文楽ことはじめ 夜の部

観劇:2009年3月10日(2列目センター)
会場:新宿全労済スペースゼロ

チャリティー公演ってことでリーズナブル!
とてもいい企画だ!!
しかも場所が新宿で開演が18時半。
勤め人に優しいのも魅力的であります。


二人三番叟(ににんさんばそう)

またみちゃった、二人三番叟。
やっぱオモシロイなぁ。
今回は2列目で表情もばっちり拝見。
お人形が意外にお年を召していてこっそりびっくりしたのでした。


御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)
  弁慶上使の段(べんけいじょうしのだん)


これは…忠義モノですね。
今、鬼門なんです。どうしても眠気に襲われるお話の類。
やっぱり爆睡。
2列目で盛大に船漕いで申し訳ありませんっ!


傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)
  新口村の段(にのくちむらのだん)


これはいわゆる『封印切』の後日譚。
手をつけてはいけないお店のお金の封を切って
お尋ね者になってしまった忠兵衛
彼とともに逃避行する梅川のその後のお話でございます。

でもこれは近松作品ではなく
もっと時代が下ってから作られた作品だそうです。
だからかセリフが聞き取り易い~。

逃げてきた先は忠兵衛の故郷。
せめてひとめ、父親に会いたい一心でやってきたのですが
追われている身では大ぴらに会いにいけません。
知り合いのお家に身を寄せて様子をうかがう二人。

そこへ父親が通りかかります。
こっそり見ている二人の目の前で父親の下駄の鼻緒が切れました!
みかねて飛び出す梅川。
こよりを私が作りましょう、と甲斐甲斐しくお世話します。

父親は息子に会うわけにはいかぬとガンコです。
なぜなら、会ったら突き出さねばならないから。
おお、おとうさまっ!! なんだかウルウルしてきました。

それでも会いたいなら
覚悟を決めて出てこいやぁ!


と父親が啖呵を切ったとたん
隣の部屋からたまりかねて障子をスパーンと開いて忠兵衛登場。

今ぢゃない 今ぢゃない

慌てて押し戻す親父(笑)
なんだよもう! 支離滅裂だよ!!

顔を見たら捕まえないといけないのならば目隠しして

梅川、ナイスアイデア!(なのか?)
ホントに手ぬぐいで目隠しします。
そして隣の部屋から息子が現れ…

再会の場面は滑稽なのに涙が。
感極まった父と息子、片や目隠しされているのに情緒たっぷり。

そこへ梅川
父親の背後に回り目隠しを取る!
わあ、なにするのか?! いいぞ、梅川!!

ホントに再会した二人。
しかし追手は近づいています。
それを察した父親が逃がしてくれました。
嗚呼、おとうさま…

二人を逃がした父親は傘で顔を隠しながら悲しみに耐えるのでした。

泣ける。
この話の主役はおとうさまなのか?
渋い一幕でした。

社会人のための文楽鑑賞教室

観劇:2008年12月5日(12列目センター)
会場:国立劇場小劇場

勤め人にやさしい6時半開始の金曜日に観て参りました。
鑑賞教室の素晴らしいところは解説があるところですね。
文楽の方の語りはとても面白いのだ。


二人三番叟

幕が開くとあらびっくり見覚えのある舞台だ。
いわゆる松羽目モノってやつですよ。
松の木がデデーンと描かれています。

そこへ現れる翁が二人。
お、この衣裳も見覚えアリですぞ。

全体的に歌舞伎よりも能に近い印象。
…なんて途中までは考えていましたけど、気がついたら人形に夢中。

足がかわいいよ! 足袋履いてる!
疲れたからって途中で休むなー!
はたはたと凄い勢いで扇子で扇ぐ様子がたまらん。
それを見たもう一人がガンバレと声をかけてる~。
それを受けて復活!!
なのに応援した方が今度はぐったり?!


なんかもー、たまらんですよ。
やっぱ文楽も楽しいな~。


解説 文楽の魅力

待ってました~! の解説タイム。
社会人のみなさん、こんばんは~」と颯爽と登場、相子大夫
相子大夫のこの言葉を聞きたくてBプロを選んだのはワタシです(笑)


*義太夫節について

ぺらぺらとものすごい早さで義太夫のなりたちを語り始めました。
早いっ早いってば!!
いかに大阪弁が大切かということも強調したところで
三味線のお話です。

幕が開くと“床”っぽい舞台の上に鎮座して登場、三味線の鶴沢清丈さん。
本当は「丈」に「ヽ」がついた漢字なんですか変換できず。
ハイテンションで早口の相子大夫とは対照的におっとりと自己紹介。
曰く
34歳です。独身です。彼女もいません。
…わあ、そうなんですか(笑)
なんだか面白い方ですね。テンポが独特。

三味線の使い方について教えてくれます。
“使い方”って言ってもどうやったら音を鳴らせるか、ではなく
こういう状況ではこんな音、と実演です。

清丈さんおもむろに
先日、ある女性と出会いまして」 え、彼女いないって言っていたのに?!
結婚するならこの人だ! という女性で」 わぁ、運命の出会いですね。
こうなると彼女のことで頭がいっぱいになるんですよ」 ほうほう。
会っているときはいいんですけど
会っていないときは“今どうしているんだろう?”と考えてしまって
」 うむうむ。
メールをしてみました」 おお。和服に三味線の人が文明の利器を!
“今、何してるの?”…返事がきません」 あらま。
そんな時の音」(演奏) わはは!

