ニコミュとやらを観たのが2016年最初の観劇でした:カンタレラ2016

今年はさっさと感想あげるぞ! と決意。
すでに1週間経っているけどそこは気にしない!
いいんだ、何カ月も経ってからに比べたら早いよ!

OSK好きの友達から声をかけられたんですが
ニコミュって何ぞや?
ニコニコ動画主催のミュージカル?
ニコ動で人気の楽曲を織り込んだミュージカル?
過去にも公演しているの?
ふーん、知らんかった。
けど『カンタレラ』ってことはボルジア家の話なんでしょ?
それなら観たいな!

と言うわけで観てまいりました。


カンタレラ2016 〜愛と裏切りの毒薬〜

観劇:2016年2月20日(土)12時開演(E列下手より)
会場:銀座博品館劇場
演出・振付:上島雪夫

チェーザレ:桐生麻耶
ルクレツィア:舞美りら
サヴォナローラ(悪魔の化身):真麻里都
ホアン:悠浦あやと
フェルナンド3世(スペイン大公):楊琳
ジョバンニ(チェーザレの親友):愛瀬光
クラウディア:城月れい
ローザ(メイド):千咲えみ
香月蓮
麗羅リコ
栞さな
りつき杏都


配役を調べたんですがここまでが限界でした。
他にパパ法王とミゲル(だったか?チェーザレのお付きのひと)と
ダンサーが2名いました。


ボルジア家の話といえば
川原さんの『バビロンまで何マイル?』から6割
塩野さんの『チェーザレボルジアあるいは優雅なる冷酷』から3割
残りの1割はそれ以外の本たちからの
イメージで形成されています。

なので

チェーザレといえば
冷徹な政治家で野心家、やればできる子
なのに、枢機卿というポジション&自らの出生から
出世の限界に気づいてちょっとイラついている
けど、プライドの高さからそれを表面に出さずにいる鉄面皮
ってなイメージです。
要するに歌ったり踊ったりすることはなさそうなキャラ。

ルクレツィアといえば
金髪の美女。パパと兄に利用されて3度の結婚をして
翻弄されたような感じだけど
当時としてはそんなもんなの? いやもっと他の生き方できたんじゃないの?
割と本人的には納得している人生なの?
納得しているとしたらお兄ちゃんの成功を願っていたのかもね?
と「?」がつきまくるイメージ。
要するに自分からガツガツいくようなキャラではない

ホアンといえば
超できる兄を持つ割に
よく言えば天真爛漫、悪く言えば享楽的なあほぼん
あんまり悩んだりしなくて
ノリと勢いと愛嬌で乗りきっているイメージ。
要するにぐるぐる苦悩するようなキャラではない。

なんですがこの『カンタレラ2016』では
チェーザレは歌いまくり踊りまくり
ルクレツィアはガンガンお兄さまに迫りまくり
ホアンは劣等感の塊で

あーこれは私のイメージするボルジア家とは別物だな

とかなり早い段階で気がつきました。
それならそれで楽しみようがあるのでOK!

使われる曲はなんとなく聞いたことあるような気がするし
サンホラっぽい感じがして好きだし
席が双眼鏡いらずの距離だったから見やすくて良かったし。

つうかボカロ曲っぽくテンポが速くて歌詞が高速な歌なのに
あれだけダンスをするとはナニゴト?!


ラストの全員参加のパラジクロロベンゼンでは
駆け込んできて立ち位置でピタッと止まり歌い上げるみんなに感動。
なんじゃあありゃあ。
人間業ではないな(人間がやってるんだけど)。

でも法王様が踊っていることに気がついたら
法王様ばっかり見てしまって失敗した~。
もっと全体を見るべきだった~。
まさか法王様も参加するとは思わないじゃん。
意外過ぎて見ちゃったんだよな~。

一番好きなのはクラウディアが暗殺に来たときの曲。

パラジクロロベンゼンを塗りたくったナイフで暗殺には首を傾げるんですがね。
ベンゼンの使用方法としては正しいのか?
あれって気化した毒素を吸い込むとイカン種類のモノじゃないのか?
理科の実験で嗅いだ強烈なにおいを忘れられない。
ナイフに塗ってあったらなにかにおいそうだな、とか思いながら見てました。

それはさておき
チェーザレとクラウディアの歌合戦は聞きごたえがありました!
スゲー完成度!!
かっこいい!!

