盛りだくさんな『四谷怪談忠臣蔵』

観劇:2010年4月12日 (3階1列目上手寄り)
会場:新橋演舞場

1月に来て以来の演舞場。
トイレットペーパーのホルダーがもとに戻っていました。
おや? そんなに不評だったのでしょうか?
おかげでフツーに使えるようになってよかったですが…


通し狂言四谷怪談忠臣蔵 仮名鑑双繪草紙(かなでほんにまいえぞうし)

面白いよ! すごく楽しめたよ! さすがオモダカ屋!!

正直、会場に到着するまではテンション低かったんですよ。
最近、歌舞伎観ても寝ちゃうこと多いし
ぶっちゃけDVD見てる方が楽しいんだよね
四谷怪談と忠臣蔵って私、何度観ているんだろ? もう飽き…ごほごほ。
でもオモダカ屋だし…
とブツクサ言いながらの3階席。
それも発売日をスルーして先行の恩恵を無にするという体たらく。

どうせなら1階席を買えばよかったのに!

なんだか訳のわからないキレ方をしてしまうほど
面白く楽しかったのでした。

おなじみの四谷怪談と忠臣蔵をミックスしたお話です。
もともと四谷怪談は忠臣蔵の裏話としてリンクしているのですが
もっと猿之助テイストを加えたのが今回の『仮名鑑双繪草紙』。

数年前のコクーンでの四谷怪談とも違う
更に仕掛けたっぷりで見どころ満載でスピーディな展開でした。

まさか発端が
新田義貞の霊右近)が高師直猿弥)に乗り移ったことだとは
思わないじゃないですか!
いきなり怨霊登場ですよ! やってくれるぜ!

ええと、著しくネタバレしてしまったので隠します。

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黒塚を観た

観劇:2010年1月4日 (3階2列目上手より)
会場:新橋演舞場

演舞場はいつ以来だ…?

休憩時間を表示する電光掲示板が変わっていたぞ!

トイレがちょいと変わっていたぞ!
手すりがあるぞ!
荷物置きはナイスだ!
トイレットペーパーがちと取り出しにくい(私だけ?)

気がついたのはこんなところですが
もしかしたらもっと変わったとこがあったのかもしれません。

駅伝を見た翌日の観劇だったので
脳内の8割以上を駅伝に占拠されている状態で拝見。
…結果、まったく集中できないのでした(トホホ~)

寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』にはオモダカ屋が大挙して出演。
なので楽しめるかと思ったんですが
ワタシ、どうにも曽我物が苦手で…
復讐が好みじゃないのと
見取だから事情がよくわからないから入り込めないのと
ダメな要素が重なって毎回撃沈します。
今回も爆睡。なので感想ナシ。とほほ~。

春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)』は完全に起きていました。
が、起きて眺めていただけで脳には到達せず。
それはなぜかと尋ねたら♪
駅伝のため駅伝のせい駅伝で頭いっぱいだからー!!
そんなわけで感想ナシ。


猿翁十種の内 黒塚(くろづか)

そう。私はこれを観るためにチケットを取ったのでした!! ←本当。

いわゆる安達が原の鬼婆のお話です。
一夜の宿を求めたら「隣の部屋は決して覗かぬよう」と言い残し
自分はいったん外に出る本性を隠した鬼婆。
でも、そんなこと言われたら見てみたくなるのがニンジョウってもんです。
「それはフリだよね?」と開けてみたら…なお話です。

この話に関しては先日読んだ この本 で、もやもやさせられたので
個人的にはリベンジの意味が大きかったりします。

そうだよね!
隣の部屋を覗くのはお付きの人だよね!
そんな覗いちゃう強力太郎吾猿弥さんが演じます。
ああ~、それなら仕方ないな(苦笑)
納得の配役です。
いや、軽率っていう意味ではなくそういう愛嬌がある人ってことです

徳の高い名僧阿闍梨・祐慶を演じるのは門之助さん。
ははあ、ありがたみのある名僧に見えます。
おっとりと岩手とお話しして
太郎吾を窘めるのが高ポイント!

