鴨川ホルモー(万城目学)

鴨川ホルモー鴨川ホルモー
(2006/04)
万城目 学

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初めて読む作家さんです。
なんで読もうと思ったんだったかな?
おそらく「本屋大賞」にランクインしていたからだと思うのですが…

ああ、それもあるけど表紙のイラストとタイトルが気になったのでした。
だって現代の町並みの中にちょんまげ結った人物がいるんだもん!
それに『鹿男あをによし』が何かの賞の候補に入っていたから
「これは読まねば!」と思ったのです。
だったら『鹿男あをによし』を読むべき? でもデビュー作を先に読まないとね。

読みやすくて面白かった!
京都を舞台にした荒唐無稽な“ホルモー”に巻き込まれ成長する主人公の青春小説、かな?

京都大学に入学したての安倍が主人公。
葵祭に参加した帰り道、とあるサークルに勧誘され
貧乏学生ゆえに友人の高村と共にご飯目当てに歓迎会へ。
そこで出会った理想の女性(の鼻)に一目惚れ!
なんで鼻に惚れるのだ? という私の困惑はさておき、彼女のためにサークルに参加。
それは“ホルモー”へ繋がる運命の分かれ道だったのだ。

“ホルモー”とはなんぞや? というのは物語の大切な部分なので明かせませぬ。
知りたい場合は読んでもらうとして
私をひきつけてやまないのが“ホルモー”には不可欠な○○の存在。

これまたネタバレなので伏せ字で失礼。
○○がとてもプリティかつキュートで私はシアワセ。
決して外見はプリティでもキュートでもないのですが、お気に入り。
そんな私は《しゃばけシリーズ》では鳴家が大好きです。
つまり鳴家に置き換えて読んでいたのか…。

だから切なく響く「ぴゅろお」の声はできれば聞きたくない。
けど、○○が活躍する場面ではこの「ぴゅろお」は避けて通れないのだ。
カナシイ。
ヤツらの復活の音色である「すぽん」は大好き。
そして「きゅきゅきゅ」とはしゃぐ歓声もいつまででも聞いていたいぞ!

それ以外では主人公の友人・高村が好きだな~。
帰国子女ゆえ自分には日本に対する知識が不足している! と
ちょっと間違った方向へ学習意欲を燃やす高村。
わからないことは率先して調べ
時には日本の歴史だと思って『三国志』を読んじゃう哀しさ。
そして主人公・安倍が意を決して告白したことに涙して「協力するよ」と
感激屋で友情篤い一面も。
心が真っ直ぐでステキだ、高村。

ところでこの話に登場する人物の名前は、歴史上の人物からとられたようで
誰がどの人物か思いを馳せるのも楽しかった。

主人公は安倍。→安倍晴明。
主人公のライバル・芦屋。→芦屋道満。
友人・高村。→これは…小野篁かなぁ。
主人公の理想の鼻の持ち主・早良。→早良親王。
サークルの先輩・スガ氏こと菅原。→菅原道真。
サークル仲間の楠木。→楠木正成。
サークル仲間の三好兄弟。→三好氏?
サークル仲間の紀野。→紀氏?
サークル仲間の松永。→松永弾正
サークル仲間の坂上。→坂上田村麻呂

あれ? 書き並べて初めて気づいた。
異形のものと馴染みがあったり、怨霊になったり、神として奉られたりしている人が多い。
あ、そっかそっか。繋がりがわからなかったんだよね。
もっとも「?」付きで繋がりがよくわからない人もいるけど。知識がたりない~
紀氏は神職についている一族、だったような? ちゃんと調べてないのでわからないけど。
三好氏と松永弾正は因縁があるし! ←なんだ、急に因縁って! 繋がりがみつからない…

エリアの騎士 1~7巻

エリアの騎士(7) (少年マガジンコミックス)エリアの騎士(7) (少年マガジンコミックス)
(2007/09/14)
月山 可也

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タイトルにドン引きだったわけですが(爆)
読んでみたら、真面目なサッカー漫画でございました。
最近はこういうタイトルが流行りですか? テニスの王子様とかさ。

指令塔を“王様”、その手ごまとして動くFWを“騎士”と称したわけです。
ああ、そう言ってもらえればわかるけど、最初のインパクトは…。
でも作中で登場人物たちが“騎士”だの“王様”だの言っているのを聞くと
「ぷくく」と笑ってしまいます。

超デキルお兄さんの背中を見つめながら育った駆(かける)が主人公。
偉大すぎるお兄さんを目の前に萎縮して、本来の魅力を激減させているのです。
それがもどかしいお兄さん。
突き放したり挑発したりするのですが駆にはなかなか通じません。
お兄さんは駆の実力を高く買っているのです。
…その「実力」がなかなか読者には見えてこないのですが。片鱗は見えるんですけどね。
わりと欠点が多い子みたいで課題が多く、苦労しています。


★ 以下、ちょびっとネタバレします ★

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夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女
(2006/11/29)
森見 登美彦

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初めて読む作家さんです。
なんで読もうと思ったんだったかな?
おそらく「本屋ランキング」にランクインしていたからだと思うのですが…

いや~、なんでしょね、この文章。というか、もはや文体。
独特な、人を煙に巻くような(誉めています)文章で
壮大な妄想に満ちた法螺話(一応、誉めているつもり)かと思いきや
なんともあったかな結末。

「私」と「彼女」の物語が交互に語られるのですが
これが、角度を変えると同じ出来事がこうも違って見えるのか! と笑えます。

必死に「彼女」を追いかける「私」が否応なく巻き込まれていくのに対して
のほほんと好奇心の赴くまま行動する「彼女」。
あくまでも「彼女」に近づくために外堀を埋めまくる「私」に
偶然という言葉を信じて一切「私」に対して特別な感情を抱かない「彼女」。

…読んでいて、だんだん「私」が不憫になってきた(泣)
気がついたら「私」を応援していましたよ。
外堀埋めすぎ! うっとおしいな~!! と思っていたのに(爆)

この展開はジョニー・デップ主演の映画『ドンファン』を思い出しました。
あれも壮大な夢物語でどうやって収集つけるのかな? と心配していたら
最後に特大のミラクルハッピーエンドが待っていて驚いたものです。

京都を舞台にした「私」と「彼女」に関する連作の短編集だったのですが
二話目の古本市の話が一番好きです。

古本市には神様がいるんですって!
その神様曰く
本は天下の周りモノだから読み終わったら速やかに手放せ! と。
溜め込んではいけないのです!

はい! その言葉を聞いて読まなくなった本を手放そうと思いました!
そうすれば部屋も片付くし、その功徳(?)で
巡り巡って私の元に欲しい本が現れるかもしれない!

なむなむ! ←祈りの呪文。

現在、狙っているのは『デルフィニア戦記』です!
是非とも我が手元に!!

なむなむ!

今月のアフタヌーン

読むと手が黒くなる雑誌・アフタヌーン。
12月号の感想(というか覚書)です。

だからネタバレです。


おおきく振りかぶって(ひぐちアサ)

何気に和さんが呂佳さんを追い詰めているのを見てハラハラ。
限りなくクロだと思っているのに呂佳さん本人の口から告白されるのを恐れる私。
だって、おお振りの世界には悪いやつはいないと思いたいんだもん!
でも倉田を再起不能(イヤ、そこまでは行ってないが)にした責任はとってもらいたいです。

阿部のこれまでの配球の説明に田島と三橋と共に魂が抜けた。
野球オンチには言っていることがわからないんだよ~(泣)

その複雑怪奇(に私には思える)説明を聞いて
田島を助けるんだ、と言う心意気で懸命な三橋を見て、なんだかほろり。

試合は続いているのに、それよりもベンチの様子が気になるのです。
こんなマンガ初めてだ!

