2007.08.29 (Wed)
納涼 千穐楽
会場:歌舞伎座
1部と3部を千穐楽にまとめ見することになりました。
結果的に。
【第一部】
■ 磯異人館
これは先日幕見した演目。どうやら幕見の方が集中して観れるようです。
これは列んで苦労しているからテンションが上がっているせいなのか
初見だからだったのか、よくわかりません。
改めて折田親子の憎たらしさに腸が煮え繰り返り
五代才助(猿弥)の友情に心が熱くなり
周三郎(松也)の薄情さには…
ま、悲恋で泣けることには変わりはないんですが。
■ 越前一乗谷
舞踊でした。でも舞踊にしては
場面転換あり、ちょっとセリフもあり、合戦場あり、楽しめる演目でした。
信長に滅ぼされた朝倉義景(橋之助)が主役。
信長方に寝返った従兄弟に追いつめられて、妻と子を残して自害。
後半は残された妻の小少将(福助)の悲劇。
登場人物が多くていい!
…でもしゃべらないと誰だかわからなかったりして。
数名で踊るのに若干ズレてるのがウケる(笑)
さっきまで姫だった七之助さんが郎党だったり
悲恋を熱演していた勘太郎さんがエロ猿・羽柴藤吉郎になっていてガックリ。
郎党はキャストが豪華でウハウハ。馬のシーンがお気に入りです。
寝るかと思っていたら寝なかった!
舞踊でこれは快挙です!!
【第三部】
■ 通し狂言 裏表先代萩
『伽羅先代萩』のパロディではないらしい。
『伽羅』の世界を「表」に、小助が活躍する部分を「裏」に
した物語だということを知ったのは観劇直前でした。
ま、どっちにしろ『伽羅』を見たことがないのであまり関係ないな。
とにかくどの場面にも勘三郎さんがいるんです! なにしろ三役!
小悪党の下男小助・正義の味方の乳人政岡・大悪党の仁木弾正
この中では仁木弾正が唐突だったような…?
そりゃ私が『伽羅』の世界を知らないからか(苦笑)
「表」の『伽羅』の部分はかなりカットされているようで
非常に簡潔でわかり易く、スピーディ。おもしろかった!
そのぶん唐突な印象に。←よく知らないのが仇に…
それでも千松ちゃんの健気さにウルっときて場内は拍手喝采。
「いざという時」どうするのだ? と思ったら
「こういうことか!」衝撃的な捨て身の作戦に涙。
ひどいよ。そんなにお家が大事なの?
それというのも殿さまがしっかりしないから〜!!
そうそう。敵味方がよくわからないんです。
見ているうちにわかってくるんですが
弾正の妹八汐(扇雀)が敵なのはともかく
偉そうに登場した栄御前(秀太郎)まで敵だったとは!
しかし早トチリな栄御前が政岡に陰謀を打ち明け連判状を託して
ヨシ! 証拠ができたぞ!!
と思ったらネズミが咥えてどっかにもっていった〜
が、びっくり、赤っ面です! の善い家来・荒獅子男之助(勘太郎)によって
ネズミは取り押さえられてヨシヨシと安心したのもつかの間。
極悪人・仁木弾正登場。が、花道を多用して3階席からはよく見えんっ!
「裏」の部分は大場道益(彌十郎)を中心に色と欲がごっちゃごちゃ。
横恋慕していた隣家の下女お竹(福助)の弱みにつけこんで言い寄り
道益のお金を狙っていた小助が主人の道益を殺し、お竹のせいに。
ここで小助が隠した金を犬が咥えてほかのところに!
ネズミに続いて犬までも!
動物はどうして大事なものを咥えて逃げるのか?!
これは今後の研究対象にしたいと思います。って別に研究はしないけどさ。
道益殺しの裁判では、おっとびっくり。
殺されたはずの道益が立派になって生き返っています。
…いや、よく見ると眉毛以外にも毛が生えている。
彌十郎さん二役目の横井角左衛門だったのですな。でもなんか変。
殺された道益も彌十郎さんだし、裁く横井も彌十郎さん。
おまけに登場したのが倉橋弥十郎(三津五郎)!
彌十郎さんが「弥十郎」と呼びかけるシーンもあり、思わず笑う。
真面目なシーンなんですが…。
一方「表」でも忠義な渡辺外記左衛門(市蔵)の命懸けの訴えにより
悪は滅び、平和がもたらされたのでした。
さて私はこの外記さんが最後にカックンとなったので
死んだと思うのですが、実際はどうなのでしょう?
