ペシャワールを目前にして

いや、まだ大丈夫だけど
どうだろうな~?

と言うわけで『アルスラーン戦記』のアニメの話です。

現在アニメは12話? ですかね?
原作で言うと『王子二人』の半ばを超えたあたりでしょうか。

前回ネタにした時点では
いよいよファランギースが本格登場して
ギーヴと一緒にアルスラーン陣営に加わって
ますます面白くなるんだろうな…っ! と思っていたんですが

う~ん? なんかツボが違ってきたような??

原作と違ってくるのは構わないんですよ。
いろんな制約があるでしょうし
原作通り話を進められないこともあるでしょう。

大いにアレンジしてもらって
原作では見られなかった展開を楽しめれば二度オイシイ!
と思っていたんですが
私が大事だと思っていたところが削られて
ん? それ必要? ってことが追加されて悶絶。

例えば
ギーヴがいつの間にか財宝とルシタニアの馬をゲットしていたとこ。

財宝のくだりはオモシロかったから
動く絵で見てみたかったな~。
あのギーヴの口調で言ってほしかった。
「人間のことばのわかる奴、他の豚どもに通訳してやれ」とかさ。
あれはその後の「言いたいほうだいである」ってツッコミがおもしろいのか。
あれ? アニメでは言葉の壁ってどうなってんだ? なさそうだな。
ま、ギーヴの場面は大抵おもしろいから全部見てみたいんですけど(笑)

例えば
いつの間にか隠れ家から脱出していたアルスラーンたち

原作ではナルサスの奇策が炸裂。
愉快なやりとりで逃げおおせたから会話だけでも聞きたかった~。
「日にちをまちがえた、あしからず」と
あのテンションで言ってくれたら楽しかっただろうな~。
でもまあ、原作でもここはサラッと描写しただけだから
省略されてもしかたないかな。

例えばルシタニアの旗
ギスカールが用意周到に回収してしまったので
ヒルメスの活躍の場も減ってしまって残念。

というか、ヒルディゴ団長まさかのセリフ無し!

あっという間の出来事でしたねー。
あの表現ではギスカールの策略でヒルディゴが殺害されたように
勘違いされやしれませんか?
いや、ボダンが勘違いするのは構わないんですけど
視聴者が勘違いする可能性があるのはよくない。
ギスカールはもっと慎重で交渉に長けた政治家ってことを強調してほしい。

全体的にギスカールの出番が減っていますよね?!

いろんな人から愚痴られながらも情報収集に余念がなかったり
カーラーンとも会話して考えを聞いたり
ヒルディゴに気前のいいとこ見せたり
柔軟な部分が軒並み削られている!
ギスカール贔屓としてはまっこと無念。

ところでボダンはマルヤムに向かったんですか?
なんたら城ってとこに立て篭もるのではないのか?
立て篭もりがないとヒルメスの出番も減ってしまうんだけど。
そして行きがけの駄賃で大事なものを破壊して行くんじゃ?
あの破壊は後々までずーっと揉めるはずだけど、まるっと省略?
後日描写されるのかな??

以上の件は
まあ、メインのキャラじゃないから削られてもしかたないかな
と思わなくもない。
削られたのは残念ですけど諦めもつく。

けど問題は「ペシャワールであおう!」の流れが変更されていたこと。

3組に分かれて行動するのは原作通りですが
なんていうかうーん
それだといろいろ疑問がでてきますよね。

まずダリューンが残ってカーラーン軍を相手にするのは
まあ、無くはない、かな。
あんだけの軍勢相手にひとりで?! と思わなくもないけど
ダリューンだからな~。
5万位ならなんとかしてくれるひとだからな(笑)

そのあとファランギースが助太刀するのは
まあ、無くもない、かもな。
けどさー、他のひとに言わずにっていうのが疑問。
ひとこと声をかけるんじゃないかな。
「殿下の護衛を最優先」ってナルサスの指示にも逆らってることになるし
それにこの流れだとファランギースの意志で残ったってことになって
「もしかしてこのふたり?!」と勘違いするひと出てきそう。
私は構わないけど本人たちは構うだろうな~。
あとギーヴが許さないだろうな。