その試合の中心である西浦の打席、あの田島が集中できないなんて!
ほんっとキツイんだな~と改めて切羽詰ってきます。←私が切羽詰ってどうする~。

阿部も怪我をしてようやく
三橋を言いなりになるように仕向け、自分で考える機会を潰したことを認め
試合が終わったらイロイロ謝る。
と考えるようになりましたよ! あの阿部が!
大きく前進しました!

それを受けて(と言うわけではないですが)三橋は
面倒は全部阿部に任せて自分は考えなかった。怪我をするなというムリヤリな約束をさせた。
気にしないでと勝って言うぞ。
と決意! この「勝って」言う、という決意がステキです。
あれ? 勝たなかったら言わないのかな? ←そうじゃないだろう!

まったく、心の会話ならばっちりなこのバッテリー。
早く実際に言葉にしてほしいものです。そしたらきっと今以上のバッテリーになるのに!

しかし試合の雲行きが怪しいです、西浦にとっては。
だってモモカンのサインを研究され、ついにバレちゃいましたよ?!
つか、そんなのアリ? 実際に試合中にそんなことするの??
野球オンチはビックリです。
どこまでハードルを上げるんだ、ひぐちせんせい~。


ヴァムピール(樹なつみ)

新連載です。やったあ♪

主人公はとある事故で1分間の心停止の後
色素が薄くなり、見えないはずのものが見えるようになった水沫伶。

う、最近のアフタヌーンは「見えないもの」が出てくる話が多いですね。
そういうのスキだからいいですけど。

まだ全然物語が始まってないのでどうなるのか楽しみです。
とりあえず「あれ」が所有する印みたいですよ、色素が薄くなったのは。


ヴィンランド・サガ(幸村誠)

ひぃ~。冒頭から戦争で敗北するとはどういうことかが目の当たりに!
厳しいぜ。
トルケルと戦っていたトルフィンが飛びすぎ! ということも気になりますが
一方で王子が大いなる悟りを開きます。

人間にとって愛とは死のことである。
親子愛、夫婦愛などの愛とは差別のことである。
自然=愛が美しいのに人間の心には愛がない。

と、お嘆きの王子さま。
この考えは宗教家のものであると思うのですが
一国の王となる人がこう考えてどう国を治めるのかがとても気になります。
この人が今後、どうなっちゃうのか目が離せません。


星の恋人(市川春子)

市川春子。ふふふ。あと一文字で歌舞伎役者だわ(笑)
と、お名前で和んだ後、マンガを読む。

これ、おもしろい。
かわいい絵なのに突拍子もない設定。そしてビックリな展開。

あ、『虫と歌』で四季大賞受賞した人か! なるほど。
前作より救いがあるお話だったかな。
『虫と歌』は悲しかった。スキだけど、でも切なく悲しい話でした。


ナチュン(都留泰作)

数ヶ月前からの急展開。目が離せません。
が、よくわかりません(汗)
でも、少しずつ説明され始めたかな~。
そうそう、すべての発端はデュラム教授でしたね。
そんなことも忘れている私。おかしいな、毎号読んでいるのにな~。


巨凛(小男ジョージ)

実は毎回楽しみにしている『無限の住人』のあらすじページ。
本編は途中から読み始めたので、わけがわかりません(涙)
でもこのあらすじは面白いです!

今回はお休み中で悲しい『巨娘』! わーい!!
小さい万次さんがかわいかったです。

ちんぷんかん(畠中恵)

ちんぷんかんちんぷんかん
(2007/06)
畠中 恵

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《しゃばけ》シリーズ第六弾! ようやく読めました。
全体を通して若だんなのお兄さんの松之助に縁談が持ち上がって、それを寂しがる若だんなのメランコリックなムードが満載。


鬼と小鬼

またしても三途の川のほとりに来てしまった若だんな。
でもなぜか4匹の鳴家と印籠の付喪神のお獅子までついてきてしまって
「なんとしても返さねば」と使命に燃える若だんなの奮闘です。
死人はものを食べない代わりに何を食べるかと言うと線香の煙を食べる
と言うお話には「おお、ナルホド」と感心しました。
だから線香を絶やしてはいけないのね!


ちんぷんかん

若だんながよく妖怪のことで相談に行く広徳寺の寛朝に弟子入りした秋英のお話。
寛朝に振り回される秋英がフビンで…笑えます。
利発な子なんだけど、自分の素質には無自覚でかわいらしい。また出てきてほしいなぁ。


男ぶり

若だんなの両親の馴れ初め。
えええ~、若だんなのおとっつぁん、素敵じゃないですか~。
じわじわと泣けてきました。←簡単に泣く。


今昔

うう…陰陽師が悪役です。陰陽師好きな私はとても悲しかったのでした。


はるがいくよ

桜の花びらの子・小紅ちゃんのお話。切ない。
花びらゆえに時の流れが早い小紅を助けようと奔走する若だんな。
またひとつ大人になったのでした。

呪いその後

あ、久々に自分のブログを見てみたらパラパラ拍手されてる
嬉しいです!
たとえこれが間違えてつっつかれたものだとしても(笑)


さてさて、カテゴリーが消滅するという謎の奇病に罹った当ブログ。
FC2内では割と多いようでほかにも似たような症状に悩まされている人がいるようです。
ユーザーフォーラムにも相談が寄せられています。
が、解決には至っていないようです

問い合わせもしているのですが、未だに返事がきません。
手こずっているのでしょうか?

と言うわけで、何も解決していない状態ですが
ガマンできずに参上です。

で、なーこさんに提案してもらった「旧管理画面」で操作してみることにしました。
私は10月13日に始めたばかりなので「新管理画面」でしか操作したことがないのですが
効果はあるのでしょうか?

今のところ大丈夫なようですが、やっぱり心配です。
早く解決するといいんですけど~。


不具合のため自粛していた間にガンガン読書が進み
マンガと小説、交互にネタにして2週間くらい毎日更新できそうな勢いです(笑)

それにしても読むのが遅くなったなぁ。
学生のときはもっと早かったような気がするんですが錯覚?

それはともかく、図書館から借りた本がようやく一掃。
しかし、返しに行ったはずが
「予約した本が届いてます」とさらに渡されてちょっとガックリしちゃいました。
しかも予約したことを忘れてた本だったし!