終始そんなことをおっとりとローテンションで語る清丈さん。
好きになってしまいました(笑)

何度かメールしているのにまったく返事がこないので
馴れ馴れしかったのか、と反省したり
しつこかったのか、と心配したり
いいかげんに返事くらいよこせ、と起こったり忙しい三味線。
あるとき、ついに返事がきました!

待ちに待った彼女からの返事! テンションもうなぎ上りです。
そんな時の音
むーむーむー とどっからともなく低音の唸り声が…
あ! ケータイが震えている音か! 着信音まで演奏してくれるとは(驚)
その後、喜びの音色。わあ、賑やかだ~。

そのメールを見るとツ○ヤの半額キャンペーンのメールだったりして…
ええ~?! 彼女からじゃないの?!
でもあるある!
妙にいいタイミングで着信して「ツ○ヤか…」とガックリすること。

ここまで隣で黙って聞いていた相子大夫
オチまでが長い!!」 と激怒(爆)
持ち時間10分しかないのに~」とまたしてもハイテンション早口トーク。

ここからは義太夫と三味線が一体となった場面の再現を交えて紹介。
『仮名手本忠臣蔵』のおかる&勘平の場面を演じてくれました。
ははぁ、なるほど。言われてみればそんな感じです。


*人形の遣い方

人形遣いの桐竹紋臣さんにバトンタッチして今度はお人形のお話。
この人もおもしろいんですけど!
なんで文楽の人ってみんな飄々と愉快なことを言うの?!

実際に人形を遣いながらいろいろ解説してくれます。
“首(と書いてカシラと読む)”のつくり方や仕掛けについてザックリ説明した後は
実際に女性のお人形で実演。
3人で遣うので役割の違いをわかりやすく紹介してくれました。

足の実演。
女性は足はないんです。裾の動きで表現します。
女の人の歩き方はこう」(実演)
何にも考えないで歩くと(実演) もう女性じゃありませんね
実際はこんな感じ」 ぺろんと裾をひっくり返すと手のひらがふたつ。
ちょっと恥ずかしいですね」 と人形の手で裾をなでなで。

左遣いの解説。
右手も紹介しつつ
左遣いは離れて操作するので構造が違うんですね。
そして左右の手を二人で動かすので左には合図送るのです
合図を送らないとこうなります」(実演) ははは。手も打てない。

女性の動きの実演。
働き者の女中さんという設定で走って止まるまでとか
笑う様子とか
泣く様子とか。
セリフを紋臣さんがつけてくれます。
私の声がキモチワルイですね」 とか言いながら(笑)

そして最後に文楽風にお礼を…
「本日はご来場まことにありがとうございました(だっけか?)」を
お人形がお辞儀をしながらのご挨拶です。
むきょー、可愛いっ!


そして相子大夫が再登場して
この後観る予定の『菅原伝授手習鑑』のあらすじを紹介してくれます。
あ、そうか。これから「寺子屋の段」を観るんでしたね。
解説ですっかり満足してしまいましたよ。


菅原伝授手習鑑*寺入りの段/寺子屋の段

歌舞伎でも観たことがあるので大丈夫!
と思っていたら
爆睡でした!!

この話は苦手なんですよ。
忠義って言うけどさー。いや、忠義は大事ですよ。でも
自分の身を犠牲にするならともかく我が子の命を犠牲にするって
それ、どうなんだよ?!

脳が拒否して終始うとうと。だめだこりゃ。
歌舞伎の時は起きていられたのになー。
あの時は役者を見たかっただけだったのか…

Team Sirius 天狼組

観劇:2008年11月某日
会場:サンシャイン劇場


無料ご招待に当たっちゃったよ!
応募してみるもんだね!



今回はちょっと趣向を変えて“大衆演劇”と呼ばれるジャンルを観劇。
過去に一度しか見たことがないジャンルです。

…ええ、早乙女太一くんを見たくて一度だけ潜入しました。
そのときは浅草で見たんですが、面白かったですよ。盛りだくさんで。
ですけど
これ以上、観劇関係で散財するのは人としていかがなものか?!
という脳内ストップがかかり遠ざかっていたのです。

それ以来、二度目の観劇。
しかも無料招待に当選、というありがたいカタチで。

そんなわけで予備知識まったくナシでございます。

ちょっと調べたところ『Team Sirius 天狼組』とは

劇団九州男・座長の大川良太郎さん
近江飛龍劇団・座長の近江飛龍さん
たつみ演劇BOX座長の小泉たつみさん


この3名のユニット(といっていいのか?)みたいです。
そう言われてもどの劇団も存じ上げないのですが…
こんな私が観ていいのか?! 観てきちゃったけど~。

会場は久しぶりのサンシャイン劇場。
いつ以来でしょう?
驚いたことに改装されて完全リニューアル! いつのまに?!
入口がかなり変わりました!
客席も一新。内装も変わっているようです。

さていただいたお席は1階の通路を挿んだ若干後方。
舞台からは離れていますが、ほどよく傾斜がついて見やすいポジション。
なかなかいいんじゃない? とご満悦でしたが…

これは前方で見たほうが楽しい舞台ですね!