いくら2部の時間はあけてあるとは言え
1部・3部の連続はさぞキツかろう、と覚悟していたんですが意外や意外。
どの演目も寝なかったんですよ! すごいぜ、私!
1部と3部を千穐楽にまとめ見することになりました。
結果的に。
【第一部】
■ 磯異人館
これは先日幕見した演目。どうやら幕見の方が集中して観れるようです。
これは列んで苦労しているからテンションが上がっているせいなのか
初見だからだったのか、よくわかりません。
改めて折田親子の憎たらしさに腸が煮え繰り返り
五代才助(猿弥)の友情に心が熱くなり
周三郎(松也)の薄情さには…
ま、悲恋で泣けることには変わりはないんですが。
■ 越前一乗谷
舞踊でした。でも舞踊にしては
場面転換あり、ちょっとセリフもあり、合戦場あり、楽しめる演目でした。
信長に滅ぼされた朝倉義景(橋之助)が主役。
信長方に寝返った従兄弟に追いつめられて、妻と子を残して自害。
後半は残された妻の小少将(福助)の悲劇。
登場人物が多くていい!
…でもしゃべらないと誰だかわからなかったりして。
数名で踊るのに若干ズレてるのがウケる(笑)
さっきまで姫だった七之助さんが郎党だったり
悲恋を熱演していた勘太郎さんがエロ猿・羽柴藤吉郎になっていてガックリ。
郎党はキャストが豪華でウハウハ。馬のシーンがお気に入りです。
寝るかと思っていたら寝なかった!
舞踊でこれは快挙です!!
【第三部】
■ 通し狂言 裏表先代萩
『伽羅先代萩』のパロディではないらしい。
『伽羅』の世界を「表」に、小助が活躍する部分を「裏」に
した物語だということを知ったのは観劇直前でした。
ま、どっちにしろ『伽羅』を見たことがないのであまり関係ないな。
とにかくどの場面にも勘三郎さんがいるんです! なにしろ三役!
小悪党の下男小助・正義の味方の乳人政岡・大悪党の仁木弾正
この中では仁木弾正が唐突だったような…?
そりゃ私が『伽羅』の世界を知らないからか(苦笑)
「表」の『伽羅』の部分はかなりカットされているようで
非常に簡潔でわかり易く、スピーディ。おもしろかった!
そのぶん唐突な印象に。←よく知らないのが仇に…
それでも千松ちゃんの健気さにウルっときて場内は拍手喝采。
「いざという時」どうするのだ? と思ったら
「こういうことか!」衝撃的な捨て身の作戦に涙。
ひどいよ。そんなにお家が大事なの?
それというのも殿さまがしっかりしないから〜!!
そうそう。敵味方がよくわからないんです。
見ているうちにわかってくるんですが
弾正の妹八汐(扇雀)が敵なのはともかく
偉そうに登場した栄御前(秀太郎)まで敵だったとは!
しかし早トチリな栄御前が政岡に陰謀を打ち明け連判状を託して
ヨシ! 証拠ができたぞ!!
と思ったらネズミが咥えてどっかにもっていった〜
が、びっくり、赤っ面です! の善い家来・荒獅子男之助(勘太郎)によって
ネズミは取り押さえられてヨシヨシと安心したのもつかの間。
極悪人・仁木弾正登場。が、花道を多用して3階席からはよく見えんっ!
「裏」の部分は大場道益(彌十郎)を中心に色と欲がごっちゃごちゃ。
横恋慕していた隣家の下女お竹(福助)の弱みにつけこんで言い寄り
道益のお金を狙っていた小助が主人の道益を殺し、お竹のせいに。
ここで小助が隠した金を犬が咥えてほかのところに!
ネズミに続いて犬までも!
動物はどうして大事なものを咥えて逃げるのか?!
これは今後の研究対象にしたいと思います。って別に研究はしないけどさ。
道益殺しの裁判では、おっとびっくり。
殺されたはずの道益が立派になって生き返っています。
…いや、よく見ると眉毛以外にも毛が生えている。
彌十郎さん二役目の横井角左衛門だったのですな。でもなんか変。
殺された道益も彌十郎さんだし、裁く横井も彌十郎さん。
おまけに登場したのが倉橋弥十郎(三津五郎)!
