初『達陀』、初『合邦』

観劇:2010年12月22日(2階(実質3階)センター)
会場:日生劇場

数年前に『達陀』が上演されたときは見逃がしているんですよね…
でも観た人が口をそろえて
おもしろかった!
楽しい!
通った!

と言うので「次回こそは必ず…!」と密かに決意していた「次回」がついに!

よくわからないけど踊るんだよね?

観たいから観るという単純な原理で下調べゼロ。
楽しいって言うんだから調べなくても楽しめるんでしょう
と極めてアバウトな塩梅で日生劇場に参上!

確かに楽しかった!!

というわけで観た順番無視して『達陀』の感想から。


達陀(だったん)

?!?! ナニ、コレ?! 歌舞伎なの??

なんとも不思議な空間。
いつもフラットな照明なのに、やけに薄暗いし陰影があるし
歌舞伎っぽくない。

お経っていうのか声明っていうのか、絶えず聞こえるのも独特だし
見える部分が切り取られていて、なんだか映像的。
ドキュメンタリーを見ている気分になりました。

東大寺の二月堂のお水取りを題材にしているので
表からは見えない部分ではこんなことが行われていますというのを
見ているような錯覚に…

お水取りは数年前に見に行ったことがあるんですよ。
だからあの巨大な松明を見るとニヤリとしたり。
あの裏側ではこんなことが…と想いを馳せてみた。
あとお水取りっていえばマンガ『陰陽師』で描かれましたね。
この舞台とはあんまり関係なかったですが(苦笑)

この時点ですでになんだか楽しいのですが
集慶松緑)の元に青衣の女人時蔵)が登場すると
雰囲気が変わります。

「青きコロモを纏いし女人」とか言われると
『ナウシカ』を思い出すんですけど(爆)

いや、そういうオタクな、笑いの方向に変わるのではなく
より幻想的、さらにホラーちっくなテイストに。
なにしろこの女人
もとは若狭と言う名の女性で、どうも集慶のムカシのオンナらしい。
女が二月堂に現れるのもオカシイし、スッポンから登場したってことは…

日生劇場は3階席でも花道が見えるので快適です。
スッポンが見えるのは素晴しいです!!


まさか集慶、この若狭から逃れるために出家したんじゃあるまいな??
なんだかつれない集慶に不信感を抱くワタシ。

それはさておき、若狭が去ってからはハイテンションです! ←私が!!

集団でダムダムステップを踏む様子はたまりません!!
力強い! カッコいいぞ!! 珍しく揃っているぞ!!
あんまり揃えることに心血を注いでいない(?)ような歌舞伎にしては
キッチリ揃っていたのが意外でした。
トンボきったりするのも凄かったですが
個人的には数歩でフォーメーションを変える様子に拍手を送りたかったです!

やべー、すげーたのしー。これは通うのわかるわ。

ふつう僧って踊らないよね?
っていう疑問を吹き飛ばす勢いの舞台に狂喜乱舞!
練行衆として亀三郎・松也・梅枝・萬太郎・巳之助・右近の各氏が
いたようですが
みんな一休さんにコスプレしていて誰が誰やら(不甲斐ない)
ああ亀寿さんだけはわかりました。
だってひとりだけ、もこもことあったかそうな扮装だったから。

総勢何人いたんでしょうね?
最後には全員そろってダムダムと足踏み。楽しいっ(喜)

平城遷都1300年を記念した演目だったそうですが
そんなの気にしないでドンドンやってほしい!


摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)

すっかり『達陀』の前座あつかいだったこの演目。
実は初めて観るのでした…

歌舞伎を観はじめて結構経つのに、結構観ているほうだと思うのに
これを見逃がしているってどういうこと?
と、自分で自分にツッコミを入れたくなりますが
今回も『達陀』がなかったら観なかった可能性大、だったりして(苦笑)

ようやく当日あらすじをチェックする程度の熱意
イヤホンガイド聞いた方がいいのかなー?
と悩みながら到着。
でもどこで貸し出しているのかわからず(なぜ見落とす?!)
結局ブッツケ本番になりました。

あ! よかった、セリフ普通だ!!

や、歌舞伎にしては普通のセリフで安心しました。
浄瑠璃だったらどうしようと思いましたが思いのほか普通で大丈夫。
久々の歌舞伎(9月以来だ!)でブランクありましたが
思いのほか問題なく楽しめました。

この『合邦』がこってりでたまらんのですわ。
普段は見取で上演されることが多いそうで通しは久々らしい。
通し好きな私としては嬉しい限り。
おかげで物語がよくわかりました。

継子に継母が恋慕するってのはどっかで聞いていましたが
実は病床にある高安左衛門團蔵)の跡取りをめぐる争いが発端で
年上の妾の子・次郎丸亀三郎)が桟図書権十郎)を使って
俊徳丸梅枝)を亡きものにして自分が後を継ごうと画策しているのを知り
お家のために玉手御前菊之助)が恋慕しているフリをして
毒を飲ませ家から遠ざけたという流れがあったんですね。
一途に俊徳丸を想い続ける許嫁・浅香姫右近
それを守る奴入平松緑
なりゆきで匿うことになった合邦道心菊五郎)とおとく東蔵)。

この合邦道心とおとくが玉手御前の両親だから話がややこしくなり
すったもんだあった挙句、実は…という告白。
この玉手ちゃんの心意気には圧倒されるばかり。
身体を張って止めようとした羽曳野時蔵)にすら明かさず
ひとりで実行する強さ! 凄いね。

菊之助さんの継母・玉手に言い寄られたら
「アリじゃね?」と思う私は邪道ですよね(苦笑)
年齢差というより道義的にダメですよね。
わかっているんですけど、そんなに逃げなくても…と思ってしまった。

しっかし、キャストがわからなくて苦戦しました。
俊徳丸(梅枝)と浅香姫(右近)が予想外で
舞台を見ながら「誰だ? 誰なんだ??」と苦悩。
休憩で入手したチラシで「な! なんとっ!!」と驚愕。
こんなに大きくなっていたとは…隔世の感ですよ。
ブランクが思わぬところにあらわれたのでした。
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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