読んでみた。

小説を原作にしたマンガ3作を読んでみました。
でも実は『屍鬼』が一番楽しみなんですけど。


風が強く吹いている

ヤンジャンで連載開始。
初回のみ読んでみました。
えー、オドロクほど原作を忘れていて苦笑するしかなかったです。

カケルは暴力沙汰で推薦取り消されたんだっけ?
そして麻雀でカモにされて無一文になって万引逃走してたんだっけ?
万引して逃げっぷりのよさからハイジに見出され
アオタケに連れていかれたってのは覚えてたんだけどな~。

でも疾走感があってよかったです。

ただ、ハイジはイメージに近かったんですが
カケルはちょっと違うな~。
私のイメージではもっとこう…朴訥な感じというか暢気な感じがあるんですが。

毎週追っかけるのは難しいのであとはコミックになるのを待つことにします。


図書館戦争

LaLaで連載開始。
やっと読んだ~。
いいじゃん! 面白かったです。
原作の乙女な部分をうまく少女マンガにした感じ。
私の好みとしては色恋沙汰はもう少し比重が低くてちょうどいいんですが
これはこれでOKです。

郁の記憶の中で“王子様”が王子様~なカッコウをしていたのに爆笑しました。

しかし郁がそんなの大きく見えないんですが…
童顔だから?
堂上教官は、うん。こんな感じでOKです。

2回目には稲嶺館長と玄田隊長と手塚も揃って主要キャストは一通り出ましたね。
玄田隊長はもっと荒々しい感じが欲しいのですが少女マンガですからね、こんなものでしょう。
しかし手塚! あ、そういう顔なんだ~。これは予想外。
予想よりガッチリしている。私はもっと優男風味で想像していました。

もう一つの連載先である『電撃大王』のイラストもみましたが、キャラ設定は揃えたんでしょうか?
小さいイラストを見ただけですが
両連載とも同じイメージに統一されているようです。
こっちも読んでみたいな~。
きっとこっちのほうがアクションとか良化法との絡みが多いと思うので(根拠のない想像)
私の好みに合うんじゃないかな~と期待しています。


DIVE! 1巻

コミックになっていました。
少年マンガですね。
この話は少年マンガで正解だと思いますけど
原作のまろやかさ(?)が無くなっていて悲しかったです。

連が衝撃的でした。あんな外見になっちゃうんですか。
あらま。びっくり。

歌舞伎*錦秋演舞場祭り

~中村勘三郎奮闘~ 十月大歌舞伎

会場:新橋演舞場 昼の部


おお、幕が中村屋だ。
ふふふ。雰囲気変わっていいもんですね。


平家女護島 俊寛

幕が開くとさっそく「清大夫!」と大向こう。大人気だ。
私も大好きです清大夫さん。

この演目は数ヶ月前に澤瀉屋の巡業で観たばかり。
なので比べてしまうかな、と思ったら意外に記憶があやふやで
よかったのか悪かったのか(苦悩)

俊寛(勘三郎)が登場してビックリ! ヨボヨボしてます。
右近さんの俊寛はけっこう元気だったので「そっか実は若い人だもんね」と納得していましたが
今回は「より苦悩が大きいのね」と納得しました。

丹波少将成経(勘太郎)と平判官康頼(亀蔵)がやってきて
成経が結婚したいという話を切り出します。
我がことのように喜び「馴れ初めを聞かせんしゃい」と催促。
恋話をニコニコと肯きながら嬉しそうに聞いているのが印象的。
「彼女に会ってみたいぞ」という俊寛に
「実は近くで控えております」と呼び出され現れた千鳥(七之助)。

ありゃ、これは可愛いわ。

もじもじそわそわしています。
動きすぎ…?
でも愛する人の親のような人に初めて会ったわけですから
緊張もするし落ち着かなくもなるってもんです。
そして隣には愛する成経がいるわけです。結婚も許され、夢見心地ですな。

しかし事態は急展開。
都から船が到着します。
瀬尾太郎兼康(彌十郎)により読み上げられた書状には

丹波少将成経と平判官康頼は都へ帰ってもよし!

と書いてあります。
え、俊寛は?!
いや、それよりも、千鳥ちゃんは?!
さっきまで祝いの盃を交わしていたのに愛する成経と離れ離れ?!
とてもそんなことを聞ける雰囲気ではありません。

俊寛の嘆きは大きく、瀬尾の足に取り縋ります。

…余談ですが
先日三越歌舞伎で見た段治郎さんの役と、この瀬尾の格好が似ていたのですが
段治郎さんのときはどこに目を向けて良いのか~と視線が定まらずに困りましたが
今回は平気でした。
これは生足とタイツ(?肌色の襦袢?)を着用していたかどうかがポイントだったようです。
なんで生足だったんだ、段治郎さん…。

嘆く俊寛を見兼ねたわけではないですが
丹左衛門尉基康(扇雀)が満を持しての登場です。
実はこの人、俊寛を赦す書状を隠し持っていたのです。
最初から一緒に読めばいいのに、なんだかイジワルだなぁ。

なにはともあれ、これで成経と康頼と俊寛、3人揃って島を脱出できることとなりました。
さあ、船に乗ろう!
当然、千鳥も一緒でしょ、と4人で乗り込もうとすると
「待て待て」と瀬尾が千鳥を引き止めます。
うわー、いじめっ子の登場です。
憐れ、千鳥と離れ離れにされた成経。

「千鳥と一緒に私も島に残る!」

おお。愛だね、愛。そうこなくっちゃ。
と思ったら「それならボクも残る~」と康頼と俊寛まで…!
千鳥を中心に男3人で円陣を組んでいます。
上から見るとまるで「かごめかごめ」のようだ。

キレる瀬尾。それに対し
「私のかわりに千鳥を乗せてあげてくれ。それなら人数に変更はないだろう」
と訴える俊寛。
しかし、頭の固いいじめっ子は承知しません。
ついに実力行使にでる俊寛。

ああ、足腰弱ってヨボヨボなのに…。
千鳥と成経のためにがんばる姿にちょっと涙。

そこへ意外な加勢が!
千鳥です。刃物をちらつかせる二人の間に果敢に割り込みます。
アブナイって。ヒヤヒヤしながら見ていたら意外に強いぞ、千鳥。
さすが、海の女。

その甲斐あって瀬尾を成敗。
成り行きを見守っていた丹左衛門尉基康が俊寛のかわりに千鳥を船に乗せることを承知します。

この役、澤瀉屋で見たときは
「口うるさく融通の利かない瀬尾を厄介払いできる」とかなんとか考えてそうだな
と、意地の悪い見方をしていた私ですが、今回はそんなことは思いつきませんでした。
うーん。この差はなんだろう?

一人取り残され、みんなが乗った船を見送る俊寛。
あれ? ラストは黙って見送るの?
澤瀉屋では「おーい」を繰り返していたと記憶していますけど。
そうなんだ。そのほうが俊寛の絶望が深く感じられます。


連獅子

初めて! 連獅子自体を初めて見ます。
春興鏡獅子は何度か見てるんですけどね~。
念願の連獅子です!
でもこれ、親一人に子一人で本来は2人なのよね?

はー。シアワセ。とってもおもしろかった♪

狂言師後に親獅子の精(勘三郎)
狂言師後に仔獅子の精(勘太郎&七之助)
この3人が揃って登場するだけで高まる期待。
二人や三人で揃って跳ぶ姿をみてるだけでワクワクしてきます。

それに間に入ってた僧蓮念(亀蔵)と僧遍念(彌十郎)の狂言もおもしろかった。
お互い「嫌な奴が同道することになった」と思いながら獅子は怖い。
日蓮と一遍はどちらの功徳が大きいか、という言い争い。
こういうオチは大好きです。

はじめに狂言師の格好で出てきたときは見分けがついた兄弟でしたが
獅子の精になってからは見分けがつかなくなりました。
まだまだ修行が足りませぬ。

さてさてメインの毛振りです。
ひょえ~。
聞きしに勝る回転数。そしてピッタリ揃っているのが素晴らしい。
後半、七之助さんの獅子に疲れが見えたのが残念。
勘太郎さんの毛の動きが一番綺麗だったように見えました。

