主人公が歌舞伎の女形だと聞いて読んだマンガ

週刊少年サンデー 2010年7号から
歌舞伎の女形が主人公のマンガが新連載と聞いたので読んでみました。


國崎出雲の事情 (ひらかわあや)

むむむ。ツッコミどころ満載だー。
いろいろ気になってしかたないので純粋に楽しむことは不可能!
なのでツッこませていただきます(笑)

主人公・國崎出雲は15歳で男子高校生。

「いつ見てもか~わいーよなぁ、出雲のやつ」
「ホント… いろんな意味で罪なヤツ」

とため息とともに会話されちゃうくらいカワイイ出雲。
クラスメイトはもちろん、違うクラス、上級生
すべてからうっとりされ、なおかつ告白の嵐に見舞われる…
相手はすべてです!

ん? 男子校か??
いやいや女子もいました。

「あのくらいモテてみたいわ~」

と、ごく自然にカワイイことを認められています。
な、なんだ、このマンガ。
これって少年マンガだよね? うん。サンデーだもん。

??

? を浮かべながら読んでいると
どうやら主人公にはその気はないのに周囲を虜にする魅力があるようですね。
…そこまでかわいく見えないけどな~(苦笑)
それは出雲が黒髪ではないから
私にはピンとこないのでしょう(私は極度の黒髪好き)

その魅力を出雲は過去に女形をやっていたせいだと頑なに思っています。
…そんなことがあるのだろうか?
どうやら出雲には女形と女装の区別がついていないようです。

現在は両親が別居中(離婚はしてないんだよね?)で
母親にひきとられた出雲は歌舞伎から遠ざかっているようです。
だったらもう女形は関係ないと思うのだが~。

そんななか、唐突に母親が長期で旅行にでかけることになり
8年ぶりに父親のもとで暮らすことに。

なんなの?! その強引な展開は???

そもそも別居の原因は
実の息子(出雲)をいかがわしい目でみたことが発端
だったはずなのに
いいんですか、息子をそんな人のところに預けて?!
…マンガですからこういうのもありでしょう。
父親さえも虜にする魔性ってことでひとつ納得しようではありませんか。

そして父親との再会とともに語られる
出雲が舞台に立った8年前のこと。

短髪子どもの『藤娘』歌舞伎座で大喝采!!

嗚呼、どこからツッコめばいいんだろう~(悩)

以上、一介のマンガFANとしてツッコんでみましたけど
以下、一介の歌舞伎FANとしてツッコみます。
長くなったので隠します。

まず、8年前ということ。
現在15歳の出雲の8年前は7歳!
7歳の子供が『藤娘』を?!
いやいやいやいや、ないでしょう。
もしかしたら発表会的な機会はあるのかもしれませんけど、歌舞伎座ですよ?
『藤娘』は大役。
大人だって構えるくらいの特別なお役です。
体力的にも技量的にもそうとうな要求をされるはずなのに!
まぁ、「あの年でやるのも珍しい役」と語っていたから
出雲の“特別”を演出するためわかっていてやったのかな? だったらいいけど…

次に大向こう。出雲は「17代目」と言われていました。
17代目國崎出雲だそうですが
父は16代目國崎八雲
ん? どゆこと?
○代目はどこに掛かっているの?! 違う名前なのに連番??

それに國崎出雲って本名っぽいのがまたビックリなんですよ。
学校でそう名乗っていますから。
ますます深まる「17代目」の謎。

その髪型はどうなの? 短髪ってありえないです。
もしかして、地毛?
鬘ナシの藤娘…

その後、運命の出会い? を果たします。
出雲が例によって男からナンパされていたところを…
妙な和装の美形黒髪に助けられます!

???

その鬘はなんじゃ? 日本髪風ポニーテール??
謎の着物だし。
何かのコスプレか?
と思ったら、たまたま通りかかった歌舞伎役者でした!

え?! さすがに鬘をつけたまま往来を出歩かないと思うんですが~。
画面が白黒(マンガですからね)なので化粧がよくわかりませんが
たぶんすっぴん。化粧していたとしても白塗りではなさそう。
う、う~ん。なぜそんな半端なことを?
…ま、そういうこともあるのかもね。うん。

黒髪美形の正体は父親が養子として引き取った皇加賀斗
息子が跡を継いでくれそうにないから養子縁組したのでしょうか?
年齢は出雲と同じくらいですが、将来有望みたいで
『廓文章』の夕霧役に抜擢されたそうです。

ええ?! その年で夕霧?! 歌舞伎座で!!

