しかし直方は駆落ちをして安倍貞任の妻となり、瞽女(ごぜ)に零落した袖萩に対面を許しません。そこで袖萩は祭文を語り、父母へ許しを乞います。やがて直方は切腹し、袖萩も自害します。ここへ桂中納言が現れ、直方や袖萩に哀れみの言葉をかけて立ち去ろうとしますが、源義家七之助)はこれを安倍貞任(勘太郎②)と見破ります。そして義家と貞任は戦場での再会を約束して別れるのでした。
 安倍宗任愛之助)も大暴れ。


二、猿翁十種の内 悪太郎(あくたろう)

 安木松之丞愛之助)に大酒飲みで酒癖が悪く、周りに迷惑をかけることで悪太郎亀治郎)と呼ばれている甥がいます。悪太郎は今日も酒に酔い、通りかかった修行者の智蓮坊亀鶴)に修行の話を所望したり、薙刀の話を聞かせたりと困らせます。松之丞が度々意見しても、聞く耳を持たないので、松之丞は太郎冠者男女蔵)と一計を案じます。悪太郎の痛快な腕白小僧ぶりが楽しい歌舞伎舞踊で、最後の念仏踊りは舞台の奥行きを十分に生かした見応えある舞踊です。


第1部のほうが亀治郎率は高いですね。
でも第2部の『悪太郎』が猛烈に楽しみなんですけどっ!!
と言ってもこの演目は観たことがないんですが(苦笑)
亀治郎さんの盛りだくさんな新演出が期待できそうじゃないですか!
ああ、楽しみ~♪

とはいえ、『正札附根元草摺』の勘太郎さんとの舞踊コンビも
『御浜御殿綱豊卿』も楽しみです。
なにしろ
“綱豊(愛之助)と助右衛門(亀治郎)の台詞の応酬が眼目の名作です”
って言われていますからね。
そりゃあ観なくてはいけないでしょう!


あと気になるのは12月の歌舞伎座!!
クドカン脚本の歌舞伎がついにお目見え…!!!

歌舞伎座さよなら公演 十二月大歌舞伎
平成21年12月2日(水)~26日(土)

【昼の部】

一、操り三番叟(あやつりさんばそう)
  三番叟:勘太郎/翁:獅童

二、新版歌祭文 *野崎村(のざきむら)
  お光:福助/お染:孝太郎/久作:彌十郎/久松:橋之助

三、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん )
  山蔭右京:勘三郎/奥方玉の井:三津五郎

四、大江戸りびんぐでっど(おおえどりびんぐでっど)
  染五郎/七之助/扇雀/勘三郎 他


【夜の部】

一、双蝶々曲輪日記*引窓(ひきまど)
  南与兵衛後に南方十次兵衛:三津五郎/濡髪長五郎:橋之助/お早:扇雀

二、雪傾城(ゆきけいせい)
  傾城:芝翫/勘太郎/七之助/児太郎/国生/宗生/宜生

三、野田版 鼠小僧(のだばんねずみこぞう)
  棺桶屋三太:勘三郎/お高:福助/與吉:橋之助/大岡妻りよ:孝太郎
  稲葉幸蔵:染五郎/目明しの清吉:勘太郎/おしな:七之助
  番頭藤太郎:彌十郎/おらん:扇雀/大岡忠相:三津五郎


楽しみだなぁ『大江戸りびんぐでっと』!!
ここには名前がありませんが獅童さんも御出演されるらしい(後援会情報)。
で、勘太郎さんは…? なんで名前入ってないの?!