毛を振り終わると後見さんに櫛で髪(?)を整えてもらうのが可愛かった。
身だしなみは大事です。
はー、正面で見れて満足。…3階席だけど。


人情噺文七元結

この話、大好き!
みーんないい人でハッピーエンドなのが最高です。

山田洋次監督が補綴されたそうです。
…補綴って何?(爆)
以前、何度か観てる演目ではありますが、記憶が遠い彼方なので
私にはその違いがわかりませんでした。

幕が開くと舞台は真っ暗!
誰か登場してきましたがまったく見えません。
「中村屋!」の大向こうでやっとわかった私です。

「真っ暗じゃねぇか。なんだいるのか。明かりを点けろよ」

と言いながら家に入る左官長兵衛(勘三郎)。
え、誰かいますか? 見えませんっ! 怖いよ、これは怪談??
やっと明かりが点いて舞台が見えるようになりました。
女房お兼(扇雀)が幽霊のように控えています。

が、静かだったのはここまで。
お兼が娘のお久が昨日から帰ってこないことを訴えます。
なかなか話を飲み込めない長兵衛がやっと事態を把握して大喧嘩していると
吉原の妓楼・角海老から使いが来て、お久がそこにいることが判明。

迎えに行こうと長兵衛が立ち上がると博打で負けて身包みは剥がされた状態。
もう着物がありません。

私、この場面、大好きなのですが
着物がなくてカッコがつかない長兵衛がどうしたのかというと
お兼の女物の着物を奪って出かけるんですよ。
当然、抵抗するお兼が
「これじゃ、ハダカになっちまう! 厠はどうするんだよ?!」と言えば
「がまんしろよ!」と切り返す長兵衛。ムチャだ(笑)

羽織は角海老の使いの人から借りて、着物は女房のを着て
借物だらけで角海老へ。
羽織を脱いでからの袖の使い方がおもしろかった。
普段はあまり考えないのですが
こういうところで男物と女物の着物の仕立てが違うんだなーと実感しました。

さて、角海老では女房お駒(芝翫)を中心に噂話に花が咲いてます。
お、小三左さんだ。うふふ。かわいい。
ボロい着物でちんまりしているのがお久です。
顔を上げたらお久のほっぺが赤くておしんみたい。かわいい。
あれ? なんとなくお久は七之助さんがやるものだと思っていたら芝のぶさんだ!
これはサプライズ! ←事前にキャストを確認してなかっただけですが。

かわいい娘の決意と50両を胸に帰途へつく長兵衛。
そこへ自殺志願者・手代文七(勘太郎)が川へ身を投げようとしています。
力ずくで止める長兵衛。
道に放り出されが文七が言った言葉が「怪我したらどうするんだよ!」
…間がいいよね。私、勘太郎さんのこういう間の取り方好きだなぁ。
ではなくて、死のうとしていた人が怪我を気にするのがおかしいんだってば。

話を聞くと、店の使いで預った50両を掏られた責任を取って死を決意したと。
ここでも50両。
長兵衛も懐に50両持っているから悩みます。
娘が身を売って作ってくれたお金。来年の大晦日までに返済しないといけないお金。
けれど悩んだ末にその50両を文七に投げ与え、自分は走って帰宅してしまいます。

その後は当然、夫婦喧嘩。
人助けのために50両をやったと言う長兵衛の言葉を信じられないお兼。
大家さんも巻き込んで大騒ぎ。喧嘩ばっかりしている二人です。

そんな騒がしさ絶頂のときに文七を従えて和泉屋清兵衛(彌十郎)が登場。
お礼を言われ、鼻高々な長兵衛。
ついたての陰に隠れたお兼がラブリーです。

鳶頭伊兵衛(亀蔵)に連れられてお久が帰って来ます。
綺麗になって帰ってきた娘を見て「どちらさま?」
ええ~? わからないんだ(爆)

娘とわかってからは綺麗な着物と綺麗な顔と綺麗な髪に夢中でロクに話を聞かない長兵衛。
娘を嫁に欲しいと言われてるのにまったく聞いてない父親。
うーん。この人は目先のことに夢中になりすぎるんですね。
だから博打でも失敗するんだ、きっと。

話を把握せずに「おめでとうございます」と頭を下げるのはおもしろかったけど。

なにはともあれハッピーエンドです。
でも文七も碁盤の下に大事な50両を置き忘れて帰ろうとするくらいそそっかしいけど
そんな人と所帯を持って、お久ちゃんは大丈夫かな?
しっかり者だから大丈夫か。

ミュージカル*キャバレー

会場:青山劇場
演出:松尾スズキ


…タイトルからもっとドギツイものを想像していました。
想像より上品でした、たぶん。
知識がないので比べる対象がないんですが。
本当は映画を見ておこうと思っていたんですけど、なかったんですよね~。
だからなーんにも知らずに見にいきました。
ふだんミュージカルを観ない私がこの舞台を観に行ったのは
阿部サダヲが観たかったからなのだ。

主人公はアメリカ人作家・クリフ(森山未來)、かなぁ?
彼が大晦日にベルリンに向かう途中の列車で
ちょっと怪しげなドイツ人・エルンスト(村杉蝉之介)と出会うところから物語は始まります。

エルンストによって紹介された下宿で
サリー・ボウルズ(松雪泰子)と出会い恋に落ちるクリフ。
彼女はキャバレー《キット・カット・クラブ》の歌姫なのだ。

そこでMCを務めるのが阿部サダヲだ!
歌いまくりの喋りまくり。客席に降りて客イジリまでするぞ。

行った日がたまたま一列目の席が一つ空席で
「どうしてこないんでしょうね? 座っていいですか(ホントに座る)。
何でこの人きてないんでしょ。嫌がらせか?!」
と隣のお客さんをイジルイジル(笑)

さて、下宿の女主人シュナイダー(秋山菜津子)は長年独身。
下宿人の一人であるコスト(平岩紙)の影響もあって(?)
くだもの屋さんのシュルツ(小松和重)と結婚することに。

というのが一幕目のあらすじです。
が、この一幕目はかなりうとうとしていました(汗)
うーむ。やっぱミュージカルは向いてないな~。

しかし二幕目は面白かった!

私はまったくわからなかったのですが
怪しげなエルンストが実はナチスの政党員で
その知り合いであるシュナイダーもナチスの人。
シュナイダーが結婚しようとしていたシュルツは実はユダヤ人。
この結婚は不可能になってしまうのです。

そしてそうとは知らずにナチスの手伝いをしていたクリフ。
アメリカ人ということを見込まれてエルンストに利用されていたのである!
雲行きが怪しくなってきたのでクリフはサリーと共にアメリカに帰ろうと
彼女を説得しようとするが…


たのしげだったシュナイダーとシュルツのコンビが秀逸だっただけに
結婚が駄目になったのは悲しさ倍増。

あ、幕間にシュルツさんが「早く席につきなさいよ~」と客席を横切りました。
「歌うって気持ちいいね」
「歌った後に拍手が貰えるのがまた嬉しいのよ」
などと言いながら「ほら早く!」とお客をせかします。サービス満点(笑)

ヒロイン・サリー役の松雪泰子さんは思った以上に歌える人で驚きました。
踊るしね。あの細い体がパワフルに動いていました。

クリフ役の森山未來さんは、あんまり歌わないし踊らないしで残念。
なんだー。もったいない。もっと歌って踊ってほしかったな~。

さて、注目のキット・カット・クラブの司会者であるMCこと阿部サダヲさん!
二幕目、びっくりしちゃいますね!!
バニーガールのカッコウで登場です。
周りの女の子達に混じって違和感ありません!
私は最初、気づきませんでした(爆)

で、ラストはなんとも幻想的に閉じて終わり。
一幕目のうとうと(これは個人的な都合ですが)に比べ、二幕目はあっという間でした。
これは…そうか、そういう趣向だったのか。

一幕目の冒頭
埃まみれのギターを青年が拾うところから始まり
そのギターが再び演奏できるようになり、キット・カット・クラブが甦り
物語が始まったのです。
二幕目の最後は
その青年が再び埃まみれになったギターを元どおり戻したところで終わり。

こうやってみると、この青年(星野源)にギターが見せた幻ということですか。
あら、ではこの青年が主役?
ちなみに星野源さんはMCにくっついて時に相棒、時に演奏、と
MCとともに出ずっぱりでした。
でもあんまり印象に残らないのよね、話の中心ではなかったから。

呪い?

