今週のアルスラーン:風塵乱舞

征馬孤影・風塵乱舞 ―アルスラーン戦記(5)(6)  カッパ・ノベルス征馬孤影・風塵乱舞 ―アルスラーン戦記(5)(6) カッパ・ノベルス
(2003/08/21)
田中 芳樹

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シリーズ第6巻。
このあたりから私の記憶は急激に曖昧になってまいります。
確かに読んでいるはずなのに、どうしてこんなに覚えていないのか(悩)


★ 以下、やっぱりネタバレします ★


■ 風塵乱舞

横暴なラゴラ(正しくはアンドラゴラス)によって
追放されたアルスラーンと、それを追っかけた仲間たち。
港町・ギランの賑わいに圧倒されています。
さっさとギランの提督をギャフンと言わせ
海賊と戦って町を救い、ギランを征してしまいます。仕事が早いな。
で、大海賊の“隠し財宝”の情報を入手して、さあ宝捜しに繰り出すぞ!
あれ? これは本当にアルスラーン戦記なのか?!

ルシタニアに占領されている王都・エクバターナでは
ボダンの置き土産がギスカールの頭を悩ませています。
本当に不憫だ、このヒト。

そのエクバターナを取り戻そうとラゴラ、出発の時期を計っています。
が、トゥラーン軍の動きが心配で動けません。
今までの王を殺してムリヤリ王になったインテリシュは
略奪を成功させないとトゥラーンに帰れないので、さっそく攻めてきました。

しかし時間も人手も失いたくないラゴラ、キシュワードに短期決戦の作戦を立てろと命令。
困ったキシュワードが思い出したのがナルサスが残した作戦。
この作戦のおかげでパルス軍は快勝にして大勝。
すごいな、ナルサス。孔明みたい。
てゆーかラゴラ、なんにもしてねー(爆)

けちょんけちょんに負けたトゥラーン王(自称)・インテリシュは失意のどん底。
そこへ魔道師参上、インテリシュをスカウトします。
もちろんインテリシュは断りますが、力ずくで身柄を拘束。
憐れ、インテリシュはどうなってしまうのか?!
ま、正直どうでもいいんですが(爆)

だいぶ正体が方々でばれてきたヒルメスですが、ついにルシタニアに反旗を翻します。
きっかけはイリーナ姫。ギリギリのところでヒーローです。
エクバターナをめざします。

その混乱でメルレインとエステルが共にエクバターナを脱出し
アルスラーンの元へ向かいます。凸凹コンビだな。

かつてペシャワールは和気藹々としてみんながイキイキとお仕事をしていたものですが
ラゴラのおかげで乾燥しています。みんなの心が。
特にルーシャン。この人のよぼよぼっぷりが読んでいて痛々しいです。
中間管理職のキシュワードも胃に穴があきそうで心配。
トップが替わるとこんなに影響が出るんだなぁ。
そんな心を押し隠し、とりあえずエクバターナをめざします。

さてさてペシャワールで
「アルスラーン殿下のころはよかったなぁ」とみんなが思いを馳せている頃
当のアルスラーンはギランでメキメキと王者の資質を顕わしております。
もうナルサス師匠はいらないくらい?!
ってことはないんですが、師匠も驚く閃きを見せます。師匠、嬉しそう。

商人たちの信頼も獲得し、資金もジャンジャン集まります。
羨ましい限り(苦笑)
それを元手に傭兵を募りますが、さすがに5万の兵力には及びません。

そんなとき、逃げてきたメルレインとエステルによってエクバターナの情報が伝わり
「よっしゃ、ぼちぼちエクバターナを取り戻すか」と
エクバターナをめざします。え、5万には届いてないけど、どーすんの??

こうして三方から狙われることとなったエクバターナ。
迎え撃つは不憫なギスカール。
片腕の将軍・ボードワンを失い、いよいよ苦しくなってまいりました。
ああ、ギスカールの運命やいかに?!


 今週の迷コンビ

アルスラーンに保護されて傷を癒していたトゥラーンのジムサ。
キシュワードの温情により脱出の機会を得ました。
ちょっと考えましたが
裏切り者扱いしてくれた殺伐とした故国より
敵だったのに手当てをして助けてくれたアルスラーンの方がいいや
という結論に達し、行き先をギランに定めました。
うん。私もアルスラーンのとこに再就職はすごく良いと思うよ。

そこへ立ちはだかるはジムサの毒矢によって寝込んでいたザラーヴァント。
「毒矢の恨み晴らさでおくべきか~」
な展開になるかと思ったら
「おいらもアルスラーン殿下のとこに行く」
と意外な申し出。
それにしても「王太子におつかえするザラーヴァントだ」という自己紹介がステキでした。
王太子限定(爆) パルス王家に忠誠を誓うんじゃないのか!?
ラゴラの下では楽しくないのでアルスラーンのところにおしかけるつもりです。

ジャスワントと喧嘩を始めたときは「こんにゃろ」と思ったザラーヴァントですが
カラッとしていて気持ちのいいオトコだ、と評価を変えました。
ジャスワントにも謝るって言っているし。
それを聞いたらアルスラーンが喜ぶよ。

このそれぞれに主君がいるはずの二人の
「アルスラーン殿下ラブ」な会話を聞いて笑いが止まらない私。
いや~、すごいわ。
わずかな間にどんどん人を魅了していく14歳。
敵からも味方からも愛される人柄。
これで通訳には困らないね!

ファンタジウム 1巻(杉本亜未)

マジシャンのお話。

ファンタジウム(1) (モーニングKC)ファンタジウム(1) (モーニングKC)
(2007/06/22)
杉本 亜未

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マジシャンを祖父に持つサラリーマンが主人公。
カジノでイカサマしていた少年が祖父の弟子だったのを知り
「そんなことをしてちゃいかん!」と
少年を真っ当なマジシャンにしようと熱血する話。

ですが、この少年にはちょっと事情がありまして
両親の理解をなかなか得られなかったりするので、なかなかマジシャン修行ができません。
が、少年にはきらめく才能が溢れんばかり。
ますます少年をマジシャンにしたい気持ちが高まる主人公。

とにかく手品シーンが魅力的です!

少年が繰り出す手品の数々は魅入ってしまいます。
めくるめくマジックワールド。
技も凄いし、見せ方も凄い。血沸き肉踊ります!
両親のテーブルに来てお月様の話をした時は涙が出てきました。

こんな暖かなマジック見てみたいっ!
少年が出演するならぜひ見に行きたい!
とチケットハンター(?)としては見逃せない気持ちが湧き起こります。

安宅家の人々(吉屋信子)

来年の1月は楽しみなドラマが目白押し。

玉木宏主演の『鹿男あをによし
クドカン脚本の『未来講師めぐる

この二つは絶対見る! と今から鼻息が荒いのですが
この二つと同じくらい楽しみにしているドラマがあります。
それは

昼ドラ『安宅家の人々

昼ドラに興味を持つなんて『吾輩は主婦である』以来のことです。
一応、勤め人ですのでリアルタイムでは残念ながら見られません。
というわけで、今からせっせと録画するために
溜まった映像(主に『風林火山』)を見て消去して準備をしている最中です。

なんで『安宅家の人々』に興味を持ったかというと
内田滋さんがご出演だから!
しかも宗一役ですよ!! 鼻息も荒くなるってもんです。

滋さんは蜷川さん演出のシェイクスピア『間違いの喜劇』で初めて見て
とってもコミカルでキュートな姿にイチコロ(死語)。
以後、
大人計画『まとまったお金の唄』
G2プロデュース『魔界転生』
阿佐ヶ谷スパイダース『イヌの日』
蜷川さんのシェイクスピア『恋の骨折り損』
と舞台をおっかけました。

映像では見たことがない、かな?
思い浮かばない~。忘れているだけだろうか?

安宅家の人々 安宅家の人々
吉屋 信子 (1995/11)
講談社

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画像がないのか~。

初・吉屋信子作品です。
今まで読んだことがなかったのです。
中原淳一さんのイラストが良く似合う乙女ちっくな物語ばかりだと思っていましたが
この本は違いました。


《あらすじ》

無垢な魂を持つ知的障害者の夫を支え、ひとりで養豚場経営に汗を流す妻。
安宅家の平穏な生活は、しかし、事業に失敗して転がりこんだ夫の弟夫婦によって破られる。
軽薄才子の彼は、ひそかに財産を狙い兄をそそのかす。
さらに、優しく清純な義妹に、夫がほのかな恋心を抱いていると知った妻の驚愕と苦悩。
純粋さゆえに傷つけあわざるをえない男女の姿を通して幸せの意味を問いかける感動の名作。




この“無垢な魂を持つ知的障害者の夫”が宗一、つまりさんの役です!
おおお、難役です。
知的障害者ではありますが、小桜学園の教育が行き届き最低限のことは理解できる宗一くん。
無垢でかわいいんですよ、宗一くんは。
しっかり者の奥さんのいうことをよく守り
書斎で「ちゅうちゅうたこかいな」とトウモロコシを数える姿も
鳩時計を貰って「魔法の時計だね」と喜ぶ姿もほんとーにかわいいっ!

