「萌え」の起源 (鳴海丈)

時代小説家が読み説くマンガ・アニメの本質
というサブタイトルのほうが重要だったような気がします。

現在は時代小説家として名を馳せている鳴海さんですが
かつてはコバルトなどでジュニア小説(ライトノベル)を
書かれていたのですよ。
私は『聖痕者ユウ』シリーズがお気に入りでした。

そのあとがきにアイドルやアニメに関する記述があったのを覚えています。
あの、ここはコバルトのあとがきですよね?
とクラクラしたものです(笑)
だって、鳴海さんとは世代が違うので知識にズレがあるんですよ。
伊藤つかさちゃんって誰? って感じで(爆)
↑ 鳴海さんが特にお気に入りだったアイドル(確かこんな名前)

そんな鳴海さんが“萌え”について語る!

時代小説家なので時代劇にも通じていて
フツーにマンガ・アニメ・アイドルにも詳しいのは知っています(笑)
さらに洋画と比較したりしますから

こりゃまた個人的にドンピシャな予感がしますよ!

はりきって読んでみました。
結果、大当たり!!
これまでの萌え関係の書籍で一番実感できました!!



「萌え」の起源 (PHP新書 628)「萌え」の起源 (PHP新書 628)
(2009/09/16)
鳴海 丈

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はじめに日本のフィギュアのデフォルメが上手なのは
根付で実証されている!
とか語られたら、なんかもーテンション上がるってもんですよ!
“SD”が“スーパー・デフォルメ”の略だと知っただけで
読んだ甲斐あったってもんです(簡単だな~)。

まずは手塚治虫の「変身するヒロイン」に注目し言及。
言われてみればたしかに手塚センセの作品にはそういうヒロイン多い…
私もフツーのヒロインより
そういう特殊なヒロインのほうが好きなので
なんの疑問にも思っていませんでしたが
そっか、センセの好みが反映されていたのですね(納得)。

そして昨今の見た目に限定された“萌え”
うん。これが分からない。
たとえば、メガネかけているから“萌え”るってのがねー。
キャラの人格はどうでもいいの?!
と思ってしまうのです。

ここはわからなくてもいい、ってのは目から鱗でしたね。

そっか! いいのか!!
そこらへんは個人的な好みで
たまたま需要が多かったから有名になっただけなのか。

じゃあ、私の場合はどこに“萌え”を感じるのか。
たぶん、物語。
そしてそこで語られる登場人物の事情や背景込みのキャラクター。
そう考えると納得いくことが多いです。
そうか、そういうことだったのかー。

と、あっさり“萌え”の謎が解き明かされた後も
興味深い記述が続きます。

日本のヒーローは
「見返りを求めず」「人知れず」「命がけで」戦うことが多い。


これは…すっっっごくわかる!!
確かにそうだ!!

昨年見た『仮面ライダークウガ』でも五代くんは
「みんなの笑顔のために」命がけで戦うんですよ。
しかも最初は未確認生命体といっしょくたにされていたのにもめげず!

『鉄腕アトム』も『ドラゴンボール』も
人類のため、地球のため、命がけで戦う!
そこがア○リカのヒーローとは違うのだ!!

しかも安易に殺さない!
敵であろうとも命までは奪わない。
場合によっては味方になるという展開も!

素晴らしい~!!

それに加えて「現世利益を求めない」という特徴があるそうな。
つまり個人的な利益を求めない。
「みんなの笑顔」という見返りはあってもそれは利益ではない。
…ああ~、わかる。そうだよね~。
ほんと純粋に悪を憎んで戦うんだよね。

恋人のために、家族のために、国家のために

そういう個人的・思想的な理由ではないのが素敵です。
純粋に正義のため、みんなの幸せのために戦うんだよね~。
エラいよ。

そしてそういうところに私は萌えるのだ!
つーか、普通に燃えませんか?

そっか、私の熱血好きってこういう部分にも通じているのかな?

恋人も「現世利益」に繋がるからヒーローモノでは
ヒロインより相棒のほうが重視されることが多いってのにも納得。

たしかに五代くんには一条さんがいた。
悟空にはクリリンがいた。
そういうことなんだそうです。

あと現在、韓国ドラマにハマっているので
どうしてこんな行動になるのか?!
面食らうことが多くて
「ま、民族・文化が違うし」と無理やり納得していたんです。

でも日本は良くも悪くも鈍感な部分があって
はっきり言わない気を遣う文化が根底にある
からなのだな!
と実感しました。

察してくれよ~、という部分は確かにある。
それが「空気を読む」ってことになるんでしょうが
外国ではビシバシ言っちゃうのが前提としてあるので
そこんとこがどうにもこうにも受け入れ難いようなのです。

韓国ドラマでも
因縁つけているとしか思えない時があるんだよな~(苦笑)
ある程度は許容しないといけないんだな。うん。

“萌え”とは言いつつ、マンガ・アニメの比重は軽いかも。
割と特撮や映画(それも古い名作)が中心で
映画に興味がないと読むのがつらいかもしれません。
私は映画も好きなので問題なかったですが。
でもさすがにボンドガールは知らなかった…(苦笑)

しかし、『ドラゴンボール』って
文章で説明されるとスゴい物語だなぁ…
 
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まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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