一夜の宿を提供してくれる老女岩手、実は鬼女を演じるのは右近さん。
重々しく話す様子が不気味さ120%!
…このお家、どこがどうなっているのか難解だったのですが
かなりのあばら家。
私には人ひとり入るのがやっとな家に見えました(苦笑)
どうやら囲いの内側も室内だったようです。庭じゃなかったのか~。

能の舞台に近いようです。
岩手も能に出てくる登場人物のような雰囲気。
太郎吾がアイ狂言に見えてきました。

とくると思いだすのが、数年前の三響会で観た『安達原』
能と歌舞伎両方のヴァージョンを見せてくれたんですよ!
それがすっごく面白かった!!
しかも歌舞伎では亀治郎さんが鬼女だし
能ではアイ狂言に萬斎さんが登場しましたからね。
そりゃあ楽しいに決まっている!!

あの本と違って納得のいく結末で満足です。
僧たちのジャラジャラも見られたし。
数珠をこすってジャラジャラ聞こえるあの音が好きなんです(笑)

うーん。やっぱり脳内が駅伝に占領されていてまともな感想にならないなぁ。
恐るべし、駅伝の魔力!!
 

華果西遊記

観劇:2009年6月19日(2階1列目)
会場:国立劇場 大劇場

観劇テンションが著しく下降していたときに発売された公演。
6月に入ってテンションが上昇したので急遽チケットを手配。
おお、完売はしていないのか。嬉しいやら淋しいやら。
だけど一階のいい席はなかった…
せっかくお安く1階で拝見できるチャンスだったのに
みすみす逃してしまったのが悔やまれます。

というわけで当日引換えです。
このチケットセンターがこんなに賑わっているのを見るのは初めて!
予想外の行列にたじろぎました。


19時開始の“社会人のための鑑賞教室”でございます。
会社帰りでちょっと脳が疲弊していたのですが…
さっすが、澤瀉屋!!
オモシロイ、タノシイ、シアワセ!!



初心者向けの公演ですから解説もあるんです。
もう、これがまず面白いもの!!
笑三郎さんと春猿さんによる掛け合いがすでに楽しい。

:今日は社会人のためですからスペシャルバージョンです!
:(何を言い出すのか?! と笑いながら)すぺしゃる?!
:いつも通りってことです
:ああ、なるほど

それに加えて、開幕の音楽がモンキーマジックですよ!
それもゴダイゴ!!
黒御簾でも演奏してくれます。サービス満点。

歌舞伎を“歌”“舞”“伎”にわけて実演&解説。
音当てクイズでは「皆さん声を揃えて」と言い始めました!
しかも「学生さんたちはぴたりと揃うんですよ~」とプレッシャー付き。
そんな挑発されたらがんばっちゃうじゃないですか!(笑)

どの解説も分かり易くて楽しいものでした。
くそう、もっと計画的に動けばヨカッタ!
歌舞伎初心者の友達を誘えばヨカッター!!

後悔先に立たずとはこのことっ!


華果西遊記

言わずと知れた『西遊記』です。
が、最近のクイズブームでいつのまにか
三蔵法師って実は地味にお経を求めて旅しただけなんだよ
という知識にアタマを占領されていました。

あれ? 『西遊記』のあらすじや設定を忘れている…??

孫悟空右近)ってこんなにカッコよかった?!
こんなしっかりモノなの?

トラブルメーカーなイメージだったけど、んなことないじゃん!!

可憐なお師匠さま笑也)を守りながら
天竺を目指す悟空・猪八戒猿弥)・沙悟浄弘太郎)一行。
途中、立ち寄った場所は、女だらけの国だった!

女に弱い猪八戒と沙悟浄はあっさり陥落。
お師匠さまも女王笑三郎)とその春猿)に攫われてしまいました。
男性の役なのにやっぱりヒロインな笑也さん(笑)

一人ストイックに馬の世話をしていた悟空は難を逃れ
お師匠さまvsブタとカッパを天秤にかけ
ここはやっぱお師匠さまでしょう! と結論をだしつつ
二人もほっとけない! と、まさかの分身

髪の毛を吹いてチビ悟空がわらわら出てくるアレ
舞台で見られる日が来るとは思いませんでした…(感動)
アレはスゴイ! カワイイ!! 反則っ(爆)

それに如意棒もぴゅうっと伸ばしたのも嬉しかったですが
右近さんの棒術がスゲー!!
花道でもぐるぐる振り回して…陰の努力が偲ばれます。
猪八戒&沙悟浄と3人での棒を使った立ち回りでは大興奮!!
スーパー歌舞伎か?!
つーか、この3人のバランス何?
めっちゃカワイイです!!

