借りぐらしという生活

もうひとつ気になる映画を観たのでした。
スタジオジブリの最新作。
今回は宮崎監督ではなく“ジブリの秘蔵っ子”が初監督。

初監督がいかなる人物かはおいといて
この“借りぐらし”ってのがイイですよね。
私もレンタル屋や友人のツテを駆使して
日々借りて生活していますので(主に本やDVDを)
非常に共感できる!

…そんなのと一緒にするなって怒られそうですが(苦笑)



借りぐらしのアリエッティ

面白かった!!

物語に起伏がないとか
地味とか
教訓めいたものがないとか
言われそうな物語でしたが、私にはドキドキワクワクの連続!!

そもそもね
いるかもしれない小人を主人公にした時点でOKなんですよ。
そして
人間には見つかってはいけない
見つかったら引っ越さなければならないという掟
という縛り。
なのに
好奇心旺盛な主人公アリエッティが人間に近づき
その近づいた人間が病弱ゆえに読書好きで物静かな男の子ですよ?!

これは、つまり異種交流譚なわけですよ。

私はこの普通なら相容れない種族が交流する話が大好きなんです。
そしてその種族同士が共通の目標に向かって
力を合わせるという展開が何より好きなんです。

設定がすでに好みのド・ストライク! に加えて
小人の暮らしが楽しすぎ!!

あらゆるクギの使い方が秀逸すぎる。
その発想の転換! アリエッティたちは工夫が上手い。
ピアスも有効活用して、もー! ステキ!!
豆電球のライトが可愛すぎる!
ポットから出るしずくの重量感!
猫が熊に、ダンゴムシがボールになるサイズの差!
ちょっとした段差も彼らにとってはアスレチック!

それに靴や洋服は自分たちで作っちゃうんだよ?!
職人に弱い私は終始めろめろ。

ハーブやら砂糖やらビスケットやら
きちんと生活しているのがまたイイんだ。
“借りぐらし”で依存しているのかと思いきや
コンビニなんかに頼らない
自立している姿がまぶしいです。

そこへ現れる人間の少年・
手術を控えて療養を兼ねて
母の実家であるこの家に数日間滞在することになったのだ。

母から「小人を見たような気がする」と聞かされていた翔少年。
ひそかに「会えるといいな」という野望を胸にやってきたのだ。
そしてさっそくその気配をキャッチ。

でも無理やり確認しようとはしないのだ。
人間に見られてはいけないの」という
アリエッティの言葉を尊重してくれるのだ。
…アリエッティは
「見られてはいけない」の意味を取り違えていると思うが(苦笑)

そこがいい!

この翔少年のキャラが好き
病弱で読書好きな思慮深い少年。
あくまでもアリエッティを守ろうとする心意気がよいです。
きちんと節度を保っているのが好印象。

なのに感覚の差からすれ違う行動。
よかれと思って実行したのに小人たちには恐怖でしかなかった。
そして、それがきっかけで事態が急展開。

翔はきっとこれまで危険なこととは無縁な生活を送ってきて
生まれて初めてのムチャだと思うんです。
友だちも少ないんじゃないかな。
初めて「なにかしてあげたい」と思って行動したのではないかな?
普通の人からしたら大したことない行動でも翔にとっては大冒険。
なにごとも経験ですよ。
機転を利かせる応用力の高さが頼もしく、決して我儘を言わない翔が好き。

もちろん小さなアリエッティにとっても翔との行動は大冒険。
家族の危機に真っ先に翔の元へ駆けつけるアリエッティに
きゃあ♪となるワタシ(笑)

ほんのりロマンスの雰囲気も漂う二人なのだ。

うう、アリエッティが人間サイズになる奇跡は起こらないのかな?
この二人が離れ離れになるのは悲しいよ~。

もちろんそんな奇跡は起こらないのでした。

それでも楽しかったです。
お互いその後、どうなっちゃうのかな? と
想像する楽しみもあるラストでした。

ま、ツッコミどころもある話ですけどね。

「借りてる」って言い張るけど返す気ないよね? とか
なんで言語が通じるの? とか
どんだけ声がデカイんだアリエッティ、とか
まち針の活躍の場が欲しかったぞ、とか。

「借りてる」に関しては
借り手への遠慮というか敬意みたいなものがあってしかるべきだと
思うのですがそのあたりが不足していたかな~。

でもすっげ楽しかった。大好き!

流離の小人スピラーもよかったです。
冒険家らしく雄々しい彼が矢を番えたときは心配しましたが
様子を見て構えを解いたのににんまり。
きっと雄々しさだけではイカンと気づいたことでしょう。
翔を見習って優しさも身につけられれば幸せになれるぞ。
なれるといいね!

その後を妄想すると…

翔の手術は無事に成功し
大きくなったらあの家を受け継ぐといい!
そしてドールハウスも込みで守り続けるのだ。

アリエッティたちは割と近くにいると思う。
そして“借りぐらし”ゆえ、人間の近くでしか生活できないので
二人が再会できることもあると思う。

小人の寿命がどのくらいかわからないので
もしかしたらアリエッティの子・孫世代が再会するのもあり。

いつかあのドールハウスで暮らしてほしい。

けど、あそこで暮らすようになったら
種族として本当に最期となってしまいそうなので…複雑です。
うーん。
終の棲家として選んでもらえたらステキかな。
自らの死期を悟ったアリエッティが会いに来るってのはどうだろう?
…ちょっと寂しいか、
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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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