マンガで読む『染模様忠愛御書』

コーラス4月号に
今月、日生劇場で上演される歌舞伎『染模様忠愛御書』をベースとした
別冊マンガ『かきつばた恋恋』がついて来る!

これは読まねばならないでしょう!!

マンガ化したのは松苗あけみさん。
思わぬ大物登場にビビったわけですが(苦笑)

実は私、この方のマンガをあまり読んだことがない。
ずいぶん前に友達から数冊借りた程度。
おばあちゃんが異様に元気なお話でした。
そしてそれはコメディが過ぎていてビミョウにツボを外していたんだよな~。
今回は大丈夫なのか?!


う、うーむ。
100ページに満たない別冊で
あの盛りだくさんの歌舞伎をまとめるのは難しいですよね。
舞台とはいろいろ変えつつ
結末まで描かれていたのはさすがだと思いました。

歌舞伎とは結末を変えてきましたよ!

この結末は賛否両論ありそうですけど…
以下、けっこう辛口なので隠します。

以前に観た舞台と言っても2006年ですからね~。
かなり記憶が風化しているんですよ。
なんとなく覚えていることをイメージにマンガを読みました。
その時の自分の感想を読みかえそうと思ったんですけど
あまりの長文に断念(笑)
当時の感想はこちら 2006年の『染模様』


主人公が腰元あざみちゃん!

小姓の数馬に対して20代半ばという設定のあねさん女房を狙う女
少女マンガですから女性が主人公ってのはしかたないのでしょうが
こうなると物語がかなり変わってきます。

そして歌舞伎以上にブラックなキャラになっているあざみちゃん
歌舞伎でも確かに図書を利用しようとはしましたけど
そこまで主である細川家に対して不遜ではありませんでしたよ。
利用できるものはすべて利用して
数馬さえいればそれでいい、というのが悪い方向に出てしまったような…


愉快なはずの殿さまえっちゅーがHOMOに!

歌舞伎では大雑把で忠義好きだった殿さま細川越中守。
マンガでは奥方の目を盗んでは数馬にせまる好色ジジイに。
しかもデブキャラ!
数馬がいつまでも小姓の姿でいるのはこのHOMO殿のせいだったのだ!
おかげで奥さんとも仲が良くない…
あんなに愉快なえっちゅーがこんなキャラになってしまうとは何とも残念!


友さんがイマイチ!

あざみちゃんの目を通すから?
友さんの良さが感じられないんですよ。
強さを示す場面もなかったし…
この友さんでは数馬がどこに惹かれたのか謎。

歌舞伎の友さんは何に対しても懸命で手加減知らずなところが面白いのに
なんか…ぼんやりと無気力な感じを受けるんですよ。
数馬との出会いもなりゆき任せで
そんな都合よく偶然が起こるかい! って奇跡を待つんですよ。
少女マンガの乙女のような友さんなのでした。


数馬は本当に役に立たない!

数馬がヨワッチイのは仕方がないですが
ハナっから戦力外というのはどうなんでしょうか?
まるっきり友さん任せで…不甲斐ないぞ!

それに燃え盛る蔵に一度は踏み込んでいながら
友さんを残して脱出するってのが許せん!
それなら心中じみた小説のほうがまだ納得できるっ!
蔵に友さんが残るんだから一緒に御朱印を探さんかっ!!
あざみに引きずられながら外に出た時は本当にがっかりました。

なんなの?
最初から友さんにすべてをおしつけるつもりだったの?
だから義兄弟の契りを交わしたの?


と邪推してしまいましたよ。
こんなこと歌舞伎を観たときも小説を読んだときも思わなかったのに!
ま、そうではなかったことがこの後にわかるのですが…
あの結末もいかがなものかと(悩)


数馬の呼び方が納得できん!

想い人にして義兄弟の兄貴分である友さんのことを
「友右衛門」と名前呼び且つ呼び捨てというのがどうにもこうにも違和感。
目上の人の名前を呼び捨て~?! あり得ないっ!


……ワタシ、このマンガを真面目に読んでしまいましたけど
もしかしたらゲラゲラ笑いながら読むものだったのかな?

友さんと数馬の偶然のお導きには無理があるし
ムリめな数馬狙いのあざみちゃんの奮闘はコメディ
流されそうで流されない数馬の意外な強かさにニヤリとし
友さんの妹登場からあっという間の結末までは
あまりの唐突さについていけないほどですから。
少女マンガなのにラブシーンは男同士だし(笑)
強いって設定の友さんの戦いの場面はカットされているしなぁ。
見せ場なしか、友さん!

あのラストではあざみちゃんの健気さが示されているとも取れますが
無理を通しても道理は引っ込まないんだぞって教訓もある
ブラックな感じだし。
意外に奥が深い、のか?
文句ばっか垂れてたのに揺らいできた(笑)
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

う~~~む。
なんじゃそりゃ~という内容ですねぇ。(ぷんすか)
でも逆に気になって、読みたくなってきました(笑)

舞台の内容や、この舞台以前に書かれた細川の血達磨を題材にした本などでもっと勉強してから描いてほしかったですね。

掲載紙の意向とかあるんでしょうけど・・・
いまどきこんな説得力のない漫画ってありえるんでしょうか~
と、私までつられて辛口になっちゃいました。
まだ読んでないのに!

デイジー*さん

コメントありがとうございます。
誘導しちゃってすいません(笑)

>でも逆に気になって、読みたくなってきました(笑)
一読の価値あり!
でも…まぁ、一度でいいかな(苦笑)

一応、前回の舞台は見たようですよ、映像で。
巻末に松苗さんと春猿さんの対談が載っていて
そこでそんなことを言っていたような…?
でもブシドーとかシュドーとか
そういうものはまるっと無視した感じがしましたね。

まぁ、少女マンガだし…ってことで納得することにしましょう!

>でもブシドーとかシュドーとか
>そういうものはまるっと無視した感じがしましたね。

えっ!それがこの話の肝なのに! と思っているのは私だけでしょうか(笑)
まあ あざみちゃん目線の別のお話、ということならこれはこれ、なのかもしれませんね。

個人的には舞台に忠実に 今市子さんに漫画化していただきたい!!!

デイジー*さん

>えっ!それがこの話の肝なのに! と思っているのは私だけでしょうか(笑)
いや、重要なポイントだと思いますけどね~。
それを浸透させるにはページ数が足りなかったのでしょう。
それに、掲載誌はコーラス…
歴史好きの人が読む雑誌ではないですから(苦笑)

>個人的には舞台に忠実に 今市子さんに漫画化していただきたい!!!
あ~! それは読んでみたい!
ぜひ長編で!
プロフィール

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カウンター
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
FC2 Blog Ranking