それに割って入る悪魔の化身サヴォナローラとルクレツィア。
冒頭のルクレツィアの歌はあれ悲鳴だったんですね。
腰抜かして「何もできなかった」って後悔していましたけど
歌っていたから十分じゃね? と思ったり。

サヴォは悪魔の化身だっていうから
見える人にしか見えない存在だと思ったら人間としても人格がありました。
んで調べたら実在しているんですね。
法王様とガチでやりあった実在のひとでした。
劇中でも法王サイドとなにか対立しているなというのは感じられましたけど
架空の人物だと思って見ていました。

まさか実在だとは思わないから「おいしそうな名前」とか語ったりしました。
よーこさんはパスタの一種だと思い
私はケーキの仲間だと思いました(笑)

このサヴォがアグレッシブでいろんなひとと繋がりを持つんですよ。
スペイン大公に働きかけ
一緒になってホアンを唆し(この場面2人トートがルドルフに囁いているようだった)
結果クラウディアを暗殺に向かわせ
最終的にはルクレツィアを標的にする。

でも本当の目的はチェーザレだった気がする。
チェーザレがブレなくて付け入る隙がないから
周囲から陥落していったような感じ。
ま、悪魔の本心なんてわかりませんけどね。

桐生さんのチェーザレさんは割とまとも。
権力のために妹を利用しようとしないので野心家な面が見えなくなり
まさかの親友の存在で冷酷な面が見えなくなり
ボケ始めた(?)父の尻拭いで孤独な戦いを強いられているように見え
弟や妹のぶっ飛んだ行動を包み込もうとする懐の深さが感じられ

なんだ普通にいい兄貴だな! と感心しました。

チラシが「禁断の愛」を前面に押し出してきたので
もっと怪しげな兄妹になるのかと思ったので意外でした。

ルクレツィアも兄を好きと言う割にはおおっぴら過ぎて
「お兄ちゃんスキー」と言う幼稚園児レベルの明るいブラコンだった。
兄が好きなのはわかるんだけど
どんなとこをどう好きなのかイマイチわからないので
ブラコンの単なる独占欲とどう違うのかわからないんですよね。

だからこそサヴォの悪魔のささやきが必要なのかもしれませんが…

ここで残念なお知らせ。
私、悪魔とか吸血鬼とか苦手なんですよネ。
サヴォが悪魔の化身って知ったときから嫌な予感がしたんですが
案の定、ルクレツィアを唆すあたりで寝落ちしました。

だからどんなふうに唆したのか全くわからん!
気がついたら自室にチェーザレを招いてカンタレラ登場でした。

もしかしたら母上も悪魔の化身?
カンタレラを渡したところからサヴォの策略?
とか考えていたんですがどうだったんだろう。

だからルクレツィアが突然ふっきれてチェーザレに迫ったのが
やたら唐突でビックリ。
その会話(会話になってなかったけど)もどんどん進んで行って
「愛してるって言って!」「言わないならあんたは悪魔!」という
超理論を展開して
「愛してる」って言えば「本物はそんなこと言わない!やっぱり悪魔~」と
すっかりデンパな子になっていてビックリ。

サヴォは一体なにを言ったの???

そのデンパな妹につきあうチェーザレさんは実にいいひとでした。
こんないいひとが禁断の愛?
仮に好きだったとしても過ちを犯しそうにない健全なチェーザレさんなのでした。

これは演じる桐生さんの個性がそう感じさせるのかもしれません。
過去に見た桐生さんは清々しいキャラが多かったので
そういう個性のひとなんだと思うんですよね。

今回のチェーザレさんは自分の野心はほっといて
おうちのために働くキャラだったので桐生チェーザレで良かったです。
妹に見せるやさしさもありましたが
弟にも兄として成長を促す場面がありましたから。