そのかわいい宗一を支える妻・国子遠藤久美子さん。
エンクミちゃん、ひさびさです。
おや? ドラマでは“久仁子”なんですね。ここでは原作通り“国子”で通します。
国子さんは律義で堅実。
あくまでも安宅家の行く末を見据え、“頭の弱い”夫を世間から守ります。
懸命ゆえ、ちょっと余裕のない人です。
無垢な夫に癒してもらえばいいのに“頭の弱い”夫はできるだけ隠さねばならぬ
と思っている人。
気持ちはわかるけど、そんな頑なでは宗一さんがかわいそう。

“安宅家の平穏な生活”を乱す弟夫婦。
宗一の腹違いの弟・譲二(誰が演じるのか不明)とその妻・雅子。
“事業に失敗”と言えば聞こえはいいけど、実際は親の遺産を食いつぶし
身動き取れなくなって兄のお金をアテにする道楽男です。
こういうキャラきらーい。
自分は何にもしないで、上手くいかないのは他人のせい世間のせい、と甘えてるんだもん。
何を根拠にそんなに自信満々なんだ。
タチが悪いですな。

その奥さんの雅子を演じるのは小田茜さん。
とにかく美人な奥さんです。そして意外や意外、偏見を持たないいいひとなのです。
宗一・国子夫婦のお世話を受けることになって
とにかく遠慮をし、国子のガンバリに感心し、宗一の無垢な姿に感動する人。
そして宗一の世界を広げる人です。
テニスを教え、ピアノを教え、広島へ連れ出す提案をし宗一の好奇心を刺激するのです。
そんな優しい雅子さんに宗一くんが好意を持たないはずがない!


この物語のメインは女性です。
滋さん、ではなかった、宗一くんを介して嫂と義妹という立場を超えて
お互いを理解しあい、助け合う姿は感動的。

あくまでも嫂の意思を尊重しつつ「私も手伝います」という姿勢を崩さずに
宗一くんの世界を広げる雅子さん。
そんな雅子さんに惹かれてしまい
その無邪気さゆえに奥さんの国子さんにそれを告白してしまう宗一くん。
“私にはこの夫だから人並みの女の悩みさえ持つことができない”と
贅沢な悩みを持っていた国子さんでしたが、嫉妬を初体験。

そんな中、職場の養豚場でもトラブルが。
次々と起こる事態に翻弄される怒涛の後半。

それでも女性二人は分かり合っていたのです。
かなり不安定な状況の雅子さんを信じ、
それでも決断をする国子さんはつらかったと思います。

嫂の立場を理解し、そして申し訳なさからその決断を受け入れる雅子さん。
しかしなにより「お嫂さまに誤解してほしくない」という気持ちが強い雅子さん。
それを理解する国子さん。

これは女の友情の物語だったのか!

そして設定は戦後なのに女性が力強くて凛々しい。
雅子さんまでもがこの時代には珍しい決断をしています。


いやはや。いつもは読まないジャンルの小説を読んでしまいました。
ウーマンリブってこういうことかしら?
と思いながらの読書です。

宗一くんが事業主ではあるんですが、なにしろ宗一くんですから
国子さんが替わって養豚場を動かさないといけないんですよ。
がんばり屋の国子さんですから朝早くから先頭に立って働きます。
それなのに! な出来事。
それゆえ“女ゆえに侮られた”と悩む国子さんを応援して読んでしまいました。

だからこそ、それを弁護する雅子さんに涙が。
本当に雅子さんは国子さんをよく解っている!

美しい物語でした。

きのう何食べた?1巻 (よしながふみ)

よしながふみ最新作は、料理マンガでした。
と、言いきっていいのだろうか?
料理以外にもいろいろ要素はあるんですけど料理がメインに思えてしかたない。


きのう何食べた?(1) (モーニングKC)きのう何食べた?(1) (モーニングKC)
(2007/11/22)
よしなが ふみ

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表紙が面白いです。
薄い紙を使って下の表紙に印刷されているメニューが透かして見えます。

主な登場人物は
「気持ちワルイ」と言われがちな美貌と若さを保つ
クール(を演出している)な弁護士の筧史朗(43)と
その同棲相手である自然体の癒し系美容師の矢吹賢二(41)。
この二人、男性同士ですが“同居”ではないんです。“同棲”なんです。

史朗は両親にこそカミングアウトしていますが、できれば公にしたくないと
職場や周囲に気を遣って生きている生真面目な男。
一方、賢二は綺麗なシロ(史朗)さんを自慢したくてしかたない大らかな男。

性格も職業も真逆な二人はとても仲良しでシアワセそう。

それを演出しているのが料理! なのです。

史朗は弁護士でありながらキッチリ定時の6時で帰る主義。
そしてその主義の元、ホントに6時までに仕事を終わらせていそいそと帰宅します。
それはなぜかと尋ねたら~ べんべん♪

賢二に手料理を振る舞いたいため! なのです。

といっても元々料理は好きだったようですけど
「賢二が美味しそうに食べるのを見たくて作る」という面も
多いにあるのではないだろうか、と思うわけです。
史朗の愛情表現です。たぶん。

そしてその料理に対する情熱はハンパじゃありません。
まず、食材選びから違います。
なんて言うと超高級食材をつかいそうですが、違います。

史朗は料理を作るのも好きですが、お金も大好きなんです。
だから、余計なお金は使いたくない。
だから買い物はもちろんスーパーで。
おまけにそこらの主婦よりも底値に詳しいので買い物上手!

お買い得品を入手した後はさっそく料理にとりかかります。
その手際の良さといったら!
まずはご飯を炊いて、Aを下拵え、それが終わったらBを切って
フライパンを熱している間にドレッシングを作り
空いた時間でもう一品
と流れるように何品もおかずを作ります。
しかも献立は健康とカロリーを考えたバランスのよいもの。

ううう、その才能、分けてくださいっ!

もちろん出来上がった料理は美味しいんです!
だって賢二がおいしい~とにこにこして食べてるもん!!

この美味しい料理のレシピも載っているのがこのマンガのいいところ。
実際に作るかどうかはおいといて ←作りなさいよ(笑)
これだけ豊富なレシピが手に入るのは嬉しい。

ところでこのマンガ、同棲とはいいつつ濡れ場がありません。
史朗が照れ屋さん(というより見栄っ張り?)なのでそういうシーンはナシです。
それでもこの二人の仲の良さを実感できる理由が料理にあるようなのです。

今読んでいる本が“マンガにおける料理の役割”について語っているのですが
それによると
“食事のシーンがあると親密度が上がる”という研究(?!)結果が!

なるほど。よくわかります。

たとえ、この二人が喧嘩しても史朗が賢二の分も料理を作って
それをおいしい~と食べた瞬間に仲直りしていることが伝わってきますから。
二人で同じ料理を食べているだけで親しさがわかるし。

そういうことに気づかされてマンガを読むのも新たな発見があっていいものですね。

今月のアフタヌーン

地域によっては22日に発売していたようですが
私の行動範囲では見つけられませんでした。
真面目な本屋ばかりだ。

そんなわけで発売日に購入。
いいんだ。このために誘いを断って(←マジ)予定を空けておいたんだから。

ネタバレします。だって感想だもん。 ★


ヴァムピール (樹なつみ)

だんだん事情が明らかに。
それはともかく、主人公の身体を乗っ取ろうとしているヴァムピールが面白い!
以前は「何とか男爵」と呼ばれていた彼。
「久しぶりだから長時間はムリかあ」とグズグズ溶けていった様子に笑った。
愉快な同居人みたいだから、意識は残るなら身体貸してもいいんじゃない?
とヒトゴトなので思ってしまった。


おおきく振りかぶって (ひぐちアサ)

気合の入った花井、責任を感じながら打った沖に続いてのバッターは西広。
緊張の初打席です。
“補欠ってことにどっかで安心してた”という反省を生かして次回ガンバレ!
というわけで、モモカンから「あんたらでがんばるしかないよ!!」と半分脅迫され
「振れコラ!!」と罵声を浴びながら水谷、進塁打。
あ、三橋が攻撃に参加している。なんだか珍しいな。
ま、四球ですが。よく見た結果なので嬉しい。
「オレまで回せよ!」「そしたらオレが打つから」有言実行な泉がカッコイイ!
さて、すっかり忘れていましたがモモカンのサイン、バレてるんでしたね。
次回は、ピンチ? そんなのやだなぁ。


TRIAL RIDE (原作・魚住青時/漫画・小林知恵子)

新連載。絵に見覚えがあるような?
現在、一流ジョッキーばかりレースに出場する上、海外や地方からも来るので
新人ジョッキーはなかなかレースに乗れないので実力がつかないらしいです。
そんな状況で、騎手になった沢田一己が主人公。
「信じることって素晴らしいよね」という物語。
無口な主人公は頑張り屋さん。
馬のキモチを理解しながら諦めないところがよいです。


スライダー (豊田徹也)

『アンダーカレント』の人。という先入観を持って読んだら
ええ~、そうきたか!
こういうの好きです。
コーヘイとコーイチとケン坊の関係はなんなんだろう?