彌十郎さんが「弥十郎」と呼びかけるシーンもあり、思わず笑う。
真面目なシーンなんですが…。
一方「表」でも忠義な渡辺外記左衛門(市蔵)の命懸けの訴えにより
悪は滅び、平和がもたらされたのでした。
さて私はこの外記さんが最後にカックンとなったので
死んだと思うのですが、実際はどうなのでしょう?
いくら2部の時間はあけてあるとは言え
1部・3部の連続はさぞキツかろう、と覚悟していたんですが意外や意外。
どの演目も寝なかったんですよ! すごいぜ、私!
2007.08.19 (Sun)
『磯異人館』の幕見&2部
会場:歌舞伎座
■ 磯異人館
「納涼」のはずなのに熱い舞台でございました。
まっすぐな心を持つ岡野一族の悲劇を軸にした物語。
洋風で斜めのセットが新鮮です。
幕開けは古い日本映画のような曲が流れ
同時に岡野家の父のお役目大事と一本気にとった行動が語られます。
それが生麦事件なんですな。
事件の責任をとって切腹した父を持つ
精之介(勘太郎)・周三郎(松也)兄弟。
兄の精之介はひたすら地味にガラス職人として働くのに対し
弟の周三郎は…登場するたび大暴れ。
弟のトラブルメーカーぶりにお兄ちゃんは頭を悩ませます。
お兄ちゃんの職場には薩摩藩の偉い人の養女となった(実は半分人質)
琉球国の王女・琉璃(七之助)がおりまして
密かに惹かれあうお兄ちゃんと琉璃ちゃんなのでした。
で、気になるハリソン(亀蔵)の役割はというと
なんと琉璃ちゃんに惚れるイギリス人!
おお! そんなの断れるわけないじゃん!!
悲劇の片鱗が見え隠れ。
茶髪のヅラで似非日本語を駆使する亀蔵さんはステキでした。
笑っていいのかどうか迷うところですが…(苦笑)
それ以外になんだか弱いものイヂメを趣味にする折田親子も登場。
この二人に腹が立ってしかたない。
まるでニールとイライザ(爆)
どうしてそんなに岡野一族を毛嫌いするの?!
コイツらに煽られて若くまっすぐな周三郎はキレるわけですな。
やー、その気持ちはわかるよ〜。君は悪くないよ! 斬っちゃイカンが。
しかし、現実は正義が勝つとは限らない。
うう…やっぱりニールとイライザを相手にしているようだ(泣)
悲劇と悲恋と兄弟愛に泣かされました。
意外な活躍を見せてくれたのがお兄ちゃんのお友達・五代才助(猿弥)。
友情あついこの男が陰日向なく岡野兄弟をサポートしてくれるんですよ。
イイ奴だ〜。
しかもお兄ちゃんと琉璃ちゃんが直球で告白大会をやって
「あ〜も〜、照れるぜ〜」な場面に出くわして
さりげなく観客を笑わせてくれるし、オアシスでした。
【第2部】
■ ゆうれい貸屋
原作を読んで楽しみにしていた通り面白かったです!
が、予定外に早起きした反動でちょっと寝てしまった(汗)
や〜、家主平作(彌十郎)の
「こんなにデカイのに目に入らんのか?!」に大笑い。
そしてのしかかるお千代ちゃん(七之助)にドギモを抜かれました。
■ 新版 舌切雀
渡辺えり子作・演出の新作。
冒頭から仮装大賞です(笑)
本気で誰が誰やらわからず、チラシの配役と忙しく見比べたのでした。
しゃべり始めてやっと「…ああ!」と納得。
特に難解だったのが梟の局さま。
うーん、ハリソンだったか〜。…そんな気もしていたよ。
地味でもったいない。けったいな動きをしてくれるような役がいいのに〜。
『磯異人館』に引き続き、芝のぶさんもいて豪華絢爛。
それに松也さんが大活躍です!
イジワル婆さん(勘三郎)には息子がいて
お嫁さんもらって独立しています。
その息子夫婦が森彦(勘太郎)・お夏(七之助)。
おや、『磯異人館』のお兄ちゃんと琉璃ちゃんがハッピーエンドだ♪
…どうも観たばかりだったので混乱しがち(苦笑)
しかしタンスの引き出しが四季に通じるとか
異世界に通じるって、別の童話が混ざってますな(笑)
今回も義太夫で遊んだり音楽で遊んだり楽しい仕掛けがいっぱい!
