ライブでスペクタクルだった舞台『NARUTO-ナルト-』

原作は途中まで読みました。
アニメは見ていません。


そんな状態で観てまいりました!
いわゆる東京凱旋公演。

原作は舞台の日までにおさらいしておきたかったんですが
間に合いませんでした。くそう。
でもまあ、前半だけの知識でも割となんとかなったかも(笑)

いや一応、第二部の途中までは読んでいるんですけどね。
なにせ記憶力をどこかに落としたような人間なもので
うろ覚えなんですよね~。

知っている役者さんがあまりいないので
キャラを把握しないとついていけないかもと心配しましたが
そもそも知っているキャラしか出てこなかった!

すごくポイント絞っています。
原作27巻分を2時間半くらい? にまとめるんですから
タイヘンだったと思います。

ところでライブ・スペクタクルって何?

歌うの? 踊るの?
戦うのは確実だろうけど、それ以外が見当もつかない。
どんな新しいものを見られるんだろう??
と期待して渋谷を歩いて会場へ!


以下、ネタバレします。
東京凱旋公演も終了するタイミングだから大丈夫かな?
とも思いますが念のため。


ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-

日時:2015年5月1日(金)19:00(5列上手寄り)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo
脚本・演出:児玉明子
音楽:増田俊郎

うずまきナルト:松岡広大
うちはサスケ:佐藤流司
春野サクラ:伊藤優衣
我愛羅:須賀健太
はたけカカシ:君沢ユウキ
三代目火影:平川和宏
うみのイルカ:市瀬秀和
薬師カブト:木村達成
桃地再不斬:内田朝陽
白:今村美歩
山中いの:伊波杏樹
奈良シカマル:服部 翼
秋道チョウジ:加藤 諒
犬塚キバ:飯山裕太
油女シノ:植田慎一郎
日向ヒナタ:高橋紗妃
自来也:梅垣義明
大蛇丸:悠未ひろ
倉本 発/蒼木 陣/登野城佑真/高橋里央
知念紗耶/平山ひかる/正宗雄太



アイアシアターは初めてでしたが
六本木ブルーシアターや
1000days劇場を引き継いだころのACTシアターに似ています。
椅子がアレなので夏場は大変そうだな(自分の汗で)
と思いました。

この劇場は幕がないんでしょうか?
今回はいきなり舞台上のセットを拝見できました。
木の葉の里で固定っぽいけど
場面転換ないんだろか?
と首を傾げた冒頭、場面転換必要ないことが発覚!

プロジェクションマッピングですよ!

初心者にもわかるようにちゃんと九尾の狐の件からスタート。
フェアですね。
四代目の封印の説明があり、プロジェクションマッピングで
歴代火影の顔の岩も映し出されて「おおお!」とテンションアップ。
それ以外にもいろいろな場面で大活躍。
それならセット固定でも問題ないや。


●いきなりクライマックス!

ナルトが影分身の巻物を盗んで逃走する話です。
それは原作の第一話じゃないですかー!

ミズキ先生も登場して「誰がやってんの?!」と
双眼鏡で思わず拡大。しかし
そうだ今回役者さんわからないんだった
としょんぼり。

席に着いてから気づいたんですが
持ってくるつもりだったチラシを忘れて来ました。
ヤバイ、本当に配役がわからないぞ。

覚えているのは
我愛羅が須賀くんで
シカマルが『鍋』で覚えた服部翼くん
自来也の梅ちゃん
あとはどこかに内田朝陽くんがいたはず、ってくらいです(苦笑)

うわー、入口でもらったチラシにも入ってないしー。
まあ、扮装でキャラはわかるから問題ないしいいか!
開き直ったわけですが
この役は誰が演じているって把握したかったなー。

テンポよくバンバンみんな出てくるもんだから
「あわわ」となりながら見守ります。

イルカ先生もさっそく登場。
ん? 似てるね?!
いや、ミズキが似ていないわけではないんですが
なにせ記憶が薄れているものだから
あーこんな感じだったよね、と流していたんですが
イルカ先生の再現度は私にもわかった!
そして原作通りの包容力。
このイルカ先生だからナルトが道を踏み外さないんだと納得。

続いて登場したカカシ先生がまた凄かった!
まさにカカシ!
そして美声です! うわー声優の井上和彦さんの声に似てるー。
顔が良く見えないんですがイケメンな雰囲気があります(笑)
いや、カカシなので片目しか見えないんですよ。
それでもカッコいいよたぶん! と、ときめくカカシ先生でした。
アクションも良かったし。

キャスティングされた方はみなさん動きが素晴らしい。
忍者だから動ける役者さんを揃えたんでしょうか?
それ正解!