お師匠さまを攫った女王と妹は“実は蜘蛛の精”というステキ設定。
蜘蛛の糸がバンバン飛び交います!
やっほーい。こういうの大好きだー!!
この糸が和紙を細く切ったものだとは!
糸じゃないのね~。

蜘蛛の手下もたくさん登場し、立ち回りもたっぷりと!
ロープの蜘蛛の巣もありました。
盛りだくさんで大満足。
たのしー。
なんだかふわふわしながら帰途につきました。

やっぱり澤瀉屋は見逃せませんね。
ああ、名古屋のヤジキタ行けばヨカッタ…

今一番心配なのは
実は8月の演舞場に参加することになったりしないよね?! ってこと。
すでに3階席だけは全日程完売していたんだけど…
やだなぁ、追加で発表になったら。
出演者3人しか明らかになっていない状態で発売ってスゲー困るんですけど!

獨道中五十三驛

観劇:2009年3月22日(3階3列目上手より)
会場:新橋演舞場

この日は東京マラソンの日でした。
いや、地下鉄で移動したので特に影響はなかったのですが。

そして強風でした。
最近は気温も上がったり下がったり。
暖かい日で油断させといて気温を戻して風邪をひかせる作戦か?!

そんな天候と同様に上がったり下がったりするのが歌舞伎熱。
最近は低迷気味で…
ろくに予習もせずに行って痛い目を見たりします。

今回は過去に見たことある演目なので大丈夫。
でもテンションは上がらないので、詳しい感想は過去の分参照で。
獨道中五十三驛(中日劇場)
マメだな、過去の私。
そして思うことは大体同じだ。
成長してないってことでしょうか? …まぁいいでしょう。


獨道中五十三驛

前回観たものとイチバン違うのは本水を使うってことでしょう。
いったいどこで使うんだろう??

【第1幕】

口上がありました。
しばらく出番のない(笑)右近さんと笑三郎さんと春猿さんたちによる
笑いを交えながら気楽に観てちょうだいと言わんばかりな掛け合い。
半刻も出番がないんですよ。
半刻って言ってもお客様にはわからないでしょう。 ←いや、意外とわかるぞ
でも“一時間”って言うのは歌舞伎ではありなのか?
そんなことを言いつつ、見所も教えてくれました。

口上が終わってお芝居開始。
お宝の流れを説明しながら善玉と悪玉の紹介。
なんすかね。
三種の神器みたいなもので持っているほうが勝ち、なんでしょうか?
お宝を奪い合いながら東海道を京から江戸へ移動する登場人物たち。

この幕の見せ場は何と言ってもおさかな天国
もしや、この場面で本水を…?!
と的外れな心配をしてしまいましたが、そんなはずはない。
フツーにキグルミ大活躍の場面でした。

で、本当の見せ場(笑)、化け猫の場面です。
なんかもーアクロバティックすぎて何がなんだか。
本当に生の舞台でこんなことできるんですか?
凄すぎる…
そして宙乗り。今回はフツーに花道の真上を通りました。
中日劇場ではまさかのナナメ飛びでしたからね。


【第2幕】

化け猫になったり悪人になったり大忙しの右近さん。
この幕では悪人です。
下心丸出しのヒーロー与八郎段治郎)めがけて銃弾命中させて
その治療のためにお金が必要な逸平猿弥)を追いつめ大活躍。
善良な人になんて仕打ちをするんだ…!

そんな一幕ですが、ここでの見せ場は本水をつかった大立ち回り。
重の井姫笑也)の犠牲のおかげで破傷風がたちどころに回復したヒーロー
大喜びで戦います。
ずるいよなー、裸足なんだもん。動き易かろう(笑)

ドバドバ流れる水の中、滑って転んで水のかけあい。
こういう稚気に富んだ動作が好きです。
そして悪人のラストは派手に。
ドバドバ流血。もちろん赤い血が流れるんですよ!
わはは。

さらに滝の中から何かが出現。
おお。犠牲になった重の井姫が女神(?)となって再登場。
わはは。楽しいぞ。


【第3幕】

ここの見せ場は右近さん12役早替わり
一応、ストーリーがあったんですね。
前回はまったくわかりませんでしたが(苦笑)

こんなに長い場面だったんですか!
一人で(正確には一人じゃないですが)この長丁場を維持するのは大変でしょう。
改めてビックリ。
そりゃあ、本水の場面で右近さん参加しないわけだ…
体力持たないよ。

そしてラストはとんでもないカッコウをしたヒーローが
すべてを持っていって大団円。


やあやあ、面白かったですな。
本水を使ったほうが楽しいです、やっぱり。
しかし、本水をクライマックスに持ってこないのが澤瀉屋。
もう一幕見せ場があるんだもんなー。
盛りだくさんでした!