いやいや、おどろきますよ。
客席に。
だって芝居を見るはずなのにペンライトが光っているんですよ。
ノリノリで「○○ちゃーん」と歓声があがるんですよ。
もはや芝居というよりコンサート会場のノリでした。

あはは。なんだかだんだん楽しくなってきました。

舞台は3部構成で
1部が“歌謡ショー” ←ゲストあり。
2部が“芝居” ←任侠モノ
3部が“舞踊ショー

3部の舞踊ショーが一番面白かったです!!

1・2部でなんとかメインの3名の顔と名前を一致させ(たぶん合ってるはず)
3部でその個性がはっきりとわかりました。

熱い魂を持つ長男(近江飛龍)
クールな次男(小泉たつみ)
やんちゃな三男(大川良太郎)

って感じでした。
特に三男が右足を怪我していて
ギプスが必要なくらいの重傷だったのに
不自由な足を庇いながらも踊ってくれるんですよ。
懸命さが客席にも伝わってきて思わず応援。
しかもカワイイ!!
これが盛り上がらないわけがない!

気がついたら手拍子をおくっていました。

それ以外にもカブキではみられない衣裳や鬘が見られておもしろかったです。
羽根やスパンコールの衣裳、色とりどりの鬘はさすがに珍しいですよ。

1部の歌謡ショーでしきりに「緊張する」って言っていたのは本当だったみたいで
後半、3人とも本領発揮していたみたいで物凄い盛り上がり。
まさかのアンコールです。
えと、これはいつものことなんでしょうか??

…次男がお化粧すると染さんに似ていたことが個人的に高ポイントでした(笑)

9月文楽公演 夜の部

観劇:2008年9月15日(17列目センター)
会場:国立劇場小劇場


久しぶりの文楽です。
先月『亀治郎の会』に行った時にチケットゲット
なぜか昼の部がほぼ完売していた(口上があるから?)のに、夜の部はあったんですよね。
私は夜の部が観たかったのでちょうどいい! と即購入したのでございます。

『奥州安達原』の三段目・四段目の上演です。
以前「安達原って言ったら鬼の話でしょ?」と観に行って
あれっ?」なことになった演目です。
今回はその「鬼の話」である《一つ家の段》が上演されるので張り切って参上!

最近、居眠り癖がついているので(はよ治せそんな癖)
イヤホンガイドに頼りました。
が、やっぱ寝るもんは寝るんですよ… ←ダメすぎる


奥州安達原

朱雀堤の段
この《朱雀》“すざく”って読まないんですよ。ビックリですね。
じゃあなんて読むのかって言うと忘れたんですけど。…ガッカリですね(苦笑)
ええと、この段は前振り&登場人物紹介でございました。←乱暴な説明

環の宮明御殿の段
いわゆる“袖萩祭文”ですね。
これは以前に亀治郎さんの袖萩&安倍貞任で観ました。
そのとき同様、浜夕&お君ちゃんに泣かされたのでした。
歌舞伎で観た時はぶっかえりがあったのですが、文楽でもあるのだろうか?
とワクワクしていたのですが、ええと…あったんだったかな?(あったと思う
ここの記憶が吹っ飛ぶくらいスペシャルなぶっかえりがこのあと控えていたのでした。

道行千里の岩田帯
《朱雀堤の段》にも出てきた生駒之助恋絹のカップルの道行です。
この生駒之助が仕事中に恋人の恋絹に会っていた隙を突かれて
環の宮を攫われてしまったのですよ。…どっかで聞いたような話だな(苦笑)
薬屋さんに身をやつしての道行でした。
しかし身重の恋絹さん、旅に出てもいいのですか??


一つ家の段

お待ちかね、鬼婆の段

ひそかに某CMの顔がカパッと変わるのを見られるのかと期待していたのですが
ちょっと違いました。もともと怖い顔してるんだよね~。
途中、もっと怖い顔になりましたけどアレではないのだ。

ていうか、鬼婆だと思っていたら実は人間でした。
安倍頼時の妻・岩手。安倍家再興の野望を胸に秘めた老女。
再興に備えてお金を持つ旅人を襲って殺害・強奪・貯金する毎日。
そう言えば《環の宮明御殿の段》でも貞任&宗任兄弟がそんなことを言っていましたね。

そして件の攫われた環の宮さまはこちらにいるのでした。
天皇の弟である環の宮を奉じて奥州に安倍家による独立国家を作り上げようという魂胆。
が、肝心の宮さまの口がきけません。
この病には“胎児の生き肝”が特効薬ということで妊婦を待ち続ける岩手。

そこへ現れたのが生駒之助&恋絹のカップル。
恋絹は身ごもっていますよ!
実はこの二人、攫われた環の宮を探す密命を受けているのです。
知らず知らずに宮さまのすぐ側までたどり着いていたのです!
が、そうとは知らない生駒之助“妊婦にいい薬”をもらいに
恋絹を置いて岩手と一緒に外出。
そして案の定、岩手だけが帰ってきます。

さあ! 惨劇の始まりです。

恋絹を襲い、胎児を取り出し生き肝を取り出す岩手。
この前にも旅人の腕をもぎ取って財布を奪って殺害している岩手。
なんじゃ、こんなことを正気でできるのがニンゲンなのか?!
よけい恐ろしいわ!