ログインするたびカテゴリーが全部消えちゃうんですが、これはどうして??
何度やっても消えてしまいます。全部「未登録」扱いになります。
登録したっつーの

そのたびにカテゴリーを“追加”するんですけど、その作業にも疲れました。
虚しいですよ。

テンプレートのせい? と変えてみましたが効果なし。
やっぱり「未登録」なってしまいます。
うう、テンプレートのせいにしてごめんなさい(泣)

うーむ、困った。
カテゴリーが分けられるのがいいよね、と思って始めたブログなのに。
こりゃ早々に引越しか?

しばらく様子を見ます

天平冥所図会(山之口洋)

天平冥所図会天平冥所図会
(2007/07)
山之口 洋

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連作短編集。
初めて読む作家さんです。
なぜこの本に興味を持ったかというと、主人公が和気広虫だったから!
清く正しい和気さんちの姉弟は大好きなんです。
でもこの二人が活躍する小説となるとなかなか見つからない…(そもそも存在するのか?!)

読んでみたら当時の有名な事件を背景に魑魅魍魎まで絡めた世にも珍しい奈良時代ファンタジー。
このあたりの歴史は…実はちょっと弱い。マンガも少ないしさ。
里中満智子の『天上の虹』『長屋王残照記』『女帝の手記―孝謙・称徳天皇物語』は
もちろん読んでます。
『天上の虹』のおかげで大化の改新~壬申の乱あたりまでは完璧! なんですけどね~。
大海人皇子が天武天皇になったあたりまでは読んだんですけど…断念中。
完結したら一気読みしたいなぁ。現在20巻で、以下続刊らしい。
『女帝の手記』に清麻呂は出てきたっけ? 出てこないわけないよね。
清麻呂大好きなのに覚えてない(汗)
学生のときにこの『天平冥所図会』を読んでいたら「この時代は任せろ!」になっていただろうなぁ…。


三笠山
主人公の広虫がいかにして都に来ることになったか
そしてダーリン・葛木連戸主との出会い
都での最初の事件が東大寺の大仏建立に絡めて語られます。
始めから亡霊が登場です。
この話が一番事件ぽかったかな。
子供時代の広虫がチャングムのようでした(私の勝手なイメージですが)。

正倉院
最初の事件から数年後。
光明皇后の発案で聖武天皇ゆかりの品々を正倉院に納めることになり
その目録を整える役目を担うことになった戸主。
ところが、そう簡単には終わらない!
下っ端ながらちょっと偉い地位にいる(つまり中間管理職にして実質的に仕事に責任を持つ立場の)戸主が
陰謀に巻き込まれます。もちろん宮廷に仕える広虫もお手伝い。
この話が一番好きです。
正倉院に思いを馳せると楽しい。これからは正倉院への見る目が変わりそう。
やっぱり亡霊も登場して…ちょっと泣いてしまいました。畷がとても愛しかった。

勢多大橋
さらに数年後。
藤原の仲麻呂(恵美押勝)の乱に巻き込まれ戸主は大変なことに!
広虫も淋しそう。しかし…
清麻呂も大活躍なこの話。彼はイイね!
有能で真っ直ぐで姉と義兄に頭が上がらない感じがとてもラブリー(笑)
この話から表紙のイラストの意味がわかってきます。

宇佐八幡
さらに数年後。
道鏡事件とも言うべき陰謀に巻き込まれる和気姉弟。
うう…有名な、宇佐八幡宮の神託です。
どうしてこの二人が選ばれたのかが今までのお話の中から無理なく伝わってきます。くそう。
しかし我が国の数少ない女帝として注目したい孝謙天皇(称徳天皇)なのに
道鏡のせいで一気に残念なことになってしまうわけですが
私にはどうしても道鏡のキャラが納得いなかったのです。
が、この物語ならではのある仕掛けで
「そうか! そういうことならOKです!!」と大きく肯く展開でした。


この話、これで終わりかなぁ? 続きそうだけど。
清麻呂とイノシシのお話とかさらーっと済まされてしまったけど
そのあたりを詳しく物語にしてほしい! 清麻呂を主人公にして! と切に願うのでした。
あ、清麻呂が主人公だと『冥所』の意味がなくなってしまうのか…ザンネン。

ライトノベル☆めった斬り!

ライトノベル☆めった斬り!ライトノベル☆めった斬り!
(2004/12/07)
大森 望三村 美衣

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対談形式でメッタ斬る『文学賞メッタ斬り!受賞作はありません編』が、文学賞に疎い私にも楽しめる内容で実に楽しかった!
そこで同じく対談形式であり、『文学賞』と同じく大森望さんが参加しているこの本も読んでみました。


著者からの内容紹介

で、結局、ライトノベルってなによ?
ライトノベル第一号は平井和正「超革命的中学生集団」?
アニメとゲームが“小説”にもたらした変化とは?
いま本当に読む価値のあるライトノベルは?
40代でも無理なく読めるのはどれ?(笑)
平井和正、夢枕獏、菊地秀行、氷室冴子、新井素子から、《ロードス島戦記》、《スレイヤーズ!》、あかほりさとる、《十二国記》、《炎の蜃気楼》、《ブギーポップ》、さらには《マリみて》《戯言》《ドクロちゃん》《デビル17》など、無慮2万点から厳選した1970年~現在のライトノベル代表作群(および忘れられた名作群)を徹底採点。『文学賞メッタ斬り!』の大森望と、ライトノベル書評の草分け・三村美衣が対談とブックガイドで総括する「ライトノベル三十年史」。
【今日から使えるライトノベル度採点表付き】



私の前に突如現れた(わけではないはずなのですが…)“ライトノベル”。
初めて「それって何?」と認識したのはマンガ『フラワーオブライフ』2巻。
真島の「“ラノベ”を買ったら帰りの電車賃が足りなくなった」発言(正確に言うと心の声)を聞いて
「は? “ラノベ”って何??」と内容そっちのけで“ラノベ”推理したのが最初でした。

電車賃がなくなるほどの買い物よ。かなりの高額商品じゃない?
でも真島、買い物したもの持ってないよ。じゃ、身につけているのか?
靴? …靴を履かずに出発するはずないでしょ。
コート? …クリスマスにコート着ないで出かけないでしょ。
それに真島がそういうのに散財するとは思えない。←どうやらブランド名だと思ったらしい(爆)
本気でいろいろ考えましたよ。
場面は“堤真一とオダギリジョーのラブシーン”もどきなのに(笑)
やがて気づきました。
あ、真島、本持ってる!! そうか“「ラ」××「ノベ」ル”か。やっとわかった~。それなら納得。
よく考えたら真島は高校生。そうか~お金ないよね…。としみじみしたりして。

思えば真島には“ツンデレ”なる言葉も教えてもらったなぁ。
マンガにいろいろ教わる人生を送っています。

それ以来、本屋を巡回していると意外にスペースを割かれている“ライトノベル”に興味津々だったのですが、
どうすりゃいいのかわからないまま時は流れ、つい先日この本の存在を知り、読んでみたのです。

結論から言うと、とっても面白かった!