あとねー、アドリブっぽいおやえ笑三郎)とおきち春猿)のやりとりがー
えっと、噛んでましたよね? どちらとは言いませんけど(笑)
アドリブっぽいけど段取りはありそうだからタイヘンなんでしょうか?

ヤマトタケル その2

観劇:3月22日(3階右サイド←花道は見えたけど上手側はほぼ全滅)
会場:新橋演舞場


段治郎さんのタケルバージョンです。
二役のキャストは

小碓命後にヤマトタケル/大碓命=段治郎
タケヒコ=右近
ヘタルベ=猿紫
帝=猿弥


えっ?! またしても帝が猿弥さん??
いったいどういうローテーションなんだ??
猿弥さん好きだから嬉しいですけど


さて、感想の前にゲットしたチラシ情報。
6月のコクーン歌舞伎夏祭浪花鑑』のチラシを入手。

団七九郎兵衛=勘三郎
一寸徳兵衛=橋之助
徳兵衛女房お辰玉島磯之丞=勘太郎
傾城琴浦/徳兵衛女房お辰=七之助
三河屋義平次=笹野高史
大鳥佐賀右衛門=亀蔵
釣船三婦=彌十郎
団七女房お梶=扇雀


んん? どういうことだ??
徳兵衛女房お辰の役を演じるのが勘太郎さんと七之助さん?
なんで二人いるの?
つか、舞台上にお辰が二人で出てくるの??
わあ、それはオモシロイね、斬新だね! と思ったんですが
シアターコクーンのHP にしっかりと

※6月20日以降はの配役になります。

とありました。
なーんだ。そうなんですか。
ダブルキャストなんですね。勘三郎さんの息子たちに与えた試練ですか?


ではスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の感想です。
ネタバレは前回済ませたので
詳細を知りたい方はこちらをどうぞ ヤマトタケル その1

いやはや、2回目ともなると、あらすじもみどころもわかっているので
余裕ができますね。

以下、本当に感想です。
思ったことをうだうだ述べてます。

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ヤマトタケル その1

観劇:4月13日(3階3列目・上手寄り正面)
会場:新橋演舞場


スーパー歌舞伎『ヤマトタケル
まずは右近さんのヤマトタケルバージョンです。段治郎さんのも観る予定。
この公演はダブルキャストが多いですね。

ヤマトタケル=右近
タケヒコ=段治郎
ヘタルベ=弘太郎
帝=猿弥


帝もダブルキャストだったのは知りませんでした
おかげで猿弥さんはこの日、3役。大忙しです。


以下、無駄に長い感想文です。本当に長い…
ネタバレします。
初演じゃないから別にいいか? と思いますが一応、隠します

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獨道中五十三驛

観劇:2007年6月23日
会場:中日劇場

基本は家督相続に必要な“九重の印”と“宝剣・雷丸”の奪い合いの
お家騒動。
ですが随所に歌舞伎のパロディがちりばめられていて
記憶を探るのが忙しい芝居でした。

石山寺に雛遊びに来ていると見せかけて
実は出家が望みの重の井姫(笑也)。
ん? 姫が出家? 『桜姫東文章』ですか!

と思ったら、馬子が呼び出され双六遊びがはじまった。
馬子(というにはトウが立っていたが)と双六といえば『重の井子別れ』!
去年、文楽で見たばかりだ!

その馬子の双六の駒が香箱の片割れ。それをみた姫びっくり。
人払いをし出家をとりやめ、馬子に言った言葉が「もしや2年前…」
なんとこの二人2年前に一夜の契りを交わしているらしい。
ううむ。雛遊びをする幼い姫かと思ったらとんでもなかったぞ。
やっぱり『桜姫』だ。

実はその馬子、雷丸を運ぶ途中
殺され、剣を奪われた与惣兵衛の息子・与八郎(段治郎)だったのだ。
姫を連れて敵討ちの旅が開始。でもすぐに姫は攫われちゃうんだが。

ついでに(?)2つの宝も探します。
両方とも敵の
赤堀官太夫(欣也)・水右衛門(猿弥)・源吾(延夫)に奪われているのだ!
ふがいないぞ!