こんな残虐な日常に誰も疑問を抱かないのか?
再興への執念とは凄まじい…
と思っていたら、意外な事実が発覚!

なんと、この環の宮は偽者。
さらにこの誘拐に荷担し、この家に同居していた侍女が実は男だったのです!
女から男へのぶっかえりを見られるとは思いませんでした!
全部、朝廷側の源義家の計略。

はあ~? 岩手じゃなくともビックリしちゃいます。

もちろん宮さまがしゃべれない云々はウソ。そもそも偽者だ!
しかも、しかもですよ。
恋絹は生き別れた岩手の実の娘だったのです!

ええ?! ナンダソレ?!

自分がしたことはなんだったのか?!
さらに我が娘を殺害してしまったショックで谷底へ身を投げる岩手。
仰天展開の興奮覚めやらぬ中、文楽では珍しいセリを使った場面転換。


谷底の段
セリあがると岩手が身を投げた谷底。
そこには岩手の死体が…というスプラッタな場面ではなく(当然だ)
安倍家の残党が潜んでいるのでした。
どうやら環の宮(結局偽者だったわけですが)誘拐と当時に盗んでいた
宝剣が隠されているもよう。
それを取りに乗り込む生駒之助たち。
《環の宮明御殿の段》での義家への恩に報いるためあっさり宝剣を返し
後日の対決を約束するみんな、で幕。
…大団円?


ううむ。安倍家の女性に容赦のないお話だ…
袖萩はもともと安倍家の人ではないけど夫が安倍貞任だし
貞任の母・岩手は自害
岩手の娘・恋絹は母の手により惨殺されています。

いや、そもそも「環の宮誘拐」が策略であるならば
仗直方が腹を切る必要もないわけで
そしたら袖萩はもう少しいい結末になったのではないのか?!

けっこうヒドイ奴だよ源義家。
貞任&宗任兄弟と再会を約束した時は爽やかなイイヤツと思ったが
実はそうじゃないんだな。おそるべし、義家。

このお話を書いたのは近松半二
この『奥州安達原』以外にも『本朝廿四孝』や『妹背山婦女庭訓』など
「実は~」な入り組んだお話を創るのを得意とした方だそうです。
ほうほう。なるほど。

板橋名人寄席

会場:板橋区立文化会館

“伝統芸能”というカテゴリーなのに
歌舞伎以外の感想がないような感じでしたが
ついに違うジャンルの感想が


久しぶりに落語を聞きました。
けっこう有名な人がご出演 そんなわけで行ってみました。
初めての会場でしたが、前の人の頭が邪魔にならず見やすい作りで好印象。
ただ、落語を聞くには広すぎましたが(苦笑)

まずは前座。
おや、どっかで聞いたことがあるお話だ。
新人さんの登竜門的なお話なのでしょうか?

続いて柳家三三さん。
…なんて読むんだ。まさか“さんさん”じゃないよな?
さんざ”さんでございました。
なんとこの方、映画『しゃべれどもしゃべれども』の落語指導をされた方だそうな。
そうでしたか。あいにく私はこの映画、未見でございます。
もっとも出演しているわけではないようなので見ていてもわからなかったと思いますが。
話してくれたのは『お菊の皿』。怪談か?! と思いきや…なお話。
おもしろかったです
聞き取りやすくてリズムが私に合っていました。…映画、見とこうかな。

お次は林家いっ平さん。
来年三平襲名が決まっているんですね! すみません、私は存じませんでした。
お題は『芝居の喧嘩』…?
しかし実際はフリートークがメインだったという感じ。
全体のバランスをとったのかな?
落語ばっかりじゃお客もつまらなかろう、という気配りな気がしますが
実際はどうなんでしょう?
なんだかんだいって小朝さんとは今も仲がよろしいようで安心いたしました

前半のトリを勤めますのは三遊亭小遊三さん。
笑点でおなじみですね。
お題は『堀の内』、だったかな? おバカな男がお参りに行くお話。
なんだよ、すごく面白いよ! ←変な誉め方ですが
お客の反応を見ながら緩急自在な調子でスーっと頭に入ってくるんですよ。
なんだかアツイ話し方で好みです。でも計算しているところはクール。
お話もアレンジされていて、時代は江戸みたいなんですけど
水道に蛇口があったり、横断歩道があったりと、ところどころに現代の風景が。
それがすごく自然に溶け込んでいてナイス!
うをー、落語家の底力を見た

中入りを挿みまして江戸家小猫さん。
ジャンルは“物まね”
…私が考えていた物まねとは違いました。動物の物まね!
すごく上手!! ←プロに向かって失礼な誉め方?
客席からリクエストにもきちんと応えてくれました。
“パンダ”とか“コウモリ”の鳴き声なんて…お客さんもイジワルだ(笑)

今回のトリは桂歌丸さん。
笑点でおなじみですね! でも私はこの番組、あんまり見たことがない。
すっごくやさしい話方でほっこりいたしました
ゆっくりお話されるんですね~。…お年のせい?(オイ)
それは演技なの? それともお疲れなの?
ちょっとわかりませんでしたが、後妻と番頭に追い出されたくだりを語ったときは
泣きそうになりました。
ヒドイよ! 番頭と後妻!!
語ってくれたのは『ねずみ
左甚五郎のお話です。左甚五郎大好きー! テンション上昇!!
もちろん、こんなヒドイ番頭と後妻はただじゃすみません。
オチもナイスなステキなお話でした
いやん。歌丸さん、FANになってしまうじゃないですか!