呪街 (惣本蒼)

今回は「呪姫」編。そして前後編の前編。
火詠の“見守っている”感じが好き。なんですが、今回はあんまり見守ってない。


エロメガネ男子×女子 (吉原十)

ああ、そういうことか(笑)
おもしろかったです。


次号予告

えー、別冊の“四季賞”のことしか載ってない。びっくり。
でもこれだけプッシュされるとちょっと楽しみになるじゃないか。
実際、面白そうだ。

カリギュラ

Bunnkamura近くのブックファーストが閉店していました。
その代わり、駅近くの地下に新店舗がオープン。
狭くなりました。がっかり。


観劇:11月22日19時開演
会場:シアターコクーン
演出:蜷川幸雄

戯曲を読んで、『情熱大陸』の小栗旬特集も見て予習はバッチリ!
だったはずですが、実際に舞台を観て
いかに自分が“なんとなく”読んでいたかがわかりました。

エリコンとセゾニアがカリギュラの味方というのはわかったのですが
まさかエリコンがあんなキャラだとは(悩)


★ 以下、ネタバレします ★
でも『情熱大陸』のネタバレには敵いません。

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恐れを知らぬ川上音二郎一座

日時:11月17日18時30分開演
会場:シアタークリエ

作・演出:三谷幸喜

日比谷にオープンした新しい劇場シアタークリエに行って参りました。
目の前が宝塚大劇場、その奥に日生劇場。すごい空間が出来上がりました。

ビックリ。地下なんですね。
1階が入り口で地下2階へ降りると劇場になります。

ええと、思ったより狭い? ような?? ←期待しすぎ?
PARCO劇場を思い出す作りです。
客席は何席なんだろうか? PARCOよりは多いのかな?
2階にボックス席がありました。これはル・テアトル銀座っぽい。

とにかく新しいですね。そりゃそうなんだが~。
対応も混乱していました(笑)
休憩時間にトイレに並ぶのに大混雑。若干、殺気立った空間に。
トイレの列と、飲み物などを買おうとする列ができあがって
エントランスの人口密度が異様に高かったです。

トイレの回転はそれほど悪くはなかったように思えました。
意外と数があるようで。細長くてちょっと面白い。
入口と出口が完全に別になっていたのが混乱するようなしないような。
慣れると便利かも。

《あらすじ》
今から108年前の明治32年。
役者兼演出家兼プロデューサー兼劇団主催者の川上音二郎は、妻の貞奴や劇団員を連れてアメリカ巡業の旅に出ます。
言葉の通じない異国での公演は悪戦苦闘の連続。挙句に悪徳マネージャーに金を持ち逃げされ、まさに踏んだりけったり。ボロボロの状態で辿り着いたボストンの街で、音二郎が目にしたのは、イギリスの名優ヘンリー・アーヴィングが演じる「ヴェニスの商人」。
大入り満員の客席に、音二郎は決意します。
「よし俺たちもこれをやろう!」
そして彼らは、なんとたった一晩の稽古で、日本版「ヴェニスの商人」をでっち上げてしまうのです。
観客はどうせ外人だからと、台詞もデタラメ。言葉に詰まったら「スチャラカポコポコ」で切り抜けようという、はっきり言って無茶苦茶な公演。
音二郎一座、起死回生のこの舞台、果たして成功するのか?
「恐れを知らぬ川上音二郎一座」は、この驚愕のボストン公演(実話です)のエピソードを基に、明治の破天荒な演劇人川上音二郎と、彼の妻で日本の「女優」第一号となった貞との夫婦愛を描く、愛と勇気と喝采の物語です。
(シアタークリエHPより)




HPにこんなあらすじがアップされていることにも気づかずに
なんの予備知識もない状態で観てまいりました。
私は常に新作のネタバレ厳禁! な姿勢です。

幕が開くと講談風に音二郎の生い立ちが紹介されます。
このとき『決闘!高田馬場』で大活躍だったブレヒト幕がここでも大活躍。
ものすごい勢いで開閉します。
音二郎誕生の瞬間に現れたのは、あれはもしかして勘太郎人形??
同じく『決闘!高田馬場』で登場した
勘太郎さん演じる又八の幼少期の人形だったような気がするんですが、どうでしょう?


★ 以下、それなりにネタバレします ★

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今週のアルスラーン:征馬孤影

読むスピードと文章にすることを考えると週一ペースかな。
と言うわけでこんな ↑ タイトルにしてみました。


征馬孤影・風塵乱舞 ―アルスラーン戦記(5)(6)  カッパ・ノベルス征馬孤影・風塵乱舞 ―アルスラーン戦記(5)(6) カッパ・ノベルス
(2003/08/21)
田中 芳樹

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シリーズ第5巻。
今回はいろいろなことが起こりすぎて
アルスラーンの、というかパルス軍の登場が少ないような?
でも活躍の場はたくさん!

★ 以下、ネタバレします ★
しかもめちゃくちゃ長い。最長記録達成です。


征馬孤影

前の巻でいやに順調にエクバターナへの距離を縮めたと思ったら
この巻で強敵・トゥラーン国にペシャワールが狙われてしまいました。
ペシャワールは現在のアルスラーン軍の拠点です。
ここを失うわけにはいかない!
とあっさり踵を返す一行。

そしてついに
ほらふきクバード(本人が尊称だと認識しているので使ってみた)が合流です!

一方、自力で地下牢を脱出したアンドラゴラス王はギスカールを人質に王宮の一角を占拠中。
その一角の外ではルシタニアの頭脳・ギスカールを取り戻そうとルシタニア軍が右往左往。
うう~ん。
ルシタニアはギスカールがいないと、ほんっと! なんにも! できないのね。
こんなのを抱えているギスカールの苦労は、いかばかりか(涙)
けど、この人たちのおかげでギスカールがいかに凄いかが伝わってきます。

占拠に飽きた(?)アンドラゴラス王、エクバターナを出発することにしました。
なんだ、どこへ行く気だ? なにをする気だ?!
ペシャワールには来なくていいからねっ! と念じても通じません。
明らかにペシャワールをめざしています。むむむ。

ようやく解放された人質・ギスカール。
王弟殿下に戻ります。さっそくビシバシ指示を飛ばす王弟殿下。
いやん。ただ縛られて転がってたわけではないのね。
惚れ直すわ~。
夢見る兄王はとりあえず軟禁したようですね。
事実上トップ(今までもそうでしたが)になったギスカール。
勢いに任せて殺したりはしないところがギスカールです。

ナルサスの(生粋のパルス贔屓の私でさえ酷いと思った)えげつない作戦により
壊滅したトゥラーン軍。
有力な将軍を多数失い、こてんぱんにされた衝撃でフヌケになったトゥラーンの王。
血気盛んな親王・インテリシュが王さまを殺害。トップが入れ替わります。

なんだか各国でバタバタとトップが入れ替わっています。
我らがパルス軍はどうなのか、と申しますと
アンドラゴラス王がペシャワールに到着してしまいました。来なくていいのに~。

途中、ヒルメスと遭遇する可能性もあったらしいですが
先日の地震により街道が一つ潰されて
お互い違うルートで移動してすれ違ってしまったのでした。
ちっ。殺し合えば良かったのに。←あ、本音が(苦笑)

しかし、ヒルメスはマルヤムの内親王・イリーナと再会。
なんなの、このドリームな少年期のヒルメスとイリーナのロマンス!
お花が咲き誇る景色の中、盲目の女の子に優しくするヒルメス。衝撃的な絵面です。
でも「知らん」と現在のヒルメスは別人のフリをします。
んもー、照れ屋なんだから~。
違うな。照れ屋なわけではなく見栄っ張りなのだ! メンドクサイ男だよ。

困ったのがメルレイン、これからどうすれば?
クバードと一緒に行動していれば妹に会えたのに。要領が悪いな、お兄ちゃん。

で、ペシャワールですよ。ふらっと現れたアンドラゴラス王とタハミーネ王妃。
はっきり言ってお呼びじゃないんです。
アルスラーンを中心にしてエクバターナを奪還するぞ! とみんなで燃えていたのに
いきなり国のトップがアルスラーンの可憐な姿から
アンドラゴラスのムキムキもじゃもじゃの姿に変わったら目に優しくないってもんです。
 ※ムキムキは事実ですが、もじゃもじゃは私の勝手なイメージです。

かなり歓迎されてなかったと思うのですが
空気を読めない男・アンドラゴラスはふんぞり返ってアルスラーンにこう言います。

「王の代理を務めるなどおこがましい。
お前は南方へ行き、5万の味方を集めるまでパルスに帰ってくるな」

かっちーん。
こら! ラゴラっ! ←変なところで切るなよ。
お前が無様に負けたあと、こんなに味方を集めてがんばったアルスラーンに何を言うか?!

