引き続き振り返る。コバルト編

「引き続き」ってどこから続いているのかっていうと
2009年12月31日の記事 から。
ずいぶんタイムラグがあるなぁ(苦笑)


先日みつけた早見裕司 ジュニアの系譜
「久美さんにお任せ」ってあったのはおそらく
『創世記』久美沙織 のことでしょう。

ついでなので読んでみました。


おー、なんかこれ、面白いぞ!

いろんな意味で面白いんですが
1:コバルト以前 に書かれていたのは勉強になりました。
吉屋信子といえば私は『安宅家の人々』しか読んだことがないのですが
こうして書かれると、吉屋センセイの凄さが伝わってきます。
そうか、それは凄い。
そりゃあ、乙女が夢中になって読みますわな。
そして、親たちが必死になって悪書としようとしますわな。

2:メディアがこうも違ってくるとねェ…… も「脳が違う」と言われると
そうかもなー、と思ってしまうわけですよ。
確かに文学性の高いものは“消費”しにくい。
消費するかしないかは“読み応え”に掛かってくると思っていたのですが
そうか、言葉の文化って面があるのか、と気づかされました。

3:生ける伝説・氷室冴子
久美さんがジレンマを抱いていた「おにいさんおねえさんの世代」が
ついに登場するわけです。
それどころか同世代だったらしい。氷室センセと新井素子センセは。
おお、このふたりのデビューがいかに早かったかってことです。
しっかし、この紹介文で『さよならアルルカン』を読みたくなりますな。
つか、ハーレクインってそんな意味なの?! アルルカンと同じって(遠い目)

4:輝く鬼才・新井素子
新井素子に関しては私も思い入れがありまして
簡単には語れない部分があるのですが(そしてそれほど語れない)
『ライトノベル☆めった斬り』にて“一人称あたし語”と評された文体が
ここでは“口語一人称饒舌体”と!
どちらも新井さんの文章を読んだことがある人なら
「ははぁ」と思うのではないでしょうか。
それほど、語り口が斬新な文章なのです。

番外編
ここで話題の新井さんからお手紙(?)が。
こういう割り込みゴメンな感じが面白いなぁ。
同期に関する説明が興味深かったです。
なんか私の認識とは地殻変動激しい感じで…
だってまさか新井素子と夢枕獏が同期だとは思わないじゃないですか?!

5:えっと、うそ、わたしが?!
いよいよ、久美さんデビュー秘話。
の、前に
確かに一定以上遡ると「これ、コバルト?!」って雰囲気の作品が
ザクザク掘り起こされたことを思い出しました。
なんつーか、青春文学とでもいいましょうか…
ぜんぜんライトじゃない感じ。怖くて読めませんでしたが
確かにそんなのばっかりでは
当時の思春期さんたちのフラストレーション溜まるのもわかる。
そして『丘の上のミッキー』がいかにして誕生したかが伺える
某大学の寮生活だったエピソードなんかもちらりと語られて
以下、俄然読み応えが出てきます。

6:一ツ橋vs音羽
この部分、私は読み応えを感じましたね~。
実際に接していない人しか伝えられない出版業界のお話。
ま、若干(多大な?)妄想が入っているようですが(苦笑)
少女マンガ・少年マンガのシステムがそのままコバルト作家に転用されたと。
へー、そうなんですか~。
あ、だからか。
ワタシ、未だに複数の出版社から発売される作家さんに違和感を覚えます。

7:読者と言う“強敵”
前回から引き続き出版業界のしくみが語られます。
おお、このあたり今でも問題になっていたりしますよね。
いわゆる“囲い込み”、そして“暗黙の了解”。
それはさておき“読者”です。
コエー、コエーよ、読者!(戦慄っ)
そりゃあ大変だわ…と、思わずセンセに同情してしまいましたが
その読者の気持ちもわかる。
すっかり忘れていましたが、当時のコバルト(に限りませんけども)は
ファンレターが当然のように応酬されていましたね。
あとがきに、いーーーーーっぱい書かれていました。
そうか、あのあとがきでの返事というシステムは
こういうのを乗り越えて生まれたのか~。

8:蝶はここにはすすめない!
引き続き怖い読者のお話。
大変! 作家って大変っ!!
で、ハイ。過去形やめます。作品名を挙げて「好きです」って言います。
…作家さんに話しかけることはないと思いますが一応。
でもどうだろう?
ムカシの作品名挙げたらそれはそれで気にならないでしょうか?
ところでワタシ『Mother』は読みました。
ゲームはやらないんですけどね、面白かったです。すごく。


ここらで力尽きました。
読み応えあるぜ~。
まだ続くのですが、読めたらまた感想書きます。
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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