東海道四谷怪談 北番

観劇:2006年4月
会場:シアターコクーン
演出:串田和美

『四谷怪談』の全段を通して上演することを主題にした北番。
それに合わせて串田さんによる新演出で上演の北番。
歌舞伎らしい見せ場の多い南番はすでに観ていたので、予習はばっちり。

なんとも前衛的な(と言っていいのかな?)演出でございましたよ。
音楽もいつもの三味線などによる邦楽ではなく、洋楽を使用していたし。
幕前と後は椎名林檎が流れていたし。

通しだったおかげで物語そのものはよくわかったのだけど(私は)
予習ナシで観たツレの混乱っぷりがおもしろかったのでそちらを中心に。

二役、三役こなしている役者がいたのだけど、それに気づかないツレ。
「死んだはずのあの人がまた出てきた」な場面が多くて
大混乱だったらしい(笑)

ちなみに複数演じていたのは

勘三郎=お岩・直助権兵衛(お袖に横恋慕)
橋之助=民谷伊右衛門(お岩さんの夫)・小汐田又之丞(小平の主君)
亀蔵=奥田庄三郎(与茂七の同僚)・秋山長兵衛(伊右衛門の悪友)
笹野高史=伊藤喜兵衛(お梅の祖父)・按摩宅悦・お熊(伊右衛門の母)
弥十郎=四谷左門(お岩さんの父)・仏孫兵衛(小平の父)
扇雀=佐藤与茂七(お袖の許婚)・小仏小平(伊右衛門宅で働く小者)
※お袖とはお岩さんの妹として育った娘(演じるのは七之助)
※お梅とは伊右衛門に一目ぼれする娘(演じるのは新悟)

と、けっこうな人数なのです。たしかにこれは把握してないとキツイか…

言われてみれば、勘三郎さんのお岩さん(女性)と直助(男性)はともかく
橋之助さんの伊右衛門と又之丞は白塗り男でよく似ているし
弥十郎さんの左門と孫兵衛はジジイな拵えが似ているし
扇雀さんの与茂七と小平も事情がわからないと混乱するかも。

さすがに笹野さんの伊藤喜兵衛と宅悦は
二役ということがわかったらしい。
一安心…

そんなわけで、もちろんお話も理解していないカワイソウなツレ(爆)

お岩さんの父は死んだのです。二幕のドッペルは小平の父なのです。
ええ、与茂七は死んでいないのです。死んだのは小平。
その小平がソウキセイを盗んだのは又之丞のためで
彼は伊右衛門とは別人なのです(同じ橋之助さんだけど)。
直助とお袖は実の兄妹だったのです。だから直助が大暴走するのです。
与茂七が三角屋敷にたどり着いたのは
だんまりで直助と荷物を取り違えたからで、一応理由があるのです。

などなど、終わってから説明することの多いことといったら!
ううむ。こういう人には南番のほうがよかったのか…

でもツレの目当ては、お梅役の坂東新悟ちゃんだからなぁ。
新悟ちゃんは南には出ていないのだ。

そうそう。ハプニングがありましたよ。
舞台の照明をすべて消して
客席の照明が突如ついたシーンがあったのですよ。
びっくりしましたね。
なんと斬新な演出か!と思ったら停電だったとか。
え~、そうなの?!
フツウに演技を続けるお岩さんと伊右衛門だったから
てっきり演出だと…
う~む。歌舞伎役者とはエライものだ。
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プロフィール

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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