キャラの再現度も素晴らしいんですが
忍術の表現も工夫されていて楽しかった!

ナルトの影分身はそう来たか! の手法で
映像なのかな? でもあんまり映像多用されるとガッカリするのも事実
とか考えていたのでテンションアップ。
しかし
エグザ〇ルがそんな衣装で踊ってたの見たことある、と思ったのは内緒だ。

このエピソードのあとだったかな?
主要キャスト集合したオープニングにもワクワクした。
ひとりずつポーズを決めて
今にも歌いそうに見えたのはブリミュをイメージしたからだろうか。

歌わないのは残念だったけどカッコよかったからOKです。
しかし我愛羅がまさか2幕まで出番なしだとは…
出っ放しのキャラとピンポイントな出番のキャラの差が大きいな。
もしかして違う役で出てきたのかもしれませんが
気づけませんでした。

あ、梅ちゃんの二役はわかりましたけど。
鼻から豆を飛ばしたりしない梅ちゃんを初めてみました(笑)


●楽しい自己紹介

アカデミーの場面
サクラちゃんといのの力いっぱいなキャットファイトが賑やかで華やか。
女の子かわいいなー。
ヒナタはオシが弱い分目立たないけどそんなとこもヒナタっぽくてヨシ。

この場面でナルトの同期が勢ぞろいするんですが
この人たちも2幕まで出番なし。
マジか。でも話の展開上しかたないか。

第七班のナルト、サスケ、サクラの自己紹介が
それぞれの個性を表す演出で楽しかった。
映像で見せてくれるんですが
分身の得意なナルトは映像で分身して賑やかに
隠しごとのあるサスケは影があふれ出たり
サクラはとにかくサスケへの愛。
内なるサクラが映像で登場したのは笑った。


●修行の場面も楽しく

忍者の里の説明や、チャクラの説明も簡潔に入れて
チャクラの修行にも工夫が。
とにかく映像を多用するんですがいろんなバリエーションなので
実に楽しかった。
チャクラで木に登るという原作にもあった場面がああなるとは…

あとトランポリンを使ったアクションも良かったなー。
いつの間にトランポリンに変わってたんだ、あそこ(笑)
大きなセットは変わらないんですけど
部分的にセットが追加・変更していて創意工夫がおもしろかった。

トランポリンでサスケのほうが高く飛んでいたのは
サスケの優秀さを示していたのかな?


●再不斬と白

原作のこのエピソードを残すとは意外でしたが
観てみたら納得の選択。

確かにこのエピソードには『NARUTO』の要素が詰まっている。
孤独とは、戦うとは、幸せとは…

そしてサスケの未来も暗示させる再不斬の存在。
里を抜けるとこうなる、という例を提示されるから
サスケを止めようとするナルトたちを応援したくなるんだなと。

原作読んだ時から印象的だったこのエピソード。
じっくり見せてもらえたのは嬉しかったです。

がとにかく健気で可憐で、それなのに
「ボク男ですよ」とバッサリなとこを見られて満足(笑)

再不斬はカカシと同様、顔がほとんど見えないんですが
二の腕の綺麗な筋肉に見惚れました。

もうね、再不斬とカカシの対決には最高潮のテンションでしたよ!
演じる人、ふたりとも長身だったし
アクションかっこいいし
迫力満点。
ふたりとも声もカッコイイし
いつまでも見ていられる(笑)

再不斬のラストには感動して涙が…出…る、はずだったんですが
ラスト、マスク(?)をズラして顔が見えたとこで

もしかして内田くん?!

涙で視界をぼやかしてる場合じゃない!
ガッと双眼鏡を構えて拡大拡大。
うん。内田くんでございますね。
うそー、雰囲気違う。声も記憶と違う。
えええ~?!
気づかなかった~。見事な役作りでございました。天晴れ!