もちろんダリューンが黙っちゃあいません。
が、相手は一応(一応?!)この国の王さまです。誰よりも偉いのです。
別に無能なわけではないし。
アトロパテネでの大敗以降しか知らない私にはけっこう無能に見えるけど。
無能とは違うか。カリスマ性はあるけど心が狭く人望や徳のない王さまに見える。

「お受けなさいませ、殿下」

ナルサスがアルスラーンに囁きます。
もちろん、ナルサスはアルスラーンに同行するつもりです。
当然、ダリューンも! ファランギースも! ギーヴも! (以下続く)
しかしラゴラも馬鹿ではありません。

「ナルサスやダリューンはパルスに必要な人材だから同行は認めん!」

じゃー、一人で行けってのか?!

この時ほど頭が沸騰したことはないですな! ラゴラ、許すまじ。
トゥラーンの親王の行動力が羨ましい。
でもムキムキもじゃもじゃにアルスラーンが敵うのか?!
と言うと「無理だろうな」と言わざるを得ないのも事実。
それにアルスラーンには力ずくではなく誰もが納得できる形で王になってもらいたい。

一人で旅立つアルスラーン。それが今回のタイトル『征馬孤影』
はー。悲しい。

でも心配はしていないさ。絶対、ダリューンとナルサスは来るもん。
ファランギーズとギーヴはラゴラに対して恩も義理も興味もないし。
ジャスワントはアルスラーン個人に忠誠を誓っているし。
エラムとアルフリードはナルサスについてくるでしょう。
この点に関して私は一切不安はありませんでした。

ただ、キシュワードには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
でもここはお留守番と、ついでにラゴラを監視してもらうことにしましょう。

少々荒っぽい手段で
ダリューン・ナルサス・ファランギース・ギーヴ・エラム・アルフリード・ジャスワントが脱出。
アルスラーンと死告天使(と書いて“アズライール”と読む鷹さん)のもとへ駆けつけます。

やった! これでまた楽しい旅になるぞ!
こうなったら諸国漫遊してもらってアルスラーンに見聞を深めてもらいましょう。
かわいい子は旅をするものだし。


今週の大甘大将

相変わらずダリューンはナルサスと会話するときも
王に抗議するときも「王子大事!」と非常に甘いんですが、今回はギーヴにさしあげます!
「いらん」って断られそうですが(笑)

いにしえの蛇王を封印する宝剣・ルクナバードを手にしようとするヒルメスに言った
「おぬしには御せないさ。アルスラーン殿下こそが宝剣の所有者にふさわしい」

ラゴラが現れてパルスがすわ分裂?! って時にダリューンやファランギースと交わした会話
「実際に軍を率いて戦ってたのはアルスラーン殿下ではないか。
いきなり国王があらわれて自分に軍隊をよこせとは狩りの獲物を横取りするようなもの」
「アンドラゴラス王とやらに何の義理もない」

そして王と王子の板挟みになった多くのパルスの戦士を見て同情しつつ
「自由なオレが彼らのかわりに王子を守ろう」


などなど。私が聞きたかった言葉をぜーんぶ話してくれたのだ。
いやん。王子に対してずいぶんな高評価ね。
それに前の巻で出奔する際にも
「殿下が自分を必要とするときには地の涯からも駆けつける」
って言い残していたようだし。
かなり重度のアルスラーンの虜(爆)

直接アルスラーンに言わないところがダリューンとは違うところですが
さすらいのギーヴがこんなこと言っちゃうところに価値があるんです。


以下、忘れそうなのでメモ。

ペシャワールには怪我で休んでる人がいます。
一人はザラーヴァント。トゥラーン軍の毒のついた吹き矢で重傷。

もう一人はその吹き矢をあやつるトゥラーンの将軍・ジムサ。
一旦、パルス軍の捕虜になりその後逃げ出し
ナルサスの策略に嵌められた結果、トゥラーンを裏切ることになった不幸な人。
味方に射られた矢傷を癒しています。
ちなみにアルスラーン陣営にスカウトされている最中。どう答えるのか?
答えようにも肝心のアルスラーンが不在なんですけど(苦笑)

カリギュラ(カミュ)

22日に観劇予定の『カリギュラ』の予習をしよう!
ということで原作を読んでみました。

タイミング良く主演の小栗旬さんが『情熱大陸』で2週に渡って取り上げられ
ますます予習はバッチリです。
この番組が2週に別けて放送するとは、嬉しい誤算。

しかし、小栗くんは働き過ぎですね。
あんなに詰め込んだらぶっ倒れちゃうよ。
私としては“舞台に立つ小栗旬”のFANなので
ドラマはもう少し控えてもよかったのでは? と思ってしまいます。

昨日の第2週は「台本を現場に持ち込まない」というルールを破ってしまった小栗くんの苦悩。
でもそれはしかたないことなんじゃないでしょうか?
いやー、だって、あんなに仕事詰め込んだら台本覚える時間がないのも当然。
休息も取れないし
音楽の力を借りてようやくテンションを上げるって感じだったし。
「なんでこんなにムカつくんだ」って、そりゃ、余裕がないからだよ!
忙しすぎです! 頼むから休んでくれっ!

しかしようやく休みが取れても休むどころか
家から離れてまで台本を覚えなきゃいけないのが現状。
うう。役者って大変なんだな。


ところでカミュって小説家じゃないんですか?
戯曲も書くんですね。
図書館で借りたら戯曲になっていて内心動揺しました。

初演は1945年。
主演のカリギュラ役にかのジェラール・フィリップがキャスティングされていたようです!
なにそれ?! 観たい!! ←無理だ。


カリギュラ・誤解 (新潮文庫) / 渡辺 守章、鬼頭 哲人 他


えー、一通り読んだんですけど、訳がワカラナイ~。
戯曲読む能力が著しく低いようです。

と思っていたら『情熱大陸』でも

不条理難解

と言っていました。
そうか! ワタシの頭が悪いだけでなく戯曲が難しいのか!!
不条理な話もニガテだし。
小栗くんも

「どうしよう。覚えられない」

と焦っていましたが、ええ、これは覚えられないです。
「頭に入らない」ってまったくそのとおり!
と共感しまくり。
ええ、私は覚える必要はないんですけどね。
そして覚える以前に意味がわからなかったんですけどね。←サイテー

しかし素晴らしいですね。役者魂を見せていただきました。
舞台稽古初日、時々つっかえながらもちゃんと台本覚えていましたよ!
で、それは演技プランなの? それとも自分の現状を叩き付けただけなの?
と(私には)判断に困る演技で蜷川さんから太鼓判。
えええ~ 一発でOK貰っていますけど!
すごい。

そうか、『カリギュラ』って“イライラした男の話”だったのか。
そういえば読んでいてなんだかイライラしたんだわ。
それは意味がわからないからイラついていたのかと思ってたんだけど
カリギュラがイライラしていたから読んでいるこちらにもイライラが移ったのか。

ほうほう、ナルホド。
私は“なんだか焦って周囲に当たり散らす人”だなぁと捕らえていましたが
“イライラ”のほうがしっくりくる。

うんうん。
妹を失ってこの世に神はいないと気づいたカリギュラ。
王なのに、なんでもできるはずなのに、一番の望みは叶えられないということに
苛立っていたんだね。
だから周囲を困らせ、追いつめ、自分を殺させるように仕向けたんだな。
たぶん。

しかし、この話は面白いのかな?
これを面白くさせるには大変だと思うのですが、大丈夫? ←ワタシが(苦笑)
そういえば番組冒頭で小栗くんが

「観客をぶっちぎりたい」

と語っていましたが、私は置いていかれてしまうのでしょうか?!
22日の観劇が楽しみです。

アルスラーン戦記 その3:汗血公路

シリーズ第4作。

電車でしか読まないようにしているので電車に乗るのが楽しみです。
たまーに勢い余って家で読んでますけど、家ではハードカバーの本を読むので自重中。


落日悲歌・汗血公路 ―アルスラーン戦記(3)(4) (カッパ・ノベルス)落日悲歌・汗血公路 ―アルスラーン戦記(3)(4) (カッパ・ノベルス)
(2003/05/21)
田中 芳樹

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★ 例によってネタバレします ★
回避したい方は気をつけて!


