ミュージカル『エリザベート』を観てきました。

観劇:2010年10月7日
会場:帝国劇場

今年の夏は暑かった。
あまりの暑さに脳がやられたのか
普段は観ないミュージカルを無性に観たくなり
思い立ったが吉日! たしか『エリザベート』上演中!! と帝国劇場へ。

それも納涼歌舞伎を観た後に!
なんで歌舞伎の後にミュージカルを観たくなるんだ?!

灼熱の太陽をもろに浴びながら汗だくで真剣に観たのは
『エリザベート』のキャスト表と残席状況。

やっぱ城田トートを観たいじゃない?
うわー、なんでこんなにWキャスト・トリプルキャストがあるんだ?!
あ、知ってる名前見っけ。浦井くんもいるんじゃん。
じゃあ、城田トートと浦井ルドルフの組み合わせで…
えー?! 10月?!


8月の時点で凄く見たい舞台を10月まで待つことになるとは…
まぁ、いいんですけどね。
問題はこのミュージカル熱が冷めなきゃいいんだけど、ってこと。

冷めませんでしたね!
城田トートめっちゃカッコ良かったです!!

話は知っているような知らないような~(苦悩)
マンガで読んだんですよね。
そして宝塚版のDVDを何年も前に友達に借りて観たんですが
恐ろしいことに全く覚えていない…

覚えているのはルキーニが気持ち悪かったってこと。
エリザベートを殺害する犯人ルキーニ。
彼の回想という形で、物語は進むのでかなりの登場比率ですが
なんともキモチワルイ人で…
なにがそんなにダメなのかさっぱりわかりませんが、とにかくダメでした。

そんなルキーニくんの登場から幕が開きます。
演じるのは嶋政宏さん。
あ、大丈夫。平気。気持ち悪くないです。
あれ? 衣装、シマシマじゃないですね。
宝塚版では囚人をイメージしてるからかボーダーの衣装だった…たしか。

な、なんかいきなり100年がどうのと言い始めた(唖然)
なに? この人、100歳超えてるの??

ガビーン。本気で覚えてないんですけど(茫然)

およおよと目を泳がせているとぞくぞくと登場する人々。
え、いきなり全員集合?!
あれが噂のトートダンサーズ?!
あ、浦井くんがいるっ!
知っている人を見つけてテンション上昇。

て、ことは、だ。
トート閣下もここで登場するのか~。いったいどんな登場なんだろう??
まさか袖から、ってことはないだろうから正面…
と考えていたら、まさかの登場でした!

ゴンドラに乗って歌いながら上空から出てキター!!!

すごいゴンドラですよ。
あとで棺桶から主役のエリザベート瀬奈じゅん)が出てきたけど
トートのインパクトには敵いません。
なんか羽根生えてるし。そっか死神だから羽根が…
え、死神って羽根生えてるの??

死神に関してはよくわかりませんが、トート閣下にくぎ付けなワタシ。
すごいコスプレ…
なんであれが似合うんだ…
つーか、歌上手い!
そして低音がステキ~。
なんか、マンガちっくで凄かった!!


先日観た 『黒執事』の映像版 でも思いましたが
こういう異世界を具現できるって凄いよ!
つか、黒執事ワールドにいても違和感ない感じ(笑)
ゴシックなテイストがすごくハマっていました。
凄く雰囲気ある!! 楽しい!!

んですが…やっぱりミュージカル苦手なんですよね。
トートが出てこなくなるととたんに睡魔が…(苦笑)
浦井くん演じるルドルフは当分でてこないみたいだし。

フランツ・ヨーゼフがピクニック(?)の最中
エリザベートを見染めるあたりまでは覚えている。
けど次に観る場面はなんだか薄暗い場所。

トート閣下の歌声に叩き起こされました!(爆)

す、すいません閣下! ちょっと油断してました。あー、びっくりした。
えと、トートとエリザベートが密会中?
どういう状況なんだ??
結婚したらしいですね。フランツとエリザベート。
結局エリザベートはトートと踊ることになる、とは何の比喩?
死を選ぶことになるってことでいいの?
なんかわかんないけど、トート閣下がカッコイイから良しとする。

ところでトート閣下はどうしてそんなにエリザベートにご執心なんでしょう?
根本的なことがわかっていないワタシなのでした。
すいません。耽美的なことを理解する感性が欠如しているもので…

皇太后ゾフィー寿ひずる)との確執があり
フランツに私と皇太后どっちを選ぶの?! と癇癪を起こすエリザベート。

わー、フランツ頼りない~。
というかゾフィーが強すぎるのか。
宮廷でただ一人のオトコとか言われている皇太后(女なのに!)
エリザベートを皇后としてしつけたり
子どもを奪い取ったり、やりたい放題です。

え? いや、普通じゃね?
木登りしたりして良家の子女としても難のあるエリザベートを
皇后としての自覚を持たせようと教育するのは当然だし
当時の子どもの育て方はこうだったんじゃないの?
なんかエリザベートのほうが我がままに見えるけど解釈が間違っているのか?

