朧の森に棲む鬼 3回目 〆

観劇:2007年1月26日
会場:新橋演舞場
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり

過去に某所で書いた記事を移動させた分。
ネタバレ編。

この公演は3回も行ったようですね。
1階観ればそれで十分! という考えの私にしては異例のことです。
3回目は3階席だったようですね。

…でも結構、新感線の公演は複数回行くことが多いかもしれません。
好きなんだな~、すっごく。
ま、チケットが取れるかどうかが問題なんですが。

以下、基本手直しなし。誤字脱字をみつけた箇所のみ訂正しました。
あとキャストを強調したくらいです。
それにしても気合入りすぎ! 長いよ!!
よっぽど気に入ったんだなぁ。

長すぎるので隠します。




3階席からの景色は照明がよくわかり、楽しめました。
場面によってライトが変わるんですよ! 1階席ではわからなかったな~。


【第一幕】

「いつともしれぬ昔、どこともしれぬ島国」
この言葉がスクリーンに浮かび上がるだけで世界に引き込まれます。

野心家ではあるけれどいまのところ
落ち武者狩りを生業とする男ライ染五郎)と
その“永遠の弟分”キンタ阿部サダヲ

そのライに力を与えるのが朧の森の鬼たち、すなわちオボロ。
国の王となる野望を持つような者の前にしか現れないらしいオボロ。

『朧~OBORO』
この曲が流れるとテンション上がります。
ここの振付は松本錦升さんらしいです。

エイアン国の将軍ヤスマサを殺すところから
物語は大きく展開していきます。
エイアンの四天王と称される武将をオボロの剣で倒すライ。
ヤスマサの剣を振り回す音が他の人と違う~。コワイよ~(泣)

口先だけで世を渡って来たライが剣に操られて倒す!
剣に振り回される演技が上手いぞ、染さん。

落ち武者狩りの習性でキンタがヤスマサの懐を探ると
まず財布、次に手紙が出てきます。
「うわっ!! …字が書いてあるっ」
…そうです、キンタは字を見るのもイヤなくらいなおバカさん。
とってもぷりちーです(笑)。
ライにも「アニキアニキ」と信じ切って懐いています。
ライに殴られて華麗な横っ跳びを披露しながらも慕い続けます。

そこへエイアンと戦い続けるオーエ国を治めるシュテン真木よう子)。
実はヤスマサ、このシュテンと通じエイアンを裏切ろうとしていたのだ。
ヤスマサになりすまし
シュテンとオーエ流の義兄弟の契り「血人形の契り」を交わすライ。
落ち着いて観るとキンタがここで悶えている。
そしてライはキンタの血の付いた財布を探っている~

『ラジョウ艶歌』
このシーンはアオドクロの無界の里っぽくてスキ。
ラジョウのボス・マダレ古田新太)の登場は『吉原御免状』ぽいですが。
ここでもライはマダレと義兄弟の契りを交わす。
義兄弟の大安売りだ(苦笑)

『夢暮歌』
エイアン国王イチノオオキミ田山涼成)の愛人シキブ高田聖子)が
歌い上げるオオキミに捧げる愛の歌。

いやいや素晴らしい!
オオキミとシキブはラブラブでバカップルです。
…実はシキブはヤスマサと浮気していたりしますが。
飄々としたオオキミがかわいいです。でも間違いなくバカ王だ(苦笑)
シキブのことは理解していますけど、国のことは理解しているのかどうか…?

そしてシキブの最大の見せ場(だと思います)「だーいきら~い」では
ヒイっ!! コワっ! とマジでビビリました。

ここの日替わりは
ウラベ 「巫女の御宣託を聞きに行かないか?」
サダミツ 「何を占ってもらうのだ?」
ウラベ 「結・婚・運!」
サダミツ 「やめとけ! 後悔するから!!」

ヤスマサの最後を見届けた部下という触れ込みで
四天王の一人でありヤスマサの妻でもあるツナ秋山菜津子)のもとに
潜り込みヤスマサからの手紙を届けるライ。
夫からの賛辞が山盛りな手紙にテレまくり「そこはいいから飛ばして!」
と先を急がせるツナがかわいいです。
そのツナをからかい、グー殴られたキンタがちょっと遊んでいました。

キンタ 「飛ばさないから殴られる。ホラ、ホラこんなことに」←シツコイ。
ツナ 「…キンタッ」
キンタ 「キンタ?! あ、オレだ」
ツナ 「お前が悪い」
怒られてしょぼーんと正座するキンタ。
これを笑いながら見ているライ。

それにしてもヤスマサは手紙魔でありますな…

徐々にツナの信頼を得ていくライとキンタ。
その活躍を歌い上げたのが『我等!検非違使特捜隊』
キンタのソロ。客席から登場! お客さんに座って歌ったりやりたい放題!
曲はアイドル?! もーキンタ可愛すぎるっ! ここの衣装好き。
バックダンサー従えて歌い踊るこの時間は至福のひと時。

そして恋女房(?)オクマに跳び蹴り食らわすキンタの華麗なこと!
蹴られたオクマが吹っ飛び、あやうく舞台から落ちそうに。
「落ちるか? 今日こそ落ちてみるか?!」
と鬼のようなキンタなのでした。

一方、裏では着々と邪魔者を片付けるライ。
まずは四天王の一人サダミツ小須田康人)を計略により殺す。
サダミツの衣装がザ・荒事って感じでステキです。
本人はそれほど荒事な人物ではないんですけどね。

そうだ。アラドウジ川原正嗣)がサダミツのとこに行ったとき
ちゃんとトリカゴ持って行っていたよ! ふぎゃー細かいっ!

