若手奮闘公演:ワンピース歌舞伎

猿之助さんのルフィ&ハンコックで観るつもりで
チケットをゲットしていたのですが
まさかの負傷で代役鑑賞になってしまいました。

いや、尾上の右近くんのルフィ・ハンコックも気になっていたから
観られたのは嬉しいんですけど
できるならハプニング無しで観たかったところ。
ですが、代役に関して心配はしていませんでした。
きっとやってくれると信じていました!


スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース

観劇:2017年10月14日・土(2階5列センター)
会場:新橋演舞場

原作:尾田栄一郎
脚本・演出:横内謙介
演出:市川猿之助
スーパーバイザー:市川猿翁

ルフィ、ハンコック:市川猿之助 → 尾上右近
サディちゃん:尾上右近 → 坂東新悟
マルコ:尾上右近 → 中村隼人

ルフィ、ハンコック:尾上右近
白ひげ:市川右團次
ゾロ、ボン・クレー、スクアード:坂東巳之助
サンジ、イナズマ、マルコ:中村隼人
ナミ、サンダーソニア、サディちゃん:坂東新悟
アバロ・ピサロ:市川寿猿 
はっちゃん、戦桃丸:市川弘太郎
ベラドンナ:坂東竹三郎
ニョン婆:市川笑三郎
ジンベエ、黒ひげ:市川猿弥 
ニコ・ロビン、マリーゴールド:市川笑也 
マゼラン:市川男女蔵
つる:市川門之助

エース、シャンクス:平岳大
ブルック、赤犬サカズキ:嘉島典俊 
イワンコフ、センゴク:浅野和之


2年前の演舞場ではいなかったキャラが配役されていたりして
だいぶ記憶と違う脚本と演出でした。
どう違うかハッキリとは思い出せないんですけど・・・

なんかいろんなとこで気がつくと泣きそうになってしまったんですが
一番ヤバかったのがオープニングでした。

これまでの冒険が
映像で紹介されたアレです。
影絵というのが想像力をかきたてられてダメです。
いろいろ思い出して自然と泣けてきます。堪えましたが。

チャルロスが殴られるとこは
あーあったあった! と懐かしかったです。
ケイミーちゃんは前回とは別の方なんですね。
サンジにお姫様抱っこされているときは大人しかったのに
抱き着かれそうになると拒絶するのには笑いました。
サンジが凹んでいてまた笑う。

右近さんのルフィは猿之助さんにはない若さがあって
挫折を覚えたルフィの未熟さや
仲間がいてこその自分と自覚するストーリーにリンクしていて
熱くてよかったです。
まだ固いかなと思うところもありましたが
そのあたりはこれからどんどん良くなりそう。

ハンコックのほうが本領発揮! って印象を持ちました。
声が安定していたように思えたので。
あと突然、年末かな? って衣装になったのにはビックリ。
しだけど、前回も似たような展開だった(笑)

ルフィとの早替わりもバッチリだったし
宙乗りの場面もキッチリ盛り上げてくれたし。
ファーファータイムはすっごく楽しいんですが
人間、楽しくても泣けるんですね。なぜか涙が出た(笑)
タンバリン持っていると交換してもらえたらしく
全く知らずに行ったので後日知ってマジかーと呆然。
でも座席が通路から離れたド真ん中だったから
そもそも交換は無理だった。

今回、席が2階席の5列目のセンターだったんですが
よく見えました!
照明や紙ふぶきや映像がバッチリで感動。
前のひとが何故か不在だったから絶景でありがたかった(笑)

たぶん映像も進化しているんですよ。
ちゃんとは覚えてないですがこんな映像あったかな? と
思ったところがチラホラ。
センゴクのドアップは絶対なかったし
そもそもリトルオーズが前回いなかったからあの場面は
新規ですよね、きっと。

白ひげの能力が使われているとこでは演舞場の壁がっ!
揺れていた!!
こういう使い方好き!!
これは前回もやっていて私が気づかなかっただけかもしれない。
今回の席は気づきやすい位置だったからわかったのかも。

変わったといえば春猿さんがいなくなったため
新悟さんがナミとサンダーソニア
右近さんの代わりのサディちゃんと三役の大活躍!
ナミがかわいくてよかったです!
足もと肌蹴てハラハラしました(笑)

あとねー、サディちゃんが強烈!
サディちゃんの衣装もハラハラしました(笑)
もうサディちゃんのいないインペルダウンは思い出せない!
マゼランも嬉しそうにノリノリで鞭うたれて・・・
本水の立ち回りも
イナヅマの黄色と、ボンちゃんの青
サディちゃんのピンク、と対比が美しかった~。
前回あの本水の場面どうやっていたんだ??
ハンニャバルとマゼランが戦っていたの?

そうそう。
ハンニャバル(喜猿さん)の
ボン・クレーが真似しているフリが進化していました!
本体ボンちゃんのハンニャバルだー! って思えるクオリティ!!
あれは凄かった。

相変わらずボンちゃんは怪演にして快演だったんですが
衣装、変わりましたね?
前回ピンクのラメラメだったはずだったのに普通の囚人服に。
あとメイクも変わっていた。
原作に近づけたような感じ。

前回いることはいたんだけど存在感が希薄だったマルコが
隼人さんになってめっちゃ存在感が増していました。
セリフが増えただけでなく
飛びますからね! さすが不死鳥マルコ!!
くるくる回りますからね! さすがマルコ!!
パンフの右近さんのマルコもカッコいいのでいつか見てみたい。

青雉クザンは相変わらずカッコよかったです。
あの宙乗り(でいいのか?)は怖そうだ~。
前方席でみたら迫力ありそう~。
2階でも、うわー!! と思いましたからね。
大将の中でも青雉は好きなのでもっと出番あってもいいのに~。

対して原作ではちょっと苦手にしている赤犬が
カッコよく見えて困ります(笑)
なんでだろ~歌舞伎要素が入って薄まっているから?
まぁマグマグVSメラメラの対決場面はカッコいいから仕方ないですね!
炎のアクションチームの技が凄いし
フラッグ技も凄いし。
見ているだけで燃える! 炎の対決だけに!

平さんのエースは重厚感があってよかった。
サディちゃんに鞭うたれる場面が増えていましたね・・・
あとシャンクス!
この戦いをどう終わらせるの? と思っていたところへの登場!
空気が変わって
シャンクスだー!! とテンションがあがりました。
猿之助さんのシャンクスと違って「今は会わないでおこう」のセリフに
笑いがおこらないのがいいですね。
まあ猿之助さんの場合、今シャンクスやっているから会えないね! と
心のどこかで思ってしまうから笑うのもわかるんですけど
あの場面に笑いはいらないと思うのです。

増えた場面がある分、無くなった場面もあるはずなんですよね。
思い出せるのは
ハンコックの場面が減っている、ような?
ルフィを連れてインペルダウンに来て
「あ・り・が・と・う」を
「あ・い・し・て・る」に聞き間違えた
あの迷場面があったはずなんですけど無かった。

あとマリンフォードで黒ヒゲがもう一度でてきた記憶があるんですが
今回は出てこなかった。
いや黒ヒゲは私の妄想の可能性もあるので言い切れないんですが。
猿弥さんが大忙しな印象があったんだよなー。違ったかなー。

それと浅野さんの負担軽減?
レイリーがいなくなっていて寂しい。
浅野さんのレイリー、カッコよかったのに残念。

いろいろ増えていたり無くなっていたりしているはずなんですが
違和感がないのがさすがでした。
それどころかさすがに再演、さらに進化していて
面白かったです。

特に白ひげの演説場面は完全に白ひげの一味になっていました。
うおおお~オヤジ~!! と完全に手下のテンションでした。
オヤジのためになら死ねる! とまで思った。
「生きよ」って言われたから
わかった! 生きる!! と180度転換したけど(笑)

そんなテンションで三幕目は過ごして
サニー号に乗った麦わらの一味勢ぞろいの場面やカーテンコールで
テンションがさらに上がってスタンディングした勢いで
双眼鏡をすっとばし忘れて帰るというお粗末な展開に笑いました。
後日、取りに行きました(苦笑)

久々の歌舞伎座:八月納涼歌舞伎 第二部

なんだか無性に本物の歌舞伎を観たくなって参上。
ホンモノを求めつつ選んだのが弥次喜多という新作なので
ガッツリ歌舞伎を観るって感じではなかったんですが
衣装から違うので見応えがありました。


観劇:2017年8月15日・火(3階10列目センター)
会場:歌舞伎座

修禅寺物語(しゅぜんじものがたり)

岡本綺堂 作
市川猿翁 監修

夜叉王:彌十郎
姉娘桂:猿之助
源頼家:勘九郎
春彦:巳之助
妹娘楓:新悟
下田五郎:萬太郎
金窪兵衛:片岡亀蔵
修禅寺の僧:秀調


ずーっと前にも観たことがある修禅寺物語。
なんか見覚えのない場面がありまして・・・
あの河? 橋? の場面って毎回あるんですかね?
初めて観た、気がする。もしかして前回寝ていたのかな??

彌十郎さんの夜叉王はそれほど頑固職人には見えなかったですね。
本人のお人柄を踏まえて見てしまったかな。
おねえちゃんが猿之助さん!
めざせ玉の輿(というのとは違うか)と上を見ている野望高い娘さんが
ハマっていた(笑)
最期、職人魂に火が付いた父のために顔をあげるのを見て
今際の際に父を理解して協力する気になったのかなと思ったら
家族愛(なのか?)に感動しそうになりました。


東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)
弥次郎兵衛・喜多八宙乗り相勤め申し候

原作:十返舎一九
構成:杉原邦生
脚本:戸部和久
脚本・演出:市川猿之助

弥次郎兵衛:染五郎
大道具伊兵衛:勘九郎
女医羽笠:七之助
座元釜桐座衛門:中車
天照大神又は町娘お笑:笑也
瀬之川伊之助:巳之助
中山新五郎:新悟
玩具の左七:廣太郎
芳沢綾人:隼人
女房お蝶:児太郎
舞台番虎吉:虎之介
伊之助妹お園:千之助
伊月梵太郎:金太郎
五代政之助:團子
瀬之川亀松:鶴松
芳沢小歌:弘太郎
瀬之川如燕:寿猿
芳沢菖之助:宗之助
芳沢琴五衛門:錦吾
若竹緑左衛門:笑三郎
同心古原仁三郎:猿弥
同心戸板雅楽之助:片岡亀蔵
鷲鼻少掾:門之助
関為三郎:竹三郎
喜多八:猿之助


幕間に三階席の左右に照明があることに気づいて
なんで? 宙乗りあるから? 第三部で宙乗りあるの??
と疑問だったんですがこの演目で使う照明でした。
そうだった、シネマ歌舞伎でも宙乗りしていたんでした。
映像で観ると宙乗りの印象薄いわ~。

今回は前作の続編ですが冒頭にスクリーンで前回のあらすじを
ざっくり教えてくれるので
観ていなくても問題ないように心配りされていました。

それだけではなく前作のラストから繋がっている仕掛けでした!