あれま。

最近は私の歌舞伎アンテナがぶっ壊れていて
情報キャッチが遅れました。
先日の教育テレビの『十二夜』放送も開始10分くらい見逃しました。
麻阿登場には間に合ったけどさ~。

単に情報収集をさぼっているだけですが…

11月の演舞場の演目が発表になりました。
ははぁ。そうきたか。

新橋演舞場 花形歌舞伎
平成21年11月1日(日)~25日(水)

昼の部

一、通し狂言 盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
  序 幕 佃沖新地鼻の場・深川大和町の場
  二幕目 二軒茶屋の場・五人切の場
  大 詰 四谷鬼横町の場・愛染院門前の場

薩摩源五兵衛/家主弥助=染五郎
笹野屋三五郎=菊之助
六七八右衛門=愛之助
芸者小万=亀治郎


二、四変化弥生の花浅草祭(やよいのはなあさくさまつり)

武内宿禰/悪玉/国侍/獅子の精=松緑
神功皇后/善玉/通人/獅子の精=愛之助


夜の部

一、通し狂言 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
  序 幕 大川端庚申塚の場
  二幕目 割下水伝吉内の場・本竹お竹蔵の場
  三幕目 巣鴨吉祥院本堂の場・裏手墓地の場・元の本堂の場
  大 詰 本郷火の見櫓の場

お嬢吉三=菊之助
お坊吉三=愛之助
和尚吉三=松緑


二、鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)

更科の前実は戸隠山の鬼女=亀治郎
八百媛=菊之助
平維茂=松緑



うーむ。5人がメインの新作ではなかったか…
どうせなら5人勢ぞろいして出演する演目があってもよかったのに~。
亀治郎率低くね? と思うのは亀治郎ファンのぼやきです。

『盟三五大切』は実は見たことがないので楽しみです。
小万って出番多いんだろうか? ←結局それか!(笑)
『鬼揃紅葉狩』と見てとっさに
「やった! 蜘蛛!!」と喜びかけましたが
「鬼」でしたね(苦笑)
蜘蛛の拍子舞かと思ったさ~。単なる勘違いだったさ~。
鬼も好きなんで楽しみです。
どうやら猿之助さんの演出みたいなので大暴れしてくれそうですし。

ついでに本日放送の『Qさま』に亀治郎さん御出演だそうです。

ほんでびっくりしたのが、夜の部の染五郎さん不在。
えええ~?
んなことアリなのか?!

2009納涼歌舞伎 第二部

観劇:2009年8月23日(3階5列目上手寄り)
会場:歌舞伎座

『豊志賀の死』はどうしても観たかった!
だって前回(と言っても数年前)観たとき
すんげ怖くてめちゃくちゃおもしろかったんだもん!


真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)*豊志賀の死

あらすじを知りたい場合は
菊之助さん主演の映画『怪談』を見るとよいでしょう。

原作は同じです。
この『豊志賀の死』よりも詳しいいきさつがわかります。
それでも端折っているのですが…因縁に次ぐ因縁で結ばれたお話なのだ。
本当はメチャクチャ長い話です。
これを落語で口演したという三遊亭円朝さんはタフだと思います。

豊志賀福助)の顔の崩れっぷりが半端じゃありません!
そりゃあ新吉勘太郎)じゃなくとも尻込みしてしまいますよ。
過去に愛があったとはいえ、あの御面相では…
それに豊志賀さんたらねちっこいんだもの。
あれはいけないぜ。

しかし「怖いんだよ~」と大声で断言してしまう新吉のへたれっぷりも
よくないですね。
割と考えを垂れ流しにしてしまう迂闊なところがある人なんです。

なんて文句垂れていますけど、そんなところが面白い話なのでOKです!

歌舞伎はこのあたりトコトンやってくれるから笑えるんです。
あいにく映画のほうは…ちょっと物足りなかったかな。
私はトコトンやってくれる歌舞伎のほうが好みです。
怖いんですけどね、ワクワクするんですよ。
怖いと楽しくなるんですよ!

歌舞伎役者って演技うまいよね、と当り前で基本的なことがわかる演目です。


新歌舞伎十八番の内 船弁慶(ふなべんけい)

松羽目ものです。舞踊です。
私はいつも静の舞でうとうとし、船頭たちの場面で覚醒します。
今回もそうでした。…成長しないなぁ(苦笑)

豊志賀とは打って変わって凛々しい源義経福助)が
家臣の亀井六郎松也)・片岡八郎巳之助
伊勢三郎新悟)・駿河次郎隼人)とともに大物浦に。
先に来ていた武蔵坊弁慶橋之助)の説得で
静御前勘三郎)を都へ帰すことになり、私撃沈の静の舞。

