華やかにして繊細:とりかえ・ばや 1・2巻

『千歳ヲチコチ』を読んで 以来
平安時代マンガを渇望していたワタクシ。

いい塩梅にあるじゃあないですか!
さいとうちほさんの新連載『とりかえ・ばや』です!!

そういえば、過去にも時代物を描かれていましたよね。
平安時代ではなく
万葉集の時代でしたが。
額田王とかその娘・十市皇女のお話。

“さいとうちほ”と言えば
青りんご迷宮』とか『ほのかにパープル』あたりが好きなワタクシ。
…そうとう前だな(苦笑)

特に『ほのかにパープル』はお気に入りでした。

万葉集を題材にしていて
図書館で運命の出会いを果たしたふたりが
親の再婚で兄妹になってモンモンとする話。

アレ? なんか最後で台無しな紹介になってしまった…がくり。

“萌え”をうまく盛り込んでいたんですよ、ってことを言いたかった。
図書館にはなにやら伝説があって…とか
義理の兄妹、とか。

そんなさいとうちほさんが
原典の『とりかえばや物語』を読んで
「萌えの宝庫!」と喜んで連載しているのが『とりかえ・ばや』


この話は平安時代に書かれた古典ですが
トンデモ設定で有名なお話なのです。
読んだことはないんですけど…
読んでみたいんですよね、実は。

学校でもこれを教材にすれば
もう少しみんな古典に興味を持ちそうなものなのに
なぜ取り上げない?!

双子のようにそっくりな貴族のきょうだい
男の子のように育った姫君と
女の子のように育った若君。
男の子として元服した姫君が男の子として朝廷に出仕して
女の子として裳着を済ませた若君が尚侍として宮仕え。

実は女の子とは知らずに惹かれてしまう貴族男子
実は男の子とは知らずに惹かれてしまう女東宮

実は女の子なのに姫君と結婚してしまったり(むちゃな!)
その奥さんを寝取られてしまったり
妊娠までしてしまうからさあ大変!

平安時代ですから男色もアリ
帝をも惑わす(はずの)実は姫君の若君
ノーマルなんだかアブノーマルなんだか(笑)

男女入替り・男装・女装・男色・不倫…
秘密だらけの平安ライフ!
華麗に開幕!!
 てなもんです。


『とりかえばや』を原典としたマンガと言えば
『ざ・ちぇんじ!』が有名です(よね?)。

『ざ・ちぇんじ!』は原作が氷室冴子さんの小説なので
また趣が違います。
展開はだいたい同じですが
キッパリハッキリ勢いがあってとても楽しい。

『とりかえ・ばや』のほうは
もっと情緒あふれる平安時代らしさが漂います。
ときおり挿入される平安語とか
直接的に表現しないで雰囲気で読ませるところとかすごく繊細。

あとなぜか男女が入れ替わっていることを
誰も疑わなかった『ざ・ちぇんじ!』と違って
本気で疑っていろいろ仕掛けてくるひとがいるのが
実にマンガ的。
どうやって躱すのか今後も楽しみです。

読み比べるのも一興。

しかし“北嵯峨の乙女”の存在がないのに
どうやって決着つけるんだろ??
わー、普通に続きが楽しみだ。

ところで天狗の設定はこのマンガ独自のものなんでしょうか?
原典にでてくるのかな?
この天狗の存在が
より一層この物語を妖しげに仕立てているような気がしてなりません。


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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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