汗血公路

この巻を一言で言うと“嫁登場”ですな。

どう考えてもこの子は最終的にアルスラーンの嫁になるじゃろう、という子が登場します。
って、私が未読の既刊で、ほかの子がアルスラーンと結婚していたら赤っ恥なんですが。

ほかにも「この子、もしかして?」という疑念がずーっとあります。
それに関しては「残念!違ったわ!」ということが明らかになっていたようななかったような?
以前に読んだのに記憶があやふやです。


エクバターナをルシタニアから奪還するためにアルスラーンの名前で檄文を発行。
ナルサス大忙し。
その檄文の元に続々と集まるパルスの戦士たち。大所帯になりました。
ナルサス大忙し。
メンバーが揃ったので、早いとこエクバターナを目指します。
ナルサス大忙し。
その合間にちょいとギーヴと相談してなにやら計画を立てています。
ナルサス大活躍。

ギーヴとナルサスの密約のことを知らないアルスラーン
喧嘩別れしてしまったギーヴを目の前に動揺を隠しきれません。
見兼ねたダリューンが

「殿下。これは演技でございます」とネタバレ。

甘いっ! 甘いよ! 黒衣の騎士はアルスラーンに甘すぎる!!
でも
「そんなこったろうと思っていたよ」
とスレないアルスラーンでいて欲しいし
動揺させたままにするのはかわいそうなので、バラして正解です。
グッジョブ! ダリューン!!

ナルサスも“おぬしのその行動は予想済みよ”とばかりに微笑んでいるし。
結局はナルサスも甘いんだよね~アルスラーンに。

必要以上に甘やかしてはいないからいいんだ。
それにアルスラーン自身が自分に厳しくしているので
多少周囲が甘やかしてもいいのです!

さて、タイトルの『汗血公路』とはなんぞや?
エクバターナを目指す道々、立ちふさがるルシタニア兵の血飛沫と
パルス軍の流す汗に染まった道ということです。

ダリューン、戦いまくり。
ナルサス、企みまくり。
ほかのパルスの戦士たちも新旧のメンバーが入り乱れて各々大活躍です。

さて、めざすエクバターナではオドロキのことが。

銀仮面ことヒルメスがギスカールに自分の身分を明かしましたよ。
そんで密かに暗躍を続ける魔道師に唆され
“宝剣ルクナバード”を取りに旅立ちました。
三種の神器みたいなもので“パルスの正当な王の証”になるそうな。
うーむ。
ヒルメスに触れるかな? 罰が当たらないといいんだけどね。にやり

そして城の地下の牢獄に繋がれていたアンドラゴラス王のもとへ
ルシタニアの王弟・ギスカールが訪れます。

えっと、何しに来たんだっけ? 事情を忘れてしまうような出来事がっ!

もうもう驚いちゃいます。
鎖で戒められていたはずのアンドラゴラスが突如、鎖を引き千切り
ギスカールを人質にすることに成功します。

んな、アホな!
半年間、拷問を受け続けた人ですよ。
どんだけ体力あるんですか。どんだけ忍耐力に優れているんですか。
凄すぎるぜ、パルスの国王。

しかしこれでナルサスの目論見が外れてしまいました。

「アンドラゴラス王をアルスラーンが助け、立場を強くする」

という目論見です。
立場を強くしたいというのは、アルスラーンの野望である“奴隷解放”を認めてもらいたいため。
アンドラゴラス王は奴隷を解放したいなんて思っちゃいないんです。

しかしアンドラゴラス王は自力で脱出してしまいました。

どうなるんだ、パルス国。
どうなるんだ、アルスラーン。
ついでに苦労人・ギスカールもどうなっちゃうんだ?!
ルシタニアなんてどうなっても構いはしないけど、ギスカールは心配です。

親子W襲名披露興行特選落語会

一話完結だと思い込んでいた『SP』に“つづく”と表示されびっくりしたのに続いて
きっと舞台の話も出るに違いないと楽しみにしていた『情熱大陸』までも
まさかの“つづく”が表示され驚愕しました。
この番組が“つづく”とは思いませんでした。

『SP』は北村有起哉さんが出るから楽しみにしていたのですが
それだけでなく、峯村さんや深浦さんまでご出演でウハウハでした。
テロリスト北村は鬼ですな。
マトリックスのスミスのようないでたちがこれまた不気味で。
次回が楽しみです。

以下は、そんなこととは関係なく落語の話。


 木久蔵改メ初代林家木久扇・きくお改メ二代林家木久蔵親子
 W襲名披露興行特選落語会


日時:11月11日13時30分開演
会場:東京厚生年金会館大ホール

歌舞伎と違って落語は親子で名前が引き継がれることはないそうな。
だから“木久蔵”だった人が存命中に襲名ってことは前例がなく
公募で名前を決めると言うのも前例がなく
W襲名と言うのも史上初だそうな。
そうだったんですか。

そんなことも知らずに見てまいりました

まずは木久扇さんのお弟子さんのひろ木さんによる落語。
えー、ネタは忘れてしまいましたが(笑)
最後に津軽三味線を聞かせてくれました。
しかもベンチャーズ(たぶん)。
聴いたことがある曲を違う楽器で演奏されるとどうしてあんなに楽しいのだろう。

お次は春風亭小朝さんによる「こうもり」
照明が暗くなったのはこのネタが吸血鬼モノだったからでしょうか?
ホラーだったわけではないんですけど。
マクラは賞味期限偽装問題やら相撲界の将来への提案やらの時事ネタ。
けっこう毒舌。びっくりしました。
そしてするりと「こうもり」へ。鮮やかでした。

前半のラストは三遊亭円歌さんによる「中沢家の人々」
私が期待していたような古典落語ではなく新作だったようです。
今年79歳になられる円歌さん。日蓮宗に出家なされて円法というお名前もお持ちだそうで。
ご両親と奥様のご両親、奥様を亡くされてから再婚された方のご両親
合わせて6人の両親の面倒をみる円歌さんの身内ネタ。
面白かった!

10分の休憩ののち

口上。
ここで今回の襲名に至るまでのいきさつがわかり
新・木久蔵さんが小朝さんに落語を習ったというエピソードも毒舌混じりに披露され
通常なら襲名する本人からの口上はないとのことでしたが特別にお話してもらえました。
え、本人は話さないんですか。へえ~。

木久扇さんによる「その時、歴史は動いた」
これも新作、なのかな?
今回の襲名の裏話(?)や笑点でのお話
息子の木久蔵さんのエピソードなど日常ネタでした。
もしかしてこれは、フリートーク? 楽しかったからまあいいか(笑)

ラストは木久蔵さんの「竹の水仙」
大きくハッキリとした声で聞き取りやすい。
ですが、ちょっと早口だったかなー。
ネタは左甚五郎が出てきてヨッシャ! でした。


会場が広すぎて舞台が遠かったです。
やっぱ落語はこじんまりとした会場がいいですね。

つくもがみ貸します(畠中恵)

《しゃばけ》シリーズでお馴染み畠中さんのお江戸を舞台に
付喪神を登場させた新作。


つくもがみ貸します (角川文庫)つくもがみ貸します (角川文庫)
(2010/06/23)
畠中 恵

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人の心の闇にスポットをあてていますが、どんよりしないのは付喪神というキャラのおかげ。
そしてその付喪神たちが身を寄せている出雲屋の清次の清々しさのおかげでしょう。
私はこの清次がお気に入りです。

出雲屋は古道具兼損料屋。
つまり生活に必要な衣装や道具を販売もするし、貸し出しもするというお店。
切り盛りするのは、お紅と清次という若い姉弟二人。
でもこの二人、実は血の繋がりはありません。
おっとりしたお紅と、律義で人情に篤い清次。
そして二人とも一途なのです!

お紅には“蘇芳”という香炉に関わる男の情報を集めていて
情報入手を手伝いながらひたすら見守る清次。
清次はお紅を好きなのです。
偲ぶ恋?!