4人の家臣が見分けつきますよ!
大物すぎると見分けがつかなくなる心もとない知識の持ち主なのもので…
今回のように若いキャストのほうがわかったりして(笑)

さて、お楽しみ!
舟長三保太夫三津五郎)と、舟子岩作高麗蔵)・浪蔵亀蔵)たちによる
私覚醒の舟唄の舞(そんな名前ではないはず)。

楽しいんですよね~。
毎回ウキウキします。


そしてお待ちかね! 怨霊登場!!
平知盛の霊勘三郎)出現です!!!
大暴れいたしますが、弁慶の一心不乱なナムナムに退散~。

毎回思うんだけど、この演目は3階席では駄目だと思う。
だって花道が見えないんだもの。
知盛の霊のひっこみは花道をガッツリ使います。
観た後に気付くんですよね~。花道全滅だよ! と。

2009納涼歌舞伎 第三部

観劇:2009年8月19日(3階10列目)
会場:歌舞伎座

平日の18時開演。
昨年、余裕で間に合った記憶があったので
今年も仕事帰りに見参。
余裕ぶっこいて途中でお弁当を買うという暴挙に出たら遅刻気味に到着。

まもなく開演です」と言われながらチケットをモギられ
慌てて一階ロビーを疾走。
ええ?! 昨年と何が違うの???
わあ~、幕が開いたっぽい!
なんだかびゅうびゅう風が吹いている音が聞こえます。
どうやら昨年は18時15分開演だったようです。

あれ…タイトル違うけど松竹座で観た『吹雪峠』と同じ話だろうか?

タイトル違ったら別の話だろう!」ソッコウ脳内ツッコミ。
慌てるとロクな考えになりません。

ドカドカ階段を駆け上がりゼイハアしながら3階ロビーに到着。
あああ~、若いおにいちゃんの声で台詞が聞こえてきた~。
よく通る声だな~。ロビーでも聴き取れそうだよ。そんな余裕はないですが。

座席に一番近い扉から入ろうとすると向こう側から
係の人が「ご案内します!」とすっ飛んできました。
ああ、助かります。
係の人について扉をくぐると真っ暗。こりゃ、案内ないと無理だわ。
ようやく着席できました。


お国と五平(おくにとごへい)

舞台上には
闇討ちにされた夫の敵を討つため後家のお国扇雀)と
その中間・五平勘太郎)がススキ野原で一休みの最中。
そこへ謎のストーカー虚無僧が現れて…

登場人物がめっちゃ少ないお話でした。
セリフも普通。チラシで確認したところ谷崎潤一郎の作品だそうな。

耽美的な男女の情念を描く谷崎潤一郎作の舞台をお楽しみ下さい。

って書かれていました。
ひぃ~っ! 私の苦手な耽美ですよ!!
これを事前に知っていたら構えてしまったでしょうが
知らなかったので問題なしです。
つか、あらすじも配役もあやふやなまま見てしまったので一苦労(苦笑)

そんなわけで二人の状況もよくわからないまま観はじめて
五平とお国の会話の中から旅に出ている事情も徐々にわかり
ああ、敵討ちの話なのね。
そんなのんびりしていていいのかいな?
主従関係の二人のはずなのにやけに親密…?
手当てのためとはいえ
武家のご婦人が素足を男性に素足をさらすってアリなのか?
まぁ、夫の仇を討つために協力してくれている中間ですからね
そりゃあ信頼関係が篤いんでしょうね??


てなことを考えながら観ていると
二人には聞き覚えのある尺八の音色が徐々に近づいて参ります。
慣れぬ旅先でお国が伏せっていたころから
ずっと周辺をうろついていた虚無僧が追い付いてきたようです。

もしや、虚無僧=夫の仇…?!

とお国は心配します。
ハ? おかしくありませんか?
夫を殺した仇が逃げるならともかく追ってくるってありえない!


しかしこの予想が大当たり!
虚無僧は夫を闇討ちした張本人・池田友之丞三津五郎)だったのだ。

あとはこの人がべらべらとよくしゃべる。
なぜに闇討ちするに至ったかを話し、命乞いまでします。
ええい! 往生際の悪いっ!