すごい! いきなり宙乗りからスタート?!
しかも三階席から舞台へ向かういつもと逆ルート!!
おかげで三階席にいると顔はほとんど見えなかった(笑)

ボロボロでたどり着いたふたりは再び歌舞伎座でアルバイトすることに。
あいかわらず手伝ってんだか邪魔してんだかって手際で
じゃんじゃんセットを壊します。
しかしそれが後に起こる事件解決への手がかりになるとは・・・

本筋は殺人事件の犯人捜しなんですが
小ネタが多くて深刻な感じはしなくてお祭り騒ぎなのは前回同様でした。

四の切の稽古中に事件が起こるんですが
そこに登場する役者さんの名前が
文字で見たときは気にならなかったんですが
音で聴くとそっくりなんです。

最初「寿猿と竹三郎が喧嘩してる!」って言ったのかと思って驚いた。
呼び捨て?! と。
正確には「如燕と為三郎」なんですね。

そんな感じで伊之助と巳之助とか綾人と隼人など
本人に似せた名前の連続で名前を聞くだけでも楽しい。
しっかしあんなに男らしい静御前初めて観たよ・・・

この歌舞伎座の座元は釜桐座衛門とおっしゃるんですが
家紋(?)がカマキリで素晴らしいです。
すっごい浸透しているんですね、中車さんのカマキリネタ(ネタ?)
半沢ネタも織り込まれていてサービス満点でした。

推理物らしく
探偵をオマージュしたキャラもいたり(古原仁三郎)
じっちゃんの名に賭けたり
真実はひとつだったり
そのあたりのネタも仕込まれていたのが楽しかった!

事件のほうは前作でも登場した
梵太郎坊ちゃんとお付きの政之助の活躍で
解決にむかって進みます。しっかりした子供たちだ・・・
團子くんハキハキしていて聞きやすかったです。
金太郎くんはもしかしたら声変わり? 大変そうでした。

解決編に向けてAとBを客席の拍手の大きさで決まったんですが
観たい人を選んで拍手したつもりが
どうやら結末としては逆になるようで
お蝶を観たくて選んだら殺されて
その手がかりから真犯人にたどり着くルートでした。
児太郎くんは大きくなりましたね。
最初誰だかわからなくて七之助さん? とか思っちゃいました。

四の切の仕掛けもバンバン紹介してくれて
気前良すぎないか?! と慄きました。

ハチャメチャ感は前作のほうが上でしたが
今回も豪華で楽しかった!
次(第三部)の出番があるからと勘九郎さんと七之助さんが
退場したのには笑いました。

すんごい楽しかった!:シネマ歌舞伎 やじきた

8月に続編の弥次喜多を観に行くことになったので慌てて予習。
シネマ歌舞伎を初めて観たんですが
場面転換の待ち時間がないし
観るべきところを映してくれるから
観やすかったです。

けど生で観る楽しさには及ばないかな。
生で観たうえでシネマ歌舞伎も観たら完璧!
それは歌舞伎に限らないか(笑)


東海道中膝栗毛〈やじきた〉 シネマ歌舞伎

上演:2016年8月
会場:歌舞伎座

原作:十返舎一九
構成:杉原邦生
脚本:戸部和久
脚本・演出:市川猿之助

弥次郎兵衛:市川染五郎
喜多八:市川猿之助
盗賊白井髭左衛門:市川右近
天照大神:市川笑也
十六夜:中村壱太郎
茶屋女お稲実は女盗賊三ツ大お新:坂東新悟
五日月屋番頭藤六:大谷廣太郎
信夫の若君 伊月梵太郎:松本金太郎
供侍 伍代政之助:市川團子
読売屋文春:市川弘太郎
老船頭寿吉:市川寿猿
大家七郎兵衛:松本錦吾
役者・女札親師毬夜:市川春猿
石油王夫人麗紅花:市川笑三郎
役者・用人山田重右衛門:市川猿弥
闇金利太郎:片岡亀蔵
アラブの石油王亜刺比亜太:市川門之助
五日月屋女房お綺羅:市川高麗蔵
大家女房お米:坂東竹三郎
劇場支配人出飛人・奉行大岡伊勢守忠相:中村獅童


すっごく楽しい!
以上!!

これ、別に観なくても続編にはあまり影響なさそう・・・
でも配役見ると同じ役でキャスティングされているひともいるので
観ておいて損はないと思います。

あらすじは
いろんなひとに出会いながら弥次さんと喜多さんが
伊勢を目指している話でした。

うーむ。他に言いようがない(笑)

ただ弥次さんも喜多さんも意外とポンコツなので
歌舞伎の舞台(劇中劇スタイル)で黒衣の仕事をしても
役者さんの邪魔をして怒られまくってクビになったり
お金をすぐ使っちゃうので家賃を滞納して大家さんに怒られたり
偶然入手したお金で借金返せばいいのになぜか旅に出たり
お家騒動に巻き込まれかけながら
行く先々で迷惑かけたり役に立ったり
最終的にどういうわけかラスベガスに到着するんですよね。

弥次喜多の黒衣っぷりをみると
如何に本当の黒衣の方々が優秀なのかがわかります!
ほんっと感動した。
こんなトラブル見たことない~、みんな凄い~と
全く本筋じゃないとこで感動していました。
いや、もちろん大笑いもしていますよ。やりすぎるから楽しいんです。

一番、マジか?! と衝撃だったのが
盗賊白井髭左衛門(市川右近)が登場したとき!
あれっ?! その拵え見たことある・・・
元海賊で今盗賊? 白井髭左衛門??
やっぱワンピースの白ひげですよね(笑)
嬉しい~こんなところで再会できるとは~
この時ほど生で観たかったと思ったことはなかったっ!

あと笑也さんの使い方が贅沢すぎて俳優祭のようだと思いました。
いや、全体的に贅沢極まりなかったです。
次から次へと役者さんが出てきて
うひょ~と圧倒されまくり。

大画面でも観る価値あったけど
歌舞伎座で実際に観たかった!

大画面過ぎて客席がよく見えて
さっきとお客さんが違う・・・別取り分を継ぎ接ぎしたんだな
というのがわかったのも面白かったです。

原作知らない両親も虜にしたワンピース歌舞伎

先日、観に行ったワンピース歌舞伎が滅法おもしろかったので
「冥途の土産に観ておけ!」と
ムリヤリ行ける日を聞きだし
サクッとチケットを取って両親を演舞場に蹴りだしたわけですが

ワンピースを全く知らないふたりに
予備知識なしはあまりに酷


と考え
覚えている限りのキャストを幕ごとに書き出し
役者名と役名を羅列。

全然知らない人にとってコレはわけわかんないだろうな~
とカタカナ名前を眺めながら
どうしたらわかりやすくなるのか思案。

相手は老眼だから字は大きめにして(苦笑)
スーパー歌舞伎は観たことあるふたりなので
役者主体で説明したほうがいいよな、たぶん。

あとキャラの性別わかるようにしとくか。
男性キャラはブルー、女性キャラはピンクの蛍光ペンで色づけ。
おう、男でも女でもないニューカマーは~、うん、ムラサキにしよう。

空いた隙間にチラシの麦わらの一味のイラストを切り貼りして
ビジュアルを似せているってことを分かってもらえるようにして
内容に関しては
あんま説明しすぎてもプレッシャーだから

海賊VS海軍の話!
特殊能力持ちのひとが何人もいるので
よくわからないことが起こったら能力が発動したんだと受け入れる!
ルフィはエースを助けたい!


これを押さえればOK!!

と大雑把にもほどがある説明をして終了。
この舞台は細かいことがわからなくても楽しいし
なんか感動するから問題ない! たぶん!!


っていうか、わかると思った役者もほとんど覚えていなかったぞ。
ヤマトタケル(右近&段治郎バージョン)以来のスーパー歌舞伎で
歌舞伎自体も久々なふたりだからなぁ。

ネタバレ含む説明もしておくか。
私には見どころ紹介とネタバレの境目がわからない~。
歌舞伎の場合はネタバレしても実際に見るとビックリしちゃうから
そんなにネタバレに目くじら立てなくても大丈夫と信じて

ルフィとハンコックは早替わりだからお見逃しなく!
シャンクスは早替わりではない。
隼人と巳之助の若手二人は本水で大活躍だから!
歌舞伎界以外から大衆演劇のひとがいたりするよ!
どう見ても人間じゃないひともいると思うけどそれたぶん人間じゃない。
浅野さんは強烈だから見逃さないと思う!
福士くんのエースはすぐわかるけどルフィの兄です!
あとオカマ大活躍!


そんな感じの説明をしてから臨んだワンピース歌舞伎。

4割引のサイトでチケットを購入したので
席は選べなかったんですが
発券したら2階の花道真上あたりでした。

2階か~。
ヒキで観るといろいろ発見のある舞台だし
段差があって見やすいよ。
照明や映像を楽しむにはベスト! と言い聞かせて送り出したんですが
観終わった直後に届いたメールには

とっても楽しかった! 最高! ブラボー!!

とテンション高い浮かれた報告。
楽しんでもらえて良かったよ。
たまたま主題歌を提供してくれたゆずの北川氏が来ていた日だったようで
余計にテンションが高い。
それにしても何回ブラボーって言ってんのよ(笑)

しかし!
直接感想を聞いたら衝撃の事実。

話はよくわかんなかった」んですと!!