ギーヴがアルスラーンとエラムの保護者になって
なんだかんだで面倒を見るのも
懐のお金をばらまいて相手の目を眩ますのも原作通り。
だけど「ギーヴはお金が大好きなのに」とアルスラーンに言われるのは
オモシロかったけど
原作ではギーヴがおやと見直す
柔軟なアルスラーンの発言があったはずなのにカットされていて歯がゆい。

そこは削っちゃダメでしょ~。
ギーヴがアルスラーンに王者として期待するようになる大事な場面なのに。

ダリューンたちを追ってきたザンデ軍の元に
まさかのアルザング。
って名前を言われても覚えていなかったわけですが
出番を間違えてることは気がつきました。
原作ではナルサスのとこに出現したのに何を血迷ったかこっちに来ておる。
しかもザンデと会話してるよ!
アンタ隠密行動しなくていいのか?!
地行術でめちゃくちゃ派手に攻撃してきてさすがのダリューンもピンチ!
えっどうするの?? って思ったとたんに殿下参上。
えっそういう展開?! これはちょっと嬉しかった。
けど人外の動きをするヤツを相手に敵うわけがなく吹っ飛ばされた!
エラムが飛行術(←そんなのない)で無事キャッチ!
けど引き続きピンチ!
ギーヴはどうしたの? と思う間もなく
火事場のなんとやらを発揮したダリューンが早送りで助けに来た!

大・爆・笑

ダメだ。何度見ても笑っちゃう。
スタッフはダリューンで遊びすぎでは?
いや、オモシロイからいいんですけど。

ここまではいいです。
言いたいことはありますけどオモシロカッタからいい。
問題はこのあと。

いや、その前にもその兆候はあった。
ザンデの「正統な王にお仕えしている」の言葉に
一足飛びな結論を出したダリューン。

ちょっと待てそこの黒衣の騎士!
今はそこまで思いつめなくていい!!
早いよ。


と思ったのはついさっきだ。
このタイミングこの流れでは勢いと意地で考えたみたいに見えるし
アルスラーンの器もまだよくわからないのに説得力がない。
盲目的でアホにみえるんだよなー。
だから記憶から抹消しようとしていたのに
その数分後にまた言葉にするとは思わないじゃん?
なんでまた言ったんだ。
大事なことなので2回言いました?

ていうか後日、本人に直接言うんじゃん!

なんで今から視聴者に伝えたの?
言わなくてもわかってるのに。
ダリューンだけは何があっても裏切らないって信じてるのに。

あれはさー、能弁ではないダリューンが
珍しく弱っているアルスラーンを元気づけようと
懸命に考えた言葉だからいいんだよ。
思わずでた言葉だからアルスラーンにも届いたんだよ。
なのにこれじゃあ待ってました! って感じで言うことにならないか?
そうじゃないんだよな~。

あと一番首を傾げることになったのが
アルスラーンの「ダリューンはそばにいないといかん」的な発言。

お前のその発言が何よりいかん!

アルスラーンの最大の長所は
強靭な精神力だと思っている私には
弱気ダメ絶対! と絶望的な展開でした。
今から弱音を吐いて今後の怒涛の展開に耐えられるのか?!

あとギーヴの到着まで間があるってことは
アルスラーンの独断行動ってことだよね?
先に気づいたエラムがようやく追いついて
そのあとにギーヴってことでしょ?
これは説教ポイントでしょう。
報告・連絡・相談をしなさい。
そもそも君主たる者自らを軽率に危険に晒すとはナニゴト?!
ギーヴに先行してもらって弓矢でザンデを牽制した方が早いと思う。

なのにボケ属性の主従はふたりの世界に。
いやそこ感動ポイントじゃなくて説教ポイントだから。
深刻なツッコミ不足っ!

ナルサ~ス! は、まだ合流してない。
エラ~ム! は、呆れてどっか行っちゃった。
ギ~~ヴ! は、ファランギースを口説いてる最中か。

あーもう。いるかな~この展開。必要??
こんな場面増やすくらいならギスカールの場面増やしてほしかった。

そして大問題なのがナルサス。
えっとこの流れでひとりだけ道を逸れたとすると迷子ですか??
方向音痴の軍師なんて不安だ。

アルザングが違うとこ行っちゃったから出番が減って不憫。
まあ、ナルサスの知略を披露する場は今後もあるだろうからいいとして
アルフリードが惚れた経緯が薄くなっちゃったな。
銀仮面プレゼントの約束もなかったし。
あのテコの原理の応用の説明では理屈っぽいウザイヤツに思えないか?
そんなんで頭いい! って惚れるかな?
目の前でわけわかんない敵を倒した実践的な知識に惚れた原作のほうが
納得できるんだけど。
泣いているアルフリードのそばで
居心地悪そうにしていた様子はよかったけど(笑)