でもまぁ、ありそうなお話でした。
仇討ちに疲れ諦めて別の土地でやり直そうと考えたり
闇討ちの動機が横恋慕だとか
武士のくせに剣術が苦手で心構えもできていないとか
命乞いをされて仇討ちの決意が鈍ったり
死ぬんなら全部バラしてやれとばかりに暴露とか。

これが耽美というものなのか…?
客席からはやたら笑い声があがっていましたけど
そこは笑うところ?
かなり悲劇だと思いますけど。
悲劇も度を超えると笑えるものですが、それとも違うような(悩)

おもしろかったんですが、どうにも楽しみ方のわからないお話でした。
やっぱ耽美は難しい~。


怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)
  中村勘三郎四役早替りにて相勤め申し候

どこを切っても勘三郎!(爆)
勘三郎さんオンステージなお話でございました。

三遊亭円朝の口演をもとにした怪談噺でございます。
これは数年前の納涼でも拝見いたしました。
あの年は同じ月に演舞場で新感線が『アテルイ』を上演していて
毎週のように東銀座界隈に出没したんですよね、私が(笑)

そういえば勘太郎さん・七之助さん・獅童さんが客席にいて
ぎゃ~!! とテンションが上がったこともありました。
でもその日は歌舞伎座の『乳房榎』は楽日の真っ最中。
父上たちが仕事中でも自分の出番が終わったら解放されるのか~
と感心した次第です。歌舞伎って割と自由ですよね。

さて、その年の『乳房榎』と比べると
なんかちょっとずつ違った気がするんですが
それは記憶違いなのか本当に違うのか判断できないので(苦笑)
ここは絶対違った! という点を。

ラスト! あの口上ではなかった!! …と思います。

ずーっと、疑問だったんですよ。
“中村勘三郎役早替りにて相勤め申し候”ってのが。
4役ってなんだ? どう考えても3役でしょう??
その謎はラストに明らかに。

まさかねぇ、4役目の姿で口上があるとは思いませんでした。
そしてまさか大事なタイトルを噛むとは思いませんでした(爆)
『怪談乳房榎』と言うべきところ、ちょっと詰まったんですよね。
しばしの間があったあと、思いだしたようで事なきを得ましたが
すぐに「『怪談牡丹燈籠』って言いそうになりました」と自己申告がありました。
ははは。それも円朝さんの作品ですけどね~。

現在の歌舞伎座がさよならすることについても面白おかしく話してくれて
さよならさよならとあと8か月、とか
お客様もあちらがわに行かないようにと念を押されました(笑)
今年で20周年という納涼も建て替えの間はお休みするそうで
さびしい限り。

ちなみに前回のラストは『乳房榎』の謎が明かされました。
乳のような樹液が出る榎に育てられた真与太郎ちゃんのエピソードで幕
だったと思います。

…ところで真与太郎って名前は音で聞くと
マヨネーズ大好きな子みたいな名前に聞こえて仕方ないです(苦笑)

以下、あらすじを載っけておきます。

絵師菱川重信勘三郎①)には、美貌の妻お関福助)と、生れたばかりの真与太郎がいます。偶然にお関と知り合い、ひと目惚れした浪人の磯貝浪江橋之助)は、重信に弟子入りします。重信はかねてから頼まれていた高田南蔵院の天井画を描くことを決め、依頼に来た千住茂左衛門亀蔵)と万屋新兵衛(家橘)と共に出立します。
天井画の完成が間近となったある日、浪江は旧臣の蟒三次勘三郎②)に再会します。旧悪を知る三次に金を渡して追い返した浪江は、重信を殺してお関を手に入れようと下男の正助勘三郎③)を脅して、その殺害を手伝わせます。殺された重信は霊となり、住職雲海彌十郎)らを伴って南蔵院の本堂に現れると、画を完成させて煙と共に消え去るのでした。悪業を隠してお関と夫婦になった浪江でしたが、今度は、正助に四谷角筈十二社の滝壺へ真与太郎を棄てに行かせますが…(歌舞伎座HPより)

プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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