なんでじゃ。
なんとなく分かるじゃろが。

しかも「役者もよくわかんなかった」んですと。
私のあの一覧表は無駄でしたかね。とほほ~。

わかったのは
猿之助さん
福士くん
浅野さん(イワンコフ)
右近さん
門之助さん

うちの両親、門之助さんのこと大好きなので大喜び。
浅草パラダイス(だったかな?)で
門之助さんがモノスゲー面白かったそうで
それ以来、熱烈なFAN.。
いったいどんな怪演をしたの門之助さん(笑)

しかも「本水で活躍してたのが大衆演劇のひと?」とかのたまう。

えええ? いや、その場面にはいないと思うが…(いるのか?)
目立つのはイナズマの隼人とボン・クレーの巳之助じゃないか?
それならふたりとも歌舞伎役者。

??
「ジョーダンじゃないわよーう」とか言ってたオカマが巳之助ですが。
あーそうなんだ?」じゃないわよーう。

何が悲しくて親相手にオカマのモノマネしなきゃならんのだ!

もしかしてオカマに拒否反応示すかと心配もしたんですが
大丈夫だったようで安心した。
まあ、ニューカマーの場面は完全にショーだからな。
深く考えなくても楽しいしね。

ママン:よかったよ福士くん! なんだっけ、お兄さんの…ホープ?
ワタシ:(違う)エース。
ママン:そうそう。エースエース。

どっから来たホープ。
エースが希望の星にでも見えましたか。
ごめんな、あんな結末で。

2階席は宙乗り特等席だったようで感想の大半がここでした(笑)

猿之助と目があった!! ような気がした!!
足下のボードを落とさないように足の指にすごい力入ってた
(どこ見てるの)
けど笑顔だからスゴイ。
なのに指にグーッと力が
(ワカッタワカッタ)
歌いながら宙乗りしてたよ覚えてんのかな?(たぶん覚えてる)
あのボード落ちたら大変だもんね(気になってしかたないらしい)
足の指の色変わるくらい力入ってたよ(うん)
客席までおかまさんたちが来たよ!
2階席にも来た!
(いいなぁ3階席には来なかったよ)
1階席の人はみんな立ち上がってた(え?!そうだったの??)
2階席良く見える! 見やすかった!!(それは良かった)

お隣には若いアベック(笑)が座っていたのが意外だったようです。
それたぶん原作ファンだよ。
原作知ってると歌舞伎も役者も知らなくても楽しめるんだよ。
そのふたりも終始喜んでいたようです。
よかったよかった。

しかしカーテンコールで北川氏が舞台に上がったとき
お隣の若いふたりは誰だかわからなかったようで
帰り際に聞かれて教えたそうですが
「なぜ若いのに知らない?!」と衝撃を受けていました。
うーん。思った以上にオタクなふたりだったのかな?
歌番組とか見ないと顔見ただけじゃわかんないこともあるんじゃない?
と答えておきましたが、たぶん違うな。興味がないんだ(笑)

2階席だから双眼鏡を貸したんですが結局つかわなかったそうな。
よく見えたよ。2階席。
と2階席がお気に召したそうですが双眼鏡ナシでも見えるとは
スゲーな老眼!!
と思ったら「顔はよく見えなかった」とのこと。
それじゃダメじゃーん。そんな見方だから役者覚えないんじゃーん。

しかし話わからなかったって断言されるとは思わなかったぞ。
細かいことはわからなくても
エースの孤独感とか
白ひげの器のデカさとか
ルフィと仲間たちの絆とかは感じ取れた、んだと信じたい。

たとえそこらへんがわからなくても
「面白かった!」「また観たい!」って言わせるスーパー歌舞伎
スゲエ~と改めて思った次第です。


私も今週末、今度は1階席で観るので楽しみです。
そっか、宙乗りの場面はスタンディングなのか。
そういや特番でそんなこと言っていたな。
初日だけのことなのかと思ったら違うのか。

特番はスカパーのほうが内容が濃かったですね。
インタビューも多かったし。
そっかー巳之助さんはサンジが好きなのかー。
隼人さんもサンジが好きだし、サンジ人気だなー。
男女蔵さんのチョッパーのエピソード良かったな。
そっかー、マゼラン出番の前に子どもチョッパーにうるうるしてんのか(笑)

亀博に行ってきた。

東急文化会館のあとにできたヒカリエに行ってきました。
スゴイ混雑で入場規制されていましたよ。
ショッピングエリアに行きたい場合は問答無用にB3からの
入場になるようで交通整理が大変そう…

そんな様子を尻目に「亀博はこちら」の案内に沿ってスイスイと入場。
あーよかった。
あんな行列に巻き込まれるのヤだったもん。
ま、おかげでショッピングエリアは見られませんでしたけどね。
いいんだ。亀博見られれば。

亀博とは今度“猿之助”を襲名する“亀治郎”の博覧会。
略して「亀博」
亀治郎の足跡を展示しているわけです。

それに先駆けて先日渋谷でお練りが行われたそうですが
全く知らず…
亀博に同行した友達に聞いたんですが
「おひねりがあったんだよ」という摩訶不思議な報告で
理解するまで少々時間がかかりました(笑)
オシイ。
「おひねり」ではない。「お練り」だ、友よ。


着いたタイミングがちょうどシアター上映開始にぴったりだったので
さっそくスクリーンを目指す。
なんだ、シアターなんて用意されていたのか。
けっこう凄いぞ。つか、この展示会場やたら広いンですけど!
迷ってんのか合ってんのかわかんない状態で歩くことしばし。
無事開始前に到着。着席。

ううむ。見ごたえがありました。
ちょっとしたドキュメンタリーだ。情熱大陸だ。

そっか、亀治郎の会でやるまで『四の切』やったことなかったんだ。
そういやそんなこと言ってましたか…?(うろ覚え)
『四の切』中心で話が進んでいました。
あんなに仕掛けをばらしていいんですか?
早変わりの舞台裏を映したらそうなるに決まっているけど
あまりの気前の良さにビビった。

意外に長い45分の上映を堪能した後、ようやく展示会場へ。
うむ。写真ばかりなのかと思っていたら
衣装の展示はもちろん
浮世絵コレクション、陶器コレクション、学生時代のノートの展示
楽屋再現、愛用の硯展示…
予想外にディープな展示でした。

学生時代の授業のノートなんてわしゃもう捨てちまったよ。
全部とってあるんだね。
というより、ぜんぶ今に繋がっているんだろうな~。
ほんと一直線なんだな。

歌舞伎以外の写真も充実していました。
…すごい精力的に活動しているのがわかります。
どんだけ映像に出ているんだ。
舞台にも。
蔵之介さんたちとの舞台で屏風に寄せ書きしていたのか!

歌舞伎の写真は最近のものが中心でした。
私は昨年あたりから舞台を観なくなっていたので
おお、こんな役も! と新鮮でした。

そしてデデンと待ち構えていたのが『四の切』の舞台セット。
上っていいんですよ!
もちろん上りましたよ! あらゆる仕掛けを間近で見られましたよ!
うっきゃー!! テンションあがりまくり!!

楽屋を再現したコーナーでは“亀治郎”の遺影が。
そっかー、襲名するってことは今までの名前は死ぬってことなのか。
ノリのいい共演者たちからの寄せ書きもまたすごかった。
個性出るね~。
染さんからのコメントが一番おもしろかった(笑)


正直そんなに期待していなかったんですけど(コラ)
予想以上に楽しめました!
ま、私が亀FANってことも大いに作用していると思いますけど。
映像込みで2時間半以上いましたから。
友達が一緒じゃなかったらもっといたと思う…(苦笑)

二月花形歌舞伎

観劇:2011年2月23日
会場:ル・テアトル銀座

ル・テアトル銀座で歌舞伎。
ってことをわかっていたはずなのに
何の疑問も抱かず日生劇場へ足を運んだワタクシ。

劇場前まで来て「なんでZ○RR○の宣伝しているの??」と呆然。
ハッと我に返り慌てて方向転換。
時計を見れば開演まであと10分。
…10分で日生劇場からル・テアトル銀座へ移動は可能なのか??
自問自答。

ま、無理だろうな(あっさり)

いいや、5分10分遅刻しても。
イキナリ主役が登場したりしないだろう。うん。

と自分に言い聞かせながら。


於染久松色読販~お染の七役~(おそめひさまつうきなのよみうり)

質店油屋の娘お染亀治郎①)と
山家屋清兵衛友右衛門)の縁談が進められていますが
お染には久松亀治郎②)という言い交わした相手がいます。
しかし、久松にもお光亀治郎③)という許嫁があり
元は武家の子息で、紛失した御家の重宝の短刀と折紙を捜しています。
モテモテの芸者・小糸亀治郎④)も登場し
姉の竹川亀治郎⑤)も久松の身を案じ
短刀の探索の金の工面を土手のお六亀治郎⑥)に頼みます。
お六と亭主の鬼門の喜兵衛染五郎)は
油屋で金を騙し取ろうとしますが、あえなく失敗します。
一方お染は、久松の子を宿しながらも
母親の貞昌亀治郎⑦)の説得にあい、ついに家を抜け出します...。

ううむ。初っ端から主演の人、出てきていたようです。
出し惜しみしません。
て言うか、いきなり早変わりの連続ですよ!
『お染の七役』って言うくらいだから7役あるんだよね?
指折り数えたんですが、7には足りない…
別に7人全員登場するわけではないのか、冒頭見逃がしているから??

それに『お染の七役』と言うからには
“お染”の役がメインだと思うんだけどこの子がいまいちインパクトが…
お六のほうがカッコ良くて存在感あった。
実際お六のエピソードに時間を割いていたし。
なんだろ?
通しじゃない(?)のでお染ちゃんの出番カットされちゃったのかな?

あと久松のキャラも弱い?
二股かけていたり、実は武士で探し物もあって話の中心にいるべき人なのに
あんまり目立たないような?

まー、お六を気に入っちゃったってのを差し引くべきなのか。

鬼門の喜兵衛がまさかあんな退場だとは…
染五郎さん、出番少ない(苦笑)

なんかさー、出演者もあらすじも知らないで(おまけに遅刻して)観たから
大混乱でしたよ。

髪結亀吉(亀三郎)ってどこにいた?
油屋多三郎って…宗之助さんだったのー?! なんか丸いっ!
庵崎久作、門之助さんの貧乏人って新鮮。
油屋太郎七は秀調さんでしたか。ふむふむ。

すじがきも買ってないから詳細な配役がわからないんですが
フグにあたった丁稚弘太郎さんだったらしいですね。
大向こうがかかって「ナヌ?!」と双眼鏡を構えました。
言われてみれば…そうかも。

なんなの、あの違和感の無さ! こういう役、上手かったのか!!

