変化球が楽しめるシリーズ3巻:パラダイス・ロスト

このシリーズはおもしろいです!

ジョーカー・ゲームダブル・ジョーカー に続くシリーズ第3弾。

第二次世界大戦中に暗躍した諜報機関
という設定を活かして一定しない主人公。
毎回、趣向を凝らして物語を紡いでくれます。

とはいえ共通する登場人物も存在します。

それが“魔王”とも呼ばれる結城
謎につつまれた経歴
謎めいた存在。

その結城の過去を探る話がついに…!

それも一筋縄ではいかない!
くそう! そういうことかっ!!
と、地団駄踏むこと請け合い(笑)

もちろんこのエピソード以外も面白いです。
趣向を凝らしているのでいろんな角度から楽しめるんです。
長編好きな私が夢中になる短編集!

このシリーズ、もっともっと読みたいなぁ。



ダブル・ジョーカー (柳広司)

『ジョーカー・ゲーム』の続編。

ですが、こちらから読んでも楽しめると思います。
もちろん前作を読んでからのほうが数倍楽しめます。



このシリーズは面白い!

だんだんD機関の考え方がわかるようになってきました。
このシリーズのミステリな部分は
D機関をいかにして登場させるか”だと思いますね。
それを意識して読むととっても楽しくなります。

表題の《ダブル・ジョーカー》は
D機関に対抗して新たに設立された風機関との
生き残りを賭けたサバイバルゲーム
と、言いたいところですが結城率いるD機関の圧勝。
そらそうだよな。どう考えても二番煎じ。

唯一異なるのが「死ぬな、殺すな」のD機関に対して
「躊躇せず殺し、潔く死ぬ」と叩き込む風機関。

殺したら後始末が大変だし、死んだら元も子もない。
だいたいそんなに潔く死なれたら
せっかく教育した分が全部フイになるってのが許せないよ!

その予算は税金から出ているんでしょ?
やめてよー、そんな勿体ないことするのー。
と、思いっきりケチくさいことを考えるのでした(笑)

》ではついに“魔術師”時代の結城の活躍が!
失われた片手のいきさつがあきらかに…っ!
もう! このころから結城は結城でした!!

ブラックバード》で
「え、ちょっと待って!!」な結末を迎えたこのシリーズ。

どうなっちゃうんでしょうか?
もちろん、続きがあるんですよね?
今度は長編で読みたいなぁと思うのはわがままでしょうか?
 

Dの魔王 1巻 (霜月かよ子・マンガ/柳広司・原作)

書店でタイトルを見かけ

こ、これはっ?!

と手に取り「やっぱり!」とにんまり。
先日読んだ『 ジョーカー・ゲーム』を原作にしたマンガでした。
Dの魔王…いいタイトルだ。
結城のことだと、すぐにわかるもんなー。

マンガは『 シーラカンス』を読んだことがある霜月かよ子さん。
ふむふむ。
繊細でダークな絵がイメージにぴったりだ!


『ジョーカー・ゲーム』に収録された
ジョーカー・ゲーム》《幽霊(ゴースト)》のお話をマンガ化。

きっちり完結させているのが好印象。
1巻とありますが、これだけ読むつもりでも問題ありません。
…もっとも2巻以降は現時点で出版されておりませんので
読もうにも不可能なんですが(苦笑)

《ジョーカー・ゲーム》が面白い!
原作も当然、面白かったのですが
マンガはわかりやすくコンパクトになっていたので
こっちを先に読むのもアリ!

三好に翻弄される佐久間くんが不憫でした(笑)

《幽霊》は…もっとじっくり見せてほしかったな~。
こちらのお話は原作のほうが面白かったです。

1巻とあるから他の話もマンガにしてくれることと期待!
マンガはにやりとできるところが増えてて嬉しいです。

ジョーカーゲーム (柳広司)

ベストセラーに乗っかってみた。
本屋大賞での評価も高かったんですよね、たしか。
前に読んだ『 虎と月』もおもしろかったし期待大


あらすじすら知らずに読み始めたのですが
スパイの話でした!

すぱい…
私の乏しいスパイ知識を総動員したイメージとは全く異なるスパイ観。

スパイとは見えない存在

と終始語られるように己を殺してひたすら仮面をつけ続ける存在。
それを訓練する“スパイ養成学校”
通称“D機関”に所属する人たちの物語。

そのD機関創成の物語から始まります。
そこでの語り手は佐久間くん。
D機関設立に反対する側から送り込まれた人物。
だからD機関の存在に懐疑的。
そんな彼の生き様と、D機関に集う若人の考え方は悉く対立。

うう~ん。
時代が戦争中ですから佐久間くんの考えも仕方がないと思いますけどねー。
かといって養成中の彼らの考えにも共感しにくい…

その両者の生き様は対照的ですが、共感できます。

あれ? 矛盾してる?
けど、考え方は無理だけど、生き様は共感できたんですよ!

短編集なので、佐久間くんの登場は最初の話のみ。
D機関設立に尽力した結城中佐が共通して登場しますが
話の主役はその都度、変わります。

これが面白くて!

D機関出身ではあるんだけど
別の人格として偽名で活動しているので
今まで登場した人と同じなのか、別人なのか、わからないんですよ。
養成中もすでに偽名を使っていたから難易度はさらに高い。

そして必ずしもD機関の面々がメインとは限らないのですよ。

いろんな角度からスパイの活動を紹介してくれるのです。
時に失敗もあり、それをどう切り抜けるのかがメインだったりしますから。

やー、久し振りにエンターテイメント小説を読んだ! と満足。
とっても読みやすいので夢中で読みました。
続編も読まなくちゃ~♪
 

虎と月 (柳広司)

タイトルからなんとなくピンとくるものがあり
手に取ってみると…

中島敦の『山月記』にヒントを得て書かれた物語?!

それは読んでみないとイケナイでしょう!!
と意気込んだのはいいんですが、
私、『山月記』の内容あんまり記憶に無いや~。
国語の授業でやった記憶はあるんですけどね。
頭はいいんだけど性格の悪い男が虎になった話…だっけ?
結末がきれいさっぱり記憶から削除されている(苦笑)
でも「なんか好き」な印象が残っております。

このなかで出会った“狷介”という言葉は
その後、一度も出会っておりません。



おお、虎になった李徴には妻子がいたんですね。
その幼い息子が主人公。

役職を手放し、行方不明になった父親が虎になっていた?!
ではその息子であるぼくもいずれは虎に?!
不安になったぼくは父を探す旅に出た。
“虎”というのはなにかの比喩なのか、本当に虎なのか。
実際に虎になった父と出会ったという人を探しながら
父親の足跡をたどる14歳の青春物語

うーむ。どうも読みにくいと思ったら一人称かー。
でも慣れてきたら一気読み。

あいかわらず『山月記』の詳細は思い出せないままですが
この李徴の設定ステキです!
胸が熱くなりました!!

それが真実かどうかわからない。
けれど、旅する前とは主人公の意識が全く違う!
これぞ青春小説。

『山月記』を読み返したくなりました。
時間ができたら読みたいです。

今は無理。図書館からガンガン本が届いてそれどころじゃない!!
プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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