2008年07月 / 06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

2008.07.13 (Sun)

夕陽の梨―五代英雄伝 (仁木英之)

『僕僕先生』がおもしろかったのでこちらも読んでみました。
しかし『僕僕先生』の美少女仙人が活躍するファンタジーなのに対して
本書は歴史小説でした。
私はこちらの方が好みだな〜


夕陽の梨―五代英雄伝夕陽の梨―五代英雄伝
(2008/04)
仁木 英之

商品詳細を見る



唐代後期。
私腹を肥やすことに夢中な朝廷に苦しめられる下層の人々。
それでも朝廷にはまだまだ余力があり
蜂起も多々ありますが、鎮められてしまう頃。

主人公は家の三男坊・くん。
父親が死亡した後、家族揃って引き取られた先で奴隷のような生活。
厳しくも優しいお姉ちゃんと力強い次男坊に特に懐いています。
そんな中で、数々の人に導かれ、やがて反乱軍の一員に。

まぁ、こんなあらすじです。
勘のイイ人ならこの朱温くんが誰だかわかるのではないでしょうか?
私は…読み終わっても誰だかわかりませんでしたけど!
世界史用語集を引っ張り出して「ああ〜、習ったわ〜」とやっと思い出しました。

ちょっと『水滸伝』に似たテイストの物語。
もっと目的が明らかですが。
中国では最下層の人々が上り詰めるというのが歴史的にあるんですね。
だから『水滸伝』が生まれたのかな?

誰もが期待を寄せてしまう魅力を持った朱温くんは
喧嘩っ早く、無表情を装ったカワイイ男子。
心を許した人にだけ表情豊かになるのだ
そして強く、賢い。
世の中を見て、自分なりに分析し、仲間を育てるのがお上手です。

しかし、なかなか先頭に立とうとはしないんですよね。
そこがちょっともどかしい。
オレはいったい何になろうとしているのか?
う、そこから考える? 目標を定めていなかったのか〜。

それでも期待が集まるんです。
仲間からも絶大な信頼を寄せられています。
それどころか未知なる存在からも目をかけられるような人なのだ。
…あれはどういうことだ? 仙人か? と思ったのですが。
ちゃんとした答えがあるのでしょうか??

…とにかく、朱温がどう決意するのか、という物語。

タイトルの『夕陽の梨』ですが
夕陽はともかく、梨には泣かされました。
うわーん。そういうことかー
EDIT  |  18:04  |  読書2008  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑
 | BLOGTOP |