ハシダ版 源氏物語

2008年の年末に“千年紀だから”ということで
特別にアンコール放送された幻の作品。
どうやら脚本のハシダ先生の思い入れが強くて
再放送の許可がなかなか下りなかったらしい。

そんなこと言われたら期待してしまうじゃないですか!

それはさておき、後半にあたる“下の巻”には
孝夫時代のニザさまがご出演とあっては見ないわけには参りませぬ。
しかも源氏の君の役ですよ。
楽しみですね。

でもとりあえず、ヒガシが活躍する“上の巻”から拝見。
ハシダ先生の脚本ということで
「なぜこのキャスト?!」と摩訶不思議な『源氏物語』となっておりました…
あと15年以上前の作品だということを念頭におかないと
さらに混乱すること請け合い(笑)
とりあえずキャストを見るだけで楽しめる作品でした。

あ、そうそう。なんと“衣装監督”が玉さまでした。
松竹が全面バックアップって感じの布陣。

セットがなんだか舞台セットのようで、まるで歌舞伎を見ているような…
だって背景まで書割ってドラマじゃないでしょう!
このあたりはきっと演出上わざとだと思いますが言わずにはおれん。

あとすごく説明が多かった。それも仕方ないことなんでしょうけど
ぺらぺらしゃべる王朝人にちょっと違和感…

和歌がほとんど登場しないし
御簾フリーな感じはアニメと一緒でした。
しかし牛車ってあんななのかな?
人力車みたいな使い方している場面があったけど…

長くなったので畳みます。

上の巻

すでに成人している光源氏東山紀之)。
桐壺帝丹波哲郎)の男皇子でありながら臣下になった男。
密かに思いを寄せる相手は帝の妃・藤壺女御大原麗子)。
つまり自分の父親の妻に横恋慕するとんでもない男。
その禁断の恋に悩みながら理想の女を追い求める男の一代記。

左大臣北村和夫)と大宮若尾文子)の娘・葵の上竹下景子)を妻にし
その兄の頭中将橋爪淳)とは仲がいい。
なのに家臣の惟光香川照之)を従えて浮気を繰り返すのだ。

亡くなった皇太子妃だった六条御息所長山藍子)や
実は親友・頭中将の妻だった夕顔沢口靖子)を渡り歩きながら
落ちぶれた宮さまの娘・末摘花泉ピン子)を口説き落とす。
末摘花とその老女房おとど赤木春恵)の場面は…
見ていて源氏物語以外のものを見ている気になることこの上なし。
この末摘花は花散里や朝顔の役割も担っているようで
ありえないほど頭がいい設定でした。

一方で北山の尼君森光子)の孫娘・若紫を見出し
藤壺女御と血縁がある幼い娘に興味津々。
尼君が亡くなったあとは攫うように引き取り、手元で育てる源氏の君。
女房なづな中田善子)も一緒です。
夕顔の侍女だった右近音無美紀子)もここで再就職。

そんなことをしながら王命婦波野久里子)の手引で
藤壺女御とついに…!
そして懐妊。
おかげでよけいに遠くなった藤壺女御にますます思いは募るばかり。

父の帝が亡くなり、新しい帝は源氏の君の母違いの兄・朱雀帝三田村邦彦)。
兄の母は政敵である右大臣加藤武)の
娘(だったよね??)弘徽殿女御水谷良重=二代目水谷八重子
めちゃくちゃ仲の悪い人が政治の中心となり肩身が狭くなる源氏の君。
女遊びばかりしているからだ、と思う瞬間です。

なのに懲りずに帝の元へ出仕しようとしている朧月夜岸本加世子)に手を出し
墓穴を掘る源氏の君。
だって、彼女は右大臣の娘ですよ? 怒られるに決まっている。
案の定、バレて須磨へ左遷です。

さらに懲りない源氏の君、須磨へ流されたというのに
明石入道藤岡琢也)と明石の尼君香川京子)の
娘・明石の上古手川祐子)に興味を持つんですよ。
それで妊娠している彼女を置いて、許されたからと都へ戻るのでした。