な、ないだろう~(苦悩)
夕霧も藤娘同様、大役です。
花形歌舞伎ではありませんよ。ちゃんと大歌舞伎で、ですよ。
こりゃまたすごい大抜擢デスネー。

そんな加賀斗くんは病弱でなにやら持病持ち?
『廓文章』の本番前にぶっ倒れてしまいました。
病弱なのに「今月は3役を受け持ち」とか言ってますけど…!!!
なんてことを病弱な子どもに強いるんだ?!

で、まぁ、マンガですからその代役に出雲が舞台に立つんですよ。
「助けてもらった恩もあることだし」と嫌いなはずの女形として。

夕霧役に! ぶっつけで! 8年ぶりに!! 15歳が!!!

舐めとんのか?!
さすがにキレそうになりました。
が、まぁ、これはマンガです。オチツケ、ワタシ。

そして舞台は大成功。
お客様は忘れていませんでした、8年前の出雲の舞台を。
一目でわかってくれた御贔屓さんはありがたいですね。

しかしまたしても奇怪な鬘なんですけど…
いろいろ言いたいんですがなんでおくれ毛がいっぱいあるの?
つーか、それウイッグ扱いなの?
斬新な夕霧でした…

一方、夕霧役を奪われた加賀斗くん。
ここは役者魂を見せて悔しがるのかと思いきや
彼が出雲だったのか。さすがだな」と納得しています。

えー? 君たちはライバルになるんじゃないのかー?!

どうにもわからない加賀斗のポジション。
8年ぶりに現れた出雲に対抗心を燃やすんじゃないのか?!
だって悔しいじゃないですか!
自分はぶっ倒れるまで舞台に賭けているのに
何にもしないで8年ぶりの舞台で成功してしまう御曹司が目の前に現れたら。
到底受け入れられるものではないと思うのですが(悩)

そして気になるのがヒロインは何処に?!

少年マンガなのにヒロインが…いない?
いや、幼なじみの女の子がいますけど、ちょっとキャラが弱い。
だって出雲は男も惚れる魔性の生き物ですよ?!
それに対抗するにはもっと魅力がほしいところ。

魔性の出雲が唯一心奪われたのは、助けてくれた加賀斗。
……マテ。
これは少年マンガだっつーの。

これは出雲が実は女の子ってこと…? ではないな。
加賀斗が実は女の子ってことはありえるのか…?
いやいや、歌舞伎役者として舞台に立っているんだからそれはない
と、思うんだけどいろいろ予想外なこのマンガならアリかもしれぬ。

こんな摩訶不思議な少年歌舞伎マンガから目が離せません!

と、言いたいところですが
ツッコミどころ多すぎて読むとエライ疲れるのでもう読まないと思います。

あー、このマンガ、『テニプリ』に匹敵するくらい
ツッコミどころ満載なのになー。
変に歌舞伎に親しんでいるからどうしても比べてしまって
イマイチ楽しめないのが残念です。
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気になって仕方がない

こんばんは。
まるあ嬢の漫画評大好きです。

なぜサンデーに!?な設定ですね。
そんなにつっこみどころ満載なら読まなくちゃなるめい(笑)
コミックになったら手を出して観たいと思います。

この記事とは関係ありませんが、演舞場に行ったら、
トイレットペーパーのホルダーは使い辛い人が多かったようで、
「下に引く」と案内が貼られてました。
っつーか、そもそもペーパーが引き出せないんだけど!と(笑)

よーこさん

>なぜサンデーに!?な設定ですね。
でしょう?
どうやら以前に読みきりで掲載されたのが好評で連載となったようなんですが
どう読んだらいいのか悩むマンガでした。
歌舞伎マンガというより女装マンガなのかもしれません(苦笑)
ツッコミながら読むのが正しいと思いますけど…
コミックでぜひご確認ください!

やっぱり演舞場イレットペーパーホルダーは使い勝手悪いですよね!
>っつーか、そもそもペーパーが引き出せないんだけど!と(笑)
そう! しばらくコロコロさせないと端がわからないんだもん!
静電気と自分の手の乾燥のおかげで不便極まりない!!

まるあさんへ

かつらやヒロインなどの事ですが、漫画だからいいんです!!
そんなにツッコムなら、読まなきゃ良いんですよ。
まるあさんはツッコム事が楽しいのかも知れませんけど、それで傷つく人も居るんですよ?
もうヤメテねww

こっちはマジで怒ってんだよ!!!
そんなにツッコミたいんなら、漫画に向かって一人でツッコンでて下さいねーww
独り言じゃんw  チョーうけるーwwwww


わかりましたかぁ? 