でも付喪神にはバレバレ。ときにおちょくられたりもするのです。
噂話好きな付喪神たちには恋の話はかっこうのネタなのです。
そんなわけで清次に利用され、情報を得るためにいろいろなところに貸し出される付喪神たち。
わりとドライな関係なのです。

付喪神は人間と直接会話をしようとはせず
あくまでも付喪神同士の噂話としてのみ
清次たちに情報を提供してくれます。

ふーん。《しゃばけ》シリーズとはだいぶちがうなぁ。
妖怪たちは喜んで競うようにして若旦那のために働くのに。
ほんと「若旦那ラブ」だよな~、あの妖怪たち(爆)

今回は“神”と呼ばれるモノたちだからけっこう気位が高いのだ。
付喪神とは百年の歳を経た品が命を得た道具ですからね。
人生経験も積んでいるのです。
でも退屈は耐えられない。好奇心も旺盛。

そこをうまーく利用する清次。
若いのにやるね~(笑)
でもさすがにたまにぶちキレて付喪神たちが入った箱を揺らして懲らしめていますが。
そうすると付喪神たちがお店のものを投げはじめて、喧嘩になり
お紅に怒られて清次が散らかったお店を片づけるというパターンが(笑)

そして何と言っても
章のタイトルが色の名前になっていて、章扉がその色で印刷されているのがステキ。

利休鼠
裏葉柳
秘色
似せ紫
蘇芳

色の名前もステキです。

アルスラーン戦記 その2:落日悲歌

すっかり電車のお伴です、このシリーズ。
なぜなら文庫だから。
画像は新しい方ですが、私が読んでいるのは角川文庫のほうなんです。
画像に合わせて2冊分の感想にすると、とてつもなく長くなったので
分けることにしました。

電車で、ホームで、ニヤニヤしながら読んでいます。
今日も我らがアルスラーン王子はかわいいです。


落日悲歌・汗血公路 ―アルスラーン戦記(3)(4) (カッパ・ノベルス)落日悲歌・汗血公路 ―アルスラーン戦記(3)(4) (カッパ・ノベルス)
(2003/05/21)
田中 芳樹

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★ 以下、ネタバレします ★

何年も前に発行されたシリーズなので
いまさらネタバレ? とも思いますけど回避したい人はお気をつけて。



落日悲歌

この巻を一言で言うと“ジャスワント登場”に尽きますね!

大好きなんです、ジャスワント。なぜだろう?
かわいいからかな。
簡単にアルスラーンの魅力の虜になって自分の思いに忠実に行動する様子がたまりません。
素直ではないんですけどね。その意地の張り方がラブリーです。
ちょっとずつ打ち解けていく様子もいい。
あくまでもアルスラーン個人に忠誠を誓うのが良し!

なんとなくイメージが田村由美のマンガ『BASARA』に登場する飛車に重なります。
なんでだ? 忠実なところ?
で、ちょっとだけ斥候の役割も果たしたから?
だから、ジャスワントの髪はうねうねしているに違いないと思うわけです。
実際はターバンに隠れていて見えないのですが。

ジャスワントが登場したということは象の国・シンドゥラが攻めてきたということです。
象の国の調子のイイ王子・ラジェンドラ初登場の巻。
まーったく、よく回る口だこと。感心します。

彼の国の内紛にはあまり興味がないので端折りますが
端折れないのがダリューンvs化け物の一騎打ち!

シンドゥラ国の跡継ぎを巡って裁判が行われることに。
お互い代表者を立て、一対一で闘わせ勝利した方がシンドゥラ国の跡を継げるという
厳正にして公平な裁判(なのか、これが?)。

一応ラジェンドラを応援する立場のアルスラーン陣営
請われてダリューンが出場することになりました。
そりゃあね、勇者を選出せよと言われたら、ダリューンをおいて他にはいませんけど
ラジェンドラのために闘うというのがね、不満なんですよ。

もちろんダリューンも興味ないとそっぽを向いたわけですが
アルスラーンの頼みなら断れません。
て、ゆーか! ダリューンが負けるわけないしっ!!

しかし本番になってビックリです。
ダリューンの相手は化け物でした。
なぜか人語を解する規格外の生き物、としか思えない描写の化け物。
人間ではあるらしいですが。

イメージは映画『ロード・オブ・ザ・リング』のトロル。
するとダリューンはアラゴルンか! それもいいね。

なんて暢気なこと言っていられません。
痛覚がない化け物を相手にさすがに苦戦するダリューン。
それを見ているアルスラーンは気が気ではありません。

「こんな化け物が相手だと知っていてダリューンを選んだんですか?!」

おおっと。温和なアルスラーンが珍しく感情をあらわに詰め寄ります。
そうよね。
大切なダリューンをこんな馬鹿げたことで失うなんて耐えられない!
いや、ダリューンは負けないけど!

どのくらい大切かと言うと、バフマンのバカ(←いいたい放題)のおかげで
自分は正統なパルスの血を受け継いでいないのかもしれないと
アイデンティティの崩壊寸前のアルスラーンに向かって

「殿下はこのダリューンにとってだいじなご主君です。それではいけませんか」

という言葉をくれたのだ。
血筋なんてどうでもいい。アルスラーンがアルスラーンである限りダリューンの主君である、と。

きゃあああああ。
甘い! 甘いよ!! なんだこの甘甘な主従は?!
あまりの甘さに虫歯になりそうだぜ。

でももっと言って

王子様の割には不幸なアルスラーン、こういう甘い言葉を言ってくれる人が必要だと思うのだ。

そんな大切な言葉をくれたダリューンがピンチ!
それもよその国の騒動に巻き込まれて!
アルスラーンの顔色が変わるのも当然です。

その横で密かに青ざめているナルサスにも驚きましたが。わはは。

もちろんダリューンの完全勝利。
いつ如何なるときも部下に対する優しさを忘れないアルスラーンが愛しいです。

そんなこんなで目障りなシンドゥラを黙らせることに成功したアルスラーンたち。
さあ、これで心置きなくエクバターナを奪還することに集中できるぞ!

カルバニア物語 1~11(TONO)

TONOさんは猫のマンガ『しましまえぶりでぃ』しか読んだことがなかったのですが
この話を読んでみかたを改めました。


カルバニア物語 (11) (キャラコミックス)カルバニア物語 (11) (キャラコミックス)
(2007/08/25)
TONO

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カルバニア王国という架空の国を舞台にしたファンタジー。
このカルバニア王国に史上初の女王が誕生したところから始まります。

女王タニア・カルバニアと乳兄弟の男装の公爵令嬢エキュー・タンタロットを中心に
基本コメディで時にシリアスに物語は展開していきます。

それまでのカルバニアは男性社会。
女性が社会で働くということはあまりなかったのですが
国のトップが女性となったときから少しずつ事情が変わってきます。
世間の荒波にもまれつつも女性が社会に進出しだしたのです。

作者のTONOさんが言うには「宮廷は現実の会社のようなもの」ということで
現在もしくは過去に働いたことがある女性なら
心当たりがあるような障害に立ち向かうヒロインたちに共感できること請け合いです。

と、マジメに言っていますが基本はコメディなので楽しく読めるマンガです。
重いテーマを扱っていてもあっさりした絵であっけらかんと言われるので気になりません。

話の中心になることが多い公爵令嬢のエキューのキャラがステキ。
一見、男装の麗人。でも中身はケダモノ(爆)
本能の赴くまま、自分の良心に従って行動するのが清々しいです。
男装していてもオスカルのような重い事情があるわけではなく単に「好きだから」。
そんな彼女が社会の軋轢と闘う姿は凛々しくて胸があつくなります。

そして彼女に立ちはだかる男社会。
これも意味なく妨害するわけではなく
理由があるというのも読んでいて嬉しくなります。
頭の固そうなオジサンたちが実はこんなことを考えていたというくだりは何度読んでも感動します。

エキュー同様、口うるさい貴族や老臣にストレス溜りまくりの女王タニア。
年若い女王を侮って、かってに話を進めることもしばしば。
そのたびに元気にキレるタニアは魅力的です。
そんなタニアが唯一心を許せるのがエキューなのです。

というわけで、女の子二人の“友情物語”としても楽しめるのです。

この二人の関係が実にいいのだ!
心を許すとはいえ、甘えたりはしない二人。
時に突き放し、時に支え合い
共に男社会に立ち向かう姿は感動的ですらあります。

でも基本がコメディなので笑いどころだらけ。
ああ、楽しい♪

この二人以外にも個性豊な登場人物が満載なこのマンガ。
どうして今まで読まなかったのか、自分を殴りたい気持ちでいっぱいです。
ま、読んだからいいか。

以下は私が特に感動したエピソード。
ネタバレなので隠します。

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きみはポラリス(三浦しをん)

ポラリスとは北極星のことですが
この言葉を聞くと思い出すのが一世を風靡した韓国ドラマ『冬の○ナタ』。
ヨ○様の顔が萩原聖○の声でヒロインに
「ポラリスって北極星だよね。いい名前だ」
とかナントカ言っていたような気がします。

スンマセン。
ガラにもなく時流に乗ろうと思って見ていたんです。
しかし、恋愛映画も恋愛ドラマも恋愛小説も避けて通る私にはイマイチなドラマでした。
それでも最後まで見た自分を誉めてあげたい!