脚をぶらぶらさせておにぎり頬張ったり
お嫁さんとフグを天秤にかける愛すべきおバカさんキャラが
こんなにハマるとは!
可愛かったです。どんどんこういう役やってください(笑)

ラストは舞踊で早変わり。
ここが面白かったな~。
あらゆる技を使って早変わりだし、シメがお気に入りのお六!
やっぱスッキリしていてカッコイイ姐さんだ。

捕手たちの持つ傘に「おもだかや」って書いてあったんですが
その向きが揃っていたのが嬉しかったです。

それに
船頭長吉(亀鶴)と女猿廻しお作(笑也)のスペシャルゲストもいて!

なんですと?! この二人も参加していたんですか?!
びっくりだ。そして嬉しいぞ!!
全く調べないで見るとサプライズ的な楽しみ方もできますね。


あ。ル・テアトル銀座は意外に見やすいです。
私は後方の席だったんですが
ほどよく段差があって前の人が邪魔になるってことがなくて快適でした。

第八回 亀治郎の会 《上州土産百両首編》

観劇:2010年8月20日(2階1列目センター)・22日(1階3列目花外)
会場:国立劇場大劇場

長くなったので分けることにした感想文。
前回までのあらすじ。

トーク付きの20日と、楽日である22日に楽しんでまいりました
第8回亀治郎の会。

トークの感想はこちら トーク付き亀治郎の会
『義経千本桜』忠信編の感想はこちら 忠信編

トーク付きの20日は『上州土産~』がない代わりにトークがあったので
このお芝居を見るのは22日が初めて。
なのに花外という過酷な環境
でも『義経千本桜』の時の舞踊用の板は取り払われたのでだいぶ改善。

花道の向こう側が見えたときは感動しました!

これなら舞台、見えますよ。
『道行初音旅』の時なんか
ヘタすると座っている忠信まったく見えなくなったりしましたから!
板があった時の舞台の足元は全滅でした(涙)

あ、その板を取っ払う作業を客席からずっと見ていたのですが
時折めくられる幕から覗けるセット転換の様子が興味深かったです。
四の切のセットがあっと言う間にバラされてしまいました。
そしてどんどん片付いていく板。
ううむ。みなさま手際がよくってスバラシイです。


上州土産百両首

原作:川村花菱
補綴・演出:石川耕士

20日にパンフは購入したので予習してから観ようと思ったのですが
土壇場で気が変わり結局読まずにぶっつけ本番!
先入観なしで観たほうがおもしろいよ、きっと! と信じて。

その甲斐あっていきなり舞台に登場した正太郎亀治郎)にビックリ。
さっきまで宙乗りしていた人がもう出番?!
もっと休みなよ~。そりゃあ、ツルしケイレンするよ~。
四の切の後は疲労困憊で『上州土産~』でいろいろ限界がくると
トークの時に言っていたんです。

どうやら知り合いが追われているようですね。
その行き先を吐け、としょっ引かれた様子。
しかし友を売ることはできぬ! とばかりに口を割ろうとしない正太郎。
おお、男気溢れるナイスガイだ!
つか、ふつーにカッコイイ拵えで嬉しいです(笑)

ひとりになったところへ現れる牙次郎福士誠治)。
なんでそんなちっちゃなとこから顔を出す?!
なんだか間延びした口調…
こ、これはもしかして?!
ワクワクして見守っているとついに全体像が現れた!

わー、バカな子キター!!(大喜び)

牙次郎はでかい図体でのほほんとして
「ありゃあ」が言えずに「あぢゃ~」と言うのが口癖なので
アヂャ牙次と呼ばれるおバカキャラでした。
落語で言う与太郎です!
つか、シムラケンっぽいのかな(笑)

まさか福士くんのこんなキャラを見られるとは思っていなかったので
嬉しい誤算。
だって福士くんって言ったら『のだめ』の黒木くんですよ!
黒木くんって言ったらいぶし銀ですよ!
銀でもいぶされた渋みを持ったまるで武士のようなキャラだった人ですよ!
それがまさかの…
こういう役者さんの意外な面を見られるのも舞台の醍醐味です。

正太郎と牙次郎は同じ町内でつるんでいる仲間だったのだ。
面倒見のいい正太郎がアニキのように牙次郎の世話を焼き
牙次郎は一心に正太郎を慕うのがよくわかる。
大きな月を背にして共に逃げつつ
正太郎が手拭いを牙次郎に巻いてあげるシルエットが…
正太郎は牙次郎にどんだけ甘いんだ!(爆)

ま、このあたりは私の席からでは角度が悪くてよくわからなかったんですが。
正面から観ればきっといい場面だったのでしょう。
と、推測。

この逃避行が10年前
そして10年後の現在、とある茶屋でばったり再会する二人。
相変わらずの暢気モノの牙次郎になかなか羽振りのいい正太郎。
茶屋の床几に並んで腰かけ、積もる話を…ん? 探り探り会話してる??

お互いナントカって職業についたと言っておりましたが
それは建前。
ふたりとも大ぴらにはできない職業についていたのだ。

ま、ヤクザな仕事なんですよね。
正太郎はスリを得意として
牙次郎はスリすらまともにできない使い走りでしたが
無我夢中で抱きついた際に正太郎の財布をスり初めて仕事を成功させる牙次郎。

ううむ。正太郎は牙次郎に対して警戒心ゼロなんですね(笑)

そうとは知らない正太郎が
世話になっている金的の与一渡辺哲)の元に戻り
同輩のみぐるみの三次亀鶴)らと再会した幼なじみについて話していると
やってくる牙次郎。

お互い足抜けしてカタギになろう

と説得に来たのだ。
弟分の牙次郎にそんなこと言われた正太郎は面目ないやら恥ずかしいやら。

それを聞いていた与一のアニキ
「お前はまだそんなに悪どいことはしてないから辞めるなら今のうち」と
理解を示してくれます! イイ人っ!!
私は“親分”だと思ったんですけど“兄貴”でした。

与一と別れの盃を交わした正太郎、次は三次と…と思ったら
三次はガンとして受け付けません。
正太郎の足抜けをおもしろく思っていないようです。心狭っ!
さっきまで「持つべきものは友だちだよなぁ」って感動してたくせに~!

三次にわかってもらえなかったのが心残りですが
ふたりは聖天宮で
与一に貰った餞別と正太郎の所持金、牙次郎の所持金(2文!)を
仲良く山分けして
10年後のこの日、この場所、この時間に再会しよう」と約束。
目印は牙次郎が持っていた一文銭。

そういえば、サブタイトルは『月夜の一文銭』だったなぁ。
この公演では全く出てこないサブタイトルですが。
そして言い忘れていましたが月夜なんです。
ま、私の席からは月はまったく見えなかったんですけどね!

時は流れて約束の日が近づいたある日
正太郎は江戸から離れた上州のとあるお店で板前をしています。
そこへそうとは知らずに立ち寄ったかつての仲間・与一と三次。
久々に食べた江戸の味に感動した与一が料理をべた褒め。

心付けを受け取った正太郎がお礼を言うために座敷に向かい
期せずして再会を果たす3人。
ですが
別れの盃を交わし、板前として成功している正太郎に迷惑をかけまいと
他人のふりをする与一。
ホントーにいい人です!
でも裏切ったらどうしようとヒヤヒヤしてしまったワタシ(苦笑)

裏切ったのは三次でした!

どうも成功しているとはイメージできない牙次郎のために ←酷い言い草(爆)
溜めたこれまでの稼ぎの200両を狙って正太郎を強請りました!

正太郎! そんな大金の話を聞かせてはいかーん!!

とワタシ、内心大絶叫!
それだけ正太郎がふたりを信頼していたのかもしれませんけど
お金の話は慎重にならないと~。

板前として成功し
お店の主人の娘おそで守田菜生)との縁談もまとまった正太郎
過去をバラされたくなければその金寄こせ」ってことですよ。

かつての仲間だし、1度ですむことなら…
と渡したら
これからも来るからな!」と。
オレは別れの盃交わしてないから他人じゃないし」と。

む、ムカツク~!!!

鶴亀さんは大好きですけど本気で腹が立ちました。
正太郎も同様だったようで思わず背中に隠し持っていた包丁でグサリ

そしてそのまま、江戸を目指して一目散。
関所も番所も突破しまくり!
なんども捕まりますが、なぜか逃げ出す縄抜けの名人・正太郎。

言い忘れていましたけど、牙次郎も縄の扱いは上手いんです。
「よいしょー」とあっと言う間に解いてしまう特技の持ち主。
牙次郎に習ったんだろうか??

江戸でも極悪人・正太郎の似顔絵が出回ってお役人が待ち構えています。
なにしろ賞金首になっていますから。
捕まえたら百両ですよ!

…ああ! これがタイトル『上州土産百両首』か~。

さて、どうにも成功しているイメージができない牙次郎は
なんと江戸の役人・隼の勘次門之助)とその妻おせき吉弥)の元で
働いていました!

うっそ! ちゃんと真っ当な仕事に就いているじゃん!!

でもまだ手柄はたてていないので
今回の百両首を捕まえて初手柄にしたい! と意気込んでいます。

うう、それはアンタの大事な兄貴分なのに…

この時点で私は
正太郎を庇って牙次郎は二人で逃げる決意をするんだと思ったんです。

大ハズレでした!

約束通り聖天宮に現れた正太郎と牙次郎
幸せな再会になるはずだったのに…
しかし、ぼんやりな牙次郎は人相描きをよく見ていなかったのと
正太郎が顔を隠していたためしばらくはバレません。
ようやく目印の“額に傷”が…

逃げろ!

と念じましたが鋭すぎる上司・隼の勘次が勘を働かせて
手下をひきつれて到着!

わーん。有能すぎるよ!!

ここからは縄を使った立ち回りです!!
見せ場です!!
縄抜けがふんだんに取り入れられていておもしろかった!!

抵抗むなしく捕まる正太郎。
お前に縛られたかったのに」と無念の叫び。
逃げたくて抵抗していたのではなかったのです。
牙次郎の手柄にするために、牙次郎の手で捕まえてほしかった正太郎。
でも牙次郎は正太アニキを捕まえるわけにはいかん、と
躊躇っているうちに方がついてしまったのでした。

おや? なんだか『賢者の贈物』みたいなハナシ…
あ、そっか。
そういやトークでオーヘンリーの短編を元に書かれて話って言っていたなぁ。
なんの疑いもなく『最後の一葉』だと思ってたけど違ったのか(苦笑)
けど、パンフには『二十年後』が元になったとある…
『二十年後』ってどんな話かしらないけど
この話は『賢者の贈物』とも取れるよね?

