2008.07.15 (Tue)
七月大歌舞伎 夜の部
観劇:2008年7月13日
会場:歌舞伎座(3階11列センター)
うーん。今月に入ってみたお芝居が
「年に一度はこういうのにあたるよねー
」というモノだったので
なんとなく弱気…
あの芝居はなんだろうなー。
つまらないわけではなかったんだけど、面白くもなかったんだよね。
そんな芝居のあとに観るのが泉鏡花ですよ!
数年前の鏡花祭ではけっこう苦労したんだよね〜。
感想こちら
夜叉ヶ池&海神別荘(2006年)
…うーむ。ハダカに関してのみの感想じゃの。
今回はそうならないようにガンバリマス。
■ 夜叉ヶ池(やしゃがいけ)
笑三郎さんの白雪姫、気合い入っている!
なんだか光り輝いていますよ。
あやうく剣ヶ峰の愛しいヒトの元に暴走しそうになったのを
百合(春猿)の子守歌を聞いて思いとどまります。
お百合さんの歌声には晃さんへの想いが込められていますからね!
同じ恋する乙女として共感
したのですな。
『夏目』でもそうだけど、妖怪は約束を守るんだなあ。
一途で愛おしい。
すぐ忘れちゃう人間よりもずっと律義だ。
さあ、不愉快な場面ですよ。
身勝手な男どもにイケニエにされそうになる百合。
やっぱり“裸にして牛にしばりつける”ってのが納得いかないよ。
殺すわけじゃないんだからいいじゃんか、ってのは見物人の意見でしょ?
そんなことされて乙女が耐えられるわけないでしょ!
実際、過去にイケニエにされた娘がその屈辱と羞恥に耐えられず
牛と共に大暴走してるんじゃん。←これが白雪姫の前世ですが。
そんなことも忘れて同じ愚を繰り返そうとしている人間たち。
腹が立ってくるね!
晃(段治郎)がここに留まったのは鐘を撞く約束をしたからなのに。
その恩恵も忘れ、百合を連れ出そうとする晃に村人は
「女は村のモノ」
「村の八千人の命がかかってる」
「日に三度鐘を撞くことで洪水をおさめるなんて迷信」
「村が湖になれば日照りから開放されてバンバイザイだ」
これだけでも十分腸が煮え繰り返りますが、
最悪キャラ穴隈鉱蔵(薪車)の登場です。
自分は傍観者のくせに偉そうに
「国を守るための犠牲はつきもの」と声高に演説。
「私は国のためにいつでも死ねる」
だったら! い・ま・死・ね!

温厚な(え?)私でも、思わず呪詛の言葉を吐きそうになりましたよ
薪車さんは大好きですが、この役は大嫌いです。
この話は恋愛至上主義なのかな?
理不尽な仕打ちを受け、百合を失った晃は鐘を鳴らさぬ決意。
それを支持する山沢(市川右近)、教師とも坊主とも思えないお言葉(苦笑)
この人は熱い人ですな。
鐘の約束が破られ嬉々として洪水を起こす白雪姫。
自分は愛しい人の元へ行くのでこの地は新しい夫婦に!
死んで新たな生を受けた百合&晃ってわけですね。
これもハッピーエンドに入るのかなぁ。
■ 高野聖(こうやひじり)
マンガでですが、予習をして準備万端。
予習編はこちら
高野聖をマンガで読む
一応、予習はしたものの、鏡花センセイの世界観はあんまり〜
と不安な私。
結局、戯曲には手をつけられなかった…
密かに掲げた目標は「寝ない!」だったりするわけですが(苦笑)
観てみたら
これ、面白い!!
いきなり男女蔵さんが猟師で登場!
え、出演する予定だったのか! 知らなかった〜。
でもほんのチョイ役だ。
百姓の右之助さんも、薬売の市蔵さんもちっとだけだな〜。
薬売は2場面なはずだけど説明だけで前半はカットかあ。
旅人に語る回想形式はやめたんですね。
どうも回想っぽいですけど、旅人との語り、という形ではないですね。
最初のスクリーンに映し出されたお坊さんたちが理解できず
「???」だったのはヒミツです。ってバラしているし(笑)
セットが!
さっきまでのシンプルっつーか、殺風景な(爆)セットとは対照的。
うまーく動かしていろんな場面に対応です。
黒衣大活躍!
蛇も蛙も蝙蝠も猿もムササビも操ります!
