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2007.12.12 (Wed)

今週のアルスラーン

シリーズ第8巻。いよいよ第二部突入です。

★ もちろんネタバレします ★


王都奪還・仮面兵団 ―アルスラーン戦記(7)(8)  カッパ・ノベルス王都奪還・仮面兵団 ―アルスラーン戦記(7)(8) カッパ・ノベルス
(2003/11/28)
田中 芳樹

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仮面兵団

前作から3年後。
パルスはアルスラーンが即位し、アルスラーン王の統治が開始。
殿下から陛下におなりあそばしました、我らがアルスラーン。
“解放王”との異名をいただきました。
散歩好きな水戸黄門的解放王の誕生です。
本人は“解放王”と言われるのに困惑気味なのがまたカワイイ。

敵国からは“簒奪者”“僭王”という異名を頂きました。
ちなみにこのキーワードはダリューンの逆鱗に触れます(笑)

というのも、即位に際して
「パルスの王家の血を受け継いでいない」ことを明言したからです。
まっすぐで優しい気性は王になってもそのまんまです。
それを愛するアルスラーンの家臣たち。
うん。幸せなお花畑のようなパルス国に私も満足。

目標通り、奴隷も解放し土地を与え、教育も施し
着実に実を結びつつあります。
やる気のある人にはとても有利なシステムです。

しかし、近隣諸国の情勢が活発に動きはじめました。
冒頭から奴隷制度廃止に反対するミスル国が国境を侵してきたのを打ち払い
シンドゥラのラジェンドラ王と親睦を深める獅子狩りのイベントのさなかに
シンドゥラの国境を脅かしたチュルク国を撃破。

奴隷制度廃止は人道的にはとても正しいのですが
奴隷を使っている王たちにとってはあまり歓迎できないことのようで。
さらにパルス国内にもこの改革についていけない無能者たちの不満が募っていたりするのです。

それを煽るのが、蛇王復活のために暗躍する魔道師たち。
魔道師の一人・グルガーンファランギースに因縁があったことがわかります。
うお?! ついにファランギースの過去が明らかにされるのか??
と期待したら、そこまでには至りませんでした。

さらにアルスラーンとナルサスに個人的な“逆恨み”という深い恨みを抱く
頬に傷のある男の陽動。
こいつ、再登場するようなキャラだったのか〜。
ミスル国に取り入り、“偽ヒルメス”としてミスルに利用されることになりました。
あ、そうですか。そんな重要なポジションに? 意外です。
逆恨みするような人は嫌いなんです。
それにどう考えても、本物には及ばない程度のキャラだし。

パルスに喧嘩を売ってきたもう一つの国・チュルク国
本物のヒルメスがここにいます。
タイトルの『仮面兵団』はヒルメス率いるトゥラーンの傭兵団のことでした。
指導者不在のトゥラーンを利用することにしたヒルメス。
さすが! 本物は思いつくことが違います。
この人は知略も武勇も申し分ないのにイマイチな境遇ですなー。
人望もイマイチだしな。

そういえばザンデはどこでなにしてるんだろ?
てっきりヒルメスにくっついているんだと思っていたのに、ここにはいないのだ。
と、思ったら偽ヒルメスの噂を聞きつけてミスル国へお出ましだ。
3年かけてガセネタにたどり着くとは、要領の悪い奴(苦笑)

そんなわけで、まだまだ平和とは言いきれないパルス国なのです。

さて、もう一人の主役(←あくまでも個人的に、ですが)ギスカール
身一つでマルヤムに到着したルシタニアの王弟殿下です。
彼が本気を出せばボダンなんか敵ではありません。
意外に逃げ足の速いボダンを逃がしてしまったのは残念ですが、権力は回復しました。
一安心。

だけどほんと、ルシタニアってギスカール以外は駄目ねー。
ボダンなんかにいいように利用されちゃうし
ルシタニア本国でも私利私欲にまみれた貴族どもによって分裂しているし。
今後もギスカールの見せ場はたっぷりです。


今週の迷言

あほうか、おぬし

ま。割とこの程度のことは言っちゃうパルス軍ですが
言ったのが意外な人物!

イスファーンだ!!

けっこう無口なキャラなのに、この暴言!
シチュエーションもいいんだよね〜。
なんだかんだ言って、ラジェンドラはパルスの人たちに愛されているね。
愛され方に問題もあるけど(爆)

テーマ : ファンタジー小説全般 ジャンル : 小説・文学

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