しかしデキル上司・勘次の計らいで牙次郎の手柄にしてもらえました
わー、よかったね!!

逃げないことをわかってもらえた正太郎
牙次郎に縄をあっと言う間に解いてもらい、そのまま花道へ。

10年前と同じイイ月夜だなぁ。

とか言ってますけど、私の席からはその月、見えませんから!!
ほんと今回は席に苦しめられた。

ラストもこのふたり、花道上で手を取り合っていたようだけど
私の席ではふたりの背中しかみえなかったからわからなかったよ!!
カーテンコールで初めて「何そのダンスでもしそうな繋いだ手!」と驚愕。

でもね、異様に密着していたのはわかった。
実はデキてる設定の『白波五人男』の弁天小僧と南郷ですら
そんなにくっついてないよっ! ってくらいアリエナイ密着。
他にもやたらスキンシップ過多だったふたり

なんだろ? このふたり、大丈夫??

と心配になったものです。
つか、そっちが気になって感動どころじゃなかったよ(爆)
みんな「泣いた」「感動した」って言っていたのに
イマイチその波に乗れなかった我が身の無念…。

でもまぁ、楽しみましたけどね!
ノンストップで2時間。
忠信編もいれると…充実した時間を過ごせました。
来年も楽しみ~!

第八回 亀治郎の会 《忠信編》

観劇:2010年8月20日(2階1列目センター)・22日(1階3列目花外)
会場:国立劇場大劇場

さて、トーク付きの20日と、楽日である22日に楽しんでまいりました
第8回亀治郎の会。

昨年の楽日には来年の予告というサービスがあったので
今年も大いに期待していたのですが残念ながら今回はナシ。
ま、そのかわりにトークを聞けたと思えばいいか~。
トークの感想はこちら トーク付き亀治郎の会

その結果
『義経千本桜』の忠信編を2回
『上州土産百両首』を1回、拝見。

…席って大事だな、と実感しました。

20日は2階席だけど1列目で正面だったので全体を楽しむことができました。
22日は1階席で3列目という双眼鏡なしでも楽しめたものの、無念の花外

この花外ってのが曲者でっ!!

『義経千本桜』では舞踊が中心なので板が!
板(けっこう高さがあるのだ)の分、新たな段差が生まれ視界が悪い悪い。
ちびっこのワタシでは見えないところがたくさんっ!
ま、20日に正面から(遠かったけど)楽しんだからいいんですけどね。
と言いつつ、見えにくいと集中力が持ちませんね。
いくらご贔屓の亀治郎さんでも見えなくては台無し~。

というわけで『義経千本桜』の感想は20日の記憶が中心です。


義経千本桜

*道行初音旅

清元連中に若いイケメンがっ!
22日には残念ながら他の方と交代していましたが(苦笑)

あと静御前芝雀)の後見さんが美人でした。
静御前通り越して後ろに控える美人をウォッチするワタシ(笑)
真剣に静御前の様子に注目する姿が凛々しかったです。

そんなこととしていると佐藤忠信実は源九郎狐亀治郎)が登場です!
おおっ! スッポンから登場ですか!!
そっか、この人、狐だから♪

大喜びなワタシ。
久々に花道の7割が見えるという視界の良好さにウキウキします。

ようやく追いついた狐忠信と静御前の再会。
お、結構、距離をとっていますね。
そっか、恋人同士じゃないから緊迫感もあるのか。
実際、正体を隠してとある目的でそばにいるという事情もあるし。

そんなことはさておき
亀治郎さんが見えるだけでなんだか楽しくなるワタシ。
わ~、ずいぶん久しぶりな気がします。
ん? 正月の浅草以来? わ~、そりゃホントに久しぶりだよ!

もうなにがそんなに楽しいのか?!
自分でもよくわからない状態でにやにやしながら観ていました。


あ。
20日はあんまり大向こうさんが来ていなかったようで寂しかったのですが
22日は大挙して駈けつけてくれたようでたいそう賑やかでした。
やっぱいないと寂しいよ、大向こうさん。


*川連法眼館の場 ~市川亀治郎宙乗り狐六方相勤め申し候~

仕掛け満載のオモダカ屋型。
やっぱりこれは下手がみえないとおもしろさ半減。
先日、演舞場で観たときは下手と花道がほぼ全滅だったので
観た意味がなかったことを実感(苦笑)

川連法眼寿猿)とその妻飛鳥吉弥)がお話しているところに
佐藤忠信が来た、と使いが走ってまいりました。
それを聞いた義経染五郎
そんじゃワシが会おう」と奥から登場。

大喝采の大向こう! 大人気だな!!(22日の記憶)

待つことしばし。
いよいよ花道の向こうから佐藤忠信亀治郎)の姿が見えてまいります!
ここは花道が見えた22日の記憶ですが
花道を歩きながら途中ハッとする忠信
我が君さま…っ」って感じでした。
くう~っ! こういうのが見られるのがいいですよね、1階席は!!

あ、もちろんオモダカ屋! の大合唱でしたよ!!

そいで
静御前てなんのこと? ボク母を看て&破傷風で久々に来たんだけど?
ぜんぜん話がかみ合わない主従。
んなわけあるか!
亀井六郎亀鶴)と駿河次郎門之助)に虐められる忠信。

そこへ再び伝令登場。
「静御前と佐藤忠信がご到着~」
ナニソレ?! と亀井くんが確認に行くも「忠信はいないんだけど?
静御前芝雀)も現れて「いつのまにかどっかに消えちゃった忠信」と暢気。
本物を見て「あらいた。でも小袖の模様が違うような??

ええい、どうなっとるんじゃ?!

とキレたりはしませんが、不審顔の義経。
あ、鼓を打つとどっからともなく現れるんですよ」と静御前の言葉に
じゃあ呼んでみて。もしヤバくなったらこれで仕留めな」と
刀を託す義経。

静任せで自分は助けないのか?!

と毎回思うんですよね~。ま、いいけど!
それで鼓の音に惹かれて現れる佐藤忠信実は源九郎狐亀治郎)。
もうだいぶ狐が現れていてカワイイんです。
言葉も狐に戻りかけていて独特の節回し。

しぐさは犬や猫、実際の動物も参考にするらしいですよ。
とはいえ、人には決して慣れない狐なので警戒心と緊張感を忘れずに
北海道の修学旅行で出会った狐が絶対慣れなかった! と力説(笑)
修学旅行、北海道だったんですか~。
しかしそんなとこでも歌舞伎を忘れずに観察したとは恐れ入ります。
…集団行動、乱してないですよね? とても心配~。

そして人を感じさせてはいけないという口伝を守って
どんなに辛くても表情や態度には表さない努力をするそうな。
物凄い運動量なのに呼吸を止めて澄ました顔を保たないといけないから
鼓動が半端ないらしい。
ボクサーのようなトレーニングを積んでそれを可能にするとか。

てなことをトークの時に教えてくれたことを思いだしました。

そしてアクロバティックな行動の数々。
鼓との関係も明かされ、それを聞いた義経が
その心に免じて鼓をプレゼント!
大喜びで「そのお礼に侵入者を懲らしめます!」と大張りきりな狐。
かわいい。

このあたり能の『天狐』の話を連想します。
って言っても、実際に観たことはないんですが。
マンガ『花よりも花の如く』でケントが解説してくれたんですよ。
それを思い出すのだ。

その言葉どおり、バッタバッタと現れた侵入者6人を妖術で操る
実に楽しい場面です。
ここ、大好きだな~。
結構危ないこともやってくれます。
そして注目なのが、この6人の額に描かれていたマークが…

え、なんで?! そういうもの??
じゃあ、海老蔵さんが狐ならエビが描かれているのか??


亀マークの敵さんたちに隠され、手伝われながら宙乗りです!

宙乗りはオモダカ屋が一番おもしろいと思うんです。
もちろん多大な贔屓目も入っているかと思いますが。
花弁も1階3列目の私の元まで届くくらいの勢いで噴射してくれるし!
下から見た時もキレイでしたが
2階席でぶわっと広がったのを見た時はテンションがあがりました。


ぬお。なんだ、この長文。
すでに長くなってしまったの『上州土産~』はまた後日。
こっちの芝居はどの路線でレポればいいのか定まりません…。
どうしようかな~。
分ける必要がないくらい短くなったりして(苦笑)

トーク付き亀治郎の会

観劇:2010年8月20日(二階1列目センター)
会場:国立劇場大劇場

イープラスの企画で
『義経千本桜』のあと亀治郎さんのトーク付きという
なんとも行きたくなる特別公演がありまして
私も駆けつけました。

『義経千本桜』は面白かったです!!
ヘンな観客もいなかったし(苦笑)
集中してみることができました。
詳しい感想は後日、楽日を楽しんでからまとめて書きたいと思うので
今回はトークショーについて。

早くも記憶が風化し始めているので簡単に。


忠信の宙乗りが終わって、そのまま始まったトーク。
まずはイープラスから司会の女性が登場。
おおっ! イープラスのスタッフ初めて見たっ!

この企画は歌舞伎ビギナーに向けた公演だったらしいので(そうでしたか)
「今回歌舞伎を初めて見た方は?」なんて挙手アンケートをとりつつ
亀治郎さんの準備ができるのを待ちます。

あ、歌舞伎初心者はあまりいなかったようです。
ですよね~。
ここにいるのは亀まにあだけだと私も思います(笑)

そうこうしているうちに亀治郎さん登場

ん、宙乗りしたときの扮装のままですか?!
そのカッコウでスタスタ歩くと変だぞ(爆)


息を整える間もなく大急ぎで3階から移動してくれた亀治郎さん。
ぶっ通しで大丈夫なんでしょうか?
さすがに息が切れています。デスヨネ~。
四の切の1日2回公演は初めてだったそうなので疲労困憊のご様子。

しかし! 立て板に水っぷりは健在!!

司会の女性の言葉を遮るようにしゃべるしゃべる。
曰く

狐忠信は「人を感じさせない」ことが肝要という口伝

そうですか!
そうなんですよ!
あんだけ跳んだり跳ねたりするのに足音が感じられないのに驚いた。
その細やかな気配りにめろめろな私。
見ている間「超楽しい~~」とご機嫌でした。

この劇場で叔父さんの猿之助さんが初めて四の切で宙乗りを復活させた

宙乗りのマシーンが倉庫に眠っていたのを発見して急遽設置。
そしてオモダカ屋の型で四の切が実現したそうな。
縁のある演目を縁のあるこの劇場で上演するなんて!
そんな意味があったとは…!!