これは30代以上の人が読むと楽しいのではないでしょうか?
ライトノベル創世記とでも言うようなライトノベル史が語られます。
詳しい人が読むと異論反論もあるのでしょうが、
私のような初心者が読むには適していると思います。
この本を読んでみてわかったのですが、
私がかつて読んでいた小説が実はこれに分類されるものだったのが多数ありました。
懐かしい書名と再会することができて楽しさ倍増。
しかし読んだことすら忘れているってのは問題がありますなぁ。

って、前振り長っ!
すでに長いですがこの後もドロドロと巻き物のように長いので隠します。
興味を持っていただけたらクリックして先へお進みください。

続きを読む

小説の漫画化

【小野不由美さんの小説『屍鬼』が漫画化】

あのホラーの傑作です。あまりの登場人物の多さにせっせと系図を作って黙々と読んだものです。…そんなことするのは私くらいか(苦笑)
作画は藤崎竜さん。といえば『封神演義』ですね! えええ~! 衝撃のタッグではないですか??
「ジャンプSQ」1月号(12月4日発売)から連載開始。
↓ 以下で予告が見られます。
http://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/topic-shiki/
ほうほう。その二人を主人公にするのか! いいんじゃないかな~。私もこの二人、大好きです!!
この雑誌、連載陣が魅力的 最近お気に入りの『CLAYMORE』が載ってる♪


【三浦しをんさんの小説『風が強く吹いている』も漫画化】

作画は海野そら太さん。うーむ、私の知らない漫画家さんです。
予告のイラストを見た限りでは少年マンガなイラストです。どんなマンガになるんだろう? がっつり青春! な感じなのかな?
「ヤングジャンプ」第46号(10月18日発売)から連載開始です。
↓「次号予告」でイラストが見られます。
http://www.s-manga.net/mens/yj.html


どちらも大好きなお話なので漫画化は嬉しいんですけど、それだけに読むのがちょっと怖い…。
『DIVE!』もどっかでマンガになったんだよね、確か。未読ですが。

あ、そういえばLaLaで連載が開始された『図書館戦争』もまだ見てないや~。
早く読まなきゃ!

現代狂言Ⅱ

10月9日(火)19時開演
会場:国立能楽堂

狂言とコントが結婚したら~能舞台で繰り広げられる時代を超えたバトル~

昨年から始まったウッチャンナンチャンのナンチャンこと南原清隆さん企画による「狂言とコントを融合させた舞台」の第二弾。
第一弾がおもしろかったので今年も行って参りました。

もともとはテレビ番組『ウリナリ』の“狂言部”という企画から立ち上がったようなのですが、当時は番組を見ていなかったので詳しいことはわかりません。
当初から狂言を指導していらした野村万之丞さんが惜しくも急逝してしまい(衝撃でした)この企画も暗礁に乗り上げたかと思われた矢先、その志を継いでくれる人が現れて実現したそうです。その方が野村万蔵さん。今回も狂言で出演、さらにコントにも挑戦しれくれました!


古典狂言「二人大名」

狂言師の方による本物の(というのもおかしいですが)狂言です。

●使いの者:野村万蔵/大名:野村万緑/大名:野村扇丞

二人の大名が供を連れずに都へ上る途中、通りすがりの男を太刀持ちにさせる。が、男は、だんだん従者扱いに不満を持つようになり、預けられた太刀を抜き、大名二人を脅し始める。

というあらすじ。これを踏まえて…


現代狂言「一人サラリーマン」

「二人大名」のパロディです。現代に置きかえるとどうなるか?!
演じる人はお笑い界の方ですが、あくまでも狂言風味です。サングラスかけたり、衣装がスーツだったりする人もいますが。

●社長:渡辺正行/副社長:平子悟(エネルギー)/サラリーマン:岩井ジョニ男(イワイガワ)

大名が社長と副社長になるわけですね。なるほど。

さっそく登場したのが副社長役のエネルギー・平子。和装です。
「このあたりに住まい致す副社長である」
と朗々と発言。観ているこちらまで気合が入ります。
この人は…前回も思ったけど、異様に狂言が上手です! 台詞回しも動きもかなり狂言のものになってます。
なにしろ万蔵さんにスカウトされたほどですから。まさにお墨付き。

遅れて登場、社長役の渡辺正行さん。
和装にグラサン、その衣装はカタカナのブランドモノという設定。一通り自慢した後、さすがにグラサンは外しました。そりゃそうね。

この会社はかなり悪どいことをやっていて、裏金の秘密が記録されたCD-Rが届くのをとある料亭で待っている、という設定。

その大切なCD-Rを持ってくるのがデキナイ平社員役のイマワガワ・今井ジョニ男。
昭和の香りが漂う背広で登場。…この格好はジョニ男のいつものスタイルだからなー。自前かしら? それにこの人は狂言の枠からはみ出てるわ(笑) いつも通りじゃないか~。それもまた楽し。

最初はデキナイ社員をからかう社長と副社長でしたが、CD-Rが大切なものだと社員にバレ、それを盾に逆にモノマネを強制されたりして嫌がらせを受けるはめに。
先に観た『二人大名』でもやっていた、起き上がり小法師の真似までさせられて大変そう(笑)

ラストはちゃんとオチもありおみごとでした。


現代狂言新作「TANE~種~」

さて、これがおそらくメインの狂言とコントの融合演目。

●お笑いコンビ世阿弥:南原清隆/敏腕ディレクター:野村万蔵/大物狂言師:島崎敏郎/AD:ドロンズ石本/カメラマン:森一弥(エネルギー)/お笑いコンビ世阿弥:井川修司(イワイガワ)/世阿弥の霊:野村扇丞/ひろみちお兄さん:佐藤弘道

とあるCM撮影で起用された大物狂言師と、コンビ名だけで選ばれた売れないコンビ二人。
売れないお笑いコンビ世阿弥(これがコンビ名!)の片方は「この仕事が終わったらこの世界から足を洗おう」と決意しています。それをうすうす感づきながら確かめるのを恐れる相方。
CM撮影では敏腕ディレクターに振り回されるADとカメラマン。カメラマンは自分に自信が持てないちょっと無気力な青年。
そこへ世阿弥の亡霊がお笑いコンビの世阿弥の片方に取りついたから、さあ大変!