●突然の宝塚!

再不斬と白の話でひと段落ついたので
そのまま休憩かな? と油断したところに登場したのが大蛇丸でした。

なんじゃ突然?!

あっけにとられると言うか…圧倒された状態で
大蛇丸のテーマ? を宝塚風に歌われ
その足元では蛇? 大蛇丸の化身? の摩訶不思議ダンスを見せられ

意外に長いな…あれ? この歌声何かを思い出すな。なんだろ?
懸命に手繰り寄せた記憶から導き出した答えが
宝塚版『銀英伝』のオーベルシュタイン。
あのひとの冒頭の語り口調を思い出した。
演じているひとが宝塚出身みたいなのでそのせいでしょうか。


●休憩

まさかの大蛇丸エンドに客席がいっせいにザワついたのが可笑しかった。
キモチはわかる。
「なんだあれー?!」というドヨメキですよね。
「そこで終わるか?!」という衝撃でもあるかな。

休憩中はずっと席にいたんですが
同じく席についていた
真後ろのお嬢さん2人の会話が大変ためになりました(笑)

みんなそっくり!
声まで似てる!


え、そうなの?!
声まで似てるってことはアニメも参考にしているんですね?
そこまでするってスゴイな…
ん? てことは大蛇丸もそっくりなの??

どのキャラがいかに似ているかを語り合うふたり。
どうやら原作&アニメファンで観劇は初心者のようです。
パンフを読みながら「座長ってなに? 主役??」とか言っています。
カワイイな。

でもな、本番中に私語は厳禁だぞ。
ちょいちょい派手に反応するんだよな、このふたり。

我愛羅ファンみたいで出てくるたびに
「きゃー」「かわいー」と小声で声援を送る。
会話するわけじゃないし
そんなに大声じゃないから今回はいいんだけど
もし内容を把握してない舞台だったらイラついていたかも。

全体的に客席がいつもと違う感じでした。
ペダステとも違う…
なんというか常に昂揚感に包まれた感じ。

海外からのお客様も多かったからそのせいかな?
たまたまなのか1列後ろの席が国際色豊かで
海外での『NARUTO』人気の強さを実感しました。


●コミカル場面も

二幕の冒頭は鷹? 鷲? が客席を飛んで開始。
休憩中に舞台にあがる階段があるのに気付いて
客席をつかいそうだなと思っていたら、まさかのライオンキング。

遠い昔に観たライオンキングで客席をつかって
動物わんさか登場させる演出があったのを思い出した。
あんなに大勢ではなかったけど。つうか1人だったけど。

そのままナルトの寝起きコント。

脈絡なく唐突だったからとまどったけど
嫌いじゃないです、こういう演出。


●我愛羅の孤独

我愛羅、本格登場。
いわゆる木の葉崩しの場面。

木の葉に攻めてきた我愛羅の回想が映像の砂絵で表現されるんですが
ここもそうきたか! でした。
我愛羅と砂は切っても切れない運命ですから
なるほどなーと思いつつ
映像相手に演じ続ける須賀くんが孤独だ、と思わざるを得ない。

そんなところまで我愛羅の孤独を強調しなくても…

砂絵の映像で、しかもセリフも映像ですから
孤独も極まれりですよ。

あの回想をちゃんとやろうとしたら時間がかかりそうだから
苦肉の策なのはわかりますけどね。
印象的なセリフだけ残してうまくまとめていましたけど
我愛羅が不憫で不憫で。

ナルトにはイルカ先生という支えがあるけど
我愛羅には無いという展開だし。
仲間すらいないとかどーよこれ。不憫でしょうがない。


けっこうな時間でしたが
ひとりで持たせる須賀くんはさすがでした。

我愛羅が操る砂の動きを大きな布で表現したのはおもしろかった。


●突然のシルクドソレイユ!

いやサルティンバンコだっけ?
天井から下がった幅広の長いリボンを使った空中アクションをするのは?
どうやらエアリアルティシューと呼ばれる手法らしいんですが

サスケの苦悩をまさかそう表現するとは(困惑)

サスケと兄のイタチの因縁が語られる重要な場面。
ここでサスケがイタチを恨む理由
サスケがナルトを倒す決意をすることが明確になり
クライマックスへ一直線! なはずですが…

それが天井から垂れ下がった赤い布に絡まりながらだから
正直、集中できない!