昭和55年の初舞台がここでの『義経千本桜』の安徳帝役

…当時4・5歳ですよね? それが初舞台!
歌舞伎ではそのくらいのデビューは珍しくないのでしょうが
改めて聞くと驚かされます。
そして出番のないときは裏に準備されていた四の切のセットで遊んで
大道具さんに怒られていた少年亀治郎
(笑)
さらに楽屋ではダンボールに隠れてお弟子さんを相手に狐忠信ごっこ
ダンボールからついに本物で演じられるようになりました、と。
いやぁ、感慨深いですね!

個人の企画で宙乗りは前代未聞

あまり個人の企画では大掛かりな装置はつかわないようで
当初、今回の公演でも劇場側から難色をしめされたそうな。
けど、是非に、という熱意に負けた劇場が決断してくれました!
宙乗りをやるときには保険に入るそうですよ。
何かあったときのために。
言われてみればそうですね。
観客のうえを舞うわけですから。しかも鼓を持っていたりするし!
本公演ではスタッフさんが手配してくれることだったので
そういうことが必要、と知ったのも勉強になったとプロデューサーの顔をちらり。

宙乗りのハーネスはかなり痛いし苦しい

かなり締め付けられるのでつらいそうですよ。
特に四の切は獣役で飛ぶので姿勢がつらいらしい。
実際、次の『上州土産百両首』ではあちこちがツッて大変だそうな。
「にこやか」なんてとんでもない状態らしいです。
お客様が喜んでくれなきゃやってられませんよ! って感じらしい。
みなさま、喜びを表に出しましょうね!!
この日の観客の反応はすこぶるよかったのでやりがいがあったのではないでしょうか。

とはいえ、宙乗りの最中は「来年はどうしよう…」と考える

なんか余裕ですね(笑)
来年はどんな趣向なのか今から楽しみです。

亀治郎の会は10回で一区切り

あと2回ってことですか?!
そんなこと言わすに続けてくださいよ!!
でもきっと何らかの形で亀治郎さん企画の歌舞伎公演は続くのではないか
そんな気がします(願望も入りまくっていますが)。

あとは…
四の切における仕掛けをばらしまくってくれた亀治郎さん。
やー、そんなに明かしていいんですか?!
階段の仕掛けは勉強になりました。
そうだったんですね。言われてみれば静御前も忠信も真ん中は避けていた。
義経に敬意を表してとかかな? と思ったらもっと現実的な意味があったんですね。

思い出せるのはこんなところでしょうか。
もっといっぱい話してくれたはずなんですけどね~。

あ!

パンフレットの色の意味は風水的に…

毎年、企画満載で豪華な読み応え充分なパンフレットですが
そのカラフルな表紙の色にも意味があったんです。
今年は鮮やかな黄色ですが、これを西の方角に置くと金運が(爆)
ピンクは恋愛運、緑は…なんだったかな?
そうだったのですか~。
そんなこととは露知らず(そらそうだ!)。

今年のパンフも盛りだくさん! な感じですよ!!
168ページ(だったかな?)で2500円!!
写真満載! 金運もあがるというこの1冊! 一家に一冊ぜひどうぞ!!

私はこれから読みます!!
楽日に向けて予習だ~。
まだ見ていない『上州土産百両首』は泣けるいいお話なようなので楽しみです!
 

第7回 亀治郎の会

観劇:2009年8月9日(3列目上手寄り)
会場:国立劇場 小劇場

毎年恒例の亀治郎の会。私は観はじめて4年目らしいです。
千龝楽観劇です! 久々の一階席です!!
双眼鏡使わないで歌舞伎観たのっていつ以来…?(笑)

今回の目玉は何といっても3つ目の当日発表の演目。
会場に着けばわかるのであろう、と思っていたら
会場でも秘密
パンフも売っていましたが
3つ目の演目については袋とじになっているという念の入れよう。
販売の際も「観終わるまで絶対に開けないでください」と声をかけられ
徹底しています。

…そうですか。そんならその企画に乗りましょう!
あくまでもサプライズで! 私も意地でも見ませんよ!!


と心に誓い購入。
しかし買った直後、閉じていたシールがはがれるというアクシデント(爆)
ぎゃ!
でも中身は見えなかったのでノープロブレム。


お夏狂乱

恋人の清十郎を無実の罪で処刑されたお夏亀治郎)。
それ以来、物狂いとなっております。
そんなお夏ちゃん狂乱の舞踊。

初めて拝見いたしました。
『好色五人女』のお夏清十郎の話をもとに坪内逍遥が作ったそうで。

幕が開くと侘しい野原。
お地蔵さんが鎮座しております。
…新感線ならこの地蔵に「3日前からキャンプ張っていたのよ!」と言いながら
誰かが出てきそうなサイズです(笑)
これは歌舞伎。もちろんキャンプしている人はいませんでした。

なんつーか、悲しいお話ですね。
恋人を失って嘆き悲しんでいるお夏を無慈悲な里の子たちがからかうという
若干腹立たしかったり(心狭い)
後半登場した馬士亀鶴)がムサムサしていてショックでした(苦笑)


身替座禅

これは何度も観ている演目です。主に中村屋で。
やっぱ演じる人が変わると印象もかわりますね。
中村屋では浮気するぞ! な雰囲気が醸し出されていて色っぽいのですが
今回はもっと硬質。

風流人・右京亀治郎)が花子のもとへお話ししに行こうと
妻の玉の井亀三郎)を丸めこみ
太郎冠者亀鶴)を影武者に仕立て上げて脱走するお話、に見えました。

亀治郎さんの右京は
イロコイよりも奥方から逃げたい意識のほうが強いように感じられて…
奥方が何を言ってもシレっとしていて(苦笑)
ああ、いるいる。自分にとって都合の悪いことが聞こえなくなる人。
でもそれ、どっちかっつーと母親と息子じゃない?

亀三郎さんの玉の井は怖かったです。
すごいドスがきいています(爆)
でも右京のこと大好きなのが伝わってきます。
つれないから追っかけてしまう、そんな感じ。

亀鶴さんの太郎冠者。
おお、さっきのムサムサからスッキリに!
この人は主人と奥方の板挟みでかわいそうだよな~。
最終的には奥方の見方をするのは正しい選択だと思います。


当日発表!

なかなか幕があがらなくてヤキモキしました(なにやら混乱していた?)。
そしてあらすじわからなくても大丈夫なんだろか?
あらすじどころか配役もタイトルも謎のままなんですけど!

と大いに不安を抱えた状態で開幕。

真っ暗です。
完璧に照明が消えたので「これは怪談?」わくわくしてきました。
すっぽんから蜘蛛を思い出させる傾城登場。
もちろん亀治郎さん!
すっぽんから出てきたってことはあやかしです! やっほ~い♪

唄の中に“忍ぶ夜“だの“恋”だの言っていた(ように聞こえた)ので
ああ、そんなタイトルのお話ありましたな…
と記憶を手繰り寄せ、たんですが「観たことないや」と早々に放棄。
正解は

忍夜恋曲者

でした。
なんだっけ? あれかね? 平将門の娘・瀧夜叉の話かね?
でも傾城如月って名乗ったよ!
じゃあ違うのか??

もう、私の知識は早くも限界。黙って見守ることにいたしましょう。

舞台上にはびっくりするくらい荒れ屋が登場。
なにがすごいってみすぼらしさにすべてを賭けたようなおんぼろ具合。
なにしろ壁が歪んでいますから。
この歪みには仕掛けがあったのです! それは後半にわかります。

おんぼろ荒れ屋に潜むのは大宅太郎光圀段四郎
この名前がわかったのは観終わってパンフを確認してから。
観ている間はミツクニという名前しかわからないので
「…水戸黄門?」と的外れな解釈をしてしまいました(苦笑)

結果的に傾城如月は平将門の娘・瀧夜叉姫で私の予想はあっていたのですが
物語うんぬんよりこの話は演出がすごかったです!!

舞踊劇で舞踊も重要なポイントで
亀治郎さんと段四郎さんが交互に踊ってくれて見ごたえばっちり。
特に震度4の地震の中、動じずに踊り続けた段四郎さんには圧倒されました。

最初は段四郎さんの足踏みが客席の床に響いているのかと思ったんですが
玉の井の地団駄ですら揺れなかったんだからんなはずはない!
と地震だと気付きました。
そうとう長く揺れ続けたので徐々に観客もざわめき
常磐津さんたちもきょろきょろ。でも歌と三味線はやめないのはさすがです!
しかし! そんな中、段四郎さんは何事もないかのように踊り続けるのです!!
舞台人としての凄みを感じました。
そんなこともあったので舞い終わった後、客席からはこの日一番の盛大な拍手。

舞踊合戦が終わってどうなるのかな? と見守ると
「ではこれにてドロン」と瀧夜叉姫が退場し(え?)
巨大な蝦蟇が登場(ええ?)
この蝦蟇が気持ち悪いのに可愛いという謎のチャームを持っていて…(苦笑)
光圀と対峙します。
結構強いぞ。見得だって決めちゃうぞ! でも動作はノロいぞ!!
そんな蝦蟇にメロメロな私(どういう趣味?!)

そして大仕掛け
おんぼろ荒れ屋が倒壊。
え?! そんな壊れ方できるのか???
びっくりする壊れ方でした。

そう、さながらドリフのように。ドリフよりは上品な壊れ方でしたが。
それもそのはず。このセットを作ったのはドリフも手がけたところ。
ドリフ的効果を狙って発注したそうな。なんという凝り性!!

そして倒壊家屋から蝦蟇と光圀が宙乗りで登場
えええ?! 主役を差し置いてその組み合わせが宙乗りかいっ!
それに小劇場でも宙乗りできたのか!

いろいろ予想外な宙乗り横移動。
そして幕。

ちょ! どうした亀治郎の会?!

やや呆然としているとすっぽんから再び蝦蟇登場。
ありゃ? 光圀さん、蝦蟇に逃げられとるがな~。
しかも今度の蝦蟇はイボイボです。うひー。それはそれで気味が悪い~。

捕り手の力者が2人現われてイボ蛙と対決です。
狭い花道で大立ち回り!

やばい! 宙乗りもそうとうテンションあがりましたが、ここが最高潮!!