出雲大好きさん

あら、怒らせてしまいましたか。ごめんなさい。

まるあさんへ

漫画 テニスの王子様と新テニスの王子様は、それぞれ、何巻まであるんですか? 
 知っていたら、教えて下さい。

出雲大好きさん

『テニスの王子様』はコミック全42巻(愛蔵版もあり)で
『新』のほうは8巻くらいまで出たような…?
『新』は連載中なので続刊中です。

まるあさんへ

ありがとうございます。 
 また何かあったらおねがいします。
私も分かる所までなら協力します。

まるあさんへ

ありがとうございます。 また何かあったらおねがいします。  私も分かる所なら協力します。

出雲大好きさん

返事遅くなってしまって申し訳ないです。
これをきっかけに『テニプリ』に興味を持っていただけたなら光栄です。

まるあさんへ

遅くなりました。 テニプリ良いですね。私テニプリ33巻と新テニプリ5巻まで買いました。

                                                 

出雲大好きさん

おお! 本当に読んでいただけるとは!!
気に入っていただけたようでうれしいです♪

ちなみに私の感想は以下
http://raisin2007.blog121.fc2.com/blog-category-40.html
出雲大好きさんとは違った感想かもしれませんけど…

コメントありがとうございました!

まるあさんへ

こちらこそありがとうございましいた。

出雲大好きさん

すみません、コメント返し遅れましたっ!

いえいえ、ご丁寧にどうもありがとうございます。
恐縮です。

もう三年も前の記事にコメント(しかも長文!)つけるのもどうかと思いますが、言わせて下さい(笑)
確かにツッコミどころ満載ですが、それは少年マンガだからですね。基本少年マンガは少女マンガと違って髪が奇抜な仕様になるのはお決まりです。それに、あえて本当の歌舞伎と違う髪型にすることで、よりフィクションであることが強調されます。むしろ私はそっちの方が好きですね。マンガなので本来じゃありえないアドリブを舞台で盛り込んできたりするし、(というか、そうしないとただの演目の説明になっちゃう……)、出雲はギャグ寄りのマンガなので、髪がちがうほうがなんかしっくりきます。一応演目の解説のときに出てくる絵は、ちゃんとした歌舞伎の髪型になってますよ!
わたしも歌舞伎見るんですが、あれはやはり本物がすばらしすぎます。それを全部伝えるのは難しいし、そういうのに疎い人にも取っ付きやすいように、お話も簡略してるんだと思います。何にせよ、マンガはフィクションですから、リアルとは全く別物として楽しんでみてはいかがでしょうか?
あと、初期の絵は確かに着物の柄とかも無茶苦茶だし、正直下手でしたが、今はかなりレベル上がってますよ(笑)
無理に読めとも言わないし、出雲に関しては賛否両論があるので、まぁようは個人の自由かな……と。
まぁ、気が向いたら読んでみたらどうですかね。
個人的にはけっこう好きなマンガです。

monoさん

この作品には熱心な読者が多いようですねー。
こんな辺境のブログにまでコメントを残してくれる方が現れるんですから(笑)

私なりに楽しんでみた結果がこのツッコミの嵐になったんです。
このマンガは私の常識を遥かに超えた設定と展開で言わずにはいられませんでした。
文句垂れてるようにみえるのかもしれませんが
楽しみましたよ。
破天荒でおもしろかったです。

おお……!まさか返事があるとは(笑)まあるさんのツッコミたい気持ちはわかります。
わたしは歌舞伎ではありませんが、ずっとバレエを習ってました。だから今だにそれを扱ってる作品には
ここの足ちがうとか、指先が綺麗じゃない!とかツッコんでしまいますし(笑)
あんな長文コメにちゃんと答えてくれるなんて、まあるさんは丁寧な方ですね(・ω・)
気に入らなかったとしても、めちゃくちゃに中傷したり、駄作とか言ったりしない、まあるさんのまんがに対する姿勢がすごく気に入ったので、コメントさせていただきました。
ありがとうございましたm(・ω・m)

monoさん

バレエ習ってらしたんですね。
それはまた、いろんなものの見る目が厳しくなりそうな…

思い出しましたが
読みきりのマンガで弓道を扱っていたんですが
左手で弓を引いていたんですよね~。
アーチェリーは左右両方大丈夫ですが
弓道は右でしか引けないのでさすがにガックリしました。
自分で構えて鏡を見てそのイメージで描いたのかもしれませんけど。
まあ、人間が描くわけですからいろいろミスや勘違いもありますよね(苦笑)

こちらこそダラダラ長い記事に目を通していただきありがとうございました。
プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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