なんで原作の一斉に三方向に散る展開を変えたんだろ?
おかげでいろいろ齟齬がでて
その結果、説明不足になっている気がする。

隣を並走するのが殿下じゃないと当てがはずれてガッカリするふたり、とか
どこが智者やらと苦笑いするナルサス、とか
見たかったなー。


とりあえず今後も見るつもりですけど
なんだかツボが違ってきたような予感がするので
今までのように楽しみにはできなくなってきて残念無念。

菅原道真と在原業平がコンビ?!:応天の門 1~3巻(灰原薬)

読んでみたかったけど
なんとなく読んでいなかった作品。

理由はわからない。たぶん理由はない。

そして読もうと思った理由も謎。
単なるタイミングだと思います。


応天の門 1~3巻(灰原薬)

菅原道真在原業平って同じ時代のひとなんですね~。
わかってなかった。
そして表紙を見てもどっちがどっちかわからない不甲斐なさ。

まあ読んでみればわかるでしょう。

若いほうが道真なのか!
私の道真のイメージは怨霊になってからのほうが強いので
(たぶん『陰陽師』と歌舞伎のせい)
マジっすか?! と衝撃でした。

道真にも若いころがあったのか~。

菅三どの、と呼ばれる若いころでした。
“菅原家の三男”を指すあだ名みたいなものらしい。
あらお兄さんがいたんですね? 知らなかった。

まだまだ知識を吸収している青い時期です。
曲がったことが大嫌いで
理屈が通らないと許せない真っ直ぐさ。
いいですね~。
大人になってからの道真もそう遠くない行動をしていたはず。

内裏の中に限らず
市井のトラブルも解決して
社会を学んでいる最中なのでどんどん吸収しています。
だんだん優しく(お節介に?)なってるのがカワイイです。

そして藤原との因縁もばっちりで
そりゃあ怨霊にもなろうってものですよ。

けどこの道真なら「怨霊なんていませんよ」と
さらりと受け流しそうだからどうなんだろうか??

この話はどこまで描く予定なんだろうか?

応天門の変までは書くだろうけど
それ以降はどうなのかな?
とりあえず4巻を待ちましょう。


一番最初の話は
ちょうど『ほんとはひどかった昔の日本』(大塚ひかり)を
読んでいる最中だったので
抵抗なく読めました。

って、『天下一!!』のときと同じか(笑)

つまりこの時期に歴史モノを読みたい波が来ていたってことか。
なるほどね~。
 

実写化決定と聞いて:天下一!! 全6巻(碧也ぴんく)

ひっさしぶりの碧也さんのマンガ。
実写化決定と帯に書いてあったので読んでみました。

いや、それが無くても読むつもりでしたけど。
だって

信長の時代に女子高生がタイムスリップ!
お小姓としてお仕えして
どうにか現代に帰ろうとする話!


って聞いたら読んでみたくなるじゃないですか。


天下一!! 全6巻(碧也ぴんく)

主人公は実家が古武道の道場の武井虎(平成の女子高生)。
南蛮コスプレをした怪しげなウサギの陰謀で
戦国時代にタイムスリップ。

いきなり人狩りにあい、売られたり買われたりハードなスタート。

ちょうど『ほんとはひどかった昔の日本』(大塚ひかり)を
読んでいる最中だったので
抵抗なく読めました。
散々そんな話を聞かされていたので慣れたとも言う(苦笑)

買われた先が雑賀荘だったので
鉄砲の技を仕込まれ
それと2年前に死亡した万見仙千代という信長寵愛の小姓に似た顔だちと
現代の知識と心理テストで
信長に気に入られ小姓として仕えることに。

それというのも妖しいウサギに
本能寺の変を無しにして信長を助けたら帰り道ができる
と言われたから。

え、歴史を変えることを目標に話を進めるの?
歴史は変えちゃいかんと教えられて育ったから抵抗がありますな。
でも信長を助けるんならいいか!


しかし信長の小姓があんなにいるもんだとは思わなかった…
一クラス分のお小姓軍団!

