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2007.12.10 (Mon)

吉原手引草(松井今朝子)

直木賞受賞作。
その記念(?)に読んでみました。


吉原手引草吉原手引草
(2007/03)
松井 今朝子

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数ヶ月前に吉原一の権勢を誇った花魁・葛城が失踪した理由を追って
ある男が聞き込み開始!
吉原に不慣れな男は怪しまれながらも多数の証言を得ていく。
遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽、など葛城に関わる人たちによって語られる吉原。

なるほどー、吉原の仕組みってそうなっているのかー。
と感心しながら葛城の謎に迫ります。
細分化されたシステムなのね、吉原って。

いろんな人の口から語られる感じは
宮部みゆきの『長い長い殺人』のようであり
話題の中心の葛城本人が現れないあたりは『火車』のようであり。

話を聞かれた人が話しかけるのは男に対してなんですけど
読者に語り掛けるような体裁なので、自分が聞き込みしているような気分に。
若い優男で吉原に不慣れな男になったつもりで読みました(笑)

同じ事柄を聞くにしても
見る人、語る人が変わるとがらりと印象が変わってしまうのが恐ろしい。
私情も入るし、記憶の捏造もあるだろうし
どこまで信じていいのかわからないし
聞き込み調査って大変なんだなー、と妙なことを考えてしまいました。

物語は葛城の失踪を探るのと同時に失踪に至るまでの経緯も明らかにし
そして聞き込みをしている男の正体にも迫ります。
歌舞伎の『○○○』と思いきや『○○』の要素もあって歌舞伎好きにはニヤリでした。

テーマ : 読書感想文 ジャンル : 小説・文学

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*Comment

■まるちゃんの更新スピードについていけない!!

ブログ、書きまくってるね。
コメントの文章を練っているうちに、新しい記事がアップされるから。
あわあわしちゃうよe-263

この本は時代サスペンスになるのかな?
まるちゃんのレビューを読んで『火車』好きな私は大変、
興味を持ちました。
いつか読む本リストに入れておくわ。

>見る人、語る人が変わるとがらりと印象が変わってしまうのが恐ろしい。
恐ろしいよね………。
客観的に語っているつもりでも絶対、私情が入るもの。

『火車』は読み終わったら、
なんだかやるせなくて辛い感じが残ったのですが。
この本の読後感はどうでした?
ふじふじ |  2007.12.12(水) 09:33 |  URL |  【コメント編集】

■ふじふじさん

>ブログ、書きまくってるね。
実はマンガや読書の感想は書き溜めしてるのです。
書き終わると時限装置(?)をセットしてアップするという方法なのです。
だから毎日せっせとアップしているとは限らないのだ(笑)
ちなみに現在、ストックがなくなったので暫く沈黙するかも。

>この本は時代サスペンスになるのかな?
ええと、そうなるのかな?
私は吉原モノとして読みましたが。

>客観的に語っているつもりでも絶対、私情が入るもの。
感想ならそれでもいいんですけど“捜査協力”ってことになると(悩)
できるだけ公平な視点を持ちたいものです。

>この本の読後感はどうでした?
私はぐふふ。と満足でした。
いよっ! 葛城!!
と喝采をあげたくなりますね。
歌舞伎好きにはたまらないですよ♪
まるあ |  2007.12.13(木) 15:06 |  URL |  【コメント編集】

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