割とあっさり雷丸は取り戻したが、問題は九重の印。
竜王にも狙われるこの宝、海底での奪い合いの場面「おさかな天国」。
最初はおさかながラブリーなメルヘンシーンですが
後半は巨大なエビ、タコ、ヒトデと格闘する…『児雷也』の三すくみか!?
イヤ違った! タコが与八郎の懐をまさぐってる!
ななな、なんだこのシーン。キテレツだな!
びっくりしていたら懐から九重の印が! ああ~魚が咥えて奪われた~!

命からがら逃げ出した与八郎
やっとの思いで小船によじ登り、決めポーズ。
けど登る途中に船につまづいた(爆)
やーねぇ、せっかくカッコつけているのに~。

岡崎では待ってましたの化け猫騒動。
もちろん思い出すのは正月の『梅初春五十三驛』です!
子猫ちゃんズの“ぱらぱら”の替わりに猫の操り人形のダンス。ラブリー♪
おくらちゃんの操られっぷりは『梅初春~』に軍配があがるかな。

そして化け猫右近さんの宙乗りです!
おおお。上手からスタートですか!
あと2・3席ずれていたら私も右近さんの汗をかぶるところでした。
デンジャラス!

ここまでが1幕。ううーん。盛りだくさんだな!

さてさて2幕でございます。
雷丸を狙う赤堀親子との攻防はまだ続いています。
そんな最中、雷丸を持つ与八郎と攫われた重の井姫が再会します。
…今の今まで姫のこと、ちーっとも気にしてなかったくせに会ったとたん
下心丸出しにする与八郎(笑)
エロ全開で油断したところに一発の銃弾が!
撃たれてやんの(爆) しかも破傷風ですってよ。

破傷風のため立てなくなった与八郎、姫に曳かれる車に乗って登場。
『小栗判官』ですか?!
車の上でちんまり座る姿がかわいらしい(笑)

で、『忠臣蔵・八段目』のようなやりとりなどもあって
重の井姫の犠牲で与八郎は本復。
「立った、立った」はバッチリ見ましたが
このあたりウトウトして記憶があいまいです(汗)
いつの間にやら九重の印も取り戻し、江戸を目指すぜ、オー!
ってところで2幕目終わり。

3幕目は右近さんの早替わり12連発!
いやー、すごかった! いっぱい替わりましたよ。覚えてられないくらい。
目まぐるしくて物語がイマイチわかりませんでした。
元ネタも知らないのが多かったので…
全編通してにぎやかに盛り上げてくれたおやえ笑三郎おきち春猿)の
ゴールデンコンビが盛り上げてくれたり
それはないだろう…な赤星十三郎などで笑いも忘れないのはさすがです。

で、「大當」「大入」と朱でデカデカと書かれた白い着物の与八郎が
民部之助門之助)や、劇中でやたらとはぐれた半次郎弘太郎)と共に
雷丸と九重の印を主君に届けようと日本橋へ到着。
ラスボス水右衛門を倒してばんざーい! な感じで幕でした。

段治郎さんが思いのほか大活躍で大満足でした。
ヒーローでしたよ。破傷風だったけど。
笑也さんも見せ場が多くて「この人この前オッサンやっていた人だよね」と
ちょっと戸惑う。
戸惑うと言えば、春猿さんです。
三月の神々しい母上さまがキョーレツなので
今回の前髪舞妓や掛け合い漫才とはギャップが大きかったです。

梅初春五十三驛

観劇:2007年1月
会場:国立劇場


通し狂言 梅初春五十三驛(うめのはるごじゅうさんつぎ)

いやー、盛りだくさんでおもしろかった~。

純粋に展開を楽しむこともできるんですけど
歌舞伎ではおなじみのキャラが総出演で
あの話とこの話をくっつけたのか! とか
この人の設定は変っているけどこの人とは一緒なのね~ とか
様々な楽しみ方ができます。

と言っても私は知らないことの方が多かったんですけど。
さすがにお七と吉三郎はわかりましたが
白井権八と小紫の話は木原敏江のマンガでしか知らないし(苦笑)

今回は歌舞伎初心者の友達と行ったのですが
そんな友達でも楽しめる内容でした。
セリフもわかったと言っていたし。

役者はわからなかったようで「???」とチラシと舞台を見比べていたので
「今出ているのこの人とこの人」とアドバイス。
時蔵さんが姫だよ、と教えたら仰天していました(笑)

