怖いけどおもしろい:ダイナー (平山夢明)

おもしろいエンターテイメント小説だって聞いたから読んだんですが…


ダイナーダイナー
(2009/10/23)
平山 夢明

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たしかにおもしろかったけど…
怖いっ! コワすぎるよっ!!

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーで
ウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ
そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。
一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に
カナコは生き延びることができるのか?
次々と現れる奇妙な殺し屋たち、命がけの恋──。

人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。



以上、アマゾンのあらすじでした。

この、“ひょんなこと”ってのが…もうっ!
オオバカナコという名の通り「しっかりしてっ!」と
叱咤したくなるような子が主人公で
「どうしてそう…」と途方にくれながら読み始めたら

なんという綱渡り!!!

ごめんカナコ。
出だしは悪かったけど
それ以降は、凶悪なひとたちに囲まれながら
ひとりでも諦めないで
ハッタリを利かせつつどうにか自分の安全を確保する姿には感心しました。
しかも徐々に自分の存在意義を示すような成長までみせてくれるとは!
私ならきっと途中で諦めているよ…

ドキドキとヒヤヒヤに曝されて
なんともストレス過多な小説でしたが

意外に読後感は悪くなかった。

不思議~。
登場人物の大半は
人格や性癖に問題アリで職業にも大いに問題アルひとたちばかりなのに。
ダイナーで起こる出来事は半端ない緊張感溢れることばかりなのに。
グロ描写の連続なのに。
死人の連続なのに。

ボンのキャラの勝利でしょうか?

無愛想で厳しいボンがときおり見せる優しさ。
もしかしたらこの人はマトモなんじゃないか? と期待させるような仁義。
そして何より美味しそうな料理を作らせたら最強!
という人物設定にノックアウト。

グロいしキタナイしでコワイしで、食欲が湧くわけがない展開なのに
食事の場面だけは「美味そう!」と思わせる描写なんです。
バーガーはあまり食べない私ですがボンの作った物なら食べたい。

カナコの食べっぷりもいいんだよね。
極限状態なのに美味しいと感じられるカナコも逞しい。

全然似ていないんだけど『バトルロワイアル』を思い出しました。
壮絶な展開に対して爽やかな読後感ってのが共通しているのかな。
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まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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