お、おぼえられない…
いや、よく登場するのは10人に満たないんですが
覚える必要があるのは5人くらいですが。

これが実写に?!
実写と言っても
映画なのかドラマなのか舞台なのかそれ以外なのか
まだ発表になっていないようなんですが
私は舞台のつもりで読んでました。
舞台がいいなー。という願望もこめて。

小姓ってSPみたいな役割なんですね。
小姓の仕事をここまでちゃんと描かれた話を読んだのは初めてかも。
優秀なひとたちを集めた軍団で人質という側面もあったり。
でもみんな信長さま大好きな前提だから
信長好きとしては読んでいて楽しいことこの上ない。

そんな中で奮闘するヒロイン。
性別を偽り、本能寺の変を阻止するという極秘ミッション。
命の危険と身の危険を感じながら。

でもまぁ、そこは少女マンガですから
ラブもありつつ
というか、モテモテなヒロインに(笑)

それはともかく(オイ)
私はこの話の信長が気に入りました!

本能寺の変の2年前からスタートするので
天下統一目前にした信長。
シャレが効いて、シャレが通じる愉快なオヤジなんです。
第六天魔王の伝説もこういう解釈にしたのか~
という優しく納得のいく解釈で信長贔屓の私には大満足なキャラ。
このキャラだからあの結末が無理なく迎えられたのかも。

タイムスリップの謎? というかネタも明かされるし
結末には賛否あるのかもしれませんが
私は好きです。
楽しかった!

番外編はまだコミックにならないんでしょうか?
お待ちしております!
 

そんなの考えたことなかった:昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか(大塚ひかり)

タイトルが気になって読んでみた。

そんなにお爺さんとお婆さん主役の昔話って多いかな?
パッと思いつくのって

舌切り雀とか
姥捨て山とか
瘤取りじいさんとか
笠地蔵とか
花咲かじいさんくらいか?

まあ、多い、のかな~?



昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか(大塚ひかり)

ん? 『かぐや姫』や『桃太郎』や『一寸法師』も
お爺さんとお婆さんが主役とカウントするのか?!

確かに
むかしむかしお爺さんとお婆さんが~
で始まるけど
主役とは違うんじゃないのかな?
私は今までかぐや姫や桃太郎や一寸法師が主役だと思っていたんだけど。

確かにお父さんとお母さんだったら
かぐや姫も桃太郎も話が成立しないのか?
竹や桃から生まれた子供を育てるという設定に無理がでてくるか~。
いや、お爺さんとお婆さんだってその設定には無理があるけど(笑)

しかしこの本、老人について延々と語るんですよ。
そりゃあそれが主題だからしかたないけど
だんだん気分が黄昏るような…

社会的弱者ゆえに主役になる
さらに
老いたゆえに恥や柵から解き放たれキャラが自由になる
というわけで便利だったから主役にされているという解釈。

弱き者が大逆転をおさめる話は今も昔も大人気なんですね。

言っちゃいけないことを言っても
もうボケちゃってるから、と許してもらえる立場を利用して
物語を大きく展開させる重要なキャラにもなっている
という話はおもしろかったです。

金と健康があれば幸せになれるというのは
昔も変わらないのか。

足手まといになると途端に弱者に転落するキビシイ現実。
老人の自殺は独居より同居のほうが率が高いそうな。
家族といるほうが孤独を強く感じるのか。カナシイ話だ。

ところで私は姥捨て山の話が好きです。
って言うと「え?!」と思われそうですが
この話にはいくつかパターンがあって

孝行息子が捨てに行ったと見せかけて
実は匿って知恵を借りていた

という話がすごく好きなんです。
領主の命令で捨てさせられ
領主の無理難題を捨てさせた老人の知恵で躱すというのが痛快。
権力に自然体で立ち向かうのがステキだ!