とっても楽しいひとときでした。
笑点見ようかな…
でもあの音楽聞くと「休みも終わるな~」と黄昏てしまうから苦手なんですよね

親子W襲名披露興行特選落語会

一話完結だと思い込んでいた『SP』に“つづく”と表示されびっくりしたのに続いて
きっと舞台の話も出るに違いないと楽しみにしていた『情熱大陸』までも
まさかの“つづく”が表示され驚愕しました。
この番組が“つづく”とは思いませんでした。

『SP』は北村有起哉さんが出るから楽しみにしていたのですが
それだけでなく、峯村さんや深浦さんまでご出演でウハウハでした。
テロリスト北村は鬼ですな。
マトリックスのスミスのようないでたちがこれまた不気味で。
次回が楽しみです。

以下は、そんなこととは関係なく落語の話。


 木久蔵改メ初代林家木久扇・きくお改メ二代林家木久蔵親子
 W襲名披露興行特選落語会


日時:11月11日13時30分開演
会場:東京厚生年金会館大ホール

歌舞伎と違って落語は親子で名前が引き継がれることはないそうな。
だから“木久蔵”だった人が存命中に襲名ってことは前例がなく
公募で名前を決めると言うのも前例がなく
W襲名と言うのも史上初だそうな。
そうだったんですか。

そんなことも知らずに見てまいりました

まずは木久扇さんのお弟子さんのひろ木さんによる落語。
えー、ネタは忘れてしまいましたが(笑)
最後に津軽三味線を聞かせてくれました。
しかもベンチャーズ(たぶん)。
聴いたことがある曲を違う楽器で演奏されるとどうしてあんなに楽しいのだろう。

お次は春風亭小朝さんによる「こうもり」
照明が暗くなったのはこのネタが吸血鬼モノだったからでしょうか?
ホラーだったわけではないんですけど。
マクラは賞味期限偽装問題やら相撲界の将来への提案やらの時事ネタ。
けっこう毒舌。びっくりしました。
そしてするりと「こうもり」へ。鮮やかでした。

前半のラストは三遊亭円歌さんによる「中沢家の人々」
私が期待していたような古典落語ではなく新作だったようです。
今年79歳になられる円歌さん。日蓮宗に出家なされて円法というお名前もお持ちだそうで。
ご両親と奥様のご両親、奥様を亡くされてから再婚された方のご両親
合わせて6人の両親の面倒をみる円歌さんの身内ネタ。
面白かった!

10分の休憩ののち

口上。
ここで今回の襲名に至るまでのいきさつがわかり
新・木久蔵さんが小朝さんに落語を習ったというエピソードも毒舌混じりに披露され
通常なら襲名する本人からの口上はないとのことでしたが特別にお話してもらえました。
え、本人は話さないんですか。へえ~。

木久扇さんによる「その時、歴史は動いた」
これも新作、なのかな?
今回の襲名の裏話(?)や笑点でのお話
息子の木久蔵さんのエピソードなど日常ネタでした。
もしかしてこれは、フリートーク? 楽しかったからまあいいか(笑)

ラストは木久蔵さんの「竹の水仙」
大きくハッキリとした声で聞き取りやすい。
ですが、ちょっと早口だったかなー。
ネタは左甚五郎が出てきてヨッシャ! でした。


会場が広すぎて舞台が遠かったです。
やっぱ落語はこじんまりとした会場がいいですね。

現代狂言Ⅱ

10月9日(火)19時開演
会場:国立能楽堂

狂言とコントが結婚したら~能舞台で繰り広げられる時代を超えたバトル~

昨年から始まったウッチャンナンチャンのナンチャンこと南原清隆さん企画による「狂言とコントを融合させた舞台」の第二弾。
第一弾がおもしろかったので今年も行って参りました。

もともとはテレビ番組『ウリナリ』の“狂言部”という企画から立ち上がったようなのですが、当時は番組を見ていなかったので詳しいことはわかりません。
当初から狂言を指導していらした野村万之丞さんが惜しくも急逝してしまい(衝撃でした)この企画も暗礁に乗り上げたかと思われた矢先、その志を継いでくれる人が現れて実現したそうです。その方が野村万蔵さん。今回も狂言で出演、さらにコントにも挑戦しれくれました!


古典狂言「二人大名」

狂言師の方による本物の(というのもおかしいですが)狂言です。

●使いの者:野村万蔵/大名:野村万緑/大名:野村扇丞

二人の大名が供を連れずに都へ上る途中、通りすがりの男を太刀持ちにさせる。が、男は、だんだん従者扱いに不満を持つようになり、預けられた太刀を抜き、大名二人を脅し始める。

というあらすじ。これを踏まえて…


現代狂言「一人サラリーマン」

「二人大名」のパロディです。現代に置きかえるとどうなるか?!
演じる人はお笑い界の方ですが、あくまでも狂言風味です。サングラスかけたり、衣装がスーツだったりする人もいますが。

●社長:渡辺正行/副社長:平子悟(エネルギー)/サラリーマン:岩井ジョニ男(イワイガワ)