という内容。
ラストは前向きに解決して実に後味のいい舞台でした。

それはさておき、弘道お兄さんですよ! この人の人気はすごいですね!!
この話の途中で脈絡なく登場した(ように見えた)んですが、その瞬間、客席が大きくざわめきました。能楽堂なのに! …道理で客席に子どもが多いわけだ。納得。
登場してからその身体能力の高さを生かして大暴れして退場。目の前でみるとやっぱすごい人なんですね。私のそれまでの認識は「どちらかの二の腕に常識はずれな長さの毛が生えている人」でしかなかったんですけど、考えを改めました。

敏腕ディレクター役はコント初挑戦の万蔵さん。
ディレクターってこんな感じよね、というイメージ通りのうさんくさい衣装です。もちろん洋装。この人が舞台を引っ掻き回します。万蔵さん、楽しそうでした。
途中は世阿弥のライバル音阿弥として能装束で登場。さすがに本業ではさらに輝きます。でもあの衣装で社交ダンスをしたときは…衝撃でした。

売れないお笑いコンビ世阿弥の悩める片割れ役のナンチャン。
大忙し! お笑いコンビ世阿弥のときは現代口調で、亡霊の世阿弥が取り付いてからは狂言口調。切り替えが大変そう。セリフも多いし。おまけに社交ダンスまで披露してますから!
去年も社交ダンスのお楽しみがありましたけど、私はこれ、大好きです。だって能装束で社交ダンス! オマケに踊るのは男性ばっかり! なんだか倒錯的で楽しいんだもん。
それにみんなで一斉に踊った場面はとてもおもしろかった~。あのシーンで一気にテンションがあがりました。

ああ、楽しかった! 来年もまた観たい。

ご挨拶。

私もブログなるものを始めてみようと思います。

書くことは主に趣味のことになる予定。
歌舞伎や演劇の感想や読書の感想などがメインになるのではないでしょうか。
特に読書の感想に力が入りそうな予感がします。現在、読書が一番楽しいので。

あとは某所に書き散らした過去の歌舞伎の感想や演劇の感想をヒマを見つけて移動させたいと思ってます。散らかってて管理できてないので…(汗)

どうぞよろしくお願いします。

歌舞伎*傾城反魂香

会場:三越劇場
座席:7列目ど真ん中の通路脇


今回はよく上演される【土佐将監閑居の場】の前の段も合わせて上演です。
おお、それは初めてだ~。
いったいどんな話なのでしょう?!


近江国高嶋館の場

おわ! きらびやかだっ!!
お屋敷です。
このお屋敷のお姫様・銀杏の前(春猿)は絵師・狩野四郎二郎元信(笑也)に
ぞっこん(死語)なんですって。女中たちが噂しています。

そこへ、噂の四郎二郎が登場。
たしかに若い女がうっとりしそうな優男。
その優男の元へ女中・フジバカマがお酒を持って相手をしています。

ん、ん~。春猿さんに見えますけど“フジバカマ”なの? 姫と二役??
と疑問符だらけで観ていると、あれよあれよという間に
四郎二郎はフジバカマと結婚することに。

女中・フジバカマ、果たしてその正体は…
お屋敷の姫君・銀杏の前の変装した姿だったのである!

「ひょええ~」と恐れ入る四郎二郎。
お姫様と結婚はできませんっ!
と辞退するのですが、お姫様の作戦はここからです。

「ではフジバカマと結婚するというのか?!」

と一人の女性を呼び寄せます。
顔を見るととんでもないご面相。彼女が本物のフジバカマなのでした。

究極の選択を迫られた四郎二郎。どうする、四郎二郎?!

ま、そりゃ姫を選びますわな。
もっとも「二人とも選ばない」という選択もあると思うんですけどね(苦笑)
有無を言わせないお姫様なのでした。
さすがお姫様。わがまま(笑)

で、ここまでも充分おもしろいんですけど
さらに面白いのがこの後!

とっ捕まった四郎二郎 ←弱い。
後ろ手に柱に縛られながらも口で衾に虎の絵を描きます。
すると絵が本物となり舞台に現れます。

虎! ラブリー!!

不破入道道犬(猿弥)を相手に舞踊ります!
一応、闘ってるんですけど…とっても楽しい♪
前足で刀を止めたり見得きったりなんでもありの虎。
そして生みの親の四郎二郎にはゴロゴロと喉を鳴らしてじゃれつくのが
かわいい!


館外竹薮の場

さて場面が変わって姫装束に着替えた銀杏の前。
逃走しているのに姫の格好では逃げにくくないですか? 目立つし。
ま、そこは歌舞伎ですから。綺麗がイチバンなのです。

ああ、ほら追手に見つかった。
そこへ現れたのが暴れん坊・狩野雅楽之助(段治郎)。
彼は行方知れずになったお師匠・四郎二郎のかわりに姫を守ろうと
身を呈してガンバリマス。大立ち回りです。

…それはいいんですけど、この衣装はナニ?
そんなに裾を上げなくてもいいじゃないか!
足が、丸見え。美脚でなにより。
どころかパンツ(正しくはフンドシ)まで見えていますが。
うう~ん。刺激的(笑)

これは身長2メートル(大げさ)の段治郎さんがやっているから
不自然に見えるのだろうな。
雅楽之助は15前後の少年なんだろうと思う。
だって妙に若作りだし(笑)

彼の奮闘の甲斐あって姫は無事に逃げおおせます。
腹を突かれながらもがんばる雅楽之助。
ゼイゼイ息遣いが聞こえます。
さすが7列目。3階席では味わえない臨場感。

土佐将監閑居の場

この場面は過去に3回観ておりまして、2回爆睡・1回号泣という戦績。
今回はどうなのでしょうか?!

土佐将監(寿猿)の家の庭に虎が逃げ込むところから話が始まります。
「日本に虎はおらん! それは絵から抜け出た虎だ」
と看破する将監。
そう。四郎二郎が誕生させた虎だったのです。にしては顔が怖いが…

弟子の修理之助(弘太郎)が
「私がその虎を消してご覧に入れましょう」と進み出て見事消し
土佐の名字を褒美にいただきます。

そこへ前の場面で腹を突かれ、脇腹を赤く染めた雅楽之助が駆け込んできます。
「師匠の四郎二郎が行方知れずです。
私は師匠を探しに行きますので姫をお願いします」
と、あくまでも師匠優先な見上げた弟子魂。
では、と修理之助が姫探しに出発です。

…私、思うんですけど。
四郎二郎はあの虎に乗って逃げたんじゃないのかな。
消しちゃダメだったんじゃないか?!
きっとあのカワイイ虎は四郎二郎の居場所を教えるために来たんだよ。
案内してもらえばよかったのに。

修理之助が土佐の名字を頂いたことを聞いた
浮世又平(右近)&おとく(笑三郎)の夫婦がやってきます。

というあたりで私の記憶はなくなります。
修理之助に消されたのか?!
…そんなはずはなく、居眠りしてしまったのでした。
ああ、1勝3敗になってしまった、この演目。がっくり。

さすがにラストは目が覚めました。
絵が突き抜ける奇跡によって土佐の名前を頂きウキウキ着替える又平は
大好きです。カワイイ。
汗だくで着替える右近さん、甲斐甲斐しく世話をするおとくの
コンビネーションもステキでした。

ラストは客席の真ん中の通路を通って退場する二人。
真横! 真横を通りましたよ!! イイ席でした♪
眠って申し訳ない。

牡丹灯篭(三遊亭円朝)

もちろん10月の歌舞伎座の予習で読みました。
『真景累ヶ淵』同様、これまためくるめく因縁ワールド。
正直『累ヶ淵』は読むのが大変だったのですがこちらはサクサク読めました。


怪談 牡丹燈籠  岩波文庫怪談 牡丹燈籠 岩波文庫
(2002/05)
三遊亭 円朝

商品詳細を見る


歯車の一つである
新三郎とお露のカランコロンの怪談は知っていました。
それが強欲夫婦・伴蔵&お峰によって引っ掻き回され…
って言い方はおかしいか?
でも幽霊相手に「お金ちょうだい」って言うのはなかなかないでしょう。
お露ちゃんも本当に持ってくるし。実家から盗んで(笑)
後半はこの夫婦の凋落が語られます。