うわ、ロクなことしてないな、源氏の君。
しかしさすがに若紫をどうにかする場面はカット。
というか、その設定はないようです。
少女のまま「お帰りをお待ちしています」な若紫でした。

そんなヒガシ源氏からニザさま源氏に変わります。
白塗りでどの姫君よりも美しく登場してやって! と期待を膨らませて続きを見る。


下の巻

都にもどった光源氏片岡孝夫=十五代目片岡仁左衛門
その隣には紫の上大原麗子・2役)がおります。
あねさん女房に見えてしまうくらいしっかりした紫の上でした。
そしてニザさまは白塗りじゃございませんでした。

大人になった頭中将竹脇無我)とは今では政治の上でライバル。
左大臣家で養育された源氏の君の息子・夕霧東山紀之・2役)と
頭中将の息子・柏木坂上忍)、娘の雲居の雁片岡京子)は
仲良く一緒に育てられ、夕霧と雲居の雁は密かに恋仲。
ですが、親の許しが出なかったりしてタイヘン。
ま、結婚するんですけどね。

ニザさまの娘さんですね。次女だそうです。

やがて実は藤壺女御との不義の子が冷泉帝市川染五郎)となり
その後見人として権勢を振るう源氏の君。
染さんですよ! そっくりです。って誰に? 本人だっつーの。

そして夢の御殿・六条邸を作り上げる源氏の君。
そこには紫の上を筆頭に、過去に“仲良くした”女性たちが一堂に会します

そこへ娘をつれた明石の上も招き
ちい姫は紫の上に養育させようと取り上げる源氏の君。
ゆくゆくは次の帝に嫁がせようという計算です。

今の帝には与っていた六条の御息所の娘・秋好中宮小高恵美)を入内させ
着々と地盤をかためる一方で
夕顔の忘れ形見・玉鬘藤田朋子)を引き取り
天皇に出仕させるか、あわよくば自分が…と目論んだりしますが
蛍兵部卿の宮榎本壮一)を出し抜いた
髭黒の右大将ガッツ石松)に横取りされてトホホな源氏の君。

帝がかわり、無事に娘・明石の女御八木小織)を入内させ
一安心していたところに
突然兄である朱雀上皇に娘・女三の宮若村麻由美)を正室にしてくれと頼まれ
それをうっかり承知して
女房かえで山岡久乃)に長々と説教され
紫の上からは信頼を失い
挙げ句、女房もみじ東てる美)の手引で女三の宮は柏木に盗られ
不義の子を押し付けられる。
でもその子を共に育てましょうと紫の上と和解できるから
人生なにが起こるかわかりませんね。


って、あれ? こんな話じゃないはずなんだけどな。
私があらすじをまとめると
どうして雅さとか情緒がまったく無くなってしまうんだろう??

ニザさまは不利ですよ!
だって光源氏の後半って言ったらもう落ちるだけ、じゃないですか。
振られまくりですよ?!
それに柏木に対する仕打ちは悪役以外の何者でもない! 心狭いよ…
それなのにどうにか“見られる源氏”になっていたのは
ニザさまのお手柄…あ、贔屓目ですか?

さてこのドラマの特徴として紫式部三田佳子)が要所要所で
ナレーションというか解説をいれてくれます。
それに藤原道長の声石坂浩二)がちゃちゃを入れるという図式。
なんですが、紫式部が「~~な人でございます」とか「だからこうなる」と
したり顔で説明されるのに違和感。

あんたがそう設定してんジャン! と突っ込みたくて仕方なかったです。

でもちょっとハシダ先生の作家としての本音みたいなものも覗えて
面白かったです。

…ドラマを見ていて思ったのですが
もしかしたら私、『源氏物語』って好きじゃないのかも(苦笑)
見ながら何度も寝落ちしました。
結局見終わるのに1ヵ月以上かかっているし。
これってもしかして、すっごくツマンナイ話か?? そしてムカつくことも多かったのでした。
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まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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