いや、でも破天荒なドラマでしたよ。
事故のショックで記憶をなくした人間に別の記憶を植え付けるなんて実際に可能なんだろうか?
韓国では普通の手術なの?
このことが明かされても登場人物がそんなに驚かなかったんですよね。

それはさておき、ドラマの中でけっこう重要なポジションだったこの“ポラリス”。
なんだっけ? 主人公が勤める会社の名前だったかしら?
それにちなんだ星型のアクセサリーがドラマで登場し、商品化したら売れたとかなんとか。
そんなことを思い出しました。


きみはポラリスきみはポラリス
(2007/05)
三浦 しをん

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私がニガテとする恋愛小説でした。
正確には“恋”と“愛”についての小説。
長短まちまちの短編集。

つねづねしをんさんの文章を読んでいると吉本ばななさんを思い出すなーと思っていたわけですが
今回もそうでした。

あ、吉本ばななさんは現在は“よしもとばなな”に改名されたんですよね。
でも私が読んだのは初期の作品ばかりなので“吉本ばなな”のほうがしっくりきます。

今まではこの二人に共通するのは“姉と弟”の関係だと思っていたのですが
今回は“一途な登場人物”ではないかと思いました。
好きな人・大切な人に対する一途っぷりがハンパじゃないところが似ていると思ったわけです。

★ 以下ちょっぴりネタバレします ★

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恐るべしジャンプスクエア

爆発的人気で品薄らしいよ。

という情報をキャッチ。
今月2日に発売された月刊ジャンプのかわり(と言い切っていいのかな?)の
新しい雑誌『ジャンプスクエア』のことです。

ま、私は来月号の『屍鬼』が読めればいいので創刊号は買わないつもりでしたが
そんなこと言われると気になるじゃないですか。
さっそく書店に行ってみました。

おおっ! たしかにナイっ

すごいな。雑誌も売り切れることがあるんだなー。
と最初は感心していましたがナイとなると欲しくなるものです。
ついついあちこちの書店をめぐってしまいました。

しかし、ついに見つけられず。

ここは大きいからな、利用客も多くて買う人も多いのであろう。
なんてことも考え、地元に移動してみる。
うむ。ないぞ。地元の寂れた(失礼だな!)書店にも足を運ぶが、ナイものはナイのである。
お見事。

ジュ○ク堂によると11月17日以降に入荷するらしいのでそれまでおとなしく待つとするか。
それまで熱が冷めなければ、の話。
つか、雑誌でも2刷ってあるんだ?!
だから入荷予定があるんだよね?? すげー。初めて聞いた。


せっかく本屋にいるんだからそのまま帰るのは悔しい。
というわけで、来年の手帳を買いました。
ここ数年は“高橋の手帳”を愛用しています。
いろんな種類がある“高橋の手帳”のなかでもお気に入りは
土日が隣り合っているタイプ。

割と手帳は日曜始まりが多くて「うむむ」と唸ることが多かったのですが
この手帳に出会ってからは毎年お世話になっています。
大きさも手ごろだし、余計なものもついてなくてコンパクトなのがいい。
そしてなによりシンプル!
いろいろ書き込みたいので余白が多いこの手帳は重宝しています。

アルスラーン戦記 その1:王都炎上&王子二人

いわずと知れた田中芳樹作の傑作!
架空の世界を舞台にしたファンタジー。

某スペースオペラも傑作だと思いますけど、私はこちらの方が好みです。
宇宙でメカ(?)を使ってドンパチするより
馬をパカパカ走らせてチャンバラするほうが好きなんです。

残念ながら未だに完結していないこのシリーズ。
でも最近は年に1冊ペースを保っているようなので今年も期待できる!
私の読書も何年もストップしておりましたが、個人的なファンタジーブームの到来で
再読することにしました。


王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)
(2003/02/21)
田中 芳樹

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おもしろいですね!

このシリーズを初めて読んだのは中学生のとき。
なんでハッキリ覚えているのかというと中学校の図書室にあったから。
図書室で借りて初めて読んで、後に自分で買い集めたのです。
そして入れ替わりの激しい私の本箱に奇跡的に生き残っていたこのシリーズ!

だからもちろん角川文庫版。
途中から出版社はともかくサイズまで変わるとは思いませんでした。
サイズが違うのはイタイな~。保存場所に困るじゃないか!



一応あらすじの紹介をしておきますと

中世の香り漂う架空の王国・パルスが隣国ルシタニアに攻め込まれ
味方の裏切りや魔道師の暗躍もあり、予想外の惨敗。

王・アンドラゴラスはルシタニアに捕らわれ
王妃・タハミーネは首都エクバターナに軟禁され
王太子・アルスラーンは初陣にして、なにも出来ずに逃走
と、散々な結果に終わったパルス軍。

14歳で初陣。意気揚々と臨んだはずの王太子でしたが
自分の身を守るので精一杯。
王太子ゆえの豪奢な姿に敵に狙われること限りなし。
そこへ現れるのが黒衣の勇将・ダリューン。
これがもーかっこいいのなんのって!
ダリューンは今も昔も大好きです。

そして戦地を抜けたダリューンが案内したのは
王に疎まれて隠遁生活を楽しんでいた親友・ナルサスの家。
ナルサスは知謀・策略どんとこい! な知将なんです。
賢い人は今も昔も大好きです。

雄のダリューン、智のナルサスを従えて
父と母を救うのだ!
と立ち上がる王太子・アルスラーン。
行け行け、僕らのアルスラーン!

とまぁ、こんな話なんです。
そんなに間違ってはいないと思うんですが、正確ではないですね。
これほど能天気な話ではありません。
私にはこんな感じに見えているのは確かですけど。


王都炎上

とりあえずナルサスの元に身を寄せたアルスラーンとダリューン。
完全にナルサスを巻き込む形で(ダリューンの作戦勝ち~)
東方を守るキシュワードの陣営をめざすことになりしました。
ナルサスの忠実なる侍童・エラムも一緒です。
エラムは気が利くいい子です。ちょっと頑なだけど。

ルシタニアに追われ、襲われながら逃避行。
そんな中でアルスラーンの人柄がわかってきます。
差別や偏見をもたない希有な王族です。
そしてとても素直で謙虚。
自分の無力さを自覚し、ダリューンの武勇、ナルサスの知謀に頼りますが
「このままではいけない」と常に努力を怠りません。

そしてアルスラーンの理想の王国像も見えて来ます。
それは“奴隷開放”。
パルスには奴隷制度が残っているのです。
それが残念でならないアルスラーン。
自分が王になった暁には是非とも奴隷に自由を与えたい。
そう理想を掲げます。

そんな王子がかわいくてしかたのない大人たち。
いや、“かわいい”と口に出しては言いませんけど、そう思っているに違いない! と信じています。
だからこそ、期待して王子のために働こうとするのでしょう。

義理堅いダリューンや使命感溢れるファランギースはともかく
(この二人もすぐに王子にメロメロになるんですが)
一旦は宮廷を離れたナルサスや、根っからの流浪の身のギーヴまでも虜にしてしまう王子の個性。

あの“晴れ渡った夜空色の瞳”に見つめられるとそうなってしまうんですよ!

ところで“晴れ渡った夜空色”って何色?
藍だろうか、紺だろうか、黒だろうか?
晴れ渡っているわけだから曇ってないことだけは確かだ!
もしかしたら星が瞬いているのかもしれない!

そんな王子の出生には、なにか重大な秘密があるらしい
ということがわかるシリーズ第一巻なのでした。


王子二人

相変わらず逃走中のアルスラーン一行。
でも実は大好きな登場人物たちが共に行動しているこのあたりの話は大好きなのです。

楽しく逃避行を続ける一行を追いかけるルシタニア側ではなにやら不穏な動きが。
ルシタニアの王・イノケンティス7世は砂糖水が大好きな人。
砂糖水以外にも好きなものができてしまいました。
それはパルスの美貌の王妃・タハミーネ。
魔性の女です。いや、その前にアルスラーンの母親ですってば。

ルシタニアの国教イアルダボートでは重婚は認められません。
だから頼りになる弟・ギスカールに相談します。

王妃の夫、パルス王・アンドラゴラスを殺してもいい?

このギスカールが苦労人で読んでいて涙を禁じ得ません。
兄である王が頼りにならないのでルシタニアにおいて実務を一手に引き受けながら
狂信者ボダンを押さえ、兵士をなだめ、次なる戦いに備え
政治的な駆け引きも考慮しないといけない忙しい男。
野心家なんです。
そろそろ兄貴には王位を退いてもらってもいいかな? と思いつつ
引導を渡すにはためらいがある割と良心的な男。

殺していいわけないだろう! アンドラゴラス王は切り札じゃ!!