さすがにヒルは無理でしたね…
でも蛙が出てきた時は興奮しました! デカイよ、あの蛙。
馬も中に人が入らずに外から操る。
そのほうがリアル。
今回、乗らないしね。だからかな?
幼い夫、次郎(尾上右近)が!
大きくなったなぁ…(遠い目) いや、それはさておき。
目が離せません。
ボリボリ掻いたり伸び上がって外を見たり着物の裾をいじったり爪を弾いたり。
すごいね。
話にはほとんど絡まないのにいなきゃいけないってツライと思うんですけど
次郎として自然に過ごす姿を見て
ヘレンケラーとして過ごすオーディションの亜弓さんを思い出した(笑)
歌声も披露です。儚げな声がイイですね!
エロシーンが! あるのか! しかも誤魔化さないよ!
うろたえる宗朝(海老蔵)がおかしい。
女(玉三郎)…あれ? 名前なくなったんだ。
スッポンポンになって、宗朝にせまるせまる。
玉さま、どこまで白粉塗っているんですか?! どこまでも真っ白です!
暗闇に共に入浴(いや、風呂ではないが)する初対面の男女…
あいや〜、いいんですか? ちと動揺。
終始怪しげな“女”に疑問を抱きながらも聞くに聞けない宗朝。
得体の知れない家でお経を唱えながら眠れぬ一夜を明かし
目的地に向けて出発です。
ラスト持っていったのは親仁役の歌六さん。
馬を売ったお金で鯉を引っさげて“嬢さま”へのお土産です。
またここでも鯉? さっき(夜叉ヶ池)も鯉が…逃げたけど。
それに『山吹』でも鯉が出てきますよね? 鯉好きなのか、鏡花センセイ。
嬢さまの事情を語りまくり。
ほうほう。そんなことが。と耳を傾ける宗朝と観客。
おまけに大水
これってさっきのと繋がっている?
理不尽な目にあい洪水のきっかけになる百合に対して
唯一の生き残りの“女”。
おまけに妙な力まで授かっていますよ。
もともとの癒しの力に加えて男を獣に変える力。
お百合さんも結局自害することで、駄目なオトコどもは洪水で全滅させているし。
なんなんでしょうね、これは。
鏡花センセイは男がお嫌いなのでしょうか? ←安易な結論。
会場:歌舞伎座(3階11列センター)
うーん。今月に入ってみたお芝居が
「年に一度はこういうのにあたるよねー
」というモノだったのでなんとなく弱気…
あの芝居はなんだろうなー。
つまらないわけではなかったんだけど、面白くもなかったんだよね。
そんな芝居のあとに観るのが泉鏡花ですよ!
数年前の鏡花祭ではけっこう苦労したんだよね〜。
感想こちら
夜叉ヶ池&海神別荘(2006年)…うーむ。ハダカに関してのみの感想じゃの。
今回はそうならないようにガンバリマス。
■ 夜叉ヶ池(やしゃがいけ)
笑三郎さんの白雪姫、気合い入っている!
なんだか光り輝いていますよ。
あやうく剣ヶ峰の愛しいヒトの元に暴走しそうになったのを
百合(春猿)の子守歌を聞いて思いとどまります。
お百合さんの歌声には晃さんへの想いが込められていますからね!
同じ恋する乙女として共感
したのですな。『夏目』でもそうだけど、妖怪は約束を守るんだなあ。
一途で愛おしい。
すぐ忘れちゃう人間よりもずっと律義だ。
さあ、不愉快な場面ですよ。
身勝手な男どもにイケニエにされそうになる百合。
やっぱり“裸にして牛にしばりつける”ってのが納得いかないよ。
殺すわけじゃないんだからいいじゃんか、ってのは見物人の意見でしょ?
そんなことされて乙女が耐えられるわけないでしょ!
実際、過去にイケニエにされた娘がその屈辱と羞恥に耐えられず
牛と共に大暴走してるんじゃん。←これが白雪姫の前世ですが。
そんなことも忘れて同じ愚を繰り返そうとしている人間たち。
腹が立ってくるね!

晃(段治郎)がここに留まったのは鐘を撞く約束をしたからなのに。
その恩恵も忘れ、百合を連れ出そうとする晃に村人は
「女は村のモノ」
「村の八千人の命がかかってる」
「日に三度鐘を撞くことで洪水をおさめるなんて迷信」
「村が湖になれば日照りから開放されてバンバイザイだ」
これだけでも十分腸が煮え繰り返りますが、
最悪キャラ穴隈鉱蔵(薪車)の登場です。
自分は傍観者のくせに偉そうに
「国を守るための犠牲はつきもの」と声高に演説。
「私は国のためにいつでも死ねる」
だったら! い・ま・死・ね!


