従来のイメージ覆す水戸黄門:光圀伝(冲方丁)

久しぶりに、本当に久しぶりに読書をしました。
最近まったく読書をしていなくて…

今年に入ってから読んだのは『火怨』だけ、か。

ドラマの『アテルイ伝』のあまりの内容に
原作を確認したくて読んだのみ。
確認したらやっぱり原作は血沸き肉躍る素晴らしい物語でした。

そうだよ!
誇りを守るために戦ったのになんでそこカットされているんだ?!

まったく謎な脚本だよ『アテルイ伝』は。


それはさておき『光圀伝』です。


『天地明察』に登場した水戸黄門こと光圀さんの物語です。
あのキャラ、登場シーンは短かったのに強烈なインパクトだったので
長編の主人公として読めるのは望外の喜び!

『天地明察』の安井算哲こと渋川春海さんに関しては
そういや歴史の授業でちょろっと出てきた名前だなー。
受験対策で覚えたなー。
くらいの知識しかなかったので未知な物語を
読み進めるのが楽しかった!

今回の水戸黄門はさすがに有名人なので
ちょいちょい知っているエピソードが織り込まれて
これまた楽しかった!!

日本で初めてラーメンを食べたのは水戸黄門

という逸話をこう織り込んでくるとは!
すっごい楽しい!!

御三家についてもよく知らなかったので
それぞれ戦う男! な感じが実に良かった。
歴史書の編纂はもともと叔父上の夢だったんですね。
それを受け継ぐ形で尽力したのが光圀さんだったのか。

しかし光圀さんの父上の厳しさにはビビりました。

あれがあるから豪快かつ繊細な光圀さんになったんだと思いますけど
父上の容赦のなさには…
理由はあったんですけど、あれじゃ辛すぎる。

おかげで兄弟仲がよくなったのは良かった!

私はお兄ちゃんがお気に入りで。
優しく強く賢く道理がわかっているナイスガイ。
なんでもできちゃうんだもん。
光圀さんの頭があがらないのもしかたない!

連載中から人気があったというのも頷ける。
しまいには担当の編集さんも「今回お兄ちゃんはいないの?」と
登場しないときは寂しそうにするような存在になったというから恐れ入る。

お兄ちゃんは堺雅人さんをイメージして読んでいました。

え、光圀さん?
この人は印象が一定じゃないので
誰かひとりをイメージするのは難しい…
光圀は光圀だ!

義の人。
美形で遊びもこなす粋人、実はマッチョな光圀さん。
城下に赴くのはまさに黄門様(笑)
遊んだ結果が情報通に。
最終的にはみんなのご意見番。
素晴らしい!

家光・家綱・綱吉の時代に生きた光圀さん。

綱吉に関しては
こういう記述で紹介するのかーと感心してしまうダメ将軍。

このダメ将軍に義の人はどう対処するのかを
興味深く見ていたのですが
諦めの境地というか…積極的に関わることを避ける結果に。

うんまぁ、さわらぬ神に祟りなしってこともあるよね。

この綱吉、今の上司にダメっぷりがそっくりで
ぜひそのあしらい方を教わりたかったんですけどね。
残念です。
…他力本願を見抜かれたか?(笑)

今回も魅力的なキャラがてんこ盛りで楽しかった!

中でも「この人を長編で読みたいぞ」と思わせてくれたのが
後水尾天皇
逸話も多いので十分長編に成りうるひとだと思うのですが…
長編で書いてくれないかなー?
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まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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