あと菊之助さんはわかったようで「すごいカッコイイ~」とテンション高!
菊之助さんが出てくるたびにシャキーンと双眼鏡を構えていました。わはは。

手拭い撒きをいつやるのかと思っていたらそうくるのか! というタイミングでした。
3階席だったのでまったく手拭いは届かなかったんですが。
撒き始める直前に1階席の人たちが
一斉に居住まいを正したのがおもしろかった。

鼠に、猫に、猪と、どうぶつ奇想天外なシーンがあり
パラパラ、小梅大夫、ざ・たっちを取り入れつつ
エクソシストな体術披露もあり、『車引』もどきの劇中劇もあり
殺陣もあるという充実ぶり。

あ、この劇中劇で三津五郎さんがすごかった!
義太夫節を披露してくれます! すごい~。
三味線の合いの手もすごかったけど(爆)

ぶちゃいくメイクの松也さんも見られてよかったです。
…そういえば松也さんがちょっと菊五郎さんに虐められていた(笑)
あれは愛のムチだったのだろうか?

しっかし長い!
12時に開始して16時45分終了。まじで~? ←マジでした。
まだまだ改良されると思いますのでこれから短縮されるかと思います。
しかし亀蔵さんの役はゾンビ役者としてはもってこいだと思うんですけど
もっと弾けてほしかったなぁ…
あ、栄養補給は必須ですね。私は用意しないで失敗しました。

中盤ちょっと眠くなってしまった! 不覚~。
「関所の場」は、ほぼ爆睡。
ここで寝ると松緑さんの出番が少なく感じます。あ~あ。

三越歌舞伎

観劇:2006年6月18日
会場:三越劇場

オモダカ屋による公演。
久しぶりの三越劇場です。

■ 車引

これは以前に拝見したことありますね。
しかし、三兄弟が勢揃いする前に
桜丸と梅王丸がひそひそ話をするのは覚えていなかった…
寝ていたのか??

ひそひそ話のとき虚無僧のような被り物をしていた二人。
どっちがどっちかワカラン!
というようなことはなく、ふむふむと拝聴。

…この台詞回しに惑わされて記憶に残らなかったとみえる。
義太夫だし、(私にとって)けっこうハードル高いぞ、この演目。

お待ちかね、松王丸(段治郎)登場!
でっけぇ~。
ほんとにデカイです。
天井につっかえそうな長身。デビルマン鬘がそれに拍車をかける。

この演目はこの劇場には向いてないんじゃあ…?
花道もないから飛び六法がやりにくそうだった。


■ 女殺油地獄

近松門左衛門の作品。今月はご縁がありますね、近松先生。
油屋「河内屋」の放蕩息子・与兵衛のワガママ一代記。

この話はなんといっても「油まみれで組んずほぐれつ」でしょう!
事前に調べたところ、油の代わりに「石けん水」を使うということだったので
洗濯もできて一石二鳥! と思っていたら
今回は「寒天と布海苔」だそうで…。

この与兵衛の論理の飛躍に目がテン。
自分がこさえた借金の返済期限を目前に、なんとか工面しようと
近所のやさしい奥さん・お吉(笑三郎)に借りようとするが
「だんなが留守だから決められない」(意訳。以下同)
と言われ
「お金貸してくれなきゃ殺して奪う!」
と刃物振りかざし切りかかる。
切られながら
「私には愛する夫とまだ小さい子どもがいるから殺さないで」
と逃げ惑うお吉(そりゃそうだ)。
「そんなこと言ったらオレにだって優しいオヤジがいるわい!
そのオヤジが借金に苦しめられるのは耐えられん!!」
と、なおも切りかかる。

チョット待て。
そもそも、その借金は
オマエが親の印鑑を勝手に持ち出して作った借金だろが!

いや~、現代にも居そうですね、こんなバカ息子。
そしてこんなバカ息子が上手い獅童さんなのでした。

結局、殺されちゃうお吉ですが
この人の夫・七左衛門(段治郎)とラブラブなのがたまらない。
手のかかる近所のバカ息子をかいがいしく世話する我が妻をみて
ヤキモチを焼く夫。カワイイ。
その夫を「そんなわけないじゃん」と軽く流す妻。
いいねぇ~。

それなのにあの悲劇ですよ。まったく!