もう一つの歯車が
忠義者・孝助による仇討ち話。
お露の父上である旗本・飯島平左衛門に奉公するようになり
「お世話になった旦那様のために」とかいがいしく働く孝助はラブリーです。
旦那様が妾のお国とその間男に命を狙われていることを知ってからは
「何としても阻止する」と自分の命を捨てる覚悟でガンバル孝助。
しかしその努力も空しく衝撃的な旦那様の死。
実はその旦那様が父を殺した犯人で仇だったりするんですが
そうと知ってからも“旦那様ラブ”は変わらない忠義者。

私はこの孝助が可愛くてしかたなかったです。
お露ちゃんの話は知ってるから孝助の話をもっと! と飢えながら読みました。

だから読みどころは“孝助が旦那様の仇討ちに成功するかどうか”(笑)

これをポイントにすると最後まで楽しめます。
お露ちゃんのお話はかなり前半でカタがついちゃって驚きました。

歌舞伎*怪談 牡丹燈籠

会場:歌舞伎座(3階席)


お露ちゃん(七之助)と女中・お米(吉之丞)が船に乗って
愛しい新三郎さん(愛之助)のお話をしているところから始まります。
はあ、もう二人は出会っているんですね。
で、この場面が終わるといつのまにか死んでいる
お露ちゃんとお米さんなのでした。

一方、もう一組のカップルが船上デート。
お露ちゃんのお父さんのお妾・お国(吉弥)と
ご近所の宮野辺さんちの次男坊・源次郎(錦之助)です。
不倫ですね。アダルトなカップルなのです。

この船を操っていた船頭さんが実は三津五郎さんで
ちょいちょいっと着替えまして、散切り頭の和装で高座に座り
落語っぽく語りを聞かせてくれるのです。
さらら~っとあらましを解説。ほんと芸達者です。

読経をする新三郎さんの元へ
死んだと聞かされていたお露ちゃんがお米さんを伴なってやってきます。
「なんだ死んだと言うのはデマだったのか~」と部屋へ通す新三郎。
お米さんの巧みな誘いで枕を交わすお露新三郎。
…お米さん絶品! すっごく幽霊っぽい! ←幽霊見たことないけど。

それをデバガメする伴蔵(仁左衛門)。
覗いたらご主人である新三郎がドクロに魅入られている!!
ひぃえ~! と、助けもしないでスタコラ逃げ出す伴蔵(笑)

ここだったかな? 一階で悲鳴が上がりました。
なにかお楽しみがあったようです。
が、3階席だった私にはまったくわかりませんでした。がくー。

そのころ、お露ちゃんの実家・飯島家では大変なことが!
お国の部屋に浮気相手の源次郎が堂々と入り込み、逢い引き中です。
旦那を殺してこの家を二人で乗っ取ろうぜ~と不穏な相談をしています。

そして、歌舞伎とは思えないラブシーン。
ガバーっと源次郎におそいかかるお国。←そう見えた(笑)
ききききすしてないですか?! ←してるわけないだろう!!

そこへ現れる飯島家当主の平左衛門(竹三郎)。
浮気現場を直撃!
へなちょこ源次郎が足に傷を負いながらもお国の手伝いもあって
なんとか勝利し安堵したのもつかの間
女中・お竹(壱太郎)が物音を聞きつけてやってきます。
ええい、バレてはしかたない、とお竹も斬り殺し
金目のものを盗み出し逃走するお国と源次郎。

さあ、いよいよお峰(玉三郎)の登場です。
リアル人妻メイク(眉ナシお歯黒)で怖いけど、かわいい!
白塗りしてないけど、かわいい!
ご近所のおろくさんに「ありがとお~」と気さくに話し
伴蔵が目撃した幽霊話を「ひえぇ~っ」と怯えながらも
「それからどーしたのー?!」と絶妙の間で続きを促して笑いを誘う。
さらには幽霊から100両せしめることを思いついてリアリストぶりを発揮。
恩ある新三郎と100両を天秤にかけるんだもんな。

幽霊が持ってきた100両を「ちゅうちゅうたこかいな」と
数える様子もオカシクてカワイイ。
暗闇に響き渡る「ちゅうちゅう…」がラブリーでした。

ちなみに原作ではこの100両はお露ちゃんの実家の飯島家から盗んできた
という設定でした。おかげで孝助くんが酷い目に…
これがない舞台はお露ちゃんと実家の繋がりが希薄ですな。

買収された伴蔵がお札を剥がし、現れたお露を新三郎は怪しまずに
「やはりこの世の人だったか」と喜ぶ純真な心に好感度アップ。
ま、とり殺されちゃうんですが(笑)

二幕目は原作の落語とはドンドン離れた展開に。
知らなかったんですが今回は文学座のために書かれた脚本で上演したとか。

源次郎が土手下のカマボコ小屋に住みズタボロ姿に対して
笹屋に働きにでて身奇麗なお国。
平左衛門に刺された怪我で身体が不自由になり
お国に捨てられるのではないかと心配する源次郎に
「やっとアンタを独り占めできたのに捨てるもんか」と言い切るお国。
愛だね、愛!

そのお国にいれ上げるのが幽霊からせしめた100両で一旗あげた伴蔵。
伴蔵の浮気に気付き、馬子の久蔵(三津五郎)に酒と賄賂で
うまく白状させるお峰。
朴訥なイナカモンがお上手な三津五郎さんなのでした。

あくまでも過去を見据えて受け入れるお峰に対して
過去はなかったことにしたい伴蔵。
このすれ違いが後の悲劇に。
お金が人を狂わす、というのがよくわかる一場です。
うう、第一幕ではあんなに仲のよかった夫婦なのに(泣)

ところでこの場面でお峰に「おろく」と呼びかけるところがあったのですが
こりゃ間違いかな? でもものすごく力強く言いきってた…
あと、暗転して回り舞台で場面転換をするどこかの局面でなにやら不穏な物音が…
すわ、故障か?! とヒヤヒヤしましたがちょっぴり時間はかかりましたが
なんとか場面が変わって胸を撫で下ろすこともありました。

さて、新たな事実が発覚。
お国が働くお店の同僚にお姉さんが一周忌だというお梅(壱太郎)がいます。
詳しく聞くと姉は飯島家に奉公に出て殺されたらしい。
そういやお殿様と一緒に女中が切られたな、あの女中の妹か!
ということは平左衛門も一周忌だ! と気づいたお国と源次郎。
アヤシゲな蛍が現れて二人は…
この話では蛍火がタマシイを表している、のかな?
人が死ぬと蛍火がふわ~っと飛び立ったし。
蛍の大軍=幽霊(?)に心を狂わされたってことなのであろうと推理。

一方、哀しくも心がすれ違い始めたお峰と伴蔵。
過去がバレることを恐れた伴蔵がお峰を切り殺してしまいます。
うう…最後まで伴蔵を信じたお峰だったのに(泣)
事切れたお峰を抱えて「お峰~っ」と絶叫して幕。

おや、歌舞伎らしくないラストですな。
ああ~、分不相応なお金を不正に入手したばかりに~。
お金って人を変えるのね、と実感したのでした。


『奴道成寺』は残念ながらとある事情で集中できなかったので…
それでも真っ赤なぶっ返りには「おお~」と目を奪われました。
記憶に残ったのはこのラストだけ! なんたる不運!!
プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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