あと若返る水を飲み過ぎて赤ん坊になってしまうという話が好き。

なんでだろうか。
若返りの願望があるんだろうか。
いや今ならその願望もわかるけど
こういう昔話をむさぼり読んでいた小学生のころから
好きだったってのがよくわからん。

なにごともやり過ぎは良くないという
滑稽な話がおもしろかったんだろうか。


同じく大塚ひかりさんの著作に
本当はひどかった昔の日本』というのもありまして
それもちょっと前に読んだんですが
こっちのほうがバラエティに富んでいておもしろかったです。

姥捨てに加え、子殺し・人身売買・ブラック企業・貧困ビジネス…

ウンザリするような話を延々とされるんですが(笑)
老人以外のネタが満載なので退屈はしません。
が、どん底の話ばかりなので楽しくはないです。
鬱々とした気がするのは否めません。

まー、「昔は良かった」っていう幻想が打ち砕かれること請け合い。

けど昔がパラダイスだったら現在の立つ瀬がないので
幻想でよかったかな、と思わなくもない(苦笑)


なぜ殺すのか?それが生きてる証明だから??:舞台 殺意の衝動

最近は原作付きとか
ミュージカルとか
その両方とか
すっかりオリジナル脚本のストプレから遠ざかっていましたが
久しぶりに観てきました。

役者めあてで!
初めて拝見する演出家の作品。
吉と出るか、凶と出るか?!


殺意の衝動~なぜ殺すのか?それが生きてる証明だから~

日時:2015年6月5日(金)19:00(4列目上手)
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
脚本・演出:鄭光誠
原案:朴亞由美
舞台美術:宮坂貴司
舞台監督:田中翼/大友圭一郎

羽水猛(フリーター):村井良大
有沢貴志(刑事):平野良
高嶺麗奈(ヤリ手の社長):外岡えりか
筧憲男(運び屋):宮下雄也
月島翔(総合格闘家):磯貝龍虎
天野陽子(記者):鳥羽まなみ
上村聡(中学校教師):才勝
鶴川泰助(会社員):及川いぞう


目覚めるとそこは脱出不可能な密室内。
そこには見知らぬ男女がいた。
なんのヒントも指示もない中、集められた共通点に気付く。
しかし正解を知る者はなく、憶測の中、突如行われていく殺人。
無差別殺人が行われる密室内で迎合される死の概念。
犯人は誰なのか? 何故殺されるのか?
死の概念とは? その先に生まれるものとは?


と、公式HPでは紹介されています。
ん? 「死の概念」?
そんな話していたかな??

ざっくりした感想としては

なんだこの話?! 役者はよかったのにもったいない!

って感じです。
まあ、あらすじ読めばわかるとおり
密室で無差別殺人が起こることを前提とした物語なので
好みがわかれるんだろうな、とは思っていたんですが
それ以前の問題だった、というオチ。

まずは良かった点を。

役者は良かった!
村井くんと平野くんが共演するって言うから
演技バトル! と燃え上がってチケット取ったんですが
それは期待通りでした。


●羽水猛:村井良大

ペダステ、真田十勇士、八犬伝で拝見。
初めての会話劇。しかも密室! 基本出ずっぱり!

過ちと虐められていた過去がトラウマとなり
“普通”にあこがれるフリーター。
そのトラウマと密接に関わる先輩とともに密室に閉じ込められ
徐々に常軌を逸していく役。

オドオド怯えたり、急に断言したり
ふり幅の大きい役でしたが、さすがの安定感。
衣装のせいか役柄のせいか、やたら幼く見えました。
大人になりきれないまま成長してしまったって感じが伝わってきました。
後半の平野くんとの怒涛の演技合戦は見ごたえあり。


●有沢貴志:平野良

戦国鍋で見かけて、このひとを生で観たい! と思い続けて数か月。
ようやく念願叶いました!!

スーツ姿とハキハキした口調が素晴らしい。
不思議な声~。
聞き取りやすくて独特の深みのある声でした。
スーツ姿が似合っていて
途中、上着を脱いで腕まくりした姿もカッコよかった!

刑事だから暴走しがちな周囲をなだめる役割で
知的で人あたりのいい落ち着いた役。
だけど過去に発砲事件で容疑者を射殺しているので
もしかして見た目通りのひとではないの? と思わせる人物。
ラストの畳みかけるようなセリフの嵐とあの表情は凄かった。


●月島翔(総合格闘家):磯貝龍虎

ハンサム落語以来。
ひとつの役に取り組むのを観るのは初めて。
っていうかハンサム落語が異色なんだよな~(笑)

このひとはもっと引きだしあると思う。
だけど、格闘家という役柄ゆえの単純な思考で
脊髄反射な行動をする人物に徹していたのかな? と思うとスゴイな。
長身を生かした説得力のある役でした。