大名が社長と副社長になるわけですね。なるほど。

さっそく登場したのが副社長役のエネルギー・平子。和装です。
「このあたりに住まい致す副社長である」
と朗々と発言。観ているこちらまで気合が入ります。
この人は…前回も思ったけど、異様に狂言が上手です! 台詞回しも動きもかなり狂言のものになってます。
なにしろ万蔵さんにスカウトされたほどですから。まさにお墨付き。

遅れて登場、社長役の渡辺正行さん。
和装にグラサン、その衣装はカタカナのブランドモノという設定。一通り自慢した後、さすがにグラサンは外しました。そりゃそうね。

この会社はかなり悪どいことをやっていて、裏金の秘密が記録されたCD-Rが届くのをとある料亭で待っている、という設定。

その大切なCD-Rを持ってくるのがデキナイ平社員役のイマワガワ・今井ジョニ男。
昭和の香りが漂う背広で登場。…この格好はジョニ男のいつものスタイルだからなー。自前かしら? それにこの人は狂言の枠からはみ出てるわ(笑) いつも通りじゃないか~。それもまた楽し。

最初はデキナイ社員をからかう社長と副社長でしたが、CD-Rが大切なものだと社員にバレ、それを盾に逆にモノマネを強制されたりして嫌がらせを受けるはめに。
先に観た『二人大名』でもやっていた、起き上がり小法師の真似までさせられて大変そう(笑)

ラストはちゃんとオチもありおみごとでした。


現代狂言新作「TANE~種~」

さて、これがおそらくメインの狂言とコントの融合演目。

●お笑いコンビ世阿弥:南原清隆/敏腕ディレクター:野村万蔵/大物狂言師:島崎敏郎/AD:ドロンズ石本/カメラマン:森一弥(エネルギー)/お笑いコンビ世阿弥:井川修司(イワイガワ)/世阿弥の霊:野村扇丞/ひろみちお兄さん:佐藤弘道

とあるCM撮影で起用された大物狂言師と、コンビ名だけで選ばれた売れないコンビ二人。
売れないお笑いコンビ世阿弥(これがコンビ名!)の片方は「この仕事が終わったらこの世界から足を洗おう」と決意しています。それをうすうす感づきながら確かめるのを恐れる相方。
CM撮影では敏腕ディレクターに振り回されるADとカメラマン。カメラマンは自分に自信が持てないちょっと無気力な青年。
そこへ世阿弥の亡霊がお笑いコンビの世阿弥の片方に取りついたから、さあ大変!

という内容。
ラストは前向きに解決して実に後味のいい舞台でした。

それはさておき、弘道お兄さんですよ! この人の人気はすごいですね!!
この話の途中で脈絡なく登場した(ように見えた)んですが、その瞬間、客席が大きくざわめきました。能楽堂なのに! …道理で客席に子どもが多いわけだ。納得。
登場してからその身体能力の高さを生かして大暴れして退場。目の前でみるとやっぱすごい人なんですね。私のそれまでの認識は「どちらかの二の腕に常識はずれな長さの毛が生えている人」でしかなかったんですけど、考えを改めました。

敏腕ディレクター役はコント初挑戦の万蔵さん。
ディレクターってこんな感じよね、というイメージ通りのうさんくさい衣装です。もちろん洋装。この人が舞台を引っ掻き回します。万蔵さん、楽しそうでした。
途中は世阿弥のライバル音阿弥として能装束で登場。さすがに本業ではさらに輝きます。でもあの衣装で社交ダンスをしたときは…衝撃でした。

売れないお笑いコンビ世阿弥の悩める片割れ役のナンチャン。
大忙し! お笑いコンビ世阿弥のときは現代口調で、亡霊の世阿弥が取り付いてからは狂言口調。切り替えが大変そう。セリフも多いし。おまけに社交ダンスまで披露してますから!
去年も社交ダンスのお楽しみがありましたけど、私はこれ、大好きです。だって能装束で社交ダンス! オマケに踊るのは男性ばっかり! なんだか倒錯的で楽しいんだもん。
それにみんなで一斉に踊った場面はとてもおもしろかった~。あのシーンで一気にテンションがあがりました。

ああ、楽しかった! 来年もまた観たい。

文楽*夏祭浪花鑑

観劇:2007年9月16日
会場:国立劇場小劇場

文楽の『夏祭浪花鑑』の通しを観てきました。
昨年の鑑賞教室以来2度目の文楽です。

『夏祭浪花鑑』といえば私は歌舞伎で2回観ております。
コクーン版と演舞場で観た吉右衛門版。
それと比べてみるのも一興。と思ったわけですが…
同じ位の時間なのに歌舞伎よりも場面が多いのだ。オドロクね。
歌舞伎はやっぱ役者をみせるのが第一だからたっぷりなのかな。


住吉鳥居前の段

とっ捕まった団七九郎兵衛が刑期を終えて釈放される場面。
迎えに来た三婦が
「団七の着替えのフンドシ忘れた! 俺のをかしちゃる」
の場面がカット。
追われた琴浦を助けて道を教えるのに悪役を利用して説明するのもナシ。
というか、そもそも文楽にはないのかも…

