2つの『クライマーズ・ハイ』

2008年の公開当時、なんとなく敬遠していてそのまま観ていなかった映画。
堺さんが出演しているっていうのに!

…山の話は苦手なんですよ。
それでも過去に観ようと決意して
間違って『ミッドナイト○ーグル』を観たりしています。
ああ、山繋がりですね。
それだけで混同するくらい山絡みの物語には食指が動かないんですよ。

しかし! 今回は間違えずに本物を観てみましたよ。
だって、堺さんの雄姿を見たいじゃありませんか!!!


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堤真一堺雅人

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御巣鷹山に墜落した日航機を取材する北関東新聞社が舞台の物語。
そうか、事故そのものをメインにするのではなく
新聞社がメインだったのか~。

堺さんはその新聞社で働く社会部担当の記者・佐山
世紀の大事故を目の前に事故現場へ赴くことを志願するヤル気に満ちた人。
現場は山中。当時はまだケータイもなく
移動するのも大変な過酷な条件では取材もままならない状況。
無線なら連絡が取れるのですが
ローカル新聞社(と内部の派閥の壁に阻まれた)ゆえ無線は通じていない。
それでも現場に向かうと。熱い漢なのです。

ものすごく苦労して現場にたどり着き
予想以上の惨状にクラクラしつつ
なんとか確保した電話から口頭で伝えられた文章は…
日の目を見ることはなかったのでした(涙)

泥だらけ、汗まみれの疲労困憊な堺さんは珍しく
とがった視線も精悍で良かったです。
常に鋭い感じでトレードマークの笑顔も封印。
なかなか見られない役でした。
堺FANは必見です!



この映画、どうにもこうにもツボ違いで…
どこが面白いのかわかりませんでした(爆弾発言)

この映画、たしかヒットしたんですよね?
そして結構、賞を取ったりして評価も高かったんですよね?
確かに役者さんは良かったです。
さんを筆頭に
さんも遠藤憲一さんもマギー滝藤賢一さんも皆川猿時さんも!
でも、物語が私には…ごにょごにょ。

みんなどこに感動したんでしょう?
その謎を解くべくPCで検索。
お?! これ、同じ原作でドラマ版があるじゃないか!
しかもこっちの方が(観ている人は少ないみたいだけど)評価がイイ!!
じゃあ、レンタルしてみましょう!


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佐藤浩市大森南朋

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おおお! 私はこっちのほうが好きです!!

映画ではわからなかった事情がこっちではかなり詳細に!
なんだよ、そうやって説明してくれれば私だって感動したよ!

映画では伝わってこなかった安西との友情も
詳細がまったく不明だった息子との事情も
遊軍とはなにか、も
過去の栄光こと“大久保・連赤”とは何か、も
新聞を貰いに来た親子とのやりとりも
ちゃんと描かれておりました!

さらに
映画では現場の悲惨さに錯乱してしまった
神沢はカメラマンじゃなくちゃんと記者で、死なないとか
主人公・悠木の言葉が問題で過去に部下を失っているなんて初耳!
この過去の部下・望月と神沢がごっちゃになっていたのが映画でした。

あれは一緒にするべきではないでしょう?
この望月の悲劇があったから、悠木は“遊軍”になるんですよ。
そしての経験があるから
スクープをモノにするか否かの決断の時やその他いろんな場面で慎重になる
ってことが観ている人に伝わるのに
それを省略してしまっては、悠木がただの優柔不断に見えてしまうんですよ。
そういうことではないのに!

映画ではまったく刺激されなかった我が涙腺ですが
ドラマ版では泣きっぱなしでした。

泣きポイント・その1
新聞を貰いに来た親子とのやりとり。
映画ではなぜか省略していましたが、ここは重要!
映画でも遺族だった、ってことは伝えられましたけど
これがあるから悠木のヤル気が戻るんだからもっと大事にしないと。

泣きポイント・その2
望月の従妹とのやりとり。
正直、望月はともかくその従妹はウザイと思っていたんですよ。
けれど、結果的に悠木が記者志望を一人育て上げたという展開に涙。

泣きポイント・その3
安西の息子が高橋一生くん!
もうこれだけで観た甲斐あったってもんですが(笑)
これまた優しくてイイ!!
弱音を吐く悠木を優しく導き、息子と和解を促すのが…っ!
息子・淳との確執がわかっているからグっとくるんですよ。


あと、これは本当に個人的なことなんですが
新聞社の雰囲気がドラマ版の方が私の持つイメージに近かった。
今の仕事に就く前ちょびっとだけ新聞社の仕事に携わっていたことがあるので
その雰囲気に近かったんです。
それに見出しの重要性が伝わってきたのもこちら。

映画では広告や販売の面はよくわかりましたけど
肝心の記事の部分が…(苦笑)

あと、社長と悠木の関係。
映画のアレはいらないのでは?
少なくとも私には不要でした。
悠木には父親がいなかった。だから息子や部下を上手く叱れない。
それでいいじゃないですか!

映画の社長はサイアクですね。
あれじゃただのセクハラ親父だ!!
…ドラマでもパワハラ! って場面がありましたけどね。
どっちにしてもあの社長は好きになれません。

映画では社長の不始末に振り回されただけだった安西にも
ドラマがありましたよ。
下りるために登るんだ」の言葉の意味がわかります。
悲劇ですよ。
映画での上司が皆川さんでこれまた驚くほど憎々しくて
別の意味で悲劇倍増でした。
が、ドラマでは泣けるエピソードでした。

キャストは映画に劣らず、ドラマも良かったです!
悠木役の佐藤浩市さんも
悠木の同期・岸役の松重豊さんも
映画では堺さんが演じた佐山役の大森南朋さんも
実は仕事熱心だった神沢役の新井浩文くんも
妨害著しい等々力役の岸部一徳さんも
もちろん安西の息子役の高橋一生くんも!

ドラマには登場時に名前と立場が表示されたのがわかりやすくて
そこが地味に高ポイントでした(笑)
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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