ホアンのウジウジっぷりには参りました。
この人が一番問題あったかも。
優秀な兄と比べてウジウジするのもわかるけど
要領が悪すぎる。

スペイン大公とお近づきになれたんなら報告せんかい!
さっさと言っておいたら法王もチェーザレも見直したんじゃない?
ルクレツィアとの縁談も実現したんじゃないか?
その縁談悪くないよね。
ジョバンニよりいい嫁ぎ先だと思うんだけど。
まあ、サヴォと一緒になって悪魔のささやきしちゃうのはどうかと思うけど。

あとホアンが実力に反してひとから好かれるって描写を入れてほしかった。
自己申告しかないから「ホントに?」と疑ってしまう。
舞踏会の場面で「きゃ~ホアン様~」って入れるだけでだいぶ違うのに。
ついでにそれ見てルクレツィアが「チェーザレのほうが~」とか
対抗したらどこに惚れてるのかわかってスッキリすると思う。

暗殺未遂の申し開きの場面でもウジウジして
結局チェーザレが仕方ないなって顔して尻拭いしていたけど
あそこでうまく躱したらチェーザレが褒めてくれたんじゃないかな
とか思うわけですよ。
桐生チェーザレは褒めて伸ばすタイプだと思うので。

あの場面であの待遇は破格!
私の知ってるチェーザレでは考えられないやさしさ。
というかほかの誰でも許さないでしょう。
暗殺未遂であの甘さなら
これまでもきっとチャンスをくれてたと思うんだよ。
ホアンはそれを自覚して感謝するべき!

にしても、だ。
兄弟ふたりとも母と同じ顔した女に目をつけるとは
マザコン?
ボルジアの血がそうさせるのか??

というようなことを考えながら観ていました。
チェーザレが眠るように死んだあたりまでは。

問題はそのあとですよ!

いや、愛と妄想のダンスシーンはいいんです。
後悔が見せた偽りの走馬灯ですよね。
そういう盛り上がりは必要だと思うのでナイス場面です。

だけど後半、サヴォが割り込んできたのはどうかと思った

カーテンの裏でなんかしてんなーなにやってんだ?
と気をつけていたら
スゴイ勢いで前に飛び出してふたりを差し置いて悪魔の舞。
隣で観ていたよーこさんは完全に笑っています。

私も笑いそうになりましたが
そっか、踊りたくてうずうずしていたのか。
割り込むタイミングを計っていたのだな。

と考えたら納得できました。

けれどその後のまさかの展開には唖然。

カンタレラじゃなかったとか!
眠り薬だったとかなんだよそのオチ!
さすがに笑ってしまいました。

いやまあそこでチェーザレ死んだら歴史変わっていますけど
もう今更そのくらいの歴史改変いいや、と思っていたから
死亡エンドだと諦めていたのに

何のための悪魔! 唆すためだけの悪魔か!
メイド最強か?!

メイドの衣装もあれいいのか?
時代考証的にあのデザインはもっと最近なんじゃないの?
いかにもメイドって感じでわかりやすかったけど
クラウディア(一応メイド設定)との差はなに? と考えてしまいました。

衣装と言えばルクレツィアのドレスのデザインは当時を再現なの?
なんか幼すぎないか?
ハイウエスト過ぎて子供っぽく見えた。
何歳の設定かわかんないんだけど
母上やクラウディアのデザインのほうが美人度増してたと思うんだけど
ワザとなのかな?
生々しい禁断感を出さないための作戦??


いや~ツッコミどころの多い舞台でした。
だからこそオモシロかったとも言えるんですが(笑)
ツッコミ待ちの脚本を
演者の達者な技で有無を言わさない勢いのある舞台になっていました。
スゴイなOSK!

そんなOSKの東京での次回公演は
紅に燃ゆる〜真田幸村 紅蓮の奏乱〜
5/27~29、博品館にて。

ほほう。今年の大河と同じ主人公ですね。
『真田丸』見ています。
下剋上で戦乱、まさに戦国時代ってことを実感する展開で
毎週楽しい。

しかしこの日程はすでに予定が入っておりますな。
さてどうするか。
けど正直な話
こっちよりナントカの鷹(鷲?)のほうが観てみたいんだよな~。
やってくれないかな?
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プロフィール

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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