内本町道具屋の段
道行妹背の走書

ええ~。なんだこの場面?!
歌舞伎では見たことないなぁ。

“磯之丞が奉公先の娘と深い仲になり心中騒ぎを起こしたあげく殺人犯に”
ということが明らかになる場面です。
…どんな恩があるんだかしらないけど、この磯之丞
そんなに大事に守るのにあたいする存在なのか?
トラブル起こしすぎ。
そしてこの時点で、すでに悪に荷担している団七の義父・義平次。
ほんっと悪人なんだなー(呆)


釣船三婦内の段

女だけどオトコマエなお辰さんが輝く場面。
彼女は一寸徳兵衛の奥さんですが、鉄火なオンナなんです。
顔を焼いたところではお人形の首をとっかえたようですね。
人のカーテンに隠されて見えなかったけど。
その後、義平次が現れ琴浦を攫い…

長町裏の段

ついに団七による義父殺しの場面です。
泥は使いません! そりゃそうか!
でも一度、団七にヤラレタ義平次が(人形だからポーンと吹っ飛んだ)
再登場したときに土気色の顔に。


田島町団七内の段

いくら相手が悪党でも義父を殺したという罪の意識に悩まされ
誰にも相談できずにウツウツと過ごす団七。
そこへ、徳兵衛が現れて凹んでいる理由を聞き出そうとするも失敗。
その後の徳兵衛
なぜか団七の奥さんに「前から好きだったんです」と迫る迫る。
なんなのー?! こんなの歌舞伎にあった?! 私が忘れているだけ??
忘れているだけですね。はー。

でも実はお見通しの徳兵衛と三婦。
なんとかして団七を逃がそうと手を尽くしてくれるのでした。
…でも一緒に逃げたりはしないのよね。
だから舞台の後ろが開いてパトカーが突っ込んできたり
ポリスマンが突入して「Freeze!」と言ったりはしないのでした。


この話では何度か着物を脱ぐのです。
殺しの場面とか、ほつれた裾を繕ってもらうために。
もちろんお人形はハダカ。

「ちゃんと乳首があったね」と一緒に見た友達が発見。
ドコ見ているんだ(苦笑)
私は「ふかふかしてそうなカラダだなー」と思って見ていました。

で、着物の腰の部分が切れていて
「うわ! 大変っ!! 破けているよっ」とハラハラしたんですけど
よく考えたら人形を操るために手を通さなきゃいけないんですね。
だから開いているんだわ。
そっか、そっか。あー、びっくりした。

東西狂言の会

観劇:2006年12月

三鷹でね、やるんですよ、毎年。
茂山家と野村家が合同で狂言三昧。萬斎さんも参加します。
そりゃー、行くっきゃないでしょーよ!


■ 解説*野村萬斎

すいません…ギリギリに到着して席がわからずウロウロしていたら
萬斎さんが登場してしまいました(汗)
私がようやく席について間もなくゾロゾロとお客が到着(遅刻だよ~)。
萬斎さん、動じず「おや、バスが着いたようですね」
クール! おみごとです!!

もちろんちゃんとこの日の演目解説もキッチリと。
ええ、予習はいりませんでした(してないけど)。


■ 小舞*八島(野村遼太)

萬斎さんの甥っ子さんだそうです。若い! 学生か?
地謡に萬斎さんも参加です。さっきまで解説していたのに…

小舞とは装束をつけない舞のこと、でしょうか?
八島は「平家物語」の八島の合戦のことで
勇壮な感じをくるりと回りながら飛んで表現するんですけど、失敗!
バランス崩して腕をついてしまいました。残念。
そのあと「面目ない」と扇で顔を隠すのがかわいかったです。
↑ 違う! そういう振りだ!!(たぶん)

たとえ目の前で失敗しても地謡の方々が動じないのがさすがでした。
私なら「あ!」とか言ってしまいそうですが(笑)


■ 痩松(やせまつ)

実入りのない盗賊を痩松というそうです。
というわけでビンボーな山賊(野村万之介)のもとに
女(深田博治)が一人やってきます。
長刀で脅して女が持っていた品物を奪うのですが
なぜか長刀から離れたところで中身を確認。
女に長刀を奪われて…

山賊カワイソウ(笑)
娘もいる山賊でけっこうな年なんですけど(みごとなヒゲです)
あんなうっかりで生きてこられたのが不思議です。
あんまり尊敬されてない父なんだろうなーと想像を膨らます(爆)
山賊の愛らしさにすっかりやられてしまったのでした。


■ 察化(さっか)

察化とは詐欺師のこと。
主人(茂山宗彦)のいいつけで
主人の伯父さんを探しに出かけた太郎冠者(茂山千作)。
でもその叔父さんの顔も住所もしらないので、さあタイヘン!
手当たり次第に訪ね歩き、偶然出会った伯父さんを連れて主人のもとに。

…偶然会うわけないでしょーが! もちろん、別人。
オオボケ太郎冠者のおかげで詐欺師(茂山七五三)を家に入れてしまった主人は
なんとか穏便に済ませようとするのですが…

もうもう、千作さんの太郎冠者がかわいいのなんのって!!
ちまっと座った姿がかわいいし
詐欺師とわかってからも屈託なく楽しそうにおもてなしするのがおかしい。
なにげに主人に無礼だし(爆)
「んあ?」と返事をして「呼ばれた」と席を立つのが最高に面白いっ。
主人の苦労がよくわかる(笑)


■ 宗論(しゅうろん)