當世流小栗判官

観劇:2006年3月
会場:国立劇場

市川猿之助演出の『當世流小栗判官』。
出演は猿之助門下の若手を中心にフレッシュな顔ぶれ(とチラシに書いてあった)。
期待に違わず、おもしろい演目でありましたよ。
猿之助の演出はわかりやすく、派手で、盛りだくさん。
サービス満点で大満足でございます

昼(前編・1時開始)・夜(後編・18時半開始)の続きモノで
小栗判官(右近)と照手姫(笑也)を中心とした愛と正義と忠心の物語。
照手姫のお家をのっとろうと企む横山大膳一味によって
離ればなれになった姫と許婚の小栗判官が
さまざまな人に助けられながら、お家再興をめざすのです。

前編は大膳一味に計略により暴れ馬を名馬にかえる小栗判官の活躍と
忠臣・浪七(段治郎)の命懸けの助けによって
照手姫が危ういところで救われるところが演じられました。

この前編が、楽しくて楽しくて!
主人公にして正義の味方の小栗判官を演じながら
そりゃ反則でしょ! というアホキャラ・橋蔵にも扮する右近…
捨て身(?)のぼやきとギャグが炸裂!
はやりのイナバウアーまでやってくれるとは
新しもの好きの歌舞伎っぽい。

それに主役の小栗を食う活躍の浪七。カッコイイ。
段治郎がすでにかっこいいが、役がいい。
だいぶ成長しました、段治郎(偉そうになにを言うか)。
大立ち回りの末、舟で攫われた姫を助けようと
自分を生け贄にするため切腹。
さらに滝の如く流血しながら、臓物を竜神に捧げる。
す、すぷらった…
その命懸けの祈りが通じ、舟が戻ってきて悪漢と一騎打ち。
もちろん内臓ぶちまけたあとに。すごい根性だ。
この間、姫と「恋人同士か?!」と戸惑うくらい
情感たっぷりに別れを惜しむ。
ううむ。なにをしている小栗判官!!

これは後編も見ねばなりません。
というわけで、引き続き夜の部まで居続け。
…ウソです。最初から両方見る気でチケットも買っていました。

後編はお家再興の鍵となる宝物を探し求めて放浪する小栗。
ついに質屋にあるらしいことを突き止める。
で、その質屋の娘・お駒(春猿)と結婚することに(なんで???)
その質屋に下働きとして勤める照手姫がいたりして大騒動。
そして、なんだかんだで大膳一味も成敗して大団円。

後編冒頭には口上として前半のハイライトを上演。
本物の役者を使ったあらすじ紹介は、贅沢でおもしろかった!

許婚の小栗がお駒と祝言を挙げると聞いて
やきもちを焼く照手姫はかわいらしく
そうとは知らないお駒がかいがいしく小栗を世話する姿もかわいらしい。
オンナ二人に挟まれ、小栗はオロオロするばかり。

春猿さん演じるお駒が、強烈なキャラでおもしろい。
当時は主君第一の時代ですから
個人の恋が優先されることはないのです。
なのに彼女は恋に生きる。
お駒の母・お槙(笑三郎)は実は照手姫の乳母だったから
娘と小栗の結婚はとりやめようとするんだけど、お駒は納得しないのです。

さっきまで下女だった女が実は主君? は! ちゃんちゃらおかしいぜ!
ってなもんです。
しまいには小栗を殺して自分も死ぬ! と刀を持って狂乱。
それをとめようとする母ともみ合い、勢いで母に首を斬られてしまいます。
ありえない…
生首となったお駒はかわいさ余って…の小栗に呪いをかけます
(私なら姫を呪うけどね)。
こんどはホラーだ。

その呪いを受けて顔面はただれ、足腰は立たなくなる小栗。
霊験あらたかな寺に湯治に行く姫と小栗。
その寺には美しい上人(段治郎)が!
上人の祈祷の甲斐があり(ここのダンスがかわいいのだ)
みごと本復を遂げる小栗。
ついでに上人から天駆ける白馬をいただき、姫とともに宙乗り。

そして真っ白な雪の舞台で横山大膳一味と立ち会い、みごと成敗。
このラストシーンがすごかった。
大立ち回りは段治郎さんがみせてくれたから別のものを!
という心の欲求に応えてくれました。
なんともスカッとするエンディングで、ご機嫌で帰宅したのでした。

これだけ見ても4000円也。 一番安い席で観たんだね…。
それでおもしろいとくれば悔いはない!
プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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