小公女 (バーネット・作/伊藤整・翻訳)

ドラマを見ているとどうにも原作が気になり読んでみました。

翻訳ものはあまり読まないので訳者さんが全くわからん!
この本はいろんな人が翻訳しているのだ!!

ま、文庫だし、なんとなくこれにしてみました。


小公女 (新潮文庫)小公女 (新潮文庫)
(1953/12)
フランシス・ホジソン バーネット

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む。初版が古いのか…
それはいいんですが、なんと、主人公の名前が違っていました!!

サアラ・クルウ

セイラじゃないのかっ!!
これは予想外!
当時はこう発音していたのでしょうか?

違う話…ってことはないようなのでそのまま読みました。
ま、小説はサアラ、ドラマはセイラってことでわかりやすい!
と、言えなくもない。

しかし、罪作りな物語だなぁ(苦笑)

ふりかかる苦難にも負けず、不当な待遇にも挫けないサアラ。
それは素晴らしいのですが
その心を支えるのは“空想力

“もしも”や“つもり”を想像し、イメージすることで現実逃避!
ああ、何ということでしょう。
何しろ怒られている時ですら
ぼんやり空想してミンチン先生をますます怒らせるほどです。

サアラ! そんなことではロクな大人にならないぞ!!

と、心配せずにはいられません。
が、心配ご無用!
このイメージングの力があったからこそ
サアラは気高い“公女の心”を失わずにすんだのです。

どんなに自分がつらくても他人に優しく接するのは忘れないし
どんなに自分がひもじくても餓えている子を見過ごすことはないのです。

偉い。本当に偉いです。
しかし、そんなサアラですら他人を信じられなくなる場面がありました。
そこを助けてくれるのが
アーメンガアド・セント・ジョン!!

ドラマでは長い三つ編みのひょろ長い女の子。
やたらセイラを心酔してちょっと引いてしまうくらいなあの子。
…名前がわからん(笑)

あの子が原作でも純粋にセイラを信じて友情を示してくれるのです。
ちょっとドンくさくて鈍いところもありますが
勉強嫌いで「本が嫌い」と言いきっちゃうような子ですが
善良さではピカイチ。
ささくれたサアラの心を溶かしてくれるのです。
なんていい子!

ですが
ミンチン先生やラヴィニアがサアラを毛嫌いする気持ちもわかる(苦笑)
アーメンガアドのように心酔するならいいんですが
指導者やライバルからすると、なんともやりにくいのがサアラの性格。

どんなに苛めても不幸になっても気高いというのは
素晴らしいですが、傍から見るとどっか不自然なんですね。
だからますます苛めてしまうという悪循環…

でも、ミンチン先生の所業は許せません!

ドラマではセイラの母親と同級生で
その頃からのコンプレックスが…って理由があるし
ちょっと母親代わりの部分もあるような気がする(気のせい?!)から
まだ納得できますけど、原作のミンチン先生は酷い!

子どもにちゃんと食事を与えないとはナニゴト?!

それなのにサアラの境遇が変わると
コロッと態度を変えて「私は愛していました」ってどの口がそう言うか?!
厚顔無恥とはこのことかっ!
こんな指導者の下ではロクな人材があつまりません。
だから他の召使や料理人たちが調子に乗るんだ。

さて、ドラマとの違いは…

カイトがいない!
やっぱりね~。いくらなんでも同年代の男の召使はね~。
代わりにいたのがベッキイ
サアラを「お嬢さま」と慕う女の子の召使。
そういえばいたな~、掃除の最中にうたたねしちゃう女の子。

アラン先生がいない!
いないのか! びっくりだよ!!
アランなんていかにもそれっぽい名前だからてっきり…
フランス語の先生はいましたけど、出番は少しでした。

なんなんだ? 誰に該当するんだ、アラン先生は??
ラム・ダスカアマイクル氏だろうか?
でもセイラの父親が亡くなる前からいるんだよなぁ(悩)

私はラム・ダスが好きです。
インドの紳士に仕える身軽でお茶目なインド人。
やっていることは覗きと不法侵入で
ストーカーとどこが違うか悩むところですが(爆)
なんか好きなんです。

ミンチン先生の妹アメリア嬢の爆発は胸のすく思いでした。
ドラマでもドカンとやらかしてほしいです。

しかし、空想が魔法となり実現するこの物語。
少女マンガよりもたちが悪いな!
こんなの幼少期に読んだら空想好きな子に育っても仕方ないじゃないか!!
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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