法廷(?)の場面では古田さんに注目です。
状況が変わるたびに変な顔をしています。
けっこう自由だなぁ、マダレって。
もっとガッチリ出番があってもよかったのに。

一幕目ラストはシュテンとの「血人形の契り」の本当の意味を知って
第一幕終了。
…すっかり忘れていたナー「血人形の契り」(苦笑)



【第二幕】

二幕目は暗く重い展開でした。
気がついたらライがドンドン恐ろしい顔に…


サダミツに続いてもうひとり。
やはり四天王の一人ウラベ粟根まこと)を戦いのさなかに殺し
邪魔者がいなくなったと見るや否や
本性を現しはじめ、シュテンを騙して捕らえ
キンタをも裏切るライ。

ガッビーン!!! ですよ!

のたうちまわるキンタ…(涙)
それを見ながらいつ血を付けるのか観察する私。←鬼か!?
ここではさすがにマダレがヒイていました。
以降、マダレはライを観察し続けます。

なにはともあれ犠牲を払いながらも勝利したエイアン国。
その勝利の歌が『めでたや!!天下の大将軍』
でもちょっと虚しい…

そしてあっさりライに利用されるシキブ。
それを知りつつ毒を煽るオオキミ…悲しい! 悲しいぞ!
こうしてライは最大の邪魔者オオキミを殺害。
実行犯シキブも始末して、いよいよ王座は目の前だ!

しかし自分を信じてくれるキンタもいないのに王座について何が楽しいのか…。
王になるが目的だけど、その後の展望が全くないライの行き着く先は…?
オモイッ! オモイぞ!!

一方、だんだんライに不信感を募らせていたツナが
捕われの身のシュテンのもとへ。
ここで初めて夫ヤスマサの死の真相を知り、ライに切り掛かるツナ。

うーん。ヤスマサがなんでエイアンを裏切ろうとしていたのかがハッキリしないんですよね。
ツナのことも愛していたのかどうか…だって浮気してたし~。
手紙を残したってことはシキブよりは気にかけていたってことなのかな?
でも愛する奥さんを国に残して自分だけ裏切るのって、どうなのよ?

でもツナは好きだったんだね。
ライのものになるくらいなら死ぬ! と自殺しようとしているし。

この時のライが憎たらしい。
さんざんツナを殴って蹴ったあと ←本当にヒドイ(泣)
「俺への憎しみでいっぱいなお前
今ヤスマサのことなど少しも考えてないだろう」と。
それは愛してると同じことだと言うの?! ムキーっ!

それを端で見ていたマダレ
「妹を目の前で殺されるのは我慢ならない」と割って入る。
実は嬉しかった(笑) だってツナがカワイソウだったから。

ツナを騙すためにマダレに蛇の刺青を入れるよう指示したはずが
実はモノゴコロついたときからマダレの腕にあったもの。
行方不明だった本物のツナのアニキだったのだ。
嘘からでたまこと。ライには不本意な結果です。

あ、そういえば刺青の意味がわかったときのマダレの「コレが?!」に
笑いが起こったのはいいのだろうか?
なーんかわざととらしかったから私も笑っちゃったけど。
最初観たときはそんなことなかった気がするんだけどなぁ。

さらにライはシュテンの捨て身の「血人形の契り人体版」で足止めをくらい
さらには自分が罠に嵌めて殺した人達の亡霊とオボロに悩まされる。
このオボロの踊りも松本錦升さんの振り付けかな?

エイアンの王になったライが戦うのは
マダレとツナのラジョウの軍勢とシュテン党の残党の連合軍。

ここの日替わり
オクマ 「この人はー、えーっと、えーっと。……ダレ?」
マダレ 「マダレっ」
噛み付くような勢いの古田さんなのでした(笑)

恐怖政治のライ国王には人望が無く、ひそかに部下に命を狙われる始末。
そんな不届き者を成敗する必殺仕事人キンタ!
カッコイイーっ!!
いや、盲目だから仕事人ではなく座頭市か。

でもキンタはもはやライの敵なのだ。
ライの言葉がキンタには届かない「アニキの言葉はからっぽだ」
視力を失ってからタヌキやキツネのキモチがわかるキンタにとって
ライはそれ以下になってしまったのだ。
ああ~ついに得意の口先攻撃が通じないとなるともはやライは…

亡霊となった(?)ライを見送る3人の表情がいろいろ。
割とけろりとしているマダレに、苦悩のツナ、放心のキンタ。
ライとの関わりが深いほど絶望が大きいのか…。

で、この後もいろいろあるんですけど
さすがにそこまで書くと興ざめなので省略です。←逃亡?
あ、ラストの大立ち回りで流れた曲が『アテルイ』っぽくて切なかったです。
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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