だって、イボ蛙から瀧夜叉ねえさんが登場しましたよ!
いろいろ着込んでいる傾城と比べると身軽になってほっそりしてみえます。
身軽になって元気いっぱい。
力者たちを足場にして決めポーズ!
…あれ、ちょっと力者さんがグラつきました。
苦笑いの瀧夜叉ねえさん。
怖くはないのか? 絶叫系得意そうなねえさんです(笑)

力者を追っ払って花道を独り占め!
六方でひっこむのか?!
と思わせておいて
楚々と花道を歩く瀧夜叉ねえさんに拍手喝采で幕、でございました。


このあと千龝楽限定お楽しみがあったのはすでに言ったとおりです。
その様子はこちら 来年の亀治郎の会は…
こんな「大いなる依怙贔屓」を体感できるのなら
ファンクラブに入るのも一考の余地があるなと思わされたサービスでした。

来年の亀治郎の会は…

後援会に入っていない私ですが
亀治郎の会のファンクラブ限定の千龝楽を観劇できたのは
ひとえにゆかぼんさんのご厚意によるもの!
ありがたいことでございます!!

しかも直接お会いするのは今回が初めてという…(笑)
いや~、ネットってすばらしい!!
おかげで双眼鏡いらずの3列目という贅沢なお席に恵まれ感謝感激でございます。
ありがとうございました。

舞台の感想は後日にしてとりあえず千龝楽特典から。

いや、行くまでは別に普通の日に観劇しても変わりはないと思っていたのですが
全然違いましたよ!
さすがファンクラブ限定公演!!
もちろん演目は同じです(よね?)。
出演者も同じ(のはず)。
けれど、講演終了後にカーテンコールがあり
亀治郎さんの口上がございました!

立て板に水! な口上でおなじみ(←私にとっては)な亀治郎さんですが
さすがに3日間3演目各日2回公演で出ずっぱりの18演目を
やりとげた開放感からか
少々ご油断召されたようで言葉がループ。
自分でもオカシイと思ったのか苦笑いの亀治郎さんでございました。

当日発表お楽しみ企画の3つ目の演目の最中
結構大きな地震が起こったんですよ。
だいぶ長い間揺れていて、さすがに客席がざわめいたのですが
舞台上の皆さまは平静。
おかげで大きな混乱もなく恙無く終了。

そのことに関してもきっと言及があるのであろうとわくわくしていたら
大地の神の祝福もあり」と余裕のコメント!
いやん。さすがでございます。
ちなみに震度4の揺れだったようです。

しかし! 最大のお楽しみは口上のあと!!

口上が終わり幕が下りても明るくならない照明。
おや? と思う間もなく幕以外にするすると布が下りてまいりました。
黒地に中央が白の幕のようなもの。
例えるならスクリーンのような…

まさかのスクリーンによる次回予告!!
来年の詳細が発表になりました!!!

以下の情報は私のうろ覚えの記憶をもとにしたものゆえ
 間違っている可能性もあります。
 鵜呑みにするのは危険です!!

第8回 亀治郎の会
国立劇場 大劇場にて1週間公演が決定


さらに演目も発表!!

鬼才・川村花菱による『上州土産百両首(月夜の一文銭)
義経千本桜『四の切


だそうです。
実は川村花菱の『上州土産百両首(月夜の一文銭)』は本当に覚えていなくって
かろうじて記憶にあった「川村」と「月夜」「百両」で検索して見つけたのがこれ。
なんとなく見覚えがあるので間違いではないと思いますが
確信はもてませぬ。

あの若手俳優と再び共演!!

とも言っていたのでゲストにも期待できます。
誰なんでしょうね?
共演って亀治郎の会に出演したことがある人、ってことでしょうか?
なんとなく愛之助さんのお顔が浮かぶんですが…どうなのかな?
シルエットもそんな感じだったような気もするし(気のせい?)。

しかし、スクリーンに重大発表!!
とデカデカと文字が現れた時は「新感線かよ!」と脳内ツッコミでした。
しかも妙に凝った映像つきですよ。
もうたまらんね。こういうの大好きだよ!! もっとやって(笑)

ちゃんと演目に合わせた扮装をして
物語をイメージした背景と合わせてPVが出来上がっているんですよ。
足りないのは主題歌だけだよ(爆)

『四の切』はあのキツネの扮装で桜が散るなかを飛んでいて
妙に楽しそうに出来上がっていたので
きっと演出も亀治郎型にしてくることでしょう。
新たな狐忠信を楽しみにいたしましょう。

気になるのが『上州土産百両首(月夜の一文銭)』
映像を見た限りでは世話物っぽかった。
月夜にすっきりと縞の着物を着流した若そうな男が主人公?
あらすじを調べてみた。

上州土産百両首(じょうしゅうみやげひゃくりょうくび)

 正太郎は板前のいい腕を持ちながら、スリの子分から足を洗えないでいた。そんなある日、正太郎は幼なじみの牙次郎と再会する。実は牙次郎もまた空き巣狙いやかっぱらいなどをして暮らしていたが、そんな暮らしに嫌気がさし、お互い死ぬ気になって地道に働こうと誓い合う。それから数年後、田舎の料亭で板前をしていた正太郎は、偶然かつての兄弟分・三次と再会する。三次はスリだった過去をばらすと脅して正太郎から二百両をゆすり取り、「銭がなくなりゃまた来るぜ」と言う。思わず正太郎は、持っていた包丁で三次を刺す。
 正太郎と再会を約した日が近づく中、御用聞きの勘次の手下となっていた牙次郎は、首に百両という賞金のかかった下手人が江戸に向かっているという話を聞く。手柄を立てて出世した自分を正次郎に見せたくて、自分に捕まえさせてくれと勘次に頼む牙次郎。
 そして約束の日。再会を喜んだ牙次郎に、正太郎は「縄をかけてくれ」と被っていた笠をとる。その額には、賞金首の人相書きと同じ傷があった。捕り手に囲まれた正太郎は、「牙次郎の手柄にしてやってくれ」と勘次に頼むが、牙次郎は自首させようとする。黙って縄を解いた勘次に礼を言い、正太郎と牙次郎は並んで歩き出す。「あの世までの道連れ」と言いながら。
ソースはこちら どっかの演劇サイトの“さ行”


どうやらもともと歌舞伎の演目ではなく大衆演劇あたりの演目みたいです。
道理で聞き覚えのないタイトルだったわけだ
いや、決してすべての演目に通じているわけではありませんが…
完全新作か?! と思ったのは大外れだったわけですね。
しかも川村某という人を主人公にした物語だと思っていましたからね。
そうか、脚本家の名前か(苦笑)
いろいろと間違っていました。

なにはともあれ、来年が楽しみです♪

第六回亀治郎の会

観劇:2008年8月23日(2階3列目)
会場:国立劇場大劇場

ひさしぶりに行ってまいりました、国立劇場。
2階席でしたが、花道もバッチリ見えて見やすいです。
いい劇場だ

入場してまず驚いたのがパンフを買うための行列!!
なにごと?!
ただ事ではない混雑っぷりに慄き「とりあえずトイレ… 」と退散。
帰ってくるころには混雑緩和しているだろうと思ったらそんなことはなく
ええい! いっちょ列んだるわい!!」とヤケになって突撃。

1800円と歌舞伎のパンフにしては高めでしたけど
ハードカバーで写真入りまくり&芝居仲間の皆様からのコメントも多数あり
充実の内容でした。
両A面な仕掛けに気づかず「乱丁だ!」とパニックになりかけたのは秘密です


平家女護島 俊寛

幕が開くと待ち構えていた観客(もちろん私も)盛大な拍手
まず目に入るのは一面の浅黄幕。
ぷ。幕に向かって拍手しちゃったわ 98666
…いつも浅黄幕使うんだっけ?

幕が落ちると、あら?シンプル。あばら家がありません。
セリであばら家と共に俊寛僧都亀治郎)登場。おお、そういう趣向ですか。
一斉にオモダカ屋!大合唱です。
今日は大向こうさんがたくさんいらっしゃる!
ウレシイ

ほかの人の登場も変化球。
平判官康頼亀鶴)が上手から、丹波少将成経亀三郎)が花道から登場。
いつもは二人とも花道から登場しますよね??

成経が千鳥との馴れ初めを語るくだりが…
エロい!

義太夫がマルハダカ
と朗々と語るのにびっくりしました。
それを受けて成経が
腰にナントカ(←忘れた)括りつけ、手には鎌、若布なんかを採っている千鳥の
乳を貝がくっつき(魚がついばみだっけ?)、ヘソをタコが狙ってる

と語り出した!
それを見ているお前は何なんだ?! と問いたい!ガビーン

これって、いつもこんなこと話しているのか?!
今回始めて気づいたぞ!!

そんなこと話題にされているのを、知ってか知らずか
成経に呼ばれて海女千鳥尾上右近)が花道から登場。
ちょこちょこと小走りなのがかわいい。
が、恥ずかしがって退散。
今度は康頼に呼ばれて再び登場。
もじもじしながら座ります。

京からの使いを乗せた船が来るのを伺う様子が合理的。
花道のほうをみて、だんだん下手に体の向きを変え、下手から船登場。
いつもは上手からだった記憶が…
船と岩を繋ぐ板を設置の際、岩を寄せたのはご愛嬌(笑)

赤っ面の瀬尾太郎兼康段四郎)、白塗りの丹左衛門尉基康門之助)が下船。
まずはいじめっ子な兼康のお使いの場面です。
自分以外の二人の名前しか呼ばれないことを
問い詰め問い詰められる俊寛と兼康ですが、近い! 近いよ顔が!!(爆)

自分は帰れないことに絶望する俊寛。
それを見てやっと基康が「まだある」と立ち上がる。
遅いよ! もっと早く教えてあげてよ!
この人もいじめっ子なのか? と、かんぐりたくなる場面です。

基康が持っていた書状に俊寛も赦されると書かれてあり、喜ぶ3人。
早速千鳥も連れて4人で乗船しようとしますが
いじめっ子兼康が見逃すはずはありません。
京に戻れるのは3人だけだ」と制止され、成経がだったら「自分は残る!」と宣言。
それを聞いて二人も「我らも残る!」と手を繋いで千鳥たちのもとへ。
なぜ手をつなぐ?!
そして、なぜかごめかごめ状態に?! カワイイからいいけどさ。

そんな抵抗もむなしく千鳥を残して島を去ることに…
追いすがる千鳥の胸を蹴る兼康。ひどい!