「白鳥の湖」が和音で聞こえてきたときは驚きました。
うひゃひゃひゃひゃ。
こりゃ1階で観たかったぞ(今回も毎度お馴染みの3階で観劇)。
大変楽しい一幕でございました。
■ 磯異人館
「納涼」のはずなのに熱い舞台でございました。
まっすぐな心を持つ岡野一族の悲劇を軸にした物語。
洋風で斜めのセットが新鮮です。
幕開けは古い日本映画のような曲が流れ
同時に岡野家の父のお役目大事と一本気にとった行動が語られます。
それが生麦事件なんですな。
事件の責任をとって切腹した父を持つ
精之介(勘太郎)・周三郎(松也)兄弟。
兄の精之介はひたすら地味にガラス職人として働くのに対し
弟の周三郎は…登場するたび大暴れ。
弟のトラブルメーカーぶりにお兄ちゃんは頭を悩ませます。
お兄ちゃんの職場には薩摩藩の偉い人の養女となった(実は半分人質)
琉球国の王女・琉璃(七之助)がおりまして
密かに惹かれあうお兄ちゃんと琉璃ちゃんなのでした。
で、気になるハリソン(亀蔵)の役割はというと
なんと琉璃ちゃんに惚れるイギリス人!
おお! そんなの断れるわけないじゃん!!
悲劇の片鱗が見え隠れ。
茶髪のヅラで似非日本語を駆使する亀蔵さんはステキでした。
笑っていいのかどうか迷うところですが…(苦笑)
それ以外になんだか弱いものイヂメを趣味にする折田親子も登場。
この二人に腹が立ってしかたない。
まるでニールとイライザ(爆)
どうしてそんなに岡野一族を毛嫌いするの?!
コイツらに煽られて若くまっすぐな周三郎はキレるわけですな。
やー、その気持ちはわかるよ〜。君は悪くないよ! 斬っちゃイカンが。
しかし、現実は正義が勝つとは限らない。
うう…やっぱりニールとイライザを相手にしているようだ(泣)
悲劇と悲恋と兄弟愛に泣かされました。
意外な活躍を見せてくれたのがお兄ちゃんのお友達・五代才助(猿弥)。
友情あついこの男が陰日向なく岡野兄弟をサポートしてくれるんですよ。
イイ奴だ〜。
しかもお兄ちゃんと琉璃ちゃんが直球で告白大会をやって
「あ〜も〜、照れるぜ〜」な場面に出くわして
さりげなく観客を笑わせてくれるし、オアシスでした。
【第2部】
■ ゆうれい貸屋
原作を読んで楽しみにしていた通り面白かったです!
が、予定外に早起きした反動でちょっと寝てしまった(汗)
や〜、家主平作(彌十郎)の
「こんなにデカイのに目に入らんのか?!」に大笑い。
そしてのしかかるお千代ちゃん(七之助)にドギモを抜かれました。
■ 新版 舌切雀
渡辺えり子作・演出の新作。
冒頭から仮装大賞です(笑)
本気で誰が誰やらわからず、チラシの配役と忙しく見比べたのでした。
しゃべり始めてやっと「…ああ!」と納得。
特に難解だったのが梟の局さま。
うーん、ハリソンだったか〜。…そんな気もしていたよ。
地味でもったいない。けったいな動きをしてくれるような役がいいのに〜。
『磯異人館』に引き続き、芝のぶさんもいて豪華絢爛。
それに松也さんが大活躍です!
イジワル婆さん(勘三郎)には息子がいて
お嫁さんもらって独立しています。
その息子夫婦が森彦(勘太郎)・お夏(七之助)。
おや、『磯異人館』のお兄ちゃんと琉璃ちゃんがハッピーエンドだ♪
…どうも観たばかりだったので混乱しがち(苦笑)
しかしタンスの引き出しが四季に通じるとか
異世界に通じるって、別の童話が混ざってますな(笑)
今回も義太夫で遊んだり音楽で遊んだり楽しい仕掛けがいっぱい!
「白鳥の湖」が和音で聞こえてきたときは驚きました。
うひゃひゃひゃひゃ。
こりゃ1階で観たかったぞ(今回も毎度お馴染みの3階で観劇)。
大変楽しい一幕でございました。
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