●筧憲男(運び屋):宮下雄也

今回初めて観たんですが
当分観たくない…と思うくらい凄かった(褒め言葉)
すごくイキイキしていたので本人は楽しんで演じていたに違いない。

村井くん演じる羽水の学生時代の先輩。
虐めていた張本人。
現在は何か(おおっぴらにはできない物)の運び屋。
非常にわかりやすく嫌なヤツでした。
すぐ暴力に訴えるとこ直した方がいいよ…


以下、ネタバレします。
まあ千穐楽公演終了しているから大丈夫かな?
DVDの発売日を待っている方は回避願います。

あと、主に「どうなの?」って思ったことについてなので
あんまり褒めませんので
この舞台を楽しんだ方は読まないほうがいいです。

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いまさらブリミュ。その2

ちょっと前に
いまさらながら『BLEACH』のミュージカルを見た
ネタにしたんですが
その続きも見ていたんです。割とすぐに。

ネタにするまでに異様に時間がかかっているだけで
鉄は熱いうちに打て! と勢いよく行動しているんです(笑)


ROCK MUSICAL BLEACH No Clouds in the Blue Heavens

脚本・演出:堤 泰之(プラチナ・ペーパーズ)

黒崎一護:伊阪達也
朽木ルキア:佐藤美貴
阿散井恋次:森山栄治
日番谷冬獅郎:永山たかし
藍染惣右介:大口兼悟
市丸ギン:土屋裕一
朽木白哉:林修司
雛森桃:齊藤来未子
吉良イヅル:北村栄基
斑目一角:臼井琢也
四楓院夜一:齋藤久美子
更木剣八:鈴木省吾
卯ノ花烈:笠原弘子
砕蜂:関根あすか
檜佐木修兵:郷本直也
東仙要:倉貫匡弘
アンサンブル:
立花拓也・加藤学・末吉司弥・安田裕・栗原功平
熊倉功・岩下政之・篠原辰也



2007年の公演。

いきなり金城、ではなかった郷本さん演じる檜佐木の語りから。
知っている人がいるとテンション上がる!
けど何言ってんだ?
トーセンタイチョー? 檜佐木の上司? 新キャラか?
まあ、檜佐木も新キャラだからな。
その関係者に新キャラがいてもおかしくないか。

一護はマザコンだったんですか?
前回公演ではそんなそぶり見せてなかったはずですけど
母親との思い出を語り始めてビックリ。
ルキアを助けることに理由づけしようとしたのかな?
ヒロインじゃないルキアを命がけで助けるには
母親とのエピソードで補強が必要ってことなのかな。
いいじゃん。ルキアには恩があるから助ける、で。

しかし一護に負担が大きすぎる気がする。
出てくると戦いまくりの歌いまくり。
“動”の要素を担いまくり。
タイヘンそうだ。
意外と一護がいない場面もあるからいいのかな。

戦いたがる狂戦士・更木と対戦するキャラの動きがいい!
くるくると良く舞うんだ。
いや、舞っているわけではなく戦っているんですが(苦笑)
最初、前作で出てきた一護の斬魄刀の実体化した姿かと勘違いした。
なんでそう思ったんだ??

その舞うように戦っていたのが冒頭で檜佐木が言っていた
トーセンターチョーだったんですね。
トーセン…DVDのジャケットで確認。おお、これか。

東仙要:倉貫匡弘

?!
ペダステの一作目で寒咲先輩を演じていたひとじゃないですかーっ!
ウソッ、こんなしゃべり方じゃなかったよ?!
特典映像で素に戻った話し方を聞いて寒咲先輩だと確信した。
はー、全然違うー。

女の子のキャストも増えていまして
アクロバティックな動きをする夜一さんと対戦するのが
そいほん? …ダレ??

このあたりは原作を読んだのかどうかあやふや。
見ているうちに夜一さんが的にされた技は思い出したので
どうやら読んでいるらしい。

けど、そいほんのことは思い出せない(苦笑)
DVDのジャケットで確認。
これか?!

砕蜂:関根あすか

ソイフォンって読むんですね。
変換したら迷わず「砕蜂」って表示した。
私より物知りなPCである。

この砕蜂が夜一さんと同等のアクションを見せてくれるから驚きです。
よく見つけて来たなー。
ナイスキャスティング!

