満足度の高い舞台:真田十勇士

1月にも同じ題材で舞台がありますが
『真田十勇士』、流行ってんでしょうか??
ま、1月のほうも観に行く予定なんですけどね!

とはいえ、この舞台を観に行った時点で私の『真田十勇士』の知識は…

十勇士っていうくらいだから十人いるんだよね?
それに幸村さんは含まれるの?
忍者とかそんな感じだっけ?
たしか秀吉サイドについた人だよね?
じゃあ、悲劇??


こんな感じでした。
が、問題なし!
全部、作中で教えてもらいました!!

ついでに言うと出演者もよくわからない状態で観ました(酷過ぎる…)
ええ、上川さん主演だからチケットとりました。


真田十勇士

観劇:2013年9月8日
会場:ACTシアター
演出:宮田慶子
脚本:中島かずき

十勇士に幸村は含まれませんでした。
真田幸村上川隆也)に仕える十人の勇士でした。

最初は十人揃っていなくて
猿飛佐助柳下大)と由利鎌之助松田賢二)は物語の最中に仲間に。
この佐助がヒロイン・ハナ倉科カナ)と恋仲に…

あれ? 主演は上川さんのはずなのに!
しかし年齢差を考えるとそのほうがしっくりきます。
なにもかも主演を中心に据える必要もないわけですし。

しかしこの佐助が行動派で豊臣秀頼相馬圭祐)の寝所に忍び込んで
淀の方賀来千香子)が激怒して
主君の幸村の立場を危うくさせたりして

コラー! 何がしたいんだキミは?!

と思わずぶん殴りたくなる衝動に駆られます。
いや、それは言いすぎか。
でも迷惑行為が過ぎますぞ。

幸村じゃなければとっくに命を落としているところだ。
よかったな、頭の回転のいい話のわかる主君で。

対する淀の方が
ヒステリックで聞く耳持たない
典型的なダメ上司だから余計に幸村のありがたみが増します。

ああいうのがいるから女性の管理職が増えないんだよ…
とボヤキたくなるキャラでしたから。
ああ、ワタシ淀の方好きなんだけどなー。
まあ、この話ではこんなキャラってことで納得します。

おまけに秀頼も世間を知らない狭量な残念主君でガッカリ。
ワタシ、秀頼に関して「実は切れ者説」を支持していますので
逆らった瞬間に劇変した態度には残念無念。
ま、ラストには淀の方と共に株をあげたからヨシとます。

頭が良すぎるせいで達観して行動を起こさない、と解釈するアレ。

しかし、この残念な二人についている幸村への不信感が
十勇士の一部に湧き上がります。
根津甚八粟根まこと)と穴山小介玉置玲央)が
コソコソ愚痴っています。
あらまあ、粟根さん、またしても裏切りキャラへの布石ですか?

でも私もなんで豊臣側についているんだ?? と疑問だった。
それは物語の半ばで明らかに。

幸村の父の遺言「豊臣の血を守り抜け」の言葉があったからでした。

はあはあ、なるほど。
ここまで言われると先の展開を予想できる私は
間違いなく中島かずきFANだと実感しました(にやり)

中島さんですから
ヒロインをただの飯屋の看板娘に留めておいたりはしません。
花風という別の顔も用意されていました!
いいじゃん! 花風のほうが断然いきいきしてるよ倉科さん!

十勇士のほかのメンバーは
幸村の息子・真田大助渡部秀
盛り上げ役の望月六郎植本潤
大きさに個性ありすぎの三好清海入道小林正寛)・伊佐入道佐藤銀平)兄弟
可憐な容姿の筧十蔵三津谷亮
頭脳労働担当・霧隠才蔵葛山信吾

ぬかった…六郎役が植本潤さんだったとは…っ!
観ている間全く気付かなかった~!
なんか声に聞き覚えあるなあとは思ったんだよ~。
『アテルイ』のフルベ様でしたかっ!

この舞台はシンプルで坂を多用した素敵な構造でした。
あのお寺の雰囲気とか
坂を利用した立ち回りは素晴らしかった。

思わぬ身軽さを随所に見せてくれた佐助役の柳下大さん。
ナニモノ?! と調べたら『タンブリング』に出てらっしゃる。
そっかー、だから身体能力高いんだ。
すばらしい!!

時代考証を無視した一輪車を駆使した立ち回りを見せてくれた
筧十蔵役の三津谷亮さん。
舞台で一輪車! しかも安土桃山時代で!!
登場した時は会場がざわめきました。そして大喜び!
いやー、意外で面白かった!!
一輪車もちゃんと木製でまた楽しい。

この一幕目での立ち回りでは主役もかすむインパクト。
それぞれに見せ場があって実に楽しかった。

二幕目では悲劇しか見えないなかで
希望に向かって
徳川家康里見浩太朗)と服部半蔵山口馬木也)を相手に
大博打。

才蔵さんの見せ場です。
ここに至るまでにも要所要所でお役立ちでしたがここでガツンと。
幸村の「死んでもらう」はここへの布石だったのか!
ごめん。あそこでキレた幸村さんに

ちっさいオトコだな!

と思っちゃいました。
間者を警戒しての一芝居だったんですね!
まさに奇策!

そして主要キャラそれぞれに見せ場のある大立ち回り。
幸村をイヂメていた
大野修理亮治長小須田康人)・大野治房俊藤光利)親子にまで
見せ場が用意されているのがニクイ。

もちろん十勇士にもありましたよ。
順番に倒れていくさまはさながら『十三人の刺客』のよう…
なぜか粟根さんの根津甚八の最期が一番悲しかった。
ほんとなぜだ? 謎。

もちろん最大の見せ場は主役の幸村さんの立ち回りです。
第一幕はこのために控えめにしたのか?! つーくらいたっぷりと!
ギャー、燃える!!

悲劇なのにガーッと盛り上げてくれるので実に充実しています。

幸村が倒れたあとは大御所様のお言葉で締め。
…?
え、ダメだろ。それで締めちゃったら!!
慌ててしまいましたが、大丈夫。
ちゃんと『真田十勇士』が締めてくれました。

今回の席は中央のど真ん中だったのですが
おかげでラストのVの字が美しくてたまりませんでした。
最高にテンションが上がったー。
大満足ー。むふー。

テンション上がりすぎて
黒船の名前のくだりで「ああ、そこから名前をとったのね」と
あやうく納得しそうになりましたよ!
いや、まさかいくらなんでも……一応調べておかねば。


嗚呼、面白かった!
全然知らなかった真田十勇士ですが
おかげで覚えましたよ。

歯医者でたまたま映っていたアニメで聞こえてきた
筧十蔵と由利鎌之助の名前に
「なんですと?!」と反応できるくらいになりました。
あれ、何のアニメだったんだろ?
舞台では可憐で器用な筧十蔵が
真逆のガタイのいいキャラになっていて目を疑いました。
なんだ? 一般的には筧十蔵はマッチョキャラなのか??
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まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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