温厚な(え?)私でも、思わず呪詛の言葉を吐きそうになりましたよ

薪車さんは大好きですが、この役は大嫌いです。
この話は恋愛至上主義なのかな?
理不尽な仕打ちを受け、百合を失った晃は鐘を鳴らさぬ決意。
それを支持する山沢(市川右近)、教師とも坊主とも思えないお言葉(苦笑)
この人は熱い人ですな。
鐘の約束が破られ嬉々として洪水を起こす白雪姫。
自分は愛しい人の元へ行くのでこの地は新しい夫婦に!
死んで新たな生を受けた百合&晃ってわけですね。
これもハッピーエンドに入るのかなぁ。
■ 高野聖(こうやひじり)
マンガでですが、予習をして準備万端。
予習編はこちら
高野聖をマンガで読む一応、予習はしたものの、鏡花センセイの世界観はあんまり〜
と不安な私。結局、戯曲には手をつけられなかった…
密かに掲げた目標は「寝ない!」だったりするわけですが(苦笑)
観てみたら
これ、面白い!!
いきなり男女蔵さんが猟師で登場!
え、出演する予定だったのか! 知らなかった〜。
でもほんのチョイ役だ。
百姓の右之助さんも、薬売の市蔵さんもちっとだけだな〜。
薬売は2場面なはずだけど説明だけで前半はカットかあ。
旅人に語る回想形式はやめたんですね。
どうも回想っぽいですけど、旅人との語り、という形ではないですね。
最初のスクリーンに映し出されたお坊さんたちが理解できず
「???」だったのはヒミツです。ってバラしているし(笑)
セットが!
さっきまでのシンプルっつーか、殺風景な(爆)セットとは対照的。
うまーく動かしていろんな場面に対応です。
黒衣大活躍!
蛇も蛙も蝙蝠も猿もムササビも操ります!
さすがにヒルは無理でしたね…
でも蛙が出てきた時は興奮しました! デカイよ、あの蛙。
馬も中に人が入らずに外から操る。
そのほうがリアル。
今回、乗らないしね。だからかな?
幼い夫、次郎(尾上右近)が!
大きくなったなぁ…(遠い目) いや、それはさておき。
目が離せません。
ボリボリ掻いたり伸び上がって外を見たり着物の裾をいじったり爪を弾いたり。
すごいね。
話にはほとんど絡まないのにいなきゃいけないってツライと思うんですけど
次郎として自然に過ごす姿を見て
ヘレンケラーとして過ごすオーディションの亜弓さんを思い出した(笑)
歌声も披露です。儚げな声がイイですね!
エロシーンが! あるのか! しかも誤魔化さないよ!
うろたえる宗朝(海老蔵)がおかしい。
女(玉三郎)…あれ? 名前なくなったんだ。
スッポンポンになって、宗朝にせまるせまる。
玉さま、どこまで白粉塗っているんですか?! どこまでも真っ白です!
暗闇に共に入浴(いや、風呂ではないが)する初対面の男女…
あいや〜、いいんですか? ちと動揺。
終始怪しげな“女”に疑問を抱きながらも聞くに聞けない宗朝。
得体の知れない家でお経を唱えながら眠れぬ一夜を明かし
目的地に向けて出発です。
ラスト持っていったのは親仁役の歌六さん。
馬を売ったお金で鯉を引っさげて“嬢さま”へのお土産です。
またここでも鯉? さっき(夜叉ヶ池)も鯉が…逃げたけど。
それに『山吹』でも鯉が出てきますよね? 鯉好きなのか、鏡花センセイ。
嬢さまの事情を語りまくり。
ほうほう。そんなことが。と耳を傾ける宗朝と観客。
おまけに大水
これってさっきのと繋がっている?理不尽な目にあい洪水のきっかけになる百合に対して
唯一の生き残りの“女”。
おまけに妙な力まで授かっていますよ。
もともとの癒しの力に加えて男を獣に変える力。
お百合さんも結局自害することで、駄目なオトコどもは洪水で全滅させているし。
なんなんでしょうね、これは。
鏡花センセイは男がお嫌いなのでしょうか? ←安易な結論。
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