2009年のコクーン歌舞伎『桜姫』

観劇:2009年7月21日(椅子席)
会場:シアターコクーン
脚本:四世鶴屋南北
演出:串田和美


先月の現代版『桜姫』を観て  感想はこちら 現代版『桜姫』
2005年のコクーン歌舞伎で上演された『桜姫』も観ました。
感想は…たぶんどっかにあるはず。
ですが、まだ移動させていません。
今は面倒なので(←コラ!)そのうちに…

そうそう。
2005年より前(だったはず)の歌舞伎座の通しも観たんでした。
玉さま&澤瀉屋の!
段治郎さんの清玄・権助二役で!
『桜姫』として私の記憶にインプットされているのはこの時の舞台です。

あら? そう言えば、会場でチラシを貰えませんでした。
自主的に取りに行かねばならなかったのでしょうか?
私もすっかり忘れていましたが(苦笑)


桜姫

おや、客席が最初から舞台をぐるりと囲んでいる。
おお! 舞台真上の照明がまるで国技館!!
これは椅子席で引いて見られたための発見かも。
実際、ベンチで観た現代版の照明がどうなっていたのか思い出せない…
空みたいになっていた…??

改めてワタシは歌舞伎が好きなんだなぁと実感した舞台でした。
だって
現代版より断然、面白かったんだもん!!

いきなり舞台後方の客席に
白菊丸七之助)と清玄勘三郎)が登場して
心中未遂(というか失敗)をするところからさっそくテンション急上昇!
いつもなら舞台の向こうに飛び降りるけど
こっちに向かって帯び下りるだけでドキドキ感が増しますね!

で、どうするのかな? と思ったら
口上笹野高史)登場ですよ。
遅れてきたお客さん(けっこういたのだ)をイジリながら軽快トーク。
この口上は前回のより楽しいです。
単に私が笹野さんを好きってのもありますが(笑)

そこへ紹介方々現れた登場人物
清玄・桜姫七之助)・残月彌十郎)・長浦扇雀)たちが
身分に応じた高さの可動式壇上にそれぞれ座っています…?
おや? 黒衣はどこに??
え! 本人が動かすのかい!(大笑)
優雅に泳ぐ水鳥の水面下では大変なのよ、って話を思い出しました。

存在をすっかり忘れていた桜姫の許婚・悪五郎亀蔵)が
結構話に絡んできてビックリ(酷)
手が開かないから破談って、生まれつき開かないんだから
そもそも縁組みすんな!
」というのはもっともだと思います。

そんな悪五郎と手を組んでいる権助実は信夫の惣太橋之助)。
そうだ。そうだった。
あれー? 基本的な設定を忘れていたんだなぁ(苦笑)

特筆すべきはやはり、本来なら一人二役の清玄と権助が
別々の役者によって演じられたこと
でしょう。
早替わりがなくなってしまった…
けどその分、お話に集中できるようになっていました。
実際に集中して理解できたかは個人差があると思いますけど(苦笑)

二人が別々に演じることになったのに
二人で一人、な印象が強くなりました。摩訶不思議。
それはなぜか、と答えられればいいんですが…よくわからない。
善と悪、裏と表な二人だったな、と。

そして、桜姫!
この人の変更が一番大きいのかも。
本来なら権助と子ども、両方とも成敗して決別。
敵討ち完了! お手柄、桜姫!! と大団円な物語なのに
今回の桜姫の行動は違いました。

悩みながらも権助のことは手にかける桜姫。
けれど、子どものことは殺せないのです。


その子と共に吉田家にもどり、子どもを抱いた桜姫を中心に
弟の松若と家臣一同再集結。
まちがいなく大団円なのですが、その桜姫の表情は…
それに音楽が暗さを抱えたものだったのでどこか不穏な感じを受けます。

なんだろうな~?
その前に桜姫から飛び立った桜玉(?)は魂だったのかな?
悟ったようにも見えたし、虚脱しているようにも思え…
華やかななかにも空虚さが感じられるエンディングでした。

さて、現代版と比べると
…あんまり覚えていないし、理解できていないので断言できませんが
逆さ鏡のような仕掛けになっていたようです。たぶん。

現代版ではマリアが死に、セルゲイ&ゴンザレスが生き残り
歌舞伎版では桜姫が生き延びて、清玄&権助が死亡。
長浦と残月も、現代版では死んで、歌舞伎版では放逐されるのみ。
子供は…歌舞伎では生き残りましたけど、現代版はどうなったんだっけ?
そもそも実在していたのかどうか(悩)

そんな中、一番興奮したのがブルーハワイ!!
もともと歌舞伎版にも存在したのだ!
気付いたときには吹き出すのを堪えるのが大変でした。


もう一度現代版と歌舞伎版を見比べたいな~。
そうすれば、もっと発見ができると思う。たぶん。
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まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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