皇后の仕事ってどんなかわかんないけど
郷に入りては郷に従え、だよ。
「まだ5時です」とか言ってないでとりあえずやってみようよ。
つか、なんでフランツと結婚したんだよ?
そういうの覚悟の上だったんじゃないのか?
そのあたりの経緯は寝オチしてて私にはわからないのでした…

ほんでルドルフが生まれて…
トートとエリザベートとフランツの歌があって
おお、一幕終わりか!
早いな。なんか意外と集中して観れたぞ。の割には寝てるけど。


テンション上がって
城田トート版のCDがあるなら買っちゃうぞ!
とロビーをうろうろしてみたんですが…CDなかったー
売ればいいのに~!
あ、でも内野さんのCDがある。
内野さんのトートも観てみたかったな…いまさら後悔。
DVDがあれば買うのに。ないのね。売ればいいのに。


二幕目。

プリチーなリトルルドルフに「友」と言いながら近づくトート。
あらあら、純真なルドルフを騙しちゃダメですよ~。

このトートはエリザベートやルドルフにしか見えない存在なのかと思ったら
違うようですね。
酒場にて多数の人の前に姿を現しています。
神出鬼没な閣下なのでした。
エリザベートをどうしても黄泉へ迎えたいため
民衆を扇動したりしてけっこうアグレッシブ。
ほほう。そんな努力までするとは思いませんでしたよ。

一方、エリザベートの影響力を脅威に感じた宮廷では
皇帝フランツに愛人を! ってことで売春宿(?)で愛人探し。
…なんでそんなとこから選ぶんだ??
普通に誰かの娘とかじゃダメなの??
ああ、一夫多妻制じゃないからダメなのか…?

しかしそのおかげで病気うつされてるし!
なんなの?! ヤな話だな、オイ。

でもドクトルトートを見られたからいいか。
ジジイの拵えで実は閣下!
ブハ! そうだと思ったけど実際見るとウケる!!

このことを境に、だったかな?
エリザベートは諸国漫遊。好き勝手し始めました。
えーっと。あんだけコドモコドモって言ってたのに放棄?

ルドルフすっかりヤサグレちゃって、反体制の民衆とともに活動しはじめた。
それをパパ・フランツに悲しそうに咎められて
でも意地っ張りルドルフは謝罪できず考えを改められず
どんどん深みに…

それを煽るのがトート閣下!
もう! ムチがお似合いです!!(爆)
あの尊大な座り方がツボでした。
ていうか、常に高飛車なドSの風格を漂わせていましたね。
長身だからなんか常に見下してるように見えるし。
でもなんだか憂いを帯びているようにも思えて。

ところでこの時代、ファシズムが進行しているころだったんですね。
このあたりの背景に疎いと楽しみ半減かも。
急にハーケンクロイツ出てきてビックリした。
ファンタジーだと思っていたのに急に現実に引き戻されたような感じ。

で、城田トートと浦井ルドルフの見せ場!
わーなんて倒錯的なのー。
城田くんてホント大きいんだね。
誰と並んでも頭一つ飛び出てるんだもん。驚くよ。
そんな長身な城田トートが背後から抱き締める場面では
なんかもーイラストみたいで。バランスが美しかったです。
この場面が一番盛り上がったかも。
や、私が知っている数少ない役者がそろったからってのもありますが(笑)

浦井健治くんは
新感線の『薔薇とサムライ』でバカ王子を観て初めて知ったのですが
その印象が強くて…
と言いたいところですが、なんとそのあと見た
『仮面ライダークウガ』のラスボスの印象のほうが強かったのでした。
淡々と人を殺すあの
人間とは違う感覚がルドルフにも漂って…いないはずなんだけど
ダクバがいる! と思ってしまったのが意外でした。

しっかし浦井くん本格登場までずいぶん待たされてビックリしました。
そうなんだ、ルドルフって出番遅いんだ。
でも出てきてからは出ずっぱりでテンションあがりっぱなし。
けどどうしてそっちに走ってしまうのか~
人種差別じゃん。ダメですよ、そんなのに共感しては。

ルドルフを失った悲しみから
ついにトートに連れて行ってと折れるエリザベート。
でしたが、拒むトート。
え、なんで断る?! 閣下の考えることはよくわからない…

その後、なんとかエリザベートの愛を取り戻そうとする夫フランツ。
…フランツってずっとひとりの人が演じていたんですね!
前半は別の人だったんだと思っていました。
だって歌声とかずいぶん違う(驚)
石川禅さんとな。ふむふむ。
恐るべし、ミュージカル俳優!!

フランツのエリザベートへの愛はよくわかるんですが
なぜにエリザベートがそれに答えてやらぬのかわからぬ(苦悩)
ほんっと、私にはこの主人公が難解だ。

そしてやや唐突な終幕。


えと、ルドルフが去ってから明らかに私のテンションが落ちてますが(苦笑)
楽しい舞台でした。


トートがいるだけで楽しめましたから!
観ている間はぶっちゃけ物語はどうでもよかった!(酷)
この感想で「たぶんこういうこと」「こんな流れだったはず」と
必死で記憶をかき集めて場面をつなぎ合わせたのでした。
トートを見ているだけで幸せでした!!

ほんっと城田優くん期待以上でした!
長身が舞台に映えて…スバラシイ!
なんか人外な悪魔的な魅力があって、でも人形みたいな硬質な部分もあって。
2.5次元ってこのことか! と(笑)

歌声も凄くツボで。
もっと舞台に出るべきです。ぜひ出てほしい!
そしていつか新感線の舞台に出てほしいな~。
絶対ハマると思うあの歌い方。

カーテンコールでは役がらとは予想もつかないくらい
にこやかでサービス精神旺盛なところもステキ。

苦悩の人フランツ役の石川さんと
エリザベートの父親役の村井国夫さんと
城田くんの3名が終始可愛かった。

ラストのカーテンコールはエリザベートとトートのふたり投げキッスで
大賑わいなエンディングでした。
つか、あんなに(観客が)はしゃいだ幕切れは
めったにお目にかかれないよ…



あー、楽しかった。
内容を理解しているとは言い難いのでもう一度観てみたい!
それなら別のトートで見るべきなんだろうけど
やっぱ城田トートをもう一度観たいんだよなー。
でもチケットが完売という悲劇っ!

再演を待つとしましょう。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カウンター
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
FC2 Blog Ranking