で、まぁ、いろいろあって(←面倒になったので省略
兼康を殺してしまった俊寛が一人島に残ることになって、お見送りの場面。
ここでハッと気がつく。
あれ? ラストによじ登るいつもの崖がナイですよ?
無しバージョンなんですか?
いや、それも斬新でおもしろいかと思いますけど…

ちょっと残念に思いながら舞台を見守っていると…ナイわけないのです!
ありました!
書割がなくなると、そこに見えるのは一面の海!
碧さが眩しいそこには崖がありました。
舞台に意外に奥行きがあることがわかる瞬間です。
盆が回って近づく崖! やっぱりなくちゃいけません!

お約束どおり転がり落ちながらよじ登り
枝を折りながら崖っぷちにたどり着き、いつまでもいつまでも船を見送る俊寛なのでした。


今回はなぜか義太夫もセリフも頭に到達した『俊寛』。
いつもなら、わりと眠ってしまう確率の高いこの演目。
さっすが亀治郎さん。いい感じだ


京鹿子娘道成寺

眠くならない!
意味はさっぱりわからないけど楽しいです。
こっちの歌はあんまり聞き取れなかったのであった…残念。
でもまあ、太鼓や三味線や鼓にそれぞれ見せ場があったのはステキでした。
カッコイイな、みんな。

白拍子花子亀治郎)スッポンから登場。
カワイイ! 華やか! さっきと大違い!
…さっきはボロを着たきりスズメの俊寛だったからな。
あれ? さっき最後まで舞台にいた亀治郎さんが最初に登場?
ひえー、すごくない? タイヘンじゃない??

おや、丸めた懐紙、客席に放ったよ。
にゃはは。気がつくと知らんうちにニコニコしているワタクシなのでありました。

紙芝居のように書割が開くのが楽しい。
所化門之助・亀三郎・亀鶴・尾上右近)が続々と登場。
…ん? あら? 亀三郎さんがわからないぞ
声聞いてやっとわかった(苦笑) 顔より声で認識しているようですな。

あれ? 所化これだけ? 少ない! 全部で6人?!
なんかもっとゾロゾロでてくるものだと思っていました。
おや? 私、もしかしてこの演目初めて観るんだろうか??

早変わりがあるわけでもないのにとても楽しい。
舞踊はよくわからない私が飽きないのがすごいね! ←もちろん亀治郎さんがすごい。

お召し替えはとても多いです 振袖
こんなにいろいろな衣裳を見せてくれるなんて眼福。
髪飾りまで替えるのだ。
裏地は全部同じ。この裏地がかわいい。

途中、手ぬぐい撒きがありました。
亀三郎さんが遠くまで投げるのだ。
舞台から2階席に届くくらい。イイ肩していますね


この2つの演目で35分の休憩含めて約3時間半。
これ1日1回2日間公演なんてもったいないな。
でもメインの亀治郎さんが舞台に出ずっぱりだから体力的にそうとうキツそう。
でもおかげでとても楽しめました!
早々と来年の開催も決定しています。

2009年8月7~9日、国立劇場小劇場にて。

え、小劇場に戻っちゃうの?
小さい劇場と大きい劇場、ふたつを交互に楽しむ趣向??
小劇場での濃厚な感じも捨てがたいので楽しみです

ううむ。悩む…

私が贔屓にしている歌舞伎役者・亀治郎さんの巡業コースが発表になりました。
演目に『弁天娘女男白浪』が入っている時点で
「行く! 行きます 」と鼻息荒く日程が発表になるのを待っていました


詳細はこちら 平成20年度(社)全国公立文化施設協会主催東コース松竹大歌舞伎


うーむ。私が行くとしたら

6月30日(月) 江戸川区総合文化センター ←ちなみに初日
7月31日(木) 練馬文化センター ←ちなみに最終日

のどちらかなんですが…
なーんで、平日?! しかも月末って!!
こまった…平日はともかく月末ってのがネックだわ~


5月の新橋演舞場の歌舞伎にも参加の亀治郎さん
昼の部の『毛谷村』と『三社祭』楽しみです。
しかし、夜の部の『東海道四谷怪談』にはご出演ナシ?!
うーん。そうですかー。
コクーン歌舞伎の北番が面白かったのでこれは…パスしようかなー。
でも福助さんのお岩様、見てみたい(笑)


『弁天娘女男白浪』と言えば
通しの『青砥稿花紅彩画』が5月の歌舞伎座で上演されるんですよね。
うう~ん。こっちを見ようかな~。
悩む…


亀治郎さんテレビ出演情報

NHK総合「スタジオパークからこんにちは」に生出演
3月13日(木)13:05~13:59

NHK総合「ためしてガッテン」にゲスト出演
3月19日(水)20:00~

おやおや。なんで? 舞台『風林火山』の宣伝でしょうか?
理由はなんでもいいや(笑)
忘れないように録画セットしなきゃ!

第五回 亀治郎の会

観劇:2006年8月6日
会場:国立劇場小劇場

パンフがオールカラー120ページで1500円。
ずいぶんと気合が入っている。
よし! その心意気、買った!! というわけでお買い上げ。

席は花道の真横でナイスでした。
ちょっと後ろだったけど。


■ 奥州安達原~環宮明御殿

…『奥州安達原』って山姥の話だと思っていましたが
違いました。
少なくとも今日見た限りでは山姥は影も形もないのでした。
おっかしーなー。何と勘違いしたんだろう??

平仗直方(段四郎)には娘が二人います。
妹は源義家(愛之助)の妻になり
姉はできちゃった駆け落ちで行方知れず。

その姉・袖荻(亀治郎)が数年ぶりに実家に帰ってきます。
盲目となり(栄養失調か?)幼い娘に手を引かれながら
瞽女として生活。
勘当されているので中へは入れません。
やがて父が気付きますが会おうとしません。
母・浜夕(竹三郎)は落ちぶれた娘を不憫に思いながらも
夫に遠慮して中へ入れることはありません。

袖萩は祭文に託して、これまでの経緯を歌にします。

うをっ! 亀治郎さん、三味線、弾けるんですね!!
さすがにたどたどしいところはあったけど、確かに弾いていました(たぶん)。
すげー。
おまけに盲目の役だから終始、目を閉じているし。
それに厳しい境遇の袖萩とその娘・お君が登場したら
劇場の温度が下がった気がした。
すごいな。オリゲルドか?!(byガラスの仮面)

それなのに父は「今さら何しに来た」とまだ冷たい。
それに対して娘
「父上が死ぬ前にひとめ会いたい」

えええ?? 父上、死にそうなの?!
確かに総白髪で高齢だけど、そんなにヨボヨボしてないよ?
なに? 切腹?!
皇子・環宮が誘拐された責任をとって?
…そういえば前半にそんなことを言っていたな(解ってなかった)。
しかもその誘拐の首謀者は袖萩の夫?!

次々と明らかになる仰天事実に私はオロオロするばかり。
なんてこったい!!

オロオロしている間に父と母は屋敷へ引っ込み
ますます降り積もる雪の中、娘と二人残される袖萩。
持病に苦しむ袖萩を思い、娘は自分の着物を母の背中に掛けます。

雪の振る中だよ? なんてけなげな娘…!!
このお君ちゃんには要所要所で泣かされます。

やがて屋敷で詮議を受けていた義弟・宗任(亀鶴)に
「お家再興のため、父を殺せ」
と短刀を託され、父と夫の板ばさみに悩む袖萩。

さてさて、袖萩は知らなかったのですが
彼女の夫というのが安部貞任(亀治郎・二役)だったのですね。
つまり、妹の夫の敵。
おまけに父が責任を取らなきゃいけない誘拐事件の犯人。
おかげで袖萩の実家は大混乱、なわけですよ。

結局、父は切腹、袖萩も自害。
いまわの際に和解した父と娘なのでした。
…腹切ってから和解してもね~、と思いつつ安堵する私。

すると隣の部屋から桂中納言に化けた安部貞任(亀治郎)が登場。
あれ? 舞台上には自害した袖萩が倒れています。
…さてはあの袖萩は影武者であったか!!
どーりでおかしいと思ったよ。顔見せないんだもん。

その後はぶっかえる貞任
勇ましく再登場の宗任
力をあわせて大暴れ!! な歌舞伎らしいシーンに
大満足なワタクシなのでした。
久々に「歌舞伎」をみた気がしました。

貞任の変身は何段階にもなっていて面白かった~。
最後には元に戻るしね。
ぶっかえりから元の状態に戻るのって初めて見た。可能なんだ…

亀鶴さんの宗任は意外に出番が多くてよかったです。
しかし亀鶴さんてもっとほっそい人だと思っていました。

まるで『四の切』の義経のようないでたちで登場、愛之助さん。
後半はお召し替え。武士っぽくおなりでした。
あんまり動きがないのが残念です。
が、目の保養~。この人が10月に…と思いを馳せる(爆)


■ 天下る傾城

袖萩とは打って変わって煌びやかな衣装で登場、亀治郎さん。
それもそのはず、傾城役でした。

舞踊でしたが、私にとって数少ない
「踊りでも眠くならない役者さん」だったので楽しく観られました。

後半は鈴の音が美しい楽器(?)を手にした傾城が
蝶に誘われる鈴に引きずられるように花道を引っ込み
赤い獅子に扮してせり上がってきて大興奮!

おや? 何かが足りない?
と思ったら隈取がなかった。獅子ってあったよね? 隈取。
それにジャンプがなかったから、ずいぶんとおとなしく見えた。
その分、力者の二人が体張っていたんだけど。


ふー。それにしても亀治郎さんのチョイスは燃える演目が多い。
ラストに盛り上げるのがお上手なのかな。
しばらくは大河ドラマで見られないのが本当に残念。
と、思ったら今年も『三響会』にご出演らしい。
およよ。平日か。なんとかなるかな?
プロフィール

まるあ

Author:まるあ
100%趣味について。
観劇と映画鑑賞と読書が趣味。歌舞伎・三谷幸喜作品・蜷川幸雄演出・劇団☆新感線などを観に行きます。
読書はいろいろな人の感想を参考にマンガも含めて乱読中。

一個人の主観的な感想なので大多数がそう感じるとは限りません。
内容も正確を期していますが記憶を頼りにしているので必ずしも正確ではありません。
以上を了承のうえお読みいただけると幸いです。

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