宗教論争の話ですね。
浄土宗と法華(日蓮)宗の口喧嘩です。
が、狂言ですからね、そんなマジメな展開にはならないんですよ。

でも寝てしまった私。申し訳ないです。
萬斎さんに散々解説してもらったのに…がっくり。

頑なな法華僧(野村萬斎)を浄土僧(野村万作)がおちょくるという図式。
そんなにしつこく虐めなくてもいいじゃないか、と思いつつ
ガンコな法華僧だから、からかうと楽しいんだろうな
というのはよくわかる(笑)
でも虐める万作さんがカラっとしているのでヤな感じにはなりません。

ラストは二人揃ってそれぞれのお経を大合唱。
違うこと言っているのに不協和音にならないのがさすがです。
呪文のような言葉でなんだか楽しくなるリズムでした。


同じジャンルでありながら、宗派が違うということで仲たがいする
なんてありそうな話ですよね。
そんなこと言わずに楽しくやりましょうよ
この『東西狂言』のようにね!
 

社会人のための文楽鑑賞教室

観劇:2006年12月
会場:国立劇場 小劇場

ついに文楽、初観劇です。


■ 伊達娘恋緋鹿子*火の見櫓の段

お! 幕が歌舞伎とは逆の方向に開きますよ。
黒衣が「東西~」わーしゃべっているよ!! 新鮮…

大夫と三味線がいっぱいいる! でも人形は一人。
八百屋お七のお話です。
顔がちっちゃいなー、お七ちゃん。

私が知っているのと話が違う!
吉三郎と会いたいために鐘を鳴らす恋に狂った女のつもりで観ていたら
吉三郎が切腹をかけて探す刀の行方を教えるために
打ち首覚悟で鳴らすお七ちゃん。

「このまま刀が見つからなくては切腹になる吉三さま
あの人がいなくては私も生きている甲斐はない」

まぁ。自分は打ち首でもいいから吉三郎を助けようとしています。
けなげな…(泣)

必死に櫓によじ登るお七ちゃん。
しっかし動きが激しい! ヘッドバンキング??
首がもげそうなくらい激しく前後させるお七。
観ているこっちがヒヤヒヤしちゃうよ。落ちる、落ちる~(首が)。

雪の降るなか鐘を鳴らすお七ちゃん。
『三人吉三』を思い出した(そりゃそうか、お七がモデルなんだから)。


■ 解説 文楽のたのしみ

この解説が楽しかった!
「社会人のみなさんこんばんは~」と挨拶されました。
…間違ってはいないんだけど、なんかヘン(笑)

相子大夫さんが大夫の小道具や役割と一緒に
文楽の歴史を教えてくれたんですが
竹本義太夫がいかなる人だったかの紹介や
『水戸黄門』『遠山の金さん』『桃太郎侍』のなかに
『のだめカンタービレ※』を入れたような斬新さが大ヒットに繋がり
「近松門左衛門のおかげで文楽も僕もここにいる」
という説明がとっても面白かった。

※ほんとは『渡鬼』って言っていたんですが私の好みで『のだめ』に変更。

自称エロかっこいい龍聿さんが映像を交えながら
三味線の仕組みや弾き方を教えてくれました。
ほうほう。それだけわかれば私にも三味線が弾けそうだ(勘違い)。
さらに「火サス」に例えながら音で情景を再現(演技付き)してくれて
これまた楽しい!

人形使いも実例をあげながらの解説で楽しくわかりやすい!
テレビの予習と実際に見るのとではまったく違います!←私の理解度が
男の場合は必ず左足から立つけど、女は右から立つ。
裾が乱れたらはしたないので。
女に足はないのだ。裾の動きで表現。
左使いの人がはすに構えて左手をポケット(?)に入れていて
ぶっきらぼうに見えてしかたなかったです。
が、そういうポジションらしい。
少し離れて(邪魔にならないように?)空いた左手は小道具を出したり
サポートしたり大活躍なのでした。

どの人も飄々とおかしなことを言うので、うひゃうひゃ笑ってしまいました。
でもみんな割とおとなしく見ているんですよね。
さすが社会人…? ←私も社会人のはずですが(笑)


■ 恋女房染分手綱*道中双六の段&重の井子別れの段

これは福助さんの重の井で歌舞伎を観たことがあります。
が、あんまり記憶にないってことは…?(苦笑)

お七とは打って変わって登場人物が多かったです!
わらわらと集まる人形と人形遣いたち。
なんだか楽しくてしかたなかったです。終始にまにまして見てしまった。

ん? 人形を操る黒衣…なにかを思い出す……
あ、パ○ットマ○ットだ(爆) ←いいのか?言って??

人手不足なのか(?)侍女が一人、一人使いで出て来た!
片手で姫が座る座布団を用意してちょっと乱暴に見えた(笑)
やっぱ三人必要ですね!

子供がかわいい。
屋敷に入り込み寝そべって頬杖ついて待っているとき
足をパタパタさせたり
重の井に「母さま」と縋り付く様子、纏わり付く感じが
かわいくてしかたなかった!!
でもキセルでスッパーとやるのはどうかと思うぞ11歳!


寝るんじゃないかという心配は杞憂でした。
字幕があったのでバッチリだったし
私、人形好きだっけ? という心配も問題なし!
意外と人形好きみたいです(笑)
 
プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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