しかし女の子のこんなアクションを生で観たら
アクションの概念変わるわ(笑)
DVDで観ても「これってスタント無し?」って思ったもん。

あと一人の新キャラは、女性隊長です!
救護班の隊長。ということは花太郎の上司、ですよね?

卯ノ花烈:笠原弘子

あれ? 笠原弘子??
この名前知っているなぁ。
調べたらパトレイバーのアニメで主題歌歌っていたひとなんですね。
ということは歌手か!
傷ついたみんなを癒す歌声…

花太郎がいなかったのが惜しいな~。
スケジュールが合わなかったのでしょうか?

あと松本乱菊の井上晴美さんも不在でした。
産休らしいのでしかたないですね。

この舞台は出演者不在の場合
キャストを変更しないでキャラごと登場させない

という斬新な決断をしていました。

ペダステは都合が合わないとほかの役者さんに変更するので
結構、衝撃でした。
いや、キャラ不在では話が成立しないから当然だとは思いますけど
ブリミュだってそこは同じなんじゃないのかな~?
キャラが多いからカバーできるのかな?
原作覚えてないからよくわからないけど(笑)

この舞台はかなり物語重視で
どんどんエピソードが展開して行って
原作うろ覚えで観ていた私は「えええ~?!」とビックリの連続。

さすがに愛染のアレは覚えていました。
市丸ギンにも
ああ~だから副隊長の印象が強いのか~
と改めて納得。

けど東仙隊長の行動には衝撃でした。
だって寒咲先輩(を演じた人)ですよ?
いやー! と絶叫したくなりました。堪えたけど。

東仙隊長に関しては何もかも忘れていました…
おっかしーなー。
ホントに原作読んでるのかな?
自信がなくなってきた。
とりあえず尸魂界編までは読んでおかねば。

それにしても愛染隊長は病んでいるな~。
まさかあんな考え方をするひとだったとは。
雛森に対する考え方にはドン引き。
「殺してあげたほうが親切」とか自分勝手すぎる!
まあショックで寝込んでしまいましたので強ち外れでもないのか。

けど前髪を上げた愛染隊長はカッコよかったです!
あの黒縁メガネともっさりした前髪でかなり印象が左右されるのか。
まさかあんなにカッコイイひとだったとは(笑)

でも具体的になにをしたいのかはよくわからなかった。
死神のホロウ(虚?)化とは不老不死みたいなもの?
そのためにルキアを狙い
偉いひとを皆殺しにしたから尸魂界を支配したいのかと思ったら
天へ召されてしまいましたね(死んだわけではない)。
天に立ってどうするの??

天へ立つ場面の演出にはビックリした!
そういうフライング初めて見た!


そしてそんな愛染についていったふたりは何を目的としているのか?
愛染利用して自らがのし上って行ったら面白いんだけど
そんな展開にはならないのかな?

それと朽木家の事情が語られました。
ルキアは白哉の奥さんの妹だったのか。
意外と愛に生きる男だった白哉(笑)
そっかー、そんな事情があってのあの頑なさだったのかー。
ルキアとも和解してハッピーエンド!(天に行った人たちはムシ)

いろいろ気になる点はありますが
とりあえず、ひと段落。

前作に比べると物語は進みましたが
キャストが万全じゃないのが残念でした。
乱菊ねいさん、いてほしい。

前作のほうが勢いがあって好きだなー。

けど、本編終了後のSHOW TIMEがっ!
やっぱり超楽しい!!


もう一つの地上は前作同様盛り上がるし。
ちゃんと新メンバーのパートも作ってあって完璧。
死神じゃないひとたちが可哀そう。

あの裏切り三人組の曲が素晴らしい。
ダンサーふたりのカッコよさ!
目を疑ったね。くぎ付けになるね。すごいな、このふたり!
そして美味しいとこ取りする愛染(笑)

ブリミュの曲はカッコいいのが多くてたまらんです。
テンション上がるし
伸びやかな曲も多いので気持ちがいい。


『NARUTO』の舞台を観て以来
ブリミュのDVDをやたら観るようになりましてね。
戦う感じと
和風な衣装と
客席を使った演出が多いのが
なんとなく共通しているからかな?
女の子もアクションあるし
やっぱチャンバラっていいわ~、と観ています。

今、このキャストで公演してくれれば観に行くのに!
出会うのが遅すぎた~!!
プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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