まおゆう 第1巻 (橙乃ままれ)

これは9割以上大地震前に読み終わっていたのですが
残りを読む余裕がなかなかできなくて…
ようやく読み終わりました!



『まおゆう』とは『魔王勇者』の略で
1巻のサブタイトルは

魔王:この我のものとなれ、勇者よ
勇者:断る!


というわけで
対面した瞬間、魔王が勇者をスカウトして
勇者がそれを断るところから始まるお話です。

お話に接したことがある人なら誰もが疑問に思ったことがあるであろう
魔王(とか怪物などの絶対悪の敵)を倒したあと
その世界は平和になったのかどうか
平和になったのならどんな世界になったのか

を描く物語です。

これが滅法おもしろいのです!

この魔王、見かけがグラマラスな女の子で
経済の知識は抜群だけど、戦うために必要なスキルが不足しているのです。
だから、自らの武器である知識をもって戦争を終わらせようと決意。
そのために必要な戦力として勇者を選ぶのです。

最初は断る勇者でしたが
魔王の説得に耳を傾けるうちに協力を承諾。
戦争を平和裏に終わらせることに異存はないわけですから。
それどころか魔王がいうようなことを実行できれば、と積極的に参加。

この二人は契約するのです。

魔王は勇者のものになり
勇者は魔王のものになる、という契約です。

ゲーム的な展開を踏まえるとこうなるのでしょうか?
ゲームはまったくしないのでよくわからないのですが
魔王はとにかく契約したがるんですよね。
や、悪魔とか魔王って契約好きなイメージあるから正しいのか…?

このお話はネットで連載されたものを書籍化したもので
小説ではありません。
ほぼ会話で成り立っている物語です。
戯曲に近いかな。

でも読みやすいです。
話すひとが交代するたびに会話文にアミがかかったりとれたりするので
語り手が代わったんだなとすぐにわかりますし
専門用語には解説がつき
登場人物は少なくはないけどわかりやすく設定。
うん、その立場ならそういうキャラだよね。と納得できます。

まぁ、百聞は一見にしかず。
実際にご覧いただいたほうが早いでしょう。
ネット版まおゆう

私も以前、途中まで読んだのですが、画面の黒さに目が疲れて
書籍化を待ち望んでいたのです。
どうも全5巻らしい。
そんなにネットで読むのは不可能…待って正解でした(笑)


まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」まおゆう魔王勇者 1「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
(2010/12/29)
橙乃 ままれ

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では以下、も少しネタバレした感想。

魔王の説得は“なぜ戦争がなくならないのか”ということから始まります。
戦争が金になるってことを具体的に説明され
勇者と共にふむふむと傾聴してしまうワタシ。

それを踏まえて
どうすれば戦争に頼らずにみんなが生活できるようになるのか
という手段も考えている魔王。

たとえば
貧しさが敵である → なぜ貧しいのか → 厳しい環境で土地が痩せているから
→ ではそんな土地でも育つ作物を授けよう


なるほど!
でもさらに先を見据えている魔王。

作物を育てる方法も伝授しないと → それには人材が必要 → 教育しよう
→ ある人間の村をモデルに実際にやってみよう


即実行。
とある寒村に学士として潜入する魔王。
その傍らには剣士として勇者の姿も。
そこから登場人物が増え、この世界の事情が徐々に明らかに。

もう、このひと、ホントに魔王ですか?!
“魔王”という単語のイメージが根底から覆されるキャラにメロメロ。

勇者も人間代表なんですけど
魔族に対して偏見のないイイキャラです。
決して知識は多くないけど
戦えば魔族の将軍を手玉にとる強さ、走れば馬をも負かす人外な設定。
なんだ、この人のほうがよっぽどオカシイぞ!(笑)
説明すればわかるし、どんどん成長する姿にはときめきます。

仕事上のパートナーとしての信頼関係はOK。
お互いを大切にして
相手の期待に応えたいという欲求に加え
いいとこみせたいって下心も加味されて最強です(笑)

でもオクテな魔王とド鈍の勇者ではラブの展開がなかなか

お互いモテるんですよね~。
それにヤキモチ妬いたりするんですけど
先に契約してしまったがゆえに…
なんだもーキミら、見ているほうが恥ずかしいぞ!(爆)

主人公たちのラブを見守り
脇役キャラの思いがけない成長を目の当たりにでき
平和的解決へまっしぐらな本書。
勉強になりますよ! ホントに。

さ、2巻を買いに行こう。
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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