ハーネスを使わずに自力で宙乗りをこなすような
とてもアクロバティックで難しそうな動きだから
役者さんは大変だろうし
凄いとは思うんですけど

すんません。笑ってしまいました。
声を殺しながらも完全に肩が震えていたワタシ。

赤いリボンがサスケとイタチの血の因縁
絡まり合うことでその逃れられない運命を暗示して
さらに苦悩も表現しているんだろう
と、予測はできるんですが唐突すぎてついていけませんでした。


●サスケ捜索隊

ようやくシカマル・いの・チョウジ
キバ・シノ・ヒナタ
たちの出番がきました。

ここはシカマルたちの場面が超楽しい!

チョウジが…
まさか膨らんで客席に転がってくるとは思いもしない。

いのもシカマルも盛り上げてくれるし
素晴らしいサービス精神!

この舞台は“観客を楽しませよう”という気持ちが
溢れた演出が多かったと感じました。


客席にキャストが下りる演出も多いし。

我愛羅とカブトだったかな?
客席の真ん中の通路で立ち回りがあったりして
5列目だったので大きく振り返って見なきゃならなくて大忙し(笑)

カブトが意外にイケメンでよかったです。

味方のふりしてナルトたちに近づき裏切る
というエピソードが無かったので
出番も存在感も少なかったんですが(苦笑)
実はイケメン! ってとこにときめきました。

大蛇丸の相手としても蛇っぽいにょろにょろにポジション奪われて
出番はほんとに多くない。


●ナルトとサスケ直接対決

いろんなことがありすぎて
一番盛り上がるべきこの場面ですっかり疲弊しているワタシ。

サスケを止めなきゃいけないんだけど
もーくたびれちゃってよく覚えてないよ。

額あてを初めてサスケが身につけるんだよね。
え、初めて? そうだったか??

確か螺旋丸と千鳥のぶつかり合いで
スパーク&ハレーション。
ふたりともいつの間にその技マスターしたの…

額あてをナルトの元に残してひとり去るサスケ。
イタチとは違う道を歩むとか言って
なのに去るんですね。行かないという選択肢はないんですね。
って、ここで残ったら原作改変だわな。


見事な換骨奪胎で
削げるものは削いで
残すべきものは残し
原作のテイストは残しつつ
変えるところは変えて
違和感ない話になっていました。

衣装もトーンを揃えて一体感があってよかった。
どのキャラも再現度が高く
声に関してはアニメを見ていないのでわかりませんが
それも再現度が高かったようです。
くそう。アニメ見ておけばよかったな~。

すごく楽しかったんですけど
どういうわけか
イマイチ盛り上がりきれなかったのが残念。

本来ならナルトとサスケの直接対決に向けて
物語が収斂していくべきなんでしょうが
いろいろなことを詰め過ぎて散漫になってしまった印象。

脚本と演出は別のひとがやったほうがいいのかな。
もったいないな~。


とは言え、もし続編があるのであれば
行きたい!
と思うくらい気に入りました(笑)


触れませんでしたけど
ナルトがナルトっぽくてよかったんです!
テンション高く盛り上げてくれるし
アクションも良くて楽しませてくれました。
イメージ重視でキャスティングするって話の重要性を実感(笑)

基本、この舞台は歌わないんですが
ラストに全員集合で主題歌? を歌ってくれたんです。
歌うだけで十分盛り上がるんですが
そのときもマイク離さず盛り上げてくれたのがナルトでした。
ナルトそういうことしそう~(笑)

曲の最中、客席におりてくれるキャスト多数で
大いに盛り上がったエンディングでした。

ちゃんとみんなキャラとして舞台にいるので
それぞれの行動や態度が〇〇ぽい! と楽しめました。

特にポケットに手を入れてダルそうにしたり
あくびしたりしてるシカマルが凄かった。
舞台上でする態度じゃないだろう?!
でもそれでこそシカマル!!

謎だったのが我愛羅と大蛇丸がデュエットみたいになったこと。
どういう繋がり??
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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