キレそうなギスカール。
うう。カワイソウ。彼にも良き右腕ができるといいね。
あ、そうするとアルスラーンが困るのか。

うーん。
まさか彼に同情して読むことになるような人生を送るとは思わなかったよ。
初めて読んだ中学生のころは前途洋々で
ナルサスのような賢い人やダリューンのような頼りになる人を
上司や同僚に持つもんだと信じていたら
現実はそんなに甘くはないですね。
無能な同僚の尻拭いを繰り返す人生でした。予想外。

そしてギスカールの預り知らないところで暗躍する魔道師軍団。

さらに得体の知れない銀仮面。
この銀仮面の正体が前パルス王の遺児・ヒルメス。
つまりアルスラーンの従兄弟なのですな。
しかし、なんとも堅苦しい王子で根っからの貴族思考。

父が王さまだから、オレ偉い。

単純です。
そんなに無能なわけではないんですけどねー。いばりん坊で苦手です。
カワイソウだとは思いますけど。

さてさて、無事にキシュワードの待つペシャワール城に近づいたアルスラーン一行。
またしても味方が増えています。
ナルサスの未来の妻?アルフリード。盗賊ゾット族の酋長の娘です。
ナルサスラブな点で負けるわけにはいかないエラムとの漫才が楽しいです。

エラムと言えば、アルスラーンとも徐々に打ち解けてきたようで嬉しい。
アルスラーンには実は友達いないからさー、友達になってほしいのよ。

この巻で一番血が滾るのは何と言っても
アルスラーンたちを迎えに来たキシュワードの

「全軍突撃(と書いて“ヤシャスイーン”と読む)!」

うわー、私もその攻撃に混じりたい!
私もアルスラーンを助けたいよ!!
でも私、馬に乗れないよ。パルスは騎馬軍ですよ。無理だ~。

それに敬語もまともに遣えないしね。
私、アルスラーンに

「王子、王子。今日のごはんは豚の丸焼きだって!
シンドゥラのスパイスが効いてうまそーだった~」

とかなんとか話しかけそうだもん。
アルスラーンは笑って相槌うってくれそうだけど
それを聞いたダリューンが目を剥くんだ。

「殿下に何たるものいいか?!」

あー、それはそれで楽しいかな(笑)

そんな妄想はさておき
この巻、最後の最後で爆弾投下!
夜、ペシャワール城に忍び込んだ銀仮面のピンチを見て

「その方を殺してはパルスの正統な血は絶えてしまう!」

バフマンのばかー!
その言い方では、銀仮面がヒルメスなのはいいとして
アルスラーンに正統な血が流れていないってことじゃんか!

それを聞いたアルスラーン、今後どうなってしまうのか?!
問い質すが、失言に気づいたバフマンは縮こまるばかりなのでした。

ダイヤのA 1~7巻

このタイトルから野球を導き出せなかった私は野球オンチ決定です。
マジシャンの話かと(爆) 馬鹿すぎる…


ダイヤのA(7) (少年マガジンコミックス)ダイヤのA(7) (少年マガジンコミックス)
(2007/09/14)
寺嶋 裕二

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主人公は投手・沢村。
彼が中学生活最後の公式戦で敗退したところから始まります。
「みんなを全国大会に連れていけなかった」と滂沱の涙を流してチームメイトに謝ります。

お? なんだ? 全国を狙えるくらいのチームなのか?!

と思ったら
「思い出作りで参加したチームがなにを言ってるんだ!」
と相手チームからツッコミ。

そんな野次を飛ばす人は嫌いだな。いいじゃないか、めざすのは自由でしょ。
と、自分の勘違いを棚に上げ、さっそく主人公に肩入れし始める私。
ついつい応援したくなる魅力を持つ天性の主人公気質を持つ沢村なのです。

そんな沢村の元にある女性が訪ねてきます。
私立の青道高校からのスカウトです。
このまま地元の高校へ今の仲間と共に進学してみんなで甲子園をめざすつもりの沢村。
なかなか興味を持ちません。
が、それ以上に話を聞かないスカウト女。

「で、見学はいつにする?」

見学することになりました(笑)

彼女と共に学校へついてビックリ。
沢村の今までの野球環境とは違いすぎます。
本気で甲子園をめざしている学校です。
甲子園をめざして遠方からも多数の入学者がいるようです。

「野球留学は卑怯じゃないか? 強いチームに上手い奴が入学すれば甲子園にいけるのは当然だ」

と沢村は思いをぶつけます。
それに対して

「私はそうは思わない。夢に向かって親元を離れる決意をしてまで
“野球をしたい、上手くなりたい”と思う向上心は尊敬する」

という言葉が返されます。
な、なるほど。そう考えることもできますね!
私も沢村と同じく「ズルイ」と思ってしまったもので、この意見は目からウロコ。

その言葉に説得される沢村。
しかし、それ以上に魅力的なものが彼の目の前に!

いろいろあって沢村はこのチームのドラフト候補の3年生に投げることになります。
沢村の球を受けるのは青道高校のキャッチャー御幸。
彼は面白がって参加してきたんですが
スカウト女(すいません。名前を思い出せません)には別の目論見が。

「彼の力を引き出してくれる?」

と御幸に頼みます。
それを聞いた御幸

「そんなすごいヤツなの? おもしれー」

と目の色が変わります。
う、この人も野球をするために入学した人の一人のようです。
んで、けっこう天狗な人?
唐突に現れたこのキャッチャー、自信満々過ぎて私の目にはうさんくさく映ります。

しかし、もっと天狗だったのがドラフト候補生。
さしあたっては急造バッテリーでこの天狗男の鼻っ柱を叩き折らなくてはいけません。

結果、沢村の投手としての嗅覚と、御幸の捕手としての才能を見せつけられて
あえなく散るドラフト候補生。
おお。口だけじゃないんだな、御幸捕手。
とたんに彼がきらめいて見える単純な私の視界。

一方、沢村は御幸によって眠っていた力を引き出され
これまででは考えられなかった投球を体験し、逸る心。
今まで特に不満を持っていたわけではないものの、自分の可能性に気づいた沢村。
しかし、地元の高校で仲間と野球をやりたい。
ジレンマに陥る沢村が選択する未来は?!


★ 以下ネタバレします ★

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赤朽葉家の伝説 (桜庭一樹)

赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説
(2006/12/28)
桜庭 一樹

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「○○家」や「○○一族」の「伝説」とか「歴史」とか「秘密」とか大好きなんです。

久々のハードカバー2段組。文字がびっしりです。
読み応えバッチリ!

この人の小説を読むのはこれで2冊目。
先に読んだ『青年のための読書クラブ』でも思いましたが
当時の世相を織り込んで物語を展開するのが上手な方です。
世相と共に日本人の意識の移り変わりなども織り込まれていてすごいです。

今回は、戦争やオイルショックを絡めながら
タタラ製法から製鉄の歴史を語り
バブルを尻目に不良の歴史を紡ぎ
それを“辺境の人”の血を引く万葉の目線を交えるので
なんとも不思議なテイストに。

この“千里眼奥様”こと万葉を祖母に持つ瞳子が主人公。
赤朽葉家に輿入れした祖母の昔語りや叔母の思い出話しでまとめられた第一章と第二章。
それが第三章で大きな意味を持つとは!

一族の歴史を語るだけでなくミステリの要素が含まれてくるとは思いませんでした。

万葉の最後の告白に「いつのまに?!」と驚愕。
そんなわけで、千里眼を持つ祖母や強烈な個性を放つ母に比べて
“なにものでもない”瞳子の話も俄然おもしろくなりました。

それにしても万葉の姑・タツのネーミングセンスには~(苦笑)
泪・毛毬・鞄・孤独
これが子どもの名前だって言うから驚きです。

ラストイニング 1~14巻

あさのあつこさんの小説ではありません。マンガなんです。


ラストイニング 14 (ビッグコミックス)ラストイニング 14 (ビッグコミックス)
(2007/07/30)
中原 裕神尾 龍

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監督が主人公の野球マンガ。
廃部の危機を乗り切るため、新たに採用された監督は
高校時代に審判を殴った問題児だった!

うう…『おお振り』とはだいぶテイストが違います。
すいません。
野球マンガといえば『おおきく振りかぶって』な私が比べてしまうのはしかたないんです!

監督が野球部を立て直すためにイキナリ掲げたのは

「さわやか・ひたむき・正々堂々! それらは禁止!!」

へ? 禁止しちゃうんですか?!
『おお振り』の真逆ですな。私に向いているのか、このマンガ?!
いったいどんなキタナイ野球をするんだろう?

と不安になりましたが、これがおもしろいんですよ!
別に卑怯だったりセコかったりするわけではないんです。
いや、養子縁組はかなりギリギリか。

キャッチャー出身の監督だから理屈っぽい!
オマケに詐欺師紛いのセールストーク。
ウルサイ外野を丸め込むのはお手のもの。
この監督、面白いです!

★ 以下、ネタバレを含みます ★

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プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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