僕と『彼女』の首なし死体 (白石かおる)

初めて読む作家さん。
第29回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞したそうな。

それはさておき、読もうと思ったのは
カバーイラストが佐原ミズさんだから! …いや、この場合は夢花李さんか。
同一人物だからどっちでもいいと思うんですけど
どうやって使い分けているのだろう?


僕と『彼女』の首なし死体僕と『彼女』の首なし死体
(2009/05/29)
白石 かおる

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横溝正史ミステリ大賞って言うんだからミステリなんだろうな。
そう思いながら読み始めると…

冬の朝、渋谷ハチ公前。
僕は生首を置きにゆく。
『彼女』の願いを叶えるために――。


その『彼女』の生首をハチ公前に置いた“僕”が主人公。
その名は“白石かおる”。
そう。この本の著者と同姓同名。
ってことは、この本は『彼女』の首を切断した犯人の物語?!

わあ、びっくり。そうきたか。

さらにびっくりなのが、僕こと白石かおるは
ハチ公前に『彼女』の生首を置いた後もフツウに日常を営むのです。

かおるくんは、とある大手商事会社の営業。
営業としては有能…?
不測の事態に突拍子もない発想をして
大学時代からのつきあいの同僚や
同じ大学を卒業した上司
その上司とお付き合いしている有能な秘書室長たちを翻弄しつつ
存在を会社にアピール。

その様子が楽しい。
いずれ誰かが思いつくようなことだとは思うんですが
真っ先に思いつくかおるくんは柔軟だと思います。
それに意外なスキルを持っているので
「あー、だからあんな事件を」と納得できる、ようなできないような(苦笑)

で、もっとびっくりするのが
『彼女』の事件を脇に置いといて、違う出来事が次々と起こるのです。

なんだこれ。パニック小説か?!

それなりにかおるくんも追いつめられるんですけど
いわゆるミステリな展開ではないのです。
え、なんでそうなるの?
摩訶不思議なかおるくんの思考。
この物語の最大の謎はかおるくんの人柄かもしれません。

いわゆるミステリのつもりで読むと期待外れかもしれませんが
私は楽しめました。
かおるくんの考え方は嫌いじゃないです。
そしてわからなくもない。
のせいか、後半の展開は読めてしまいました…